マウスピース矯正とは?種類とメリット・デメリット、費用や期間を解説!

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マウスピース矯正とは?種類とメリット・デメリット、費用や期間を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

マウスピース矯正をしている女性

歯に対する意識の向上にともない、大人になってから矯正を始める人の数は増加傾向にあります。中でも注目を集めているのは、矯正装置が透明で目立たずに治療できるマウスピース矯正です。

しかし「マウスピース矯正の名前は知っているけれど、具体的にどんな治療なのかわからない」という方も、いるのでははないでしょうか。

今回は、年々需要が増加しているマウスピース矯正の種類や治療の内容、メリット・デメリットについて詳しく紹介します。治療にかかる費用や期間の目安もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正とは

マウスピースを持っている歯科医師

マウスピース矯正は、歯列矯正の方法の一つです。ワイヤー矯正と異なり、透明で薄いマウスピースを段階ごとに交換しながら装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えます。

マウスピース矯正の歴史

マウスピース矯正が誕生したのは、今から100年前だという説もありますが、今のマウスピース矯正の形状が開発されたのは1990年代です。マウスピース矯正が急速に普及したのは、1997年にアメリカでインビザラインが開発されてからと言われています。

2006年には、日本でもインビザラインの提供が開始され始めました。その後、技術的進化を繰り返しながら、次第にマウスピース矯正が矯正治療の選択肢として本格的に浸透していったのです。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて目立ちにくいことや、取り外し可能で生活の中でストレスが少ないことが大きく評価され、世界中に広く普及しました。現在では、インビザライン以外にも多くのブランドが存在し、さまざまなマウスピース矯正の選択肢があります。

マウスピース矯正の仕組み

マウスピース矯正は、形状が少しずつ異なるマウスピースを段階ごとに交換しながら治療を進めていきます。歯とマウスピースの位置のズレを利用して、歯に圧力をかけて正しい位置に移動させるのです。

最初は現状の歯列に近いマウスピースからはじめ、最終的には理想の歯並びのマウスピースまで、ゆっくりとマウスピースの形に合わせて歯を移動させます。

使用するマウスピースの数は、元の歯並びの乱れ具合などによって異なります。歯並びの乱れが大きいほど、必要なマウスピースの枚数も増えるのです。

患者さまによって必要枚数は異なりますが、一般的に全体矯正の場合は40〜60枚ほどが目安とされています。マウスピースを交換するペースは1〜2週間ごとです。

また、マウスピース矯正は、1日20〜22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。食事や歯磨きの時以外、就寝中も常に着用が求められます。

装着時間が不足すると矯正の効果を十分に得られず、満足のいく結果にならない可能性があるので、注意しましょう。

マウスピース矯正の種類

マウスピース矯正の一つであるインビザライン

日本国内で提供されているマウスピース矯正には様々なブランドが存在し、国内外のメーカーが参入しています。ブランドによって、対応症例や治療にかかる費用・期間も異なります。

そのため、値段以外にも矯正範囲や治療の目的など様々な面を考慮して、ご自身の希望と合う特徴を持つブランドを選択するようにしましょう。以下に、日本で販売されている代表的なマウスピース矯正のブランドをご紹介します。

インビザライン(Invisalign)

インビザラインは1997年にアメリカで誕生して以来、1700万件以上の利用実績がある、世界中で圧倒的なシェアを誇るマウスピース矯正のブランドです。3Dコンピューター技術で歯の動きをシミュレーションして治療計画を立て、それに基づいて矯正治療を進めていきます。

他のブランドでは、歯型の採取が複数回必要ですが、インビザラインでは歯型の採取が1回しか必要ありません。1回の歯型取りで、必要なマウスピースを全て設計・作製ができます。

3D光学スキャナーを使用して歯形を取ることで、緻密な型取りと高度なシミュレーションができます。そのため、難しい症例にも対応可能な場合が多いのです。

クレアコレクト(ClearCorrect)

クリアコレクトは、インプラントを販売しているストローマングループのマウスピース矯正です。日本よりも歯列矯正が一般的なアメリカでは、インビザラインの次に人気があると言われています。

他のブランドのマウスピースと異なり、歯茎を2mm程度覆うように作られているので歯との密着感が高く、歯を動かす力が強いです。そのため、矯正力を補うアタッチメントの数を減らすことができるでしょう。

また、光沢が出ないように加工されているので、より目立ちにくいという特徴があります。部分矯正から全体矯正まで対応可能で、費用はインビザラインより安価に設定されていることが多いでしょう。

アソアライナー(AsoAligner)

アソライナーは、アソインターナショナルが発売している矯正装置です。奥歯に問題がない前歯の部分矯正や矯正の後戻りなど、症状が軽いケースに対応できます。

抜歯が必要な症例や奥歯の噛み合わせが悪い重度の不正咬合などは、対応できないことがほとんどなので、注意しましょう。

アソアライナーは、ソフト・ミディアム・ハードの3タイプの硬さのマウスピースを矯正治療の段階によって使い分け、歯を動かしていく仕組みです。日本のメーカーなので、マウスピースの作成期間が短く、治療を早く開始できます。

キレイライン

キレイラインは、Sheep Medical Technologiesという会社が提供しているマウスピース矯正です。他のマウスピース矯正に比べて、かなり安価に治療できるという特徴があります。

前歯の部分矯正のみが対象で、奥歯の矯正を伴う全顎矯正や抜歯が必要な症例には対応できません。

機能面の改善より審美面の向上を目的としている方に、選ばれることが多いです。そのため、キレイラインは治療回数をご自身で決定でき、満足したところで治療を終えられます。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正のメリット・デメリットイメージ

マウスピース矯正には、メリットとデメリットの両方が存在します。以下で、それぞれについて解説します。

メリット

マウスピース矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立ちにくいことでしょう。マウスピースは薄く透明なため装着していても気づかれにくく、人と接する機械の多い方でも人目を気にせず治療を継続できます。

マウスピースはご自身で取り外せるので、食事や歯磨きを普段通りに行える点もメリットの一つです。矯正器具に食べ物が挟まることがなく歯磨きもしやすいので、虫歯や歯周病のリスクも抑えられます。

短時間であれば外しても問題ないので、写真を撮るときや人前に立つときなども外すことができるのも魅力的です。

また、ワイヤー矯正と違い矯正器具に金属を一切使用していないので、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療ができます。ワイヤー矯正よりも歯にかかる力が小さいので、痛みや不快感も少ない点もメリットと言えるでしょう。

デメリット

マウスピース矯正には、メリットだけでなくデメリットも存在します。

マウスピース矯正は全ての症例に対応できるわけではなく、適応症例が限られていることが、デメリットの一つです。大きな移動が必要な場合や骨格に問題がある症例の場合は、ワイヤー矯正や外科矯正が必要になります。

自己管理が必要な点もデメリットに挙げられるでしょう。

マウスピース矯正では、マウスピースの装着時間が1日20〜22時間以上必要とされています。つけ忘れなどで装着時間が短くなると、計画通りに歯が動かず望む結果にならない恐れがあるでしょう。

また、飲食の際は基本的にはマウスピースを外す必要があり、その都度洗浄しなくてはなりません。

マウスピース矯正は、治療結果は本人の努力が大きく関係します。そのため、自己管理が苦手な方には向いていないかもしれません。

マウスピース矯正の費用と期間の目安

マウスピース矯正の治療期間と費用のイメージ

ここからは、マウスピース矯正の費用と期間の目安をご紹介します。

治療費用

マウスピース矯正は、基本的に保険適用外の自由診療のため、全額自己負担です。一般的には、部分矯正の場合10万〜60万、全体矯正で60万〜120万が目安とされています。

また、自由診療のため、歯科医院によって費用は異なります。一律ではないので、上記の値段はあくまで目安として参考にしてください。

歯科医院によっては、別途で検査費用や調整費用がかかることもあります。そのため、ご自身の場合総額でいくらかかるのか、事前にしっかりと確認することが重要です。

治療期間

マウスピース矯正の治療期間は個人差がありますが、部分矯正の場合3ヶ月〜1年程度、全体矯の場合2〜3年程度が目安とされています。

しかし、マウスピースの装着時間が短くなったり、治療中に虫歯や歯周病になったりすると、矯正期間が長引く可能性が高いです。そのため、定期的な歯科医院でのメンテナンスやセルフケアを怠らず、指定された装着時間を守ることが重要です。

まとめ

マウスピース矯正をしている女性

マウスピース矯正は開発当初から進化を続け、徐々に対応できる症例も多くなってきました。目立つことなく快適に治療を受けられるため、メリットの多い魅力的な矯正治療といえます。

マウスピース矯正には様々な種類があり、それぞれ特徴も異なります。歯科医師に相談し、自分に合った治療法を探してみましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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セラミック歯の寿命は何年?寿命を縮める原因と長持ちさせるコツ!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の治療

セラミック歯は、天然歯に近い透明感と白さを再現できる治療です。希望する場合は、自費診療で治療を受けられます。セラミック治療を検討する場合、歯の寿命が気になる方は多いのではないでしょうか。

今回は、セラミック歯の寿命を縮める原因や長持ちさせるコツをご紹介します。セラミック歯を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の寿命は何年?

カレンダーと時計

セラミック歯の寿命とは、何らかの原因でセラミック歯の使用を継続できなくなるまでの期間のことです。セラミック歯の寿命は、約10〜15年といわれています。

あくまで目安なので、10年未満で交換が必要になる場合もあれば、20年以上使える場合もあるでしょう。

セラミック歯の寿命は、日頃のケアに大きく左右されます。できるだけ長く使えるように、セラミック歯を中心に口内全体をしっかりとケアすることが大切でしょう。

セラミック歯の寿命がくる原因は、以下のとおりです。

セラミックが割れた

セラミックは、強い衝撃が加わると割れることがあります。セラミックが割れた場合、そのまま使用を続けることはできません。

セラミックと歯の間にすき間が生じた

セラミックを入れるときは、歯にピッタリと適合させます。

しかし、歯周病が悪化するなど、適合が悪くなることがあります。そのまま使用すると、すき間に細菌が溜まって虫歯になるなどの問題を引き起こすでしょう。セラミックと歯の間にすき間が生じた場合は、作り替える必要があります。

セラミックを被せた歯が虫歯になった

セラミックを被せた歯も、虫歯になります。セラミックは人工物なので虫歯になりませんが、土台となっている歯は虫歯になるのです。

セラミックの下が虫歯になった場合、被せたセラミックを外して治療しなくてはなりません。虫歯治療で歯を削ると、使っていたセラミック歯を再装着することはできないでしょう。

噛み合わせが変化した

年齢とともに、噛み合わせが変化することがあります。セラミック治療を受けたあと、別の歯の治療を受けた場合も、噛み合わせが変化するでしょう。

噛み合わせが変化して過度な力がかかるようになると、セラミック歯が破損するかもしれません。

セラミック歯の寿命を縮める原因とは?

歯が痛い女性

セラミック歯は、日々のケアが不十分な場合や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合、寿命が縮まるといわれています。適切に使用すれば20年以上長持ちすることもありますが、10年使用できないこともあるでしょう。

セラミック歯の寿命を縮める原因は、以下のとおりです。

日々のケアが不足している

セラミック歯は人工物なので、虫歯になることはありません。

しかし、土台の部分は自分の歯なので、虫歯になります。歯磨きなどのケアが十分にできていないと土台の天然歯が虫歯になり、セラミック歯の寿命を縮めるでしょう。

セラミックと歯の境目から虫歯になることが多いので、汚れが溜まらないようにしっかりとケアしてください。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかります。セラミック歯が破損する可能性が高いでしょう。

歯ぎしりや食いしばりは、就寝時などの無意識下に行われることが多いです。起きたときに顎が疲れている場合、歯ぎしり・食いしばりをしているかもしれません。

噛み合わせが合っていない

噛み合わせが合っておらず、セラミック歯に過剰な力がかかると破損の原因になります。

噛み合わせが正常かどうかをご自身で判断するのは難しいです。定期検診を受け、噛み合わせを確認してもらいましょう。

強い衝撃が加わった

スポーツの際に人と接触して口元をぶつけた、ボールが顔に強く当たったなど、セラミック歯に強い衝撃が加わると破損することがあります。スポーツをする際はマウスピースを装着するなど、衝撃を和らげる工夫が必要です。

定期検診を怠った

セラミック歯を入れたあとは、定期的に口内を確認してもらわなければなりません。セラミック歯周辺の健康状態が悪化すれば、セラミック歯の寿命にも影響を与えます。

定期検診ではセラミック歯の状態だけでなく、噛み合わせに問題がないか、口内を清潔に保てているかなども確認してもらえます。必ず定期検診を受けて、口内に問題がないか確認しましょう。

セラミック歯を長持ちさせるコツ

セラミックを長持ちさせるコツ:マウスピース

セラミック歯を長持ちさせるコツは、歯科医院や自宅でしっかりケアすること、食いしばり・歯ぎしりの癖による負荷から歯を守ることです。

長持ちさせるコツを詳しく確認しましょう。

定期検診を受ける

定期検診では、口内を詳しくチェックします。セラミック歯に問題が起きていないか、噛み合わせは合っているかなどを確認されるでしょう。

噛み合わせが合っていない場合は調整します。セラミック歯に強い力がかかると破損する原因になるので、定期的にチェックを受けることが大切です。

また、歯磨きだけでは十分に汚れを落とせない部分が必ずあります。歯科医院のクリーニングも定期的に受けるとよいでしょう。

毎日丁寧にケアを行う

セラミック歯が虫歯にならないように、毎日のケアを丁寧に行うことが大切です。歯ブラシでのケアだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。

セラミックを被せた場合は、セラミックと歯の境目に汚れが溜まりやすいです。汚れが溜まると虫歯になるので、特にしっかりと磨きましょう。

歯科医院でブラッシング指導を受け、適切な磨き方を身につけると毎日の歯磨きの質が向上します。

マウスピースを装着する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な負荷がかかってセラミック歯が破損します。就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりの負荷を軽減できるでしょう。

食いしばりや歯ぎしりを予防する目的の場合、マウスピースを保険適用で作れます。歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、一度歯科医院で相談するとよいでしょう。

セラミック歯の寿命がきたらどうしたらいい?

はてなの紙を持つ男性

セラミック歯の寿命がきたら、被せ物を作り替えます。セラミックの被せ物を外し、虫歯があれば治療してから、新しい被せ物を被せるのです。

セラミック歯の被せ物を作り直す場合も、自費診療になるでしょう。歯科医院によって費用が異なりますが、80,000〜180,000円程度が相場です。保険適用の被せ物をすることも可能ですが、自費のセラミックと比較すると審美性・適合性に劣ります。

セラミックの作り替えには高額な費用がかかるので、再治療せずに過ごしたいと思う方がいるかもしれません。破損した状態でセラミックの使用を続けることや、セラミックが外れた状態で使用を続けることは、非常に危険です。

土台になっている歯を傷める、噛み合わせが乱れるなど、周囲の歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、虫歯が見つかった場合は、早期に治療しなければなりません。虫歯は自然に治らないので、放置すると進行して大きくなります。放置すると、歯の根まで虫歯が広がって歯を残せなくなることがあるでしょう。

まとめ

セラミック治療をして笑顔の女性

セラミック歯の寿命は、約10〜15年といわれています。セラミック歯の寿命は日々のケアや使用状態に大きく左右されるため、適切に使用すれば20年以上使えることもあるでしょう。

定期検診や日々のケアを怠ると、10年未満で寿命がくることもあります。寿命がきた場合は、作り替える必要があります。

セラミックは決して安い治療ではないので、定期的な歯科検診と自宅での丁寧なケアで長持ちさせましょう。

セラミック治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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銀歯をセラミックにしたい人必見!交換するメリットや流れを解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

セラミックで作った被せ物を土台に載せる

銀歯をセラミックに交換したいと思う方もいるでしょう。銀歯をセラミックに交換するメリットは、劣化しにくいことや金属アレルギーの心配がないこと、虫歯や歯周病になりにくいことなどが挙げられます。

今回は、銀歯をセラミックに交換するメリット・デメリットや、銀歯をセラミックに交換したあとの注意点について解説します。銀歯をセラミックにする流れや費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

銀歯とは?

奥歯に入れた銀歯を見せる人

銀歯は、保険適用の治療として一般的によく行われます。金銀パラジウム合金でできており、12%の金に銀や銅・パラジウムなどを混ぜた素材です。

銀歯のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

銀歯のメリット

銀歯は保険が適用されるので、比較的安価に治療を受けられます。ある程度の厚みを持たせて銀歯を作製することで、割れない高い耐久性を実現できます。

保険適用のコンポジットレジンよりも硬くて割れにくいことが特徴です。奥歯など、強い力がかかりやすい部分を保険適用で治療するなら、銀歯を選択するとよいでしょう。

銀歯のデメリット

銀歯の最大のデメリットは、見た目が悪いことです。銀色で光を反射するため、奥歯であっても大きく口を開けると目立ちます。

割れにくいことが特徴ですが、経年劣化で変形することはあります。咬合力や歯ぎしりなどによって変形することがあるでしょう。変形すると、天然歯と銀歯の間にすき間が生じ、虫歯になりやすくなります。

金属アレルギーのリスクが向上することもデメリットでしょう。長期間口内に銀歯を入れ続けることで、金属アレルギーを発症することがあります。

セラミックとは?

セラミックの歯を作る歯科技工士

セラミックとは、セラミック製の詰め物や被せ物を用いて、失った歯を補う治療方法です。

セラミックの種類には、人工ダイヤモンドとよばれるジルコニア、セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミック、すべてがセラミックでできているオールセラミックなどがあります。保険適用外で全額自己負担しなければならないので、治療費が高額になります。

セラミックのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

セラミックのメリット

セラミックは、天然歯に近い透明感と白さを再現することができます。天然歯と見分けがつかないほど審美性に優れています。

経年変化が少なく、天然歯のような白さと透明感が長期的に続くことがメリットでしょう。セラミック素材は生体適合性が高いので、すき間が生じて虫歯が発生するリスクも低いです。

セラミックのデメリット

セラミックは、銀歯に比べると強度が低いです。噛み合わせが強い部分に使用すると、割れるリスクがあります。食いしばりや歯ぎしりなどの癖がある方は、癖を改善する、もしくは適切な対策方法を見つけてからセラミック治療を受けましょう。

保険適用外の治療なので、高額になることが多いです。歯科医院や素材によって費用が異なりますが、オールセラミックの被せ物は50,000〜150,000円、詰め物は30,000〜50,000円の費用相場になります。

銀歯をセラミックに交換できる?

顎に手を当てて考える女性

銀歯をセラミックに交換することは、基本的には可能です。

しかし、以下のケースでは銀歯からセラミックへの交換ができない場合があります。

  • 歯の状態が悪い
  • 歯ぎしりの癖がある
  • 噛む力が強い

歯根に亀裂がある場合や、重度の歯周病になっている場合は、セラミックが長持ちしない可能性が高いです。口内のトラブルを治療してから、セラミックに交換するとよいでしょう。

噛む力が強い場合や、歯ぎしりの癖がある場合、セラミックに大きな負担がかかります。破損するリスクがあるため、銀歯のほうが適しているかもしれません。

銀歯をセラミックに交換するメリット

MERITと書かれた積み木

銀歯をセラミックに交換するメリットは、以下のとおりです。

  • 劣化しにくい
  • 虫歯や歯周病になりにくい

それぞれ解説します。

劣化しにくい

セラミックは劣化しにくいので、寿命を長くすることが可能です。

銀歯の寿命は5年前後といわれているため、定期的に交換する必要があります。長期間使用すると金属イオンが溶け出すので、金属アレルギーを発症する可能性もあるでしょう。

セラミックの寿命は10年以上といわれており、長期間健康な状態を保つことができます。金属を使用していないので、金属アレルギーのリスクもありません。

歯科医院で定期的にメンテナンスをしないと、セラミックの寿命が短くなる可能性があるので注意してください。

虫歯や歯周病になりにくい

セラミックは劣化しにくいため、歯の汚れが溜まる原因となるすき間が生じにくいです。すき間に汚れが溜まることが原因で、虫歯や歯周病になるリスクを低減できるでしょう。

銀歯の場合、劣化によって生じたすき間に汚れが溜まり、虫歯や歯周病を誘発するリスクがあります。

銀歯をセラミックに交換するデメリット

demeritと書かれたメモを立てる

銀歯をセラミックに交換するデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用が高い
  • 割れるリスクがある

それぞれ解説します。

費用が高い

セラミックは審美目的で選択される治療なので、保険が適用されません。治療費は全額自己負担になります。

被せ物は100,000円以上が相場なので、非常に高額な治療といえるでしょう。歯科医院や歯の状態によって費用は異なるので、事前に歯科医院に確認してください。

割れるリスクがある

セラミックは、銀歯と比較すると強度が低いです。歯ぎしりの癖がある方や、噛み合わせが強い方が使用すると、割れるリスクがあります。

割れるリスクがある場合は、ジルコニアとよばれる強度の高いセラミックを使用するとよいでしょう。歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースを着用するなどセラミックへの負担を減らす必要があります。

銀歯をセラミックに交換する流れ

GOALと書かれた木のブロックを登る

銀歯をセラミックに交換する流れは、以下のとおりです。

  1. レントゲンを撮影して二次虫歯の有無を確認する
  2. 銀歯の詰め物や被せ物を取り外す
  3. 歯の型取りを行う
  4. 1~2週間後にセラミックを装着する

銀歯の下が二次虫歯になっている場合は、虫歯の治療を優先します。虫歯の治療が完了したら、セラミックに交換するのが一般的です。

歯科医院や歯の状態によって治療の流れが変わることがあるため、事前に歯科医師に確認しましょう。

銀歯をセラミックに交換する費用

机の上に置かれた白い電卓と植物

銀歯をセラミックに交換する費用は、以下のとおりです。

  • セラミックの詰め物:30,000~100,000円
  • セラミックの被せ物:100,000~150,000円

基本的にセラミック治療には保険が適用されないので、全額自己負担になります。口内の状態や治療する歯の本数などによっても費用は変動するので、事前に確認しましょう。

銀歯をセラミックに交換したあとの注意点

黄色い背景置かれた黄色い!マーク

銀歯をセラミックに交換したあとは、いくつか注意点があります。

セラミックは銀歯に比べて耐久性が高いですが、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスを受けることで、虫歯や歯周病などの早期発見につながります。早期に治療を開始できれば、セラミックの寿命を延ばすことにつながるでしょう。

歯磨きの際は、ふつう、もしくはやわらかめの硬さの歯ブラシを使用してください。かための歯ブラシを使用すると、セラミックに細かな傷がつく可能性があります。

まとめ

歯科医院で治療を受ける女性患者

今回は、銀歯をセラミックに交換するメリット・デメリットや、銀歯をセラミックに交換したあとの注意点をご紹介しました。

銀歯をセラミックに交換すると、劣化しにくい、虫歯や歯周病になりにくいなど、さまざまなメリットがあります。費用が高いこと、割れるリスクがあることなどがデメリットでしょう。

銀歯をセラミックに交換したあとは、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けてください。虫歯や歯周病を予防し、早期発見・早期治療につなげることで、セラミックの寿命を延ばせます。

銀歯からセラミックへの交換を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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