インプラントの費用が高い理由と高額でも選ばれる理由を解説!

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インプラントの費用が高い理由と高額でも選ばれる理由を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの模型

失った歯を補う治療法のひとつにインプラントがあります。インプラントは天然歯と変わらない見た目を再現でき、良く噛めるようになります。

しかし、費用が高いため、しり込みする方も少なくありません。「インプラント治療はどうして高いの?」「高い金額を払う価値があるの?」「高いのに多くの人がインプラント治療を選ぶ理由は何?」と疑問をもつ方もいるでしょう。

本記事では、インプラント治療にかかる費用が高い理由や、高額でも多くの人に選ばれる理由について解説します。治療費の負担を抑える方法についても解説しますので、インプラント治療を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

インプラントの治療にかかる費用

インプラント治療に必要な費用

インプラントの治療にかかる費用は、インプラント1本につき35万〜40万円程度が相場です。3本以上インプラントにする場合は、100万円以上かかることになります。

インプラント手術の前に骨造成(顎の骨を増やす手術)を行う場合は、さらに手術代がかかります。骨造成手術の相場は、手術の内容によって異なりますが5万〜30万円程度です。

インプラントの費用が高い理由

インプラント治療が高い理由

「インプラント治療を受けたいけれど、高いから悩んでいる」という方は、少なくありません。インプラントの費用が高いのには理由があります。

本項目では、インプラント治療の費用が高い理由について解説します。

自由診療であるため

インプラントは、保険が適用されない自由診療です。治療にかかった金額を、全額自分で支払う必要があるため高くなるのです。

保険が適用されるのは、国が定めている必要最低限の健康を維持するために必要となる治療のみです。入れ歯やブリッジは必要最低限の健康を維持するために必要な治療だと判断されているため、保険が適用されるのです。

一方で、インプラントはより高度な機能性と審美性を求める治療とされているので、必要最低限の治療には当てはまりません。そのため、自由診療となり、インプラント治療にかかった全額を自分で負担する必要があるのです。

設備を整える必要があるため

インプラント治療では、インプラント体(人工歯根)を歯槽骨に埋め込む手術を行います。麻酔をして手術をするため、充実した設備が必要です。

また、インプラントの手術前には、骨の状態や神経の位置、血管の位置などを確認する必要がありますが、正確に検査を行うためには性能の良い機械を導入しなければなりません。

さらに、手術中と手術後の感染を避けるためには、徹底した衛生管理も不可欠です。このように設備面でも衛生面でも、より高度な対応が求められます。インプラントの治療費は、設備費用なども全て含んだ金額なので、全体的に高くなるのです。

インプラントの材料費が高いため

インプラントの材料費自体が高いことも、インプラントの治療費が高くなる理由です。現在、世界には数多くのインプラントが存在しています。その中でも安全なもの・品質が保証されているものなど、高品質なものを選ぶと値段が高くなるのです。

安全性や品質が保証されていないインプラントを使用すると、インプラントの治療費は安くなるかもしれません。

しかし、インプラント体が折れた・体質に合わずにアレルギー反応が出たなどのトラブルが起こる可能性があります。安全で品質がいいインプラントは、値段も高いのです。

専門の技術や知識が必要であるため

インプラント手術を行うには、専門の知識や技術が必要です。手術では歯茎を切開し、歯槽骨に穴をあけ、正確な位置にインプラント体を埋め込みますが、神経が傷つかないように細心の注意を払わなければなりません。

例えば、ドリルを使用する際は顎の骨の状態や神経の位置を考え、ドリルの種類・穴をあける角度・ドリルの回転数などを考慮する必要があります。

ドリルの種類や穴をあける角度を間違えると、インプラントが安定しなかったり、神経を傷つけたりする危険があるからです。ドリルの回転数を上げると、骨が発熱して熱損傷を起こすリスクもあります。

インプラントの手術自体にかかる時間は短時間ですが、非常に高度な技術が必要となるため、高額な治療費がかかるのです。

治療期間が長いから

インプラントの治療期間は、3か月〜1年程度と長いです。骨造成が必要ない場合は4か月〜5か月程度、骨造成が必要な場合は7か月〜13か月程度かかります。治療期間が長い分、入れ歯やブリッジなど他の治療に比べて、治療の工程が多くなります。

さらに、治療後も定期的にメンテナンスに通わなければなりません。通院のたびに料金を支払う歯科医院も珍しくないため、トータルで考えると治療費が高くなるでしょう。

高額でもインプラントが選ばれるのはどうして?

インプラントが高くても選ばれる理由

インプラントの費用は高額ですが、選ばれるのには理由があります。

インプラントが高額でも選ばれる理由は、以下のとおりです。

他の治療に比べて寿命が長いから

インプラントは入れ歯やブリッジといった他の治療法に比べると寿命が長いです。そのため、長期で考えるとコストパフォーマンスが高いと感じる方は少なくありません。保険の入れ歯の平均寿命は4年〜5年程度、ブリッジの平均寿命は7年〜8年程度です。

それに対し、インプラントの平均寿命は10年〜15年程度です。インプラント治療後にしっかりとケアを行い、定期的にメンテナンスを受けていれば、さらに長く使用できる場合もあるでしょう。

審美性に優れているから

インプラントは入れ歯やブリッジなど他の治療に比べて、審美性に優れています。特に、セラミック素材の人工歯を選べば、天然歯と見分けがつかないことも珍しくありません。

変色・変形もしにくいため、長くきれいな状態をキープできるでしょう。見た目を気にせず、会話をしたり笑ったりできるようになるのはメリットといえます。

天然歯と同じように噛めるから

インプラントの大きなメリットは、天然歯と変わらずに噛めるようになることです。自分の好きなものを食べられるため、幸せを感じることができ、満足度が増すでしょう。

また、良く噛むことと、健康を維持することには大きなつながりがあります。例えば、良く噛んで食べると十分な量の唾液が分泌されるので、消化を助け、胃腸の負担を軽減します。さらに、しっかり噛むと、脳が刺激され思考力がアップします。

インプラントによって噛む機能が回復すると、認知症の予防にもつながるかもしれません。

周囲の歯への影響が少ないから

インプラントには、周囲の歯に与える影響が少ないという特徴もあります。ブリッジの場合は、土台となる両隣の歯を削る必要がありますが、インプラントは独立しているため周囲の歯に負担がかからないのです。

インプラントの治療にかかる費用負担を抑える方法

インプラント治療の費用を抑えるために医療費控除の申請をする

「インプラントの治療を受けたいけど、高額な費用を払うのは負担が大きすぎる」と考える方もいらっしゃるでしょう。

本項目では、インプラントの治療にかかる費用の負担を抑える方法について解説します。

医療費控除を受ける

医療費控除を受けることを検討できます。医療費控除とは、1年間の治療費の合計が10万円を超えたときに所得控除が受けられる制度です。

インプラント治療も医療費控除の対象になるため、確定申告を行いましょう。

デンタルローンの利用を検討する

デンタルローンの利用を検討するのもよいでしょう。デンタルローンとは、歯科治療の治療費のみに特化したローンのことです。矯正治療やインプラント治療など、歯科治療に高額な費用がかかるときに検討できます。

デンタルローンを利用しても、治療費そのものが安くなるわけではありませんが、一般的なローンに比べて金利が低いため、分割払いの負担を抑えられるでしょう。

まとめ

インプラント体

今回は、インプラント治療の費用が高い理由について解説しました。

インプラント治療は、材料費が高く専用の設備も必要です。また高度な技術や知識も求められます。さらに自由診療となるため、高額な費用になるのは仕方がありません。

しかし、審美性に優れている・しっかりと噛めるようになるという理由から多くの方に選ばれています。

また、他の治療に比べると寿命も長いので、結果的に考えるとコストパフォーマンスは高いでしょう。食事も会話も楽しめるので、満足度の高い生活が送れるようになったと感じる方は少なくありません。

インプラント治療に興味のある方は、一度カウンセリングを受けるとよいでしょう。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラントを除去しなければならないケースと除去後の対処法!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントを除去しなければならない説明

インプラントは適切なメンテナンスを行なえば機能性・審美性に優れた歯を長期間維持できます。

しかし、インプラントの破損や感染などのトラブルにより、除去しなければならないことがあります。「除去しなければならないのはどんなケース?」「インプラントを除去する場合の費用は?」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

インプラント治療を検討する際は、除去が必要になるケースがあることを理解しておくことが大切です。

今回は、インプラントを除去しなければならないケースや除去する方法、費用、除去後の対処法について解説します。インプラント治療を受けた方や、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントを除去しなければならないケースとは?

インプラントのイメージ

インプラントの寿命は約10〜15年と長く、しっかり噛めて見た目も美しい歯を長期間使用できます。

しかし、治療後のトラブルによりインプラントを除去しなければならないことがあります。

インプラントの除去が必要になるケースは、以下のとおりです。

  • インプラント周囲炎
  • 細菌感染
  • 周辺組織の損傷
  • インプラントの破損
  • 金属アレルギー

それぞれくわしく解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織に発症する炎症性の疾患です。インプラント周囲炎になるとインプラントの除去が必要になる可能性があります。インプラントは適切なケアを行えば非常に寿命が長い治療法です。

しかし、毎日の歯磨きや歯科医院でのメンテナンスを怠ると、汚れが蓄積してインプラント周囲炎の発症リスクが高まります。

喫煙習慣のある方や糖尿病などの持病で免疫力が低下している方、インプラント手術前に歯周病にかかっている方はインプラント周囲炎を発症しやすくなるため注意が必要です。

インプラント周囲炎は初期では自覚症状が出ないことも多いですが、進行すると歯茎からの出血や膿が出るなどの症状が現れ、歯茎が下がってインプラント体が露出することもあります。

治療を受けずに放置すると歯槽骨の破壊が進み、最終的にはインプラントが抜け落ちることもあります。インプラントを支える顎の骨が溶けるため、再度インプラント治療を受けることが難しくなるでしょう。

細菌感染

インプラント手術後の細菌感染でインプラントの除去が必要になるケースもあります。術後のメンテナンスが不足している方や喫煙習慣がある方、糖尿病などの持病がある方、インプラント手術前に歯周病にかかっている方は術後感染を起こしやすいです。

また、歯科医院の感染対策が不十分だった場合、術中に細菌が入り込んでインプラント埋入部位が術後感染を起こすリスクが高くなります。

細菌感染を起こすと強い痛みや腫れ、膿が出るなどの症状が現れるだけでなく、インプラント体と顎の骨が結合せずインプラントが抜け落ちるおそれがあるのです。

インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときは、院内の環境や衛生面もチェックしておくことが大切です。

周辺組織の損傷

インプラント手術の際に周辺組織を損傷した場合は、インプラントの除去が必要になる可能性があります。

インプラントが適切な位置・深さ・角度に埋入されないと神経や血管、周囲の歯の歯根を傷つけたり、上顎洞を貫通して上顎洞炎を引き起こしたりするおそれがあります。

これらのトラブルはインプラント手術前に十分な検査を行うことで防ぐことができますが、損傷した場合はインプラントを除去しなければならないでしょう。

インプラントの破損

インプラントが破損した場合もインプラントの除去が必要になる可能性があります。

ただし、必ずしも除去が必要になるわけではありません。顎の骨に埋め込んだ人工歯根が破損した場合は除去が必要になりますが、人工歯やアバットメント(インプラント体と人工歯根の連結部)が破損した場合は修理・交換で対処できるケースが多いです。

インプラントの人工歯根はチタンなどでできているため、破損することはほとんどありません。破損のおもな原因は長期間の使用による経年劣化や、製造上の問題であると考えられています。

人工歯根が破損した状態で放っておくとインプラント周囲炎などのトラブルの原因になるため、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

金属アレルギー

インプラント治療では、生体親和性が高く金属アレルギーが起こりにくいチタンという金属を使用するため、金属アレルギーの方でも治療を受けられます。

しかし、ごく稀にチタンでアレルギー反応を起こす方もいます。インプラント埋入後に金属アレルギーを発症し、口内炎や扁平苔癬などのアレルギー症状がみられる場合は、インプラントを除去しなければなりません。

金属アレルギーが心配な方は、インプラント治療を受ける前に必ず歯科医師に相談しましょう。

インプラントを除去する方法

インプラント除去の手術

インプラントを除去するときは、埋入時と同じように外科手術が必要です。局所麻酔のもと歯茎を切開して骨を露出させ、専用のドリルを用いて除去します。

インプラントはドリルを回転させて顎の骨に埋入します。ドリルで埋入するときと逆回転の力を加えることで、顎の骨に埋め込んだインプラントを除去できるのです。

ただし、除去するインプラントがブレードタイプや骨膜下インプラントなどの古いタイプの場合は、骨を大きく削らなければ除去できません。

また、インプラント体が上顎洞に入り込んでいる場合や、通常の方法では除去できない場合は、口腔外科などの専門機関での治療が必要です。

インプラントを除去する場合の費用

インプラントを除去する費用イメージ

インプラントを除去する場合の費用は、保険診療か自費診療かで大きく異なります。

インプラントの除去が保険適用となるのは、インプラント治療を受けた歯科医院とは別の歯科医院で治療を受ける場合です。インプラント治療を受けた病院で除去する場合は保険が適用されません。

インプラントを除去する場合の費用は、以下のとおりです。

保険診療の場合

歯科医師がインプラントの除去が必要であると診断した場合は保険が適用されます。費用は埋入されているインプラントの種類により異なり、初診料や再診料、検査費用、処方箋料などが別途必要となります。

インプラントの種類ごとの費用は、以下のとおりです。

人工歯根タイプ

現在最も広く普及しているタイプのインプラントです。人工歯根タイプのインプラントを除去する場合の費用は、3割負担の場合で1本あたり1,400円程度です。

ブレードタイプ

ブレードタイプのインプラントは、板状の金属製の土台を埋め込んで人工歯を装着するタイプのインプラントです。ブレードタイプのインプラントを除去する場合の費用は、3割負担の場合で1本あたり3,750円程度です。

骨膜下インプラント

骨膜下インプラントは、骨の上に置いた金属製のフレームを骨膜と歯茎で覆い、フレームの柱に人工歯を固定する治療法です。現在ではほとんど行なわれていません。骨膜下インプラントを除去する場合の費用は、3割負担の場合で1本あたり5,100円程度です。

自費診療の場合

自費診療でインプラントを除去する場合の費用は歯科医院によって異なりますが、全額自己負担になるため高額です。

ただし、インプラントの保証が適用されるケースでは、無料や一部自己負担で除去できる可能性があります。インプラント治療を受ける際は、事前に保証内容や適用条件について確認しておくと安心です。

インプラントを除去したあとはどうする?

インプラントを除去したあとの選択肢

インプラントを除去したあとは、再度インプラント治療を受けるか、ほかの治療法を選択することになります。

インプラントを除去したあとの治療の選択肢は、以下のとおりです。

  • 再度インプラント治療を受ける
  • 入れ歯で治療する
  • ブリッジで治療する

それぞれくわしく解説します。

再度インプラント治療を受ける

除去したインプラント周囲の骨がしっかり残っている場合は、再度インプラント治療を受けられる可能性があります。インプラントでの再治療を希望しても、顎の骨の状態によっては再治療が受けられないことを理解しておきましょう。

入れ歯で治療する

除去したインプラント周囲の顎の骨が残っていない場合は、入れ歯で失った歯を補うことができます。

入れ歯には残っている歯に金具をかけて固定する部分入れ歯と、歯が残っていない場合に適応となる総入れ歯があります。保険適用の入れ歯を選択すれば、インプラントより大幅に費用を抑えて治療が可能です。

しかし、入れ歯は装着時に痛みや違和感が生じやすく、しっかり噛めない、食べかすが挟まりやすいなどのデメリットがあります。

保険診療の入れ歯の場合は食べ物や飲み物の温度を感じにくく、味わいに影響が出るのがデメリットですが、自費診療の金属床の入れ歯であれば熱がしっかり伝わります。入れ歯には多くの種類があるため、自分に合ったものを選択しましょう。

ブリッジで治療する

除去したインプラントが1本で両側の歯が残っている場合はブリッジで治療が可能です。ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を土台にして、橋を渡すように被せ物を装着する治療法です。

ブリッジも入れ歯と同じように保険が適用されるため、インプラントで再治療するよりも費用を抑えることができます。また、入れ歯よりも違和感が少なく、しっかり噛めるのがメリットです。

ただし、ブリッジでは土台となる両隣の歯を削らなければなりません。噛んだときに土台の歯に負担がかかり、歯の寿命を縮める原因にもなります。

どの治療法にもメリット・デメリットが存在するため、歯科医師に相談して最適な治療法を選択しましょう。

まとめ

インプラントの器具

インプラントは適切なメンテナンスを行なえば、機能性・審美性に優れた歯を長期間使用できます。

しかし、日々の口腔ケアやメンテナンスを怠るとトラブルが生じ、インプラントの除去が必要になることがあります。

インプラントの除去が必要となるケースは、インプラント周囲炎や細菌感染、手術の際の周辺組織の損傷、インプラントの破損、金属アレルギーなどさまざまです。インプラントを除去する際は埋入したときと同じように外科手術が必要になります。

インプラント治療を受けた歯科医院で除去すると自費診療になりますが、別の歯科医院で治療を受ける場合は保険が適用され、1本あたり1,400円程度で除去が可能です。

インプラントにトラブルが起きたときは放置せず、早めに歯科医院を受診して診察を受けましょう。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点と歯磨き粉の選び方!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯磨きする女性

「インプラント治療をした後は、歯磨きの方法は変える必要があるのだろうか」「インプラントは特別な磨き方をしないといけない?」など、疑問をもつ患者さまもいるでしょう。インプラントがある場合、歯磨きの際に特に注意すべきことがあります。

今回は、インプラントがある場合の歯磨きの注意点や、歯みがき粉の選び方を解説します。

インプラント治療後に歯磨きを怠ると

インプラント治療後に歯磨きを怠った女性

インプラントは歯がない箇所に、歯根の代わりとなるインプラント体を埋入して、被せ物をする治療です。歯根部分から再現するため天然歯に非常に近い使用感を得られますが、インプラントは人工物です。

しかし、実は天然歯以上に念入りにメンテナンスする必要があります。清掃が不十分だとインプラント周囲炎になることがあるからです。

インプラント体も被せ物も虫歯にはなりませんが、インプラント体を支えている粘膜や歯槽骨は歯周病に侵されます。インプラント治療後に歯磨きを怠ると、インプラントの周囲に歯垢が付着し、インプラント周囲の粘膜の炎症を引き起こすでしょう。

歯茎が腫れたり、出血したりといった症状が現れます。そのまま治療しないで放置すると、炎症はインプラントを支える歯槽骨にまで広がります。患部から膿が出たり、歯茎が下がってインプラント体が露出したり、最終的にはインプラントの脱落につながるでしょう。

インプラント周囲炎は、インプラントの歯周病とも呼ばれています。インプラント周囲炎は天然の歯の歯周病と同じく、初期段階では自覚症状がないことが多いです。

気づかないうちに進行し、気づいた時には手のほどこしようのない状態になっていることも少なくありません。毎日のセルフケアを欠かさないことで、インプラント周囲炎を予防することが重要なのです。

インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点

食事を終えた女性

インプラント治療は、インプラントが入ったらそれで終わりではありません。インプラントを長持ちさせるためには、日頃のセルフケアをしっかり行いながら定期検診を受ける必要があります。

インプラントをケアする際の注意点をご紹介します。

インプラントをケアしやすい道具を用意する

インプラントは、見た目は天然歯と区別がつかないほど自然ですが、天然歯とは異なることもあります。特に天然歯と全く同じケアでは汚れが残る可能性があるので、インプラントをケアしやすい道具を用意することが大切です。

天然歯よりも、インプラントと歯茎の間には細菌が入り込みやすいです。この部分をしっかりと磨けるように、毛先が細い歯ブラシや、毛束が1つのタフトブラシを用意するとよいでしょう。

天然歯とインプラントの間に歯垢がつかないように、歯間ブラシやデンタルフロスも使用してください。

ご自身の歯並びに合った磨き方や、歯間ブラシ・デンタルフロスの使い方は、歯科医院のブラッシング指導で教えてもらえます。ケア方法に不安がある場合は受けてみるとよいでしょう。

また、手術直後は、歯茎の傷が開いてしまわないように柔らかい歯ブラシを使ってください。傷が回復したら、自分に合った硬さの歯ブラシを使用してかまいません。

食後に歯磨きをする

基本的なことですが、食後は毎回歯磨きをしてください。外出先で歯磨きができないという場合は、うがいをするかマウスウォッシュを使いましょう。

特に、就寝前の歯磨きは重要です。就寝中は唾液の分泌量が減少するため、起床時よりも虫歯や歯周病の原因となる菌が繁殖しやすいです。毎回歯間ブラシやデンタルフロスを使用するのは難しいかもしれませんが、就寝前だけは時間をとってケアするとよいでしょう。

インプラントと歯茎の境目を意識して磨く

インプラントと歯茎の境目には細菌が入り込みやすいので、毛先を上手に使ってケアしましょう。毛先を細かく振動させるように磨くと、汚れを落としやすいです。

また、境目を磨く際は歯ブラシを45度に傾けてください。毛先がスムーズに境目に入り込めるので、汚れをかきだしやすくなります。

歯磨きをする順番を決めておく

口腔内全体の健康を維持することが、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。そのため、できる限り磨き残しをなくす必要があります。

一生懸命磨いているつもりでも、何も考えずに磨いていると無意識に磨きにくい箇所を避ける方が多いです。歯磨きをする順番を決めて、毎回その通りに磨くと磨き残しを減らせるでしょう。

デンタルフロスを先に使用する

ブラッシングを先に行う方も多いですが、デンタルフロスや歯間ブラシはブラッシングの前に使用しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間をきれいにしてから、歯ブラシで磨くほうが効率よく汚れを落とせます。

デンタルフロスや歯間ブラシで歯の間の汚れを落としてからブラッシングして、最後にマウスウォッシュを使用すると汚れをしっかりと除去できるでしょう。

インプラント治療後の歯磨き粉の選び方

インプラント治療後の歯磨き粉

インプラント治療後は、以下のようなポイントに注意して歯磨き粉を選んでください。

大きな研磨剤が入った歯磨き粉は避ける

歯磨き粉には、歯の表面に付着した汚れを落とすために研磨剤が入っていることがあります。研磨剤が入っていれば、ワインやコーヒー、タバコのヤニなどの着色汚れを削り取って落とせます。

しかし、研磨剤が大きい場合は、インプラントと歯茎の隙間に入り込んでしまうことがあります。研磨剤が長時間残ると、歯茎の炎症を引き起こすこともあるでしょう。

歯みがき粉を舌で触ってみた時、顆粒がはっきりわかるような歯磨き粉は使用しないようにしましょう。一般的な歯磨き粉に含まれている研磨剤はエナメル質よりも柔らかいため、歯の表面を傷つけることは基本的にありません。粒の大きさは注視してください。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

インプラント体の素材はチタンです。チタンは、フッ素と結合すると表面がザラザラになるのでインプラント治療後は使わないほうがいいと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

しかし、毎日の歯磨きに使用する歯磨き粉に含まれているフッ素は高濃度ではありません。歯磨き粉でインプラント体の表面が変化することはないので、虫歯や歯周病を予防するためにもフッ素入りの歯磨き粉を使用しましょう。

基本的には、インプラントだからといって使用できない歯磨き粉は少ないです。商品によって成分が異なるので、ご自身の希望や口腔内の状態にあうものを使用しましょう。

どのような歯みがき粉を使っていいかわからない時は、歯科医師や歯科衛生士に相談するとよいでしょう。

インプラント治療後のメンテナンスの重要性

インプラント治療後のメンテナンスの重要性を説明する女性

高額な費用と外科手術の負担、長い治療期間をかけて入れることができるのがインプラントです。保険診療の入れ歯と比べると、比較にならないほどハードルが高い治療といえるでしょう。

だからこそ、インプラントを長持ちさせるためにセルフケアは非常に重要です。また、セルフケアと共に、歯科医院での定期検診を受けることも忘れないようにしましょう。

丁寧に歯磨きをしても磨き残しは少なからずあるので、歯垢や歯石は小まめに歯科医院で除去してもらう必要があります。インプラントの状態に問題ないか、定期的に確認することもインプラントを長持ちさせるためには欠かせません。

まとめ

インプラント治療後の女性

インプラント治療が終わると、しっかりと噛めるようになり見た目も天然歯と変わらないように見えるため、油断する方は多いでしょう。

しかし、治療後はインプラントを長持ちさせるためにケアを続ける必要があります。特に、インプラントと歯茎の間は細菌が入り込みやすいので、天然歯よりもしっかりと磨きましょう。

歯磨き粉は基本的にはどのようなものでもよいですが、大きな研磨剤入りのものは避けてください。口腔内のケアについて、疑問点がある場合は歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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老後にインプラント治療を受けるデメリットとは?メリットも解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯が痛い老人

インプラント治療とは失った歯を補う治療法です。高齢になるほど歯を失う可能性は高くなるでしょう。では、インプラント治療は高齢者が積極的に選ぶべき治療法なのでしょうか。

実は、必ずしもそうとは言えません。高齢になってからインプラント治療を受けることには、いくつかのデメリットがあるのです。

今回は、老後にインプラント治療を受けるデメリットについて詳しく解説します。老後に歯を失った場合のその他の治療法や、老後にインプラント治療を受けるメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

老後に歯を失った場合の治療法

インプラントのイメージ

老後に歯を失った場合の治療法には、インプラントのほかに入れ歯やブリッジがあります。

それぞれの特徴を確認しましょう。

インプラント

インプラントとは、歯を失った箇所に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。人工歯根は生体親和性の高いチタンでできており、顎の骨に直接埋め込みます。

インプラントは自然な見た目と噛む感覚を得られるのが特徴です。咀嚼の際に顎の骨に直接刺激が加わるので骨の退縮を防ぐ効果もあります。

インプラント治療であれば噛む力の回復につながるでしょう。また、インプラントは周囲の歯に負担をかけないので、残っている歯の保護にもつながります。

入れ歯

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯があります。

部分入れ歯は、一部の歯が欠損している場合に用いられ、残っている歯に金属のバネをかけて安定させます。総入れ歯は、全ての歯が欠損している場合に用いられ、唾液によって歯茎に吸着させることで安定します。

入れ歯治療は比較的低コストで、治療期間が短いのが特徴です。また、複数の歯を失った場合でも一つの入れ歯で対応できます。

入れ歯は、全ての歯を失った場合や、インプラント・ブリッジなどの他の治療ができない場合、治療費を安く抑えたい場合などに選択されることが多いです。

ただし、違和感が生じやすい点や喋りにくくなる点などは入れ歯のデメリットといえるでしょう。

ブリッジ

ブリッジとは、欠損した歯の両隣の歯を支えにして人工歯を固定する治療法です。入れ歯と異なり、ブリッジは取り外しができません。違和感が少なく、自然な噛み心地が得られます。

ブリッジは、1本の歯を失った場合に適しており、ある程度の見た目の自然さや機能の回復に役立ちます。

ただし、失った歯の両隣の歯を土台に使用できることが条件となるため、複数の歯を失った場合や、土台として使用できる丈夫な歯がない場合は選択できません。

また、健康な歯を削る必要があり、咀嚼の際には両隣の歯に力が加わるため、残った歯の寿命が短くなる可能性があります。

老後でもインプラント治療は受けられる?

老後のインプラント治療

高齢になってからでもインプラント治療は可能です。

ただし、インプラント治療は手術を伴うため、ある程度の体力が必要な上、術後のメンテナンスが重要になります。

また、インプラント治療を受ける前に、持病や定期的な内服薬、過去の手術歴などを歯科医師に報告する必要があります。健康状態や内服薬などの詳細を歯科医師に伝え、不安なことがあればよく相談して治療を開始することが大切です。

老後にインプラント治療を受けるデメリットとは?

老後にインプラント治療を受けるデメリットイメージ

老後にインプラント治療を受けることにはいくつかのデメリットがあります。

老後にインプラント治療を受けるデメリットは、以下のとおりです。

費用がかかる

インプラントが比較的高額な治療であることはデメリットのひとつです。インプラントは保険が適用されないため全額自己負担になります。

入れ歯など保険適用の治療と比べると、多くの費用がかかるのです。特に定年退職後は収入が減少する傾向があり、インプラントの治療費が大きな負担になることがあります。

また、インプラント治療を受けると定期的なメンテナンスが必要になるため、初期費用だけでなく継続的な費用負担も発生します。

老後にインプラント治療を検討する際には、十分な貯蓄があるかどうかを考慮する必要があるでしょう。

外科手術を伴うため体力が必要になる

インプラント治療では、インプラント体を顎の骨に埋め込む外科手術が必要です。体力が低下した高齢者の場合、手術に耐えられない可能性があります。高齢で免疫力が低下している場合、傷の回復が遅れることもあるのです。

高齢になれば何らかの持病を持っている方も多いでしょう。持病をおもちの方がインプラント治療を受ける場合は、リスクが伴います。体力的に治療が難しい場合は、入れ歯などの治療の方が無理のない選択肢となるでしょう。

細菌感染のリスクが高い

高齢者は免疫力が低下しているため細菌感染を起こしやすい傾向があります。インプラント治療を受けた後は定期的なお口のケアが重要ですが、高齢者は手の震えや体力の低下からブラッシングが難しくなることがあるでしょう。

口腔ケアがおろそかになるとインプラントの周囲にプラークが蓄積し、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。

要介護や認知症になったときの対応が難しい

インプラント治療後に要介護や認知症となった場合、インプラントのメンテナンスが困難になることがあります。認知症が進むとブラッシングの必要性が分からなくなるかもしれません。インプラントのぐらつきなどの異常を自覚できず、重症化する可能性もあります。

また、要介護の状態になると、インプラントのメンテナンスに通うことが難しくなるでしょう。老後の介護や認知症の可能性を考えると、インプラントは不安材料のある治療法といえます。

メンテナンスを継続する必要がある

インプラント治療後は生涯にわたって定期的なメンテナンスが必要で、毎日のブラッシングに加え、定期的に歯科医院で専門的なケアを受けることが大切です。

ところが、高齢になると歯科医院への通院が困難になったり、経済的な理由で通院できなくなったりするかもしれません。

老後にインプラント治療を受けるメリット

インプラントでしっかり食事を噛めるイメージ

老後にインプラント治療を受けるデメリットについて解説しましたが、もちろんメリットもあります。

老後にインプラント治療を受けるメリットは、以下のとおりです。

しっかり噛める

老後は歯を失うことが多く、噛む力が弱まる傾向にあります。噛む力が弱まることで食べられる食品が制限されると、健康にも影響を与えます。

インプラントにすると天然の歯と同じように噛めるようになり、天然歯の7~9割程度の咬合力を回復できると言われています。しっかり噛む力が戻ることで、硬い食べ物も食べられるようになるのです。

認知症のリスクを下げられる

噛むことによって脳に刺激が伝わります。インプラントによって咀嚼機能が回復すると、脳に刺激が伝わり、認知症のリスクを下げる効果を期待できるのです。

インプラントは天然の歯のようにしっかり噛むことができるため、入れ歯などに比べて脳への刺激効果は大きいと考えられます。インプラントは老後の健康長寿に役立つ可能性があるのです。

誤嚥性肺炎を予防できる

高齢になると誤嚥(ごえん)しやすくなります。誤嚥とは食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまうことです。食べ物や唾液が気管に入ると誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがあります。

インプラントによって咀嚼機能が回復すると食べ物をしっかり噛めるようになるため誤嚥しにくくなるでしょう。

外見を若々しく保てる

インプラントは天然の歯に近い色合いや透明感を再現できるので、見た目の印象を若々しく保つことができます。インプラントなら歯並びもきれいになるため、前向きな気持ちで過ごすことができ、外見の若々しさにつながります。

コミュニケーションが円滑になる

インプラント治療を受けることで笑顔が増え、表情が明るくなるでしょう。インプラントはしっかり固定されているので、口を大きく開けて笑うことができるのです。楽しく会話をすることは脳の活性化にもつながります。

インプラントはコミュニケーションを円滑にしてくれるでしょう。

まとめ

笑顔の老人

今回は、老後にインプラント治療を受けるデメリットについて詳しく解説しました。

老後でもインプラント治療を受けることはできますが、いくつかの条件があります。手術に耐えられる体力があることや治療費を支払える経済的な余裕があることなどです。

また、インプラントをトラブルなく使い続けるためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。老後にインプラント治療を選択する際は、定期的にメンテナンスを受けられるかどうかを十分に考慮することが大切です。

定期的にメンテナンスを受けられるのであれば大きなメリットが得られます。しっかり噛めるようになるため食事を楽しむことができ、コミュニケーションも円滑になるでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントに保証はある?保証を受けるための条件を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの保証イメージ

インプラントは、歯を失った箇所に金属製の歯根を埋め込み、その上から人口の歯を装着する治療法です。インプラントは自分の歯と同様に扱うことができ、審美性にも優れているという特徴があります。

しかし、インプラント治療は高額になるため、トラブルが起こった際の金銭面が不安になる方も多いでしょう。

ここでは、インプラントの保証について解説します。インプラント治療中の方やインプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントの寿命

インプラントの寿命イメージ

インプラントの寿命は10~15年程度です。寿命とはインプラントが抜け落ちるまでの年数を指し、10~15年経過しても9割のインプラントが生存していると調査結果でわかっています。

ブリッジは7年前後、入れ歯は5年ほどといわれているため、インプラントの寿命は他の治療法に比べると非常に長いといえます。

インプラントの費用は自費なので高額になりますが、長期間使用できることを考慮するとメリットは大きいといえるでしょう。

インプラントに保証はある?

インプラントに保証はあるか考える男性

インプラントには安心して治療を受けられるように、保証があります。

インプラントのメーカーや歯科医院ごとにさまざまな保証が設けられており、保証期間は5~10年で設定されていることが多いです。つまり、インプラントが寿命を迎える前に何らかのトラブルが起こっても、保証を受けられる可能性があります。

保障内容は、歯科医院やインプラントのメーカーごとに異なります。いずれにしても、インプラントの脱落や破損時に、無償もしくは減額で新しいインプラントへ交換できるという内容のものが多いです。

ただし、インプラント埋入後の年数によって負担額が変わる場合もあれば、インプラント体と人工歯で保証期間が異なる場合もあります。

すべての歯科医院やメーカーが同じ保証内容というわけではないため、契約時には保証内容を確認することが大切です。インプラントの寿命は長いですが、万が一に備えて保証制度が整っている歯科医院を選ぶようにしましょう。

インプラントの保証を受けるための条件

インプラントの保証を受けるための条件リスト

インプラントの保証を受けるためには、さまざまな条件があります。歯科医院ごとに定められている条件は異なりますが、以下のような条件を設けていることが多いです。

インプラント治療をした歯科医院で再手術を受ける

インプラントの保証を受けるためには、インプラント治療を受けた歯科医院で再手術を受ける必要があります。他の歯科医院では保証が適用されないため、注意が必要です。

日常生活の範囲内でのトラブルで破損・脱落した場合

食事など日常生活の中でインプラントの破損や脱落が起こった場合は、保証の対象になります。

しかし、故意や過失によってインプラントが破損・脱落した場合は保証の対象外になる可能性があるため注意しなければなりません。

定期的にメンテナンスを受けている

インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが必要です。定期的にメンテナンスを受けることでインプラントを長持ちさせることができ、インプラント周囲炎の予防にもなります。

定期的なメンテナンスを怠るとインプラントが脱落するリスクが高まり、保証の対象から外れる可能性があるのです。

禁煙指示に従っている

喫煙しているとニコチンによって歯茎の健康が害され、インプラントが脱落するリスクが高まります。そのため、インプラント治療では禁煙が推奨されているのです。

歯科医師から禁煙指示を受けたにも関わらず喫煙を続けてインプラントが脱落した場合は、保証を受けられません。

インプラントの保証に関して確認すること

インプラントの保証に関して確認することを説明

インプラントの保証内容は歯科医院ごとに異なります。そのため、保証内容をしっかり確認してから契約することが大切です。

契約をする前に、以下の点について確認しましょう。

保証範囲

インプラントは、インプラント体・人工歯・アバットメントの3つの部品で構成されています。この3つの部品のどこまでが保証範囲になるのか確認が必要です。

3つの部品全てを保証範囲に設定している歯科医院もありますが、人工歯の装着は自己負担になる歯科医院もあります。

インプラント体やアバットメントは歯茎に埋まっているため、人工歯に比べると破損や劣化する確率は低いといえます。人工歯は破損や劣化する確率が高いため、保証範囲に含まれている方が安心でしょう。

保証期間

インプラントの保証期間は、歯科医院ごとに異なります。保証期間を10年に設定している歯科医院が多いですが、5年以降は有償保証になるなど年数によって負担額が変わることもあるのです。

また、保証期間の開始日の設定も異なるため、保証期間と併せて確認しておきましょう。インプラント体を埋入した直後から保証が開始するケースもあれば、人工歯の装着後から保証が開始するケースもあります。

保証の回数

保証の回数の上限も歯科医院ごとに設定が異なります。保証期間内であれば何度でも再治療を受けられるという回数無制限の歯科医院もあれば、保証による再治療は一度のみなど回数に制限がある場合もあります。

インプラントは丈夫なので何度も再治療を受けることは少ないですが、万が一のために確認しておくべきでしょう。

費用

インプラントの保証は、無償と有償の2種類があります。

無償保証はインプラント治療費に含まれていますが、より手厚い保証を受けられるようにしたい場合には、オプションとして有償保証を付けることになります。有償保証は治療費に含まれていないため、別途支払いが必要です。

無償保証と有償保証では保証限度額や保証回数が異なるなど、保証内容に違いがあります。有償保証の内容も含めて確認し、自分に必要な保障内容について検討してみてください。

インプラントを長く使い続ける方法

歯磨きする女性

インプラントを長く使い続けるためには、日頃からの心がけが大切です。

インプラントを長く使い続けるためにできるセルフケアは、以下の通りです。

毎日綺麗に歯を磨く

ご自身の歯も同様ですが、インプラントも毎日しっかりとお手入れを行っていれば長持ちさせることができます。

毎日の手入れがしっかりできていなければ「インプラント周囲炎」を招く可能性があります。インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病に相当するものです。毎日の歯磨きを丁寧に行い、食べ物などの汚れを綺麗に落としましょう。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける

インプラント治療後も定期的に歯科医院へ通い、メンテナンスを受けることが大切です。

歯科医院では、セルフケアだけでは落としきれない汚れを専門器具で除去してもらえます。歯科医院でクリーニングを受けることで虫歯や歯周病、インプラント周囲炎の予防になるため、インプラントを長持ちさせるうえでも重要といえるでしょう。

また、定期的に通院して口腔内の状態を歯科医師に確認してもらうことも重要です。何らかのトラブルがあったとしても早急に治療を受けることが、インプラントの寿命を延ばすことにつながるのです。

歯ぎしり・食いしばりを改善する

歯ぎしり・食いしばりは、インプラント治療によって被せた人工歯に大きな負担をかけます。人工歯に負担がかかり続けると、破損を引き起こす可能性があるのです。

歯ぎしり・食いしばりは無意識のうちに行ってしまうことが多いため、改善したほうがよいでしょう。ご自身での改善が難しい場合には、歯科医院で相談することを推奨します。

喫煙を避ける

タバコに含まれるニコチンは歯茎の血管を収縮し、歯茎の健康状態を低下させます。歯茎が不健康になれば、インプラントが脱落するリスクが高まるのです。また、細菌感染も起こりやすくなり、歯周病などのトラブルを引き起こす原因になります。

インプラントの寿命を縮めないためにも、喫煙は避けましょう。

まとめ

インプラントのイメージ

今回は、インプラントの保証について解説しました。

インプラントには保証があるため安心して治療を受けられますが、保証内容や保証条件は歯科医院ごとに異なります。保証期間や回数、保証範囲はしっかり確認してから契約しましょう。

また、保証に頼るのではなく、日頃からインプラントが長持ちするように心がけることも大切です。毎日の歯磨きと歯科医院への定期的な通院で、できるだけ長くインプラントが生存するようにケアを行いましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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失った前歯をインプラントに!治療のメリットや費用を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

前歯がインプラントの人

前歯の欠損は、見た目の問題だけでなく、発音や咀嚼にも影響を与えます。適切に治療法を選択することが重要です。

インプラントは天然の歯に近い見た目と機能を提供し、周囲の健康な歯を守ることができる方法です。

しかし、治療の難易度や費用面は考慮する必要があるでしょう。

この記事では、失った前歯をインプラントにするメリットや、それに伴う費用について詳しく解説します。また、治療中の歯がない期間やメンテナンスの重要性など、治療前に理解しておくべき点についても触れていきます。

前歯を失った場合の治療法とは?

前歯がない人

前歯を失った場合の主な治療法は、インプラント、入れ歯、ブリッジです。インプラントは保険適用外ですが、天然歯のような見た目と機能を実現できることから多くの人に選択されている治療法です。

一方、入れ歯やブリッジは、インプラントに比べて機能性が劣ります。治療期間の短さや保険が適用されるなどのメリットがあります。

それぞれの特徴をご紹介します。

インプラント

インプラントは、前歯を失った際に選択する方が多い治療法です。前歯は人の目につきやすい部分なので、審美性が求められます。

インプラントの人工歯には審美性が高いセラミックを使用することが多いので、自然な見た目を再現できます。

顎の骨に人工歯根を埋め込み、骨としっかりと結合させます。そのため、入れ歯やブリッジと比較すると、強く噛むことが可能です。

入れ歯

入れ歯は、前歯が一本だけ失われた場合から、全ての歯が失われた場合まで、幅広いケースに対応可能な治療法です。前歯が一本欠損した際は、隣接する歯に金属のバネを掛けて固定します。

ブリッジのように隣の歯を削る必要はありませんが、金属のバネが見えるため、見た目が気になることもあるでしょう。

入れ歯の大きな特徴は、ブリッジやインプラントと異なり、取り外しが可能であることです。洗浄液に浸して保管するため清潔に保つことができます。

一方で、紛失・破損のリスクが伴います。また、適切に調整していないと、噛む際に入れ歯がずれることもあります。

入れ歯を安全・快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが重要です。

ブリッジ

ブリッジは、欠損した歯の両サイドに健康な歯が残っている場合に適用される治療法です。残っている歯に金属の冠をかぶせ、欠損部分の人工歯を作製して接続します。

ただし、ブリッジを支えるために健康な歯を削る必要があります。その歯が虫歯などの問題を抱えていない場合、健康な歯を削ることになるため推奨されないこともあります。

ブリッジは、前歯一本のみの治療は可能ですが、二本や三本となると慎重に考慮する必要があります。ブリッジによって残った歯に過度な負担がかかる可能性があるためです。

過度な負担がかかるということは、その歯の寿命に影響を与えるということです。ブリッジは比較的安価に質の高い人工歯が作製できますが、デメリットも十分に考慮する必要があります。

前歯のインプラント治療は難しいって本当?

前歯のインプラント治療は難しいか考える女性

よく前歯のインプラントは難しいという話を聞きます。なぜ、奥歯と前歯では治療の難易度が異なるのでしょうか。

ここでは、前歯のインプラント治療は難しいといわれる理由について解説します。

骨が薄い

前歯のインプラント治療が難しいとされる主な理由は、前歯の顎の骨が奥歯に比べて薄いことです。骨が痩せやすいことも影響しているでしょう。

インプラントを埋め込むには、顎の骨に適切な大きさの穴を開けなければなりません。前歯部分は骨が薄く、特に抜歯後に時間が経過していると、顎の骨がさらに痩せてしまうことがあります。

このため、前歯のインプラント治療では、骨造成という骨を増やす治療が必要になることが多いです。骨造成は非常に高度な技術を要する治療です。骨造成を行える医院は限られているため、前歯の治療は難易度が高くなるとされているのです。

高い審美性が求められる

前歯のインプラント治療は口を開けた際に目立つため、機能性だけでなく高い審美性が求められます。骨の減少などに適切な対応をせずにインプラント治療を進めると、治療完了時に違和感のある見た目になるかもしれません。

さらに、前述したように前歯の顎の骨は薄く、時間が経過するとさらに痩せやすい特徴を持っています。これが原因で、治療後に審美的な問題が生じることがあります。

例えば、骨の痩せによる歯茎の下がりが進行すると、歯が異常に長く見えることがあります。インプラントの土台である人工歯根が露出することもあるでしょう。

前歯のインプラント治療は細心の注意を要し、高い技術力が求められるのです。

前歯をインプラントにするメリット

前歯がきれいな女性

前歯を補う治療法は、インプラント以外にも入れ歯やブリッジがあることをご説明しました。また、前歯のインプラント治療は難しいと言われています。

しかし、それでも前歯をインプラントにするメリットは多くあります。

見た目が自然

前歯をインプラントにする最大のメリットは、自然な見た目を実現できることです。前歯は笑ったり、会話する際に目立つため、その見た目は特に重要です。

入れ歯などの他の治療法では、金属のバネなどが見えてしまい、審美的な問題が生じることがあります。

しかし、インプラントは天然の歯とほぼ同じ見た目を持つ人工歯を、金属のバネやその他の部品を使用せずに装着できます。非常に自然な見た目に仕上がるので、会話や食事をする際の違和感を大きく軽減できるでしょう。

天然歯のような噛み心地

インプラントのメリットの一つは、天然歯と同等の咀嚼力を持つ点です。インプラントは顎の骨と直接結合されるため、天然歯と同様に使用できます。

咀嚼力が保たれることは、食事の楽しみを維持するために重要です。また、顎の骨や、咀嚼力が加わる頭蓋骨の骨を痩せさせないためにも必要とされます。

骨は刺激を受けて成長するため、咀嚼力が直接伝わるインプラントは、骨が痩せにくくなるのです。これは、長期的な口腔の健康を維持する上で非常に重要な要素です。

発音しやすい

インプラントのもう一つのメリットは、入れ歯と比べて発音しやすいことです。入れ歯では、厚みや薄さ、位置、高さの違いなど、さまざまな要因によって発音が難しくなることがあります。舌の動きが制限されたり、歯の位置関係が少し変わるだけで発音に影響を及ぼすのです。

しかし、インプラントでは、口内で舌が動くスペースが狭くなることはありません。発音に影響が出ることはほとんどないでしょう。インプラントを用いることで、天然歯の時と同じようにスムーズに会話できます。

健康な歯を削る必要がない

インプラントはブリッジと異なり、周囲の健康な歯を削る必要がありません。ブリッジ治療では、義歯を装着するために隣接する健康な歯を削る必要があります。

インプラントは独立して治療できるので、周囲の健康な歯をそのまま残すことができます。

健康な歯を温存することは非常に重要です。特に前歯は他人から見えやすい部分であり、そのままの健康な状態を維持できることは大きなメリットと言えます。

前歯をインプラントにするデメリット

前歯をインプラントにするデメリットイメージ

インプラントはメリットの多い治療法ですが、デメリットがないわけではありません。以下に、前歯をインプラントにするデメリットをご紹介します。

アバットメントが露出する可能性がある

インプラント治療のデメリットとして、埋入後の骨の破壊や吸収が進行すると、歯肉が痩せたように見えることが挙げられます。人工歯の露出範囲が広がる可能性があるのです。

最悪の場合、人工歯とインプラント体の接合部分が見えるようになるでしょう。

費用が高額

ブリッジや部分入れ歯の治療費は、保険適用の対象となることが多いです。インプラント治療については、生まれつきの欠損や事故による顎の骨の欠損など特定のケースを除き、保険適用外となります。

さらに、インプラントに使用される素材である純チタンは高価なので、インプラント治療の費用が高額になることが多いです。前歯のインプラント治療を検討する際は、治療の費用についても十分に考慮し、経済的な準備を整えることが重要です。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントは虫歯になることはありませんが、細菌感染によって歯周病と似た症状を示す「インプラント周囲炎」を発症するリスクがあります。インプラントの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

定期的なメンテナンスは、インプラントの健康を維持するために非常に重要です。通院の時間や費用を確保しなければならないので、患者様にとって負担になることもあるでしょう。

インプラント治療中に前歯がない期間はある?

インプラント治療中に前歯がない期間のイメージ

インプラント治療を行う際、一時的に歯がない期間が生じます。インプラント体と呼ばれる人工歯根が顎の骨に結合し、体に適応して馴染むまでに時間が必要なためです。

人工歯根が顎に馴染むまでの間が、いわゆる歯がない期間です。一般的には待機期間と呼ばれます。

通常、インプラント治療における待機期間は、2~6か月程度です。待機期間の長さは、顎の骨の状態に依存します。

顎の骨が丈夫で厚みや深さが十分ある場合は、待機期間が短くなる傾向があります。顎の骨が薄い場合には骨造成という追加の処置が必要となり、待機期間が長引くかもしれません。

前歯をインプラントにする場合にかかる費用

前歯をインプラントにする場合にかかる費用イメージ

前歯のインプラント治療は、一般的に高額な費用がかかるとされています。相場は一本あたり約40~55万円程度です。

インプラント体の原価が非常に高いこと、製造に手間がかかること、そしてインプラント手術に関連する設備費用が、インプラント治療の費用に影響しています。最近はデジタル化が進んでおり、医院側の設備投資が高額になっていることも原因でしょう。

まとめ

前歯がインプラントの女性

失った前歯を補う方法の一つとして、インプラント治療が挙げられます。自然な見た目に仕上がるだけでなく、天然歯と同等の咀嚼力を持つことが特徴です。

周囲の健康な歯を削る必要がないため、口腔健康を長期的に維持できるでしょう。

しかし、前歯のインプラント治療は難易度が高く、特に顎の骨が薄い場合は骨造成など追加の処置が必要になることがあります。また、インプラント治療中、一時的に歯がない期間が発生することも理解しておきましょう。

インプラントは、見た目と機能性の両面で大きなメリットがある治療です。治療には高い技術、時間、費用が必要なので、治療を受ける際にはこれらを十分に検討して準備することが重要です。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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喫煙している方は注意?インプラントに及ぼす影響を詳しく解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

喫煙

過去に歯科医師から歯や歯茎の黒ずみ、歯周病の進行が喫煙と関係していると指摘された人もいるかもしれません。タバコが及ぼす身体への害は広く知られていますが、インプラントにも影響はあるのでしょうか。

もし喫煙がインプラントに悪影響を与えるのなら、インプラントの治療を開始する前に正しい知識を得て、適切に対処する必要があります。

今回は、喫煙がインプラントに与える影響について詳しく解説します。インプラントのメリット・デメリットについてもまとめているので、インプラントを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

インプラント治療のイメージ

インプラントとはどのような治療法なのか、メリット・デメリットを含め確認しましょう。

インプラントの特徴

インプラントは、失われた歯を補うために顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。

同じく失った歯を補うための治療法である入れ歯は、口の中に装着するだけです。食事中にずれることがありますが、インプラントはしっかりと固定されます。

入れ歯に比べると、自分の歯のような自然な使い心地が得られ、メンテナンスによって長期間使用できます。

インプラントが骨と結合するメカニズム

インプラントが骨と結合するのは、オッセオインテグレーションという生体学的な反応によるものです。インプラントの表面と骨が直接接触し、骨細胞がインプラント表面の微細な凹凸に入り込み、骨とインプラントが生体学的に結合する現象のことをいいます。

金属の中でも、特にチタンには骨と結合する性質があることが発見されました。さらに、インプラントの表面には特殊な研磨加工が施されるので、骨細胞が付着しやすいのです。

インプラントの手術直後からインプラント表面に骨細胞が付着し始め、インプラントと骨が一体化していきます。

インプラントの構造

インプラントは大きく分けて、顎の骨に埋め込む人工歯根と、人工歯根と人工歯をつなぐアバットメント、その上に取り付けられる人工歯の3つのパーツで成り立っています。人工歯根はチタンでできており、歯の部分には、セラミックやレジンなどが使われます。

こうした構造によって、インプラントは歯根と歯冠の両方を人工的に再現でき、自然な歯に近い機能と見た目を回復が期待できるのです。

インプラントのメリット

インプラントの大きなメリットは、機能性と審美性の高さです。

自分の歯のように使える

人工歯根と顎の骨が結合するので、自分の歯のようにしっかりと噛む力が得られます。入れ歯やブリッジでは、噛む力が弱くなることや、物が挟まることがありますが、インプラントはそうした問題が起こりません。

自然に会話や食事を楽しめるのはインプラントのメリットです。

審美性の向上

インプラントでは、人工歯にセラミックやジルコニアなどの素材を使います。自然で美しい歯を作ることが可能です。

入れ歯は金属の部分が見えることがありますが、インプラントは本物の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がります。笑顔に自信が持てるようになり、精神面にもポジティブな影響を及ぼすでしょう。

他の歯に負担をかけない

インプラントは周囲の健康な歯を削ったり、負担をかけたりすることがありません。長期的にお口の健康を維持できるでしょう。

例えば、ブリッジの場合は、被せ物を装着するために歯を削る必要があります。歯の寿命を縮める可能性がありますが、インプラントでは歯を削る必要はありません。

しっかり噛むことによる健康増進

インプラントによって噛む力が回復するので、咀嚼機能が向上します。食べられる食品の種類が増えるため、栄養バランスを保ちやすいです。

しっかり噛むことは脳の活性化にもつながるでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントにはデメリットもあります。外科的な手術を伴うので怖いと感じる人もいるでしょう。また、治療費が比較的高額で、長持ちさせるためにはメンテナンスが必要です。

手術が心理的な負担になる

インプラントでは、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術を行います。手術は局所麻酔のもとで行われ、顎の骨には痛覚がないため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、ドリルを使う外科手術のため、手術中に生じる音や振動が伝わることや、出血することがあります。手術後に痛みや腫れが生じる可能性もあります。

人によっては、手術が心理的な負担になることもあるでしょう。

治療費が高額になる

インプラントは保険適用外の治療です。保険適用の入れ歯やブリッジと比べて、経済的な負担は大きくなります。希望する治療が予算内に収まるかどうか確認しなければなりません。

メンテナンスが必要になる

インプラントを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院での専門的な洗浄や、インプラントの状態のチェックを定期的に行います。日々のセルフケアも大切です。

喫煙がインプラントに及ぼす影響

タバコを吸う人

喫煙に健康上のデメリットがあることは広く知られていますが、インプラントに対しても悪影響があります。

ニコチンの影響で血流が悪くなる

タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。血管収縮によって血流が悪くなると、体の各部位への酸素や栄養の供給が不足するのです。

口腔内では、血流の低下により歯肉への酸素や栄養の供給が不足し、細胞の活動が低下します。コラーゲンの生成が阻害されて、細胞の再生や傷口の治癒が遅くなるのです。

インプラントは、人工歯根を骨に埋め込み、骨と結合させることで安定します。血流が悪いと、人工歯根の周囲の骨へ酸素や栄養が十分に供給されません。骨の新生が阻害される可能性があります。

唾液が減少する

タバコに含まれるニコチンは、唾液腺の働きを抑制し、唾液の分泌を減少させます。

唾液には、口腔内の清掃作用や抗菌作用、酸性を中和する作用などがあります。喫煙により唾液の分泌が減少すると、これらの機能が低下するでしょう。

例えば、酸性を中和する唾液の働きが弱まれば口腔内が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶けやすくなるのです。唾液の抗菌作用が弱まれば、口腔内の細菌の増殖が抑えられず、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

免疫力が低下する

タバコに含まれる有害物質は、免疫系にダメージを与えます。タバコの煙にはニコチンのほかにも、一酸化炭素やタールなどの有害物質が含まれます。白血球の機能を低下させることが大きな問題です。

白血球は体内の異物を排除する役割を担っていますが、喫煙によって機能が低下すれば体の防御機能が弱まります。炎症を起こしやすくなり、感染症にもかかりやすくなります。

インプラントの手術における感染リスクが高くなる可能性があるのです。

歯周病が進行しやすい

喫煙は歯周病の進行を促進します。上述したように、喫煙により口腔内の血流が悪化し、免疫力が低下するためです。

歯周病が進行すると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。インプラント周囲炎は、インプラントの周りの組織が歯周病菌によって炎症を起こした状態です。

重症化するとインプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラントを引き抜いて洗浄する必要が生じることもあるので注意しましょう。

人工歯の変色につながる

タバコに含まれるタールなどの有害物質が人工歯の表面に付着して、変色する可能性があります。人工歯が変色すると、見た目の美しさが損なわれます。

ただし、変色するかどうかは素材によって異なります。例えば、ハイブリッドセラミックは変色しやすく、オールセラミックはほとんど変色しないといわれています。

インプラント治療後も喫煙は控えたほうがいい?

禁煙について考える男性

インプラントの治療後も、喫煙は控えたほうがいいでしょう。先述したように、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる性質があり、歯ぐきや骨への栄養や酸素の供給を阻害します。

さらに、喫煙は口腔内の環境を悪化させ、細菌感染や歯周病のリスクを高めます。インプラントで特に問題となるのが、インプラント周囲炎です。悪化すればインプラントを維持できなくなるでしょう。

インプラント周囲炎の原因は、歯周病菌です。歯周病のリスクを高める喫煙は、インプラントを長持ちさせるためにも避けたほうがよいでしょう。

まとめ

禁煙を進める人

喫煙は、口腔内によくない影響をもたらします。唾液が減少する、血流が不足する、免疫力が低下する、などはその一例です。

唾液が減れば、口の中を清潔に保つ働きや、抗菌作用が十分に発揮されなくなります。血流が不足すれば、口腔内の傷口の回復が遅くなります。免疫力が低下すれば、炎症や感染が起こりやすくなるでしょう。

インプラント治療を受けた人にとって、インプラント周囲炎は注意すべき疾患です。インプラント周囲炎は歯周病菌が原因なので、歯周病が進行しやすい喫煙者は非喫煙者に比べてリスクが高くなります。

インプラントの治療を成功させるためにも、また、治療後にインプラントを長持ちさせるためにも、喫煙は避けることが望ましいです。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療で歯茎が下がる原因と歯茎のトラブルを予防する方法

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの説明

インプラント治療後、どのような理由から歯茎が下がるのでしょうか。歯茎が下がるとどのような悪影響があるのか気になる方もいるでしょう。

今回は、インプラント治療後に歯茎が下がる原因や、歯茎が下がらないようにする方法などを解説します。インプラント治療に関わるほかの歯茎のトラブルもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療によって歯茎が下がる原因

インプラントのイメージ

インプラント治療を受けたことによって、歯茎が下がることがあります。原因は、以下のとおりです。

インプラント周囲炎になったため

歯茎が下がるだけではなく、インプラントを失う原因となるのがインプラント周囲炎です。人工歯根であるインプラント体も被せ物も人工物ですが、インプラント周辺の歯茎は歯周病に感染してインプラント周囲炎になることがあります。

インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病と比較して進行が早いです。また、初期段階では痛みや出血が生じにくく、気づきにくいため悪化しやすいといえます。

通常の歯周病でも同様ですが、インプラント周囲炎も歯茎が下がる原因となるでしょう。

抜歯したあと、歯茎が回復しなかったため

インプラント治療を行う際は、抜歯をすることもあります。抜歯を行うと歯茎が傷つきますが、通常3〜4日で回復してもとの状態に戻ります。

うまく回復できなかった場合、歯茎が下がる原因になるのです。

噛み合わせが悪くなったため

インプラント治療を行ったことによって、噛み合わせが悪くなるケースがあります。歯茎に大きな力がかかり、歯茎が下がることがあるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりのため

インプラント治療を受けていなくても、歯ぎしりや食いしばりが強い場合は大きな負担がかかって歯茎が下がることがあります。歯ぎしりや食いしばりを改善することは難しいため、就寝時にはナイトガードを装着して歯や歯茎を守る必要があるでしょう。

歯磨きで歯茎にダメージを与えているため

歯茎に歯ブラシを当てるなど、歯磨きの仕方によって歯茎にダメージを与えていることがあります。しっかり磨けているかだけではなく、歯茎を傷つけていないかも意識して歯磨きを行いましょう。

インプラント治療で歯茎が下がることによる悪影響

インプラント治療で悩む人

歯茎が下がると、お口全体に大きな悪影響を及ぼします。

歯茎が下がって歯根部分が露出すると、歯が長く見えるなど審美性が低下します。歯茎がダメージを受けているので、残った歯茎も不健康に見えるでしょう。

歯茎が下がって最も困ることは、歯がぐらぐらと不安定になることです。しっかり噛めなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちるリスクも高まります。

十分に歯茎を回復させることができないと、インプラントの再治療は受けられないでしょう。入れ歯やブリッジを使っても、しっかり噛めなくなる可能性が高いです。

歯茎が下がると、見た目だけではなく、口腔機能に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。インプラント治療後に限らず、歯茎の状態は常に注視しましょう。

インプラント治療によるそのほかの歯茎のトラブル

インプラントでトラブルになった人

歯茎が下がること以外にも、インプラント治療によって以下の歯茎のトラブルが生じることがあります。

歯茎が黒くなる

インプラント治療後に歯茎が黒くなることがあります。原因として挙げられるのは、インプラント周囲炎です。

また、素材にもよりますが、インプラント体の金属が透けて黒く見えることもあります。歯茎が薄いことや、歯茎の表面に近い位置にインプラント体が埋入されたことが原因です。

歯茎が腫れる

インプラント治療は外科手術を伴うので、治療直後は歯茎が出血する、腫れるなどの症状が現れます。通常の手術後の反応であり、一定の期間内に改善されることが多いです。

しかし、2週間以上経過しても腫れが落ち着かない場合は、術後の感染などが考えられるでしょう。早急に歯科医師に相談してください。

手術後の傷口が白くなる

インプラント治療後の傷口が膜のような白いものに覆われて、ぶよぶよすることがあります。口内炎や汚れの場合もあるでしょう。

歯茎を押すと痛む

インプラント周辺の歯茎を押した際に、痛みを感じることがあります。理由としては、インプラント周囲炎が挙げられるでしょう。

インプラント周囲炎の場合、出血や腫れなどの症状も現れることが多いです。進行すると歯茎が痩せて、インプラントが抜け落ちるでしょう。

歯茎のトラブルを予防する方法

インプラント治療のために歯磨きする人

インプラント治療は外科手術を伴うため、痛みや腫れなどの症状が現れるのが一般的です。治療後数週間が経過しても続く場合は、放置せずに速やかに歯科医師に相談しましょう。

トラブルを予防するための方法は、以下のとおりです。

毎日のブラッシングと定期メンテナンスを徹底する

歯茎の健康を守るためには、食後は正しい方法でブラッシングをすることと、歯科医師の指示に従って定期メンテナンスを受けることが大切です。口腔内を清潔に保ち、問題が発生する前に歯科医師にチェックしてもらうことで、トラブルを予防できます。

トラブルが起こっていても早期に対応できるでしょう。歯茎が下がる、インプラントが抜け落ちるなど、重症化する前に対応してもらえるので、定期メンテナンスは必ず受けてください。

ナイトガードを使う

歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯茎を守るためにナイトガードを使用しましょう。日中も強く歯ぎしりや食いしばりをする場合は、衝撃を緩和するマウスピースの使用も検討してください。

生活習慣を見直す

喫煙の習慣がある場合は、歯茎の血行が悪くならないようにできる限り禁煙しましょう。細菌への抵抗力を高めるために、栄養のバランスのよい食事や十分に睡眠を取ることも重要です。また、ストレスを溜めないように心がけましょう。

歯周組織再生療法を受ける

歯茎が下がって顎の骨が溶け出している場合でも、歯周組織再生療法を受けることで、歯茎を取り戻せるかもしれません。歯茎が下がって歯が露出している状態が改善し、歯周病の進行も抑えられます。

歯周組織再生療法には複数の治療方法があり、歯科医院によって対応している治療法が異なります。歯周組織を再生させる成分であるエムドゲインを注入する方法や、患者さまご自身の骨を移植する方法、骨の代わりとなる骨補填材を使用する方法などが一般的です。

歯茎の再生療法を受ける

患者さまの上顎の結合組織や上皮組織を採取して、痩せた歯茎に移植する方法もあります。インプラントが安定するだけではなく、ご自身の組織を用いるため見た目が自然に仕上がることも大きなメリットです。

まとめ

口腔ケアのイメージ

インプラント治療後に、歯茎が下がることはあり得ます。インプラント周囲炎や、歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな要因がリスクとして挙げられます。

インプラント周囲炎によって歯茎が下がる症状は、セルフケアを徹底しながら定期メンテナンスに通い、歯茎に悪影響のある生活習慣を見直すことで予防可能です。食いしばりや歯ぎしりなどが原因の場合も、ナイトガードやマウスピースを装着することで予防できます。

歯茎が下がると、見た目が悪いだけではなく、歯が不安定になり噛みにくくなるでしょう。歯やインプラントが抜け落ちる可能性もあります。

インプラントだけではなく、すべての歯を守るために、日頃からご自身の歯の状態を確認してトラブルを予防しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント治療のやり直しが必要なケースとは?費用についても解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラント治療に疑問があるイメージ

失った歯を補う治療法として、インプラント治療を選択する方が増えています。インプラントは自由診療で、高額な費用がかかるためやり直しについて心配する方も少なくありません。

「インプラント治療がやり直しになることはある?」「インプラント治療のやり直しが必要になった場合、どれくらいの費用がかかる?」など、不安をおもちの方もいるでしょう。

今回は、インプラント治療がやり直しになるケースや費用について解説します。インプラント治療のやり直しを防ぐための対策についても解説しますので、インプラント治療を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

インプラント治療がやり直しになるケース

インプラントのイメージ

厚生労働省の調査結果によると、インプラント治療を受けた方のうち90%以上の方が10〜15年もインプラントを使用できていることがわかっています。

しかし、なかには治療がやり直しになるケースもあるのです。では、どのような場合に治療がやり直しになるのでしょうか。

インプラント治療がやり直しになるケースは、以下のとおりです。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のためのQ&A」

噛み合わせが悪化した

噛み合わせが悪化すると、インプラント治療がやり直しになることがあります。

インプラント治療後に噛み合わせが悪化すると、うまく噛めなくなることがあります。食べ物をうまく噛めないと、消化器官に負担がかかり、全身の健康にも悪影響を及ぼすのです。

また、噛み合わせが悪化すると、インプラントや顎に強い負担がかかることもあります。顎に負担がかかると、顎関節症を引き起こすこともあるでしょう。

人工歯が脱落・破損した

インプラントの人工歯が脱落・破損した場合も、インプラント治療がやり直しになります。

インプラントの人工歯が脱落・破損する原因は、以下のとおりです。

  • 接着剤が劣化した
  • 噛み合わせが強い
  • 食いしばりや歯ぎしりの癖がある
  • 外部から刺激が加わった

上記のような場合、インプラントの人工歯が脱落・破損することがあります。人工歯が脱落・破損すると、噛み合わせにも悪影響を及ぼすため、放置せずに歯科医院を受診しましょう。

インプラント周囲炎になった

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺組織が炎症を起こす病気のことです。インプラントも天然歯と同様に炎症を起こすことがあります。インプラント周囲に磨き残しがあると細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こすのです。

放置すると、さらに症状が進行し、インプラントを支える骨が溶け、インプラントがグラグラし始めます。最悪の場合には、インプラントが抜け落ちることもあるのです。インプラント周囲炎を予防するために、しっかりと口腔ケアを行いましょう。

金属アレルギーを発症した

インプラントが原因で金属アレルギーを発症した場合、埋め込んだインプラントを除去するケースがあります。インプラント体にはチタンという比較的アレルギー症状が出にくい金属が使用されていますが、なかには金属アレルギーを引き起こす方もいるのです。

インプラント手術当初は問題がなかった方でも、突然金属アレルギーを引き起こすことがあります。インプラントが原因で金属アレルギーを引き起こした場合は、身体の影響を考え、インプラントを除去する必要があるのです。

インプラント体と骨が結合しない

インプラント手術後、インプラント体と骨が結合するまで2〜6か月程度かかります。インプラント体と骨が結合することによって、人工歯を支えることができるのです。

しかし、インプラント体と骨が結合しないと、いつまでもグラグラし、人工歯を支えられません。インプラント体と骨が結合しない場合に考えられる原因は、以下のとおりです。

  • インプラント手術中にドリルの熱が顎の骨にダメージを与えた
  • 必要な骨造成をせずにインプラント手術に踏み切った
  • 細菌感染した

上記のようなトラブルが原因で、インプラント体と骨が結合しない可能性があります。結果として、インプラント治療がやり直しになることがあるのです。

腫れや痛みが続く

インプラント手術では骨にダメージを与えるため、手術後しばらくは痛みが出ることや腫れることがあります。痛みや腫れのピークは手術後2〜3日で、少しずつ治まるでしょう。インプラント手術後は、痛み止めや抗生物質が処方されます。

しかし、痛み止めを服用しても痛みが続く場合は、何らかの問題が起こっている可能性が高いです。例えば、神経や血管が破損していることや、傷口が細菌感染していることが考えられます。また、隣接する歯の神経にインプラント体が接しているケースも否定できません。

異常な痛みを感じたら、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

インプラント治療のやり直しの費用

ンプラント治療のやり直しの費用イメージ

インプラント治療のやり直しにはどれくらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。

インプラント治療は、自由診療です。そのため、インプラント治療のやり直しの費用は、歯科医院によって異なります。また、インプラント治療がやり直しになる理由や、手術から経過している年数によっても費用は異なるでしょう。

インプラント治療のやり直しにかかる費用の目安は、以下のとおりです。

<インプラント治療のやり直しにかかる費用の目安>

インプラント除去手術 ・保険が適用される場合:1,400円程度
・自費診療の場合:歯科医院によって異なる
骨造成 15,000〜300,000円程度
(手術の内容と状態によって異なります)
インプラント再治療 1本あたり350,000〜400,000円程度

インプラント治療がやり直しになる理由によって費用は異なるため、詳しくは歯科医師に確認しましょう。

また、インプラントのメーカーによっては保証がついているものもあります。保証が適用されれば、やり直しの費用を抑えることができるでしょう。

例えば、手術後すぐにやり直しが必要になった場合は、無償でやり直しの治療を受けられる可能性があります。インプラント治療後、数年経った場合でも、条件を満たせば安い費用で治療を受けられることもあるのです。

インプラントの保証を受けるための条件は、以下のとおりです。

  • 保証期間内である
  • 定期的にメンテナンスを受けている
  • 喫煙をしていない
  • 故意または重大な過失による破損ではない

インプラント治療後、定期的にメンテナンスを受けていない場合、保証が適用されません。また喫煙をしている場合も保証が適用されないため、禁煙したほうがよいでしょう。

インプラント治療のやり直しを防ぐ方法

歯医者でインプラントの治療を受ける

インプラントのやり直しはできるだけ避けたいでしょう。インプラント治療のやり直しを防ぐためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

以下に詳しく解説します。

信頼できる歯科医院で治療を受ける

インプラント治療のやり直しを防ぐためには、インプラント治療の経験が豊富で信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることです。経験が豊富な歯科医師であれば、手術時に思いがけないトラブルが起こった場合でも適切な処置を施してくれるでしょう。

また、インプラント治療の費用があまりにも安い歯科医院は、保証が適用されないメーカーのインプラントを取り扱っている場合があります。安さに飛び付かず、治療内容や費用設定、保証システムを確認したうえで歯科医院を選びましょう。

しっかりとセルフケアを行う

インプラント治療後は、セルフケアをしっかりと行いましょう。セルフケアを怠ると、インプラント周囲炎になるリスクが高まるためです。

インプラントは天然歯と同じように口腔ケアができます。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も使用して、歯と歯の間の汚れまでしっかり除去しましょう。

定期的にメンテナンスに通う

インプラント治療後は定期的にメンテナンスに通いましょう。メンテナンスでは、噛み合わせや歯茎、インプラントの状態を確認します。

インプラントや口内に異常が起きていた場合でも、定期的にメンテナンスに通っていれば、早い段階で処置でき、長くよい状態を保てるのです。

また、インプラントの保証を受けるためには、定期的にメンテナンスに通っていることが条件です。インプラント治療がやり直しになった場合に保証が適用されるよう、定期的にメンテナンスに通いましょう。

禁煙する

喫煙をすると、インプラント周囲炎になりやすいです。上述のとおり、インプラント周囲炎になると治療がやり直しになる可能性があります。インプラント周囲炎による治療のやり直しを防ぐためにも、禁煙しましょう。

喫煙によって歯茎に栄養が行き渡らなくなると、歯茎が痩せることもあります。免疫力が落ち、治癒能力も低下するため、インプラント体と骨が結合しにくくなることもあるでしょう。

また、インプラント治療のやり直しが必要になっても、喫煙をしていると保証が適用されません。口腔内の健康だけでなく、身体全体の健康にも悪影響を及ぼすため、禁煙しましょう。

まとめ

インプラント治療イメージ

今回は、インプラント治療がやり直しになるケースや、やり直しを防ぐための対策について解説しました。インプラント治療の成功率は高いです。

しかし、なかにはインプラント治療がやり直しになる場合があり、やり直しが必要になると費用もかかります。インプラント治療のやり直しを防ぐためには、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが重要です。また、しっかりと口腔ケアを行い、定期的にメンテナンスに通うことで治療のやり直しを防げるでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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顎の骨が少ない人のインプラント治療!骨を増やす治療法を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラント治療

「顎の骨が少ないけれど、インプラント治療は受けられるのか?」という疑問をおもちの方がるのではないでしょうか。顎の骨が少ない場合でも、骨を増やす治療(骨造成)を行えばインプラント治療を受けられる可能性があります。

今回は、顎の骨が少ない方がインプラント治療を受ける場合に必要となる治療について詳しく解説します。顎の骨を増やす治療のリスクや注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

顎の骨が少ないとインプラント治療は受けられないのか?

顎の骨が少ない人

顎の骨が少ない方でも、インプラント治療は可能です。

インプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋め込み、失った歯を補います。顎の骨に埋め込んだインプラントが歯根の役割を果たすのです。

しかし、顎の骨が少ない場合、インプラントが適切に固定されず、場合によっては抜け落ちる危険性があります。そのため、インプラント治療前に顎の骨を増やす治療を受ける必要があるのです。

顎の骨が少ない患者さんには顎の骨の量を増やす「骨造成」という治療法が用いられます。

しかし、骨造成を行う場合、手術はより複雑になります。治療期間が延長になる・追加で費用がかかる・合併症のリスクが高まるなどのデメリットも考慮しなければなりません。

顎の骨が少なくなる原因

顎の骨が少なく悩む女性

顎の骨が少なくなる原因はさまざまです。多くの場合、定期的に歯科検診を受けることで防ぐことができるでしょう。

顎の骨が少なくなる原因は、以下の4つです。

歯周病になった

歯周病は、プラークの蓄積が原因で発生し、顎の骨が少なくなる原因のひとつです。

プラークが除去されずに残ると、歯周ポケットが形成され、細菌が増殖しやすくなります。増殖した細菌が炎症を引き起こし、炎症が長期にわたると歯を支える骨にダメージを与え、骨量を減少させるのです。

さらに歯周病が進行すると、顎の骨の破壊が進み、骨が失われるリスクが高まります。この結果、顎の骨が大幅に減少すると、最悪の場合は歯が抜け落ちる可能性があるのです。

歯が抜け落ちたあとの顎の骨の再生は困難であり、以前の状態に復元することは難しいでしょう。

歯を失ってから長期間放置していた

歯を失ってから長期間放置すると、顎の骨が少なくなることがあります。通常、歯は咀嚼する際に顎の骨に刺激を与え、骨の密度を保ちます。

しかし、歯が失われると咀嚼による刺激がなくなるため、骨の新陳代謝のバランスが崩れるのです。結果として、古い骨が新しい骨に置き換わる過程が遅くなり、顎の骨が少なくなります。

特に、歯を失ったあとに適切な治療を受けない場合、骨の吸収は急速に進む可能性があります。そのため、歯を失った際には、顎の骨の健康を維持するために、迅速かつ適切な治療を受けることが重要なのです。

合わない入れ歯を使い続けた

入れ歯は咀嚼機能を補う役割を果たしますが、顎の骨に悪影響を与えることもあります。特に、合わない入れ歯を使用していると、顎の骨に十分な刺激が加わらず、徐々に骨が吸収されて骨量が減少するのです。

また、入れ歯は定期的に調整や交換が必要です。適切なメンテナンスが行われないと、入れ歯と顎の骨の間に不適切な圧力が発生し、骨吸収をさらに進行させるでしょう。

腫瘍ができた

腫瘍ができた場合も、顎の骨が少なくなることがあります。

腫瘍は細胞の異常増殖により発生します。口腔内や顎の近くに腫瘍ができると、周囲の組織や骨を侵食し、損傷を引き起こす可能性があるのです。進行した腫瘍を除去する際は、治療の一環として骨を部分的に切除することもあります。

また、腫瘍の種類によっては骨代謝の乱れや骨密度の低下を引き起こし、顎の骨が脆くなることや薄くなることがあるのです。

顎の骨が少ない人に必要な治療とは?

顎の骨が少ない人に治療を説明

前述のとおり、顎の骨が少ない人は、インプラント治療前に顎の骨を増やす治療を行う必要があります。

ここでは、顎の骨が少ない人に必要な治療について詳しく解説します。

GBR法(骨組織誘導再生法)

GBR法(骨組織誘導再生法)は、顎の骨の高さや幅が不足している場合に用いられる治療法です。GBR法では、人工膜の「メンブレン」を使用して骨が再生できる空間を作り、その空間に人工骨を充填することで、骨組織の再生を促進します。

GBR法は、インプラント治療の前段階で行われることが多いです。治療期間には個人差がありますが、通常は6~9か月程度で顎の骨が再生し、インプラントの安定性が確保されるとされています。

治療に時間はかかりますが、インプラントは数十年にわたって使用するものです。耐久性と安定性を確保するためには、インプラント治療前に確実な治療を行うことが非常に重要といえます。

サイナスリフト

サイナスリフトは、上顎の歯が多数欠損している場合や顎の骨の厚みが5mm未満の場合に用いられる治療法です。

サイナスリフトでは、まず上顎の歯茎の側面を切開し、骨を露出させます。次に、シュナイダー膜(上顎洞粘膜)が見えるように、約10~30mmの範囲で歯槽骨を四角に切り取ります。シュナイダー膜を慎重に歯槽骨から剥がしたあと、新たに生まれた空間に骨を移植するのです。

移植した骨が固まるまでには3~6か月程度かかります。固まった骨は新しい土台となり、その上にインプラントを埋め込むことで、機能的な歯を取り戻すことができるのです。

全体の治療期間は9か月程度でしょう。

ソケットリフト

ソケットリフトは、インプラント治療を行う際に骨量が不足している場合に用いられる治療法です。

ソケットリフトでは、歯が抜けた部分(ソケット)に移植骨を加え、シュナイダー膜を徐々に押し上げて、インプラントが安定して固定できるようにします。シュナイダー膜までの骨の高さが5mm以上ある場合に、ソケットリフトが適応されます。

ソケットリフトは、サイナスリフトに比べて傷口が小さいため、処置時間が短く、痛みや腫れも少ないという点がメリットです。治療期間は3~4か月程度で、この期間内に移植された骨が固まり、インプラントに適した土台が形成されます。

ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーションは、抜歯後の骨吸収を予防し、骨の健全な状態を維持するための治療法です。通常、抜歯と同時に行います。

抜歯によって生じた歯の穴(抜歯窩)を放置すると、時間が経つにつれて周囲の骨が吸収されます。骨の吸収が進行すると、将来的にインプラントを埋め込むことが困難になるでしょう。また、インプラントを埋め込んだあとでも、骨が吸収され続ける可能性があるのです。

そこで、抜歯後の骨の吸収を防ぐためにソケットプリザベーションが行われます。ソケットプリザベーションでは、抜歯時に人工骨や骨補填材を抜歯窩に充填し、骨の吸収を効果的に抑制します。これにより、インプラントを埋め込みやすい基盤を形成するのです。

遊離自家骨移植術(ボーン・グラフト)

遊離自家骨移植術(ボーン・グラフト)は、重度の歯周病やほかの疾患によって骨量が減少した部分に適応される再生治療法です。遊離自家骨移植術では、患者さん自身の顎の骨を利用します。

遊離自家骨移植術では、まず顎の骨からブロック状の骨を採取し、骨が欠損している部分に移植します。その後、スクリューやほかの方法を用いて固定し、欠損部分の骨の再生を促進するのです。

遊離自家骨移植術の特徴は、患者さん自身の顎の骨を移植するため、拒絶反応のリスクが極めて低い点です。また、骨の質が自然であるため、結合や再生がスムーズに進む点もメリットといえるでしょう。

移植した骨が新しい位置で適切に組織として機能するまで、4~6か月程度かかります。

顎の骨を増やす治療のリスク・注意点

顎の骨を増やす治療のリスク

顎の骨を増やす治療にはいくつかリスクや注意点があることを理解しておきましょう。

顎の骨を増やす治療のリスク・注意点は、以下のとおりです。

痛みや腫れが生じる可能性がある

骨造成手術後は、痛みや腫れが発生することがあります。痛みがある場合は、我慢せずに鎮痛剤を服用してください。また、抗生物質も処方されるため、飲み忘れないようにしましょう。抗生物質を飲み忘れると細菌感染のリスクが高まります。

腫れは手術後2~3日でピークに達し、通常は1週間〜10日程度で痛みや腫れは治まるでしょう。

しかし、痛みや腫れが治らない場合は、早めに歯科医院に相談してください。

柔らかい食べ物を摂取する

顎の骨を増やす治療を受けてから1週間程度は、柔らかい食べ物を摂取しましょう。おかゆ・スープ・ゼリー・うどんなどがおすすめです。また、熱いものや辛い刺激物は避け、治療を受けた部位を避けて噛みましょう。

飲酒と喫煙を控える

顎の骨を増やす治療を受けてから1週間程度は、飲酒と喫煙は控えましょう。アルコールを摂取すると血行がよくなり、出血や痛みを引き起こす原因になります。

また、喫煙はタールやニコチンなどの有害物質が歯肉の血行を悪化させ、傷の治りを遅らせるのです。さらに、歯周病のリスクも高まるため、インプラント治療を検討している方は禁煙したほうがよいでしょう。

運動や入浴は避ける

運動や入浴は血行をよくするため、出血や痛みを引き起こす原因になります。そのため、ウォーキングやストレッチといった軽い運動も避ける必要があります。顎の骨を増やす治療を受けてから1週間程度は安静に過ごし、お風呂はシャワーのみで済ませましょう。

注意して口腔ケアを行う

抜糸までの間、患部のブラッシングは控えましょう。歯ブラシが当たると傷口が開く可能性があり、痛みを増強させる原因にもなります。また、うがいをするときは傷口が開かないよう優しく行いましょう。

歯磨きやうがいをまったく行わないのは、口腔内が不潔になるため好ましくありません。傷口が開かないよう注意しながら、口腔内を清潔に保つことが重要です。

顎の骨を増やす治療にかかる費用

顎の骨を増やす治療にかかる費用

顎の骨を増やす治療は、ほとんどの症例において保険が適用されません。

顎の骨を増やす治療にかかる費用は、以下のとおりです。

<顎の骨を増やす治療にかかる費用>

治療方法 費用
GBR法(骨組織誘導再生法) 30,000~150,000円程度
サイナスリフト 150,000~300,000円程度
ソケットリフト 30,000~100,000円程度
ソケットプリザベーション 50,000~100,000円程度
遊離自家骨移植術(ボーン・グラフト) 50,000~300,000円程度

まとめ

インプラント治療の説明

今回は、顎の骨が少ない方がインプラント治療を受ける場合に必要となる治療について詳しく解説しました。

顎の骨が少なくなる原因は、歯周病・腫瘍・長期間の歯の喪失・不適切な入れ歯の使用などです。顎の骨が少ない方がインプラント治療を受ける場合、十分な骨量に増やす必要があります。

顎の骨を増やす治療法はGBR法(骨組織誘導再生法)・サイナスリフト・ソケットリフト・ソケットプリザベーション・遊離自家骨移植術(ボーン・グラフト)の5つです。

また、顎の骨を増やす治療にはリスクと注意点があるので、事前にしっかりと確認しましょう。

顎の骨が少なくインプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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