前歯をセラミックで美しく修復!美しい笑顔を手に入れよう!

お知らせ

前歯をセラミックで美しく修復!美しい笑顔を手に入れよう!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯を見せて笑う女性

「歯が黄色くて形がガタガタしている」「歯に自信がないせいで、人前で笑顔になることに抵抗がある」などのお悩みを抱える方はいませんか。

今回は、前歯のセラミック治療について、メリット・デメリット、治療の流れを解説します。セラミック治療を行えば、自然に前歯を整えられます。出っ歯の方やすきっ歯の方、歯の傾きなどが気になる方は、前歯のセラミック治療を検討してみてはいかがでしょうか。

前歯のセラミック治療のメリット・デメリット

ノートに書かれたmerit demeritの文字

前歯セラミック治療のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

前歯のセラミック治療のメリット

前歯のセラミック治療の主なメリットは、以下のとおりです。

自然な前歯が手に入る

セラミック治療は、天然歯に近い自然な前歯を手に入れられることが最大のメリットです。セラミックは、自然な透明感があり色調も豊富なので、もともとの歯のような色、質感、透明感を再現できます。

前歯にコンプレックスがあると、人前で笑うことなど、歯が見える行為を避ける方が多いです。セラミック治療を受けることできれいな前歯が手に入るため、食事や会話などを心から楽しめるようになるでしょう。

汚れや変色に強い

セラミックで作った歯は汚れや変色に強く、数年単位の長期間、きれいな歯を保てます。セラミックの表面はツルツルしているため、虫歯の原因となるプラークが付着しにくいです。

また、セラミックは耐水性に優れているため、治療後の前歯は変色しにくくなります。ふだんからコーヒーや紅茶などを飲む方は歯が変色しやすいですが、セラミックにすることで美しい前歯を保てるでしょう。

短期間で治療できる

矯正治療と比べると、セラミック治療のほうが短期間かつ少ない負担で治療できることもメリットです。

矯正治療の場合、矯正器具を装着したまま痛みや違和感がある生活を数か月続けなければいけませんが、セラミック治療は3週間前後で治療が終わります。短い期間で治療できる歯科医院もあり、1週間程度で終わることもあるでしょう。

実際の治療期間は患者様の希望や口腔内の状態によって異なるので、歯科医院に相談してください。

前歯のセラミック治療のデメリット

前歯のセラミック治療の主なデメリットは、以下のとおりです。

高額な費用が必要になる

前歯のセラミック治療は、保険適用外のため費用が高いです。

金銭的に余裕がない場合、治療を受けるのは難しいかもしれません。さまざまな歯科医院を比較して、高品質なセラミック治療を安く提供している歯科医院を探すとよいでしょう。

前歯を削らなければいけない

セラミック治療では、歯を削らなくてはなりません。被せ物を装着するために安定した土台を作る必要があるからです。歯を削ることに抵抗がある方もいるでしょう。

しかし、歯を削らずに被せ物を装着すると、セラミック歯が破損する恐れがあります。セラミック歯の強度を保つには、ある程度の厚みが必要だからです。

破損する場合がある

前歯のセラミック治療にはいくつか種類がありますが、特にオールセラミックの場合、ほかの素材と比べて破損しやすいです。

セラミックはもともと強度が高くないため、セラミックのみで作られるオールセラミックは、破損するリスクが上がります。

前歯のセラミック治療の種類

たくさんのブロックから一つを選ぶ

前歯のセラミック治療にはいくつか種類があります。理想の歯の仕上がりや歯のお悩みに合わせて、自分に合った治療法を選択しましょう。

前歯の主なセラミック治療の種類は、以下のとおりです。

ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、歯の表面に薄い被せ物を装着する治療法です。歯の黄ばみが気になる方やすきっ歯でお悩みの方に適しています。ラミネートベニアのメリット・デメリットを表にまとめました。

<ラミネートベニアのメリット・デメリット>

メリット デメリット
・歯を削る量が少ない
・治療期間が短い
・ほかの治療法と比べて費用が安い
・強く噛むと割れることがある

歯の表面に薄く被せ物を装着するため、歯を削る量が少ないです。歯を削る量が少ないため、歯へのダメージが少なく短い治療期間で完了することがメリットでしょう。使用するセラミックの量が少ないため、費用がほかの治療法と比べて安いです。

ホワイトニングの白さに限界を感じている方にも適した治療法といえます。

オールセラミック

オールセラミックとは、セラミックだけを使用して被せ物を作る治療法です。オールセラミックのメリット・デメリットを表にまとめました。

<オールセラミックのメリット・デメリット>

メリット デメリット
・自然な仕上がりになる
・汚れに強い
・金属アレルギーのある方も使用できる
・耐久性が低い
・歯を多く削らなければいけない

オールセラミックの最大の特徴は、もともと生えていた歯のような自然な見た目を再現できることです。特に、前歯は最も人目につく部位であるため、オールセラミックできれいに整えれば、自信を持って日常を過ごせるようになります。

セラミックは汚れに強いため、何度も歯のクリーニングに通う必要もありません。金属を一切使用せず、すべてセラミックで作られているため、金属アレルギーがある方でも受けられる治療法です。

しかし、耐久性が低いことがデメリットといえるしょう。ほかの治療法で作られた被せ物と比べると破損しやすいです。寝ている間に歯ぎしりをする癖がある方は、避けた方がよいかもしれません。

また、安定した前歯を作るために被せ物を厚く作る必要があります。そのため、天然歯を削る量が多いです。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、ジルコニアとセラミックの2種類を使用して被せ物を作る治療法です。内側にジルコニア、外側にセラミックを使用します。見た目の美しさはセラミックより劣りますが、強度に優れていることが特徴です。

ジルコニアセラミックのメリット・デメリットを表にまとめました。

<ジルコニアセラミックのメリット・デメリット>

メリット デメリット
・セラミックのなかでは耐久性がある
・オールセラミックより費用が安い
・金属アレルギーのある方でも使用できる
・やや美しさに欠ける
・大きさなどの調整が難しい

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとして宝石店でも販売されている素材です。ジルコニアは歯よりも硬い素材で、オールセラミックよりも耐久性に優れています。

見た目はオールセラミックよりも劣るかもしれませんが、十分な美しさがあります。費用はオールセラミックの3分の2ほどしかかからないことが多いため、費用を抑えたい方に適しているでしょう。

ジルコニアは硬さがあるため、被せ物を作る際の微調整が難しいといわれています。患者様のお口に合う被せ物ができるかどうかは、作成する歯科医師の腕が問われるのです。ジルコニアセラミックを希望する場合は、熟練した歯科医師がいる歯科医院で治療を受けましょう。

メタルボンド

メタルボンドは、内側に金属、外側にセラミックを使用して被せ物を作る方法です。これまでご紹介した方法のなかで、最も強度に優れた被せ物になります。メタルボンドのメリット・デメリットを表にまとめました。

<メタルボンドのメリット・デメリット>

メリット デメリット
・耐久性に優れている
・治療実績が多い
・金属アレルギーの方は使用できない
・内部の金属が見えることがある

メタルボンドの最大のメリットは、強度があり耐久性に優れていることです。ほかのセラミックに比べて、衝撃に強いです。日常的にスポーツをする方など、顔に衝撃が加わる可能性がある方は、メタルボンドを選択するとよいでしょう。

メタルボンドは古くから行われてきた治療法です。過去の症例が数多くあるため、治療後のトラブルにも対応してもらえるでしょう。

ただし、メタルボンドは金属を使用するため、金属アレルギーの方には実施できません。アレルギー反応によって、全身的な不調が生じる危険があります。

また、見た目はオールセラミックやジルコニアセラミックより劣ります。内側の金属部分が見えることもあるでしょう。歯の表面はセラミックで作るため、ある程度の歯の白さや透明感は保たれます。

前歯のセラミック治療の流れ

スタートと書かれた積み木からゴールと書かれた積み木への道

前歯のセラミック治療の流れは、以下のとおりです。

  1. カウンセリングを行う
  2. 歯の土台を作る
  3. 仮歯を作る
  4. 型を取る
  5. 被せ物を装着して調整する

クリニックによって違いはありますが、まずはカウンセリングから行われます。歯の状態をチェックし、どのような歯に仕上げたいかの希望をヒアリングしてもらえるでしょう。

実際の治療では、歯の土台を作ることから始まります。歯を削って土台を整えるのです。

土台が整ったら仮歯を作成し、数日〜数週間ほど装着して過ごします。仮歯での生活の感想をもとに、歯の型取り・被せ物の作成をして完成です。

前歯のセラミック治療の費用

机に置かれたペンと電卓

セラミック治療の種類ごとに、治療にかかる費用を表にまとめました。

<セラミック治療の費用>

治療法 費用
ラミネートベニア 50,000〜150,000円
オールセラミック 100,000〜200,000円
ジルコニアセラミック 80,000〜180,000円
メタルボンド 80,000〜150,000円

上記は費用の目安です。歯科医院によって費用が異なるため、事前に料金を確認しましょう。また、被せ物を作成する費用とは別に、土台や仮歯を作るための料金が発生する場合もあるため注意してください。

前歯のセラミックの寿命はどれくらい?

顎に手を当てて考える女性

セラミック自体には寿命がないため、ほぼ永久的に装着したときの状態を保てます。

しかし、口の中でさまざまな影響を受けることで、セラミックも消耗します。セラミック治療を行った前歯の平均的な寿命は8〜10年といわれていますが、口の中の環境をよい状態に保たれていれば、20年ほどもつ場合もあるでしょう。

前歯のセラミックを長持ちさせるための方法

体の横を指さして笑う女性

セラミック治療を行った前歯を長持ちさせるには、日頃のお手入れが重要です。具体的には、以下のことに気をつけましょう。

  • 定期検診に通う
  • 歯磨きを徹底する
  • マウスピースを活用する

定期検診に通うことで、セラミックのトラブルや虫歯などの口腔内の異常を早期に発見できます。歯磨きは、食後に歯を磨くだけでなく、歯間ブラシなどを使って細かな汚れまでしっかり除去することが大切です。

睡眠中に歯ぎしりをする癖がある方や噛み締める癖がある方は、マウスピースを活用しましょう。効果的に前歯の破損を防いでくれます。

まとめ

美しい歯を見せて笑う女性

今回は、前歯のセラミック治療について解説しました。

セラミック治療にはいくつか種類があり、それぞれメリットとデメリットが異なります。それぞれの治療法の特徴を理解したうえで、自分に合った治療法を選択することが大切です。

セラミック治療は保険が適用されないため、治療費用が高額になります。治療を受ければ数年〜数十年間美しい歯を手に入れられると考えると、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

前歯のセラミック治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント周囲炎の初期症状とは?放置するリスクと治療法も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の痛みに耐える女性

インプラント治療後には、インプラント周囲炎が起きる可能性があります。最悪の場合、入れたインプラントを取り除かなければいけなくなることもあります。治療した歯が原因で、口内の環境が悪くなることは避けたいと思う方が多いでしょう。

今回は、インプラント周囲炎になった場合にあらわれる初期症状、インプラント周囲炎を放置するリスク、予防方法などを解説します。

インプラント周囲炎とは

顎に手を当てて考える女性

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯茎が炎症を起こす感染症のことです。歯周病に似ているため、インプラントの歯周病ともいわれます。インプラント周囲炎が起きる主な原因は、汚れによる細菌感染です。

インプラント治療をした歯は病気にならないと思う方がいるでしょう。たしかに、インプラントは人工歯なので、虫歯になることはありません。

しかし、インプラントを埋めた骨や周りの歯茎は、人工物ではありません。天然歯に起きる歯周病と同様のリスクがあります。

インプラント周囲炎は、歯周病に比べて痛みなどの自覚症状が少ないため、進行が早いといわれています。

インプラント周囲炎の初期症状

唇をめくって歯茎を見せる女性

インプラント周囲炎になると、どのような症状があらわれるのでしょうか。インプラントの初期症状は、以下のとおりです。

  • 歯茎が腫れる・赤みが出る
  • 歯茎から出血する
  • 噛んだときに違和感がある
  • 歯茎が下がったように感じる

インプラントをしている歯は、神経がないため痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になっても、自覚症状がほとんどありません。

上記の症状があっても、気づかないままインプラント周囲炎が進行するケースも少なくありません。上記の症状があらわれた場合は、すぐに歯科医院を受診してください。炎症が進行すると、膿が出る、インプラントがグラグラするなどの症状があらわれます。

インプラント周囲炎になる原因

机に置かれたきのブロック

インプラント周囲炎になる原因は、以下のとおりです。

  • プラークが溜まっている
  • 歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた
  • 歯科医院でのメンテナンスを怠った
  • 強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

それぞれ解説します。

プラークが溜まっている

プラークに含まれる細菌が原因で、インプラント周囲炎になることがあります。

プラークとは、食べ物のカスが歯の表面につき、繁殖したものです。白くてネバネバしていることが特徴です。食後の歯磨きを怠る、歯磨きをしていても磨き残しが多いと、プラークが分厚くなります。蓄積したプラークの中で細菌が繁殖するのです。

インプラントは、天然歯に比べて抵抗力が弱く、細菌に感染しやすいという特徴があります。

通常、天然歯と骨の間には歯根膜が存在し、歯根膜が血液を供給しています。インプラントと骨の間には歯根膜がないため、プラークの中に存在する細菌に感染しやすく、インプラント周囲炎の進行も早まるのです。

歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた

インプラント周囲炎と歯周病の原因である細菌は、似ているといわれています。そのため、歯周病の治療が完了する前にインプラント治療を受けると、インプラント周囲炎になる可能性が高まります。

歯周病の症状がある患者様は、歯周病の治療を終えてからインプラント治療を行うのが一般的です。

歯科医院でのメンテナンスを怠った

インプラント周囲炎の一番の原因は、プラークが溜まった状態を放置することです。毎日のブラッシングでは完全に汚れをとることは難しいため、歯科医院での磨き残しのチェックや専用の機械を使ったクリーニングなどのメンテナンスが欠かせません。

インプラントは、人工歯のため神経がなく、痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になったことを初期段階で気づける人はほとんどいません。

強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

インプラントの歯には歯根膜とよばれる膜が存在しません。

歯根膜は、噛む際の衝撃を吸収するなどの役割を果たしています。歯根膜がない歯は、噛んだときにかかる力が顎の骨にダイレクトに伝わります。そのため、インプラント周囲炎になる可能性が高いとされているのです。

インプラント周囲炎を放置するリスク

RISKとかかれた気のブロック

インプラント周囲炎は、進行すると骨を溶かします。インプラントを支える骨がなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちるでしょう。

処置が遅れると感染が広がり、インプラントの歯だけでなく、周辺の歯が歯周病になるおそれがあります。

インプラント周囲炎の治療法

歯科院で治療をする男性歯科医師

インプラント周囲炎になった場合の治療方法は、大きく分けて2つです。症状の進行度によって治療方法が異なり、外科手術をしない治療方法と外科手術が必要な治療方法に分けられます。

初期段階での治療方法

インプラント周囲炎の初期段階では、以下のような処置を行って炎症を抑えます。

  • インプラント表面のクリーニング
  • 歯周ポケットの掃除
  • 抗生物質の使用
  • ブラッシング指導

比較的症状が軽い場合、クリーニングでプラークを取り除き、新たなプラークが蓄積しないように、正しいブラッシングの方法などを指導します。外科手術を行うことはありません。

症状がやや進んでいる場合は、抗生物質などを使用することもあります。プラークをしっかり取り除き、清潔に保つことで、歯茎の腫れや出血などの症状が改善されるでしょう。

症状が進んでいる場合の治療方法

インプラント周囲炎が進行している場合、歯茎を切って汚れを取り除く外科手術が必要な場合があります。さらに症状が進行して骨が溶けている場合は、骨移植などをして骨の再生を試みます。

改善されなければ、インプラントを取り除かなければいけません。

インプラント周囲炎の予防法

歯の模型を使ってブラッシング指導をする

インプラント周囲炎になると気づかないうちに症状が進行し、最悪の場合、外科手術でインプラントを取り除かなければなりません。外科手術は、患者様の心身に負担をかけます。インプラント周囲炎にならないよう、しっかり予防しましょう。

インプラント周囲炎の予防法は、以下のとおりです。

  • セルフケアをしっかり行う
  • 歯科医院でのメンテナンスを欠かさない
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

それぞれ詳しく解説します。

セルフケアをしっかり行う

インプラント周囲炎は、プラークに含まれる細菌に感染することによって起きる病気です。汚れを溜めない、徹底した毎日のセルフケアが非常に重要といえます。

食後に歯磨きをする習慣をつけ、汚れが残らないようにフロスや歯間ブラシを使用してください。セルフケアをしっかりと行い、口腔内を清潔に保ちましょう。

歯科医院でのメンテナンスを欠かさない

インプラント周囲炎を予防するには毎日のセルフケアが重要ですが、歯ブラシですべての汚れを落とすことは難しいです。インプラント治療後も、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう。歯科医院でのメンテナンスを受けることで、インプラント周囲炎の予防につながります。

歯科医院に定期的に通うことで得られるメリットは、非常に多いです。歯ブラシでは除去できない細かい汚れを落とす以外にも、インプラント治療後に起きる可能性のあるさまざまなトラブルを未然に防げるでしょう。

歯科医院でのメンテナンスで行う内容は、以下のとおりです。

  • 口の中のチェック
  • 噛み合わせのチェック
  • 専用の機械を使ったクリーニング
  • ブラッシング指導

インプラント周囲炎は自覚症状が少ないため、症状が進行しやすい病気です。定期的に異常がないかチェックしてもらうことで、重症化する前に対応できるでしょう。

症状が進めば進むほど、治療にかかる期間や費用が増大します。歯科医院でのメンテナンスを受け、早期に対応することで、心身的な負担も最小限に抑えられるのです。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、ナイトガードとよばれるマウスピースを装着することで、インプラントにかかる力を緩和することができます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多いので、自分で癖を治すことは難しいです。ナイトガードなどのアイテムを使って、インプラントや天然歯を守るとよいでしょう。

まとめ

デンタルインプラントの模型

インプラントは、天然歯とは構造が異なります。虫歯になることはありませんが、周辺の歯茎が炎症を起こす、インプラント周囲炎になる可能性があるので注意しましょう。

インプラント周囲炎は、口内のプラークに含まれる細菌に感染することで引き起こされます。自覚症状が少なく、インプラントは痛みを感じにくいため、病気の発覚が遅れる傾向にあります。症状の進行が早いため、最悪の場合、インプラントを取り除く外科手術が必要になることもあるでしょう。

インプラント周囲炎は、セルフケアをしっかりと行うことや、歯科医院でのメンテナンスを受けること、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することで予防できます。インプラント周囲炎を予防して、少しでも長くインプラントを使用しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療の流れと手術後の注意点について解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の模型を使って説明する女性

インプラント治療の流れは、入れ歯やブリッジと比較して複雑で処置回数も多いです。手術の成功率を高めるには、食事などの日常生活にも気を付けなければなりません。

今回は、インプラント治療の流れと手術後の注意点について解説します。

インプラントとは

インプラントを入れた歯を見せて笑う

インプラントとは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、新たな歯を作り出す治療法です。昔は、失われた歯の治療といえばブリッジや入れ歯が一般的でしたが、現在ではインプラント治療を選ぶ人が増えています。

歯は、目に見える歯冠という部分と、歯冠を支える歯根から成り立っています。歯を失うということは、歯根も失うということです。

「インプラントと差し歯は何が違うの?」と思う方もいるでしょう。差し歯は歯根が残っている状態で行う治療で、インプラントは歯根が存在しない状態で行う治療です。

インプラント治療は自分の歯と同じように噛むことができ、見た目も自然であるため、より天然歯に近づけたい方に適しています。

ただし、治療には高度な技術を要し、費用も高額になるため、事前によく調べてメリットやデメリットを理解することが大切です。

インプラントの治療期間

机に置かれたカレンダーと植物

インプラントの治療期間は、平均で3か月〜1年程度とされています。ほかの治療方法と比べて治療期間が長い理由は、手術や処置が複数回必要になるからです。

詳しくは後述しますが、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行い、そのあと人工歯根が周囲の骨と結合するのを待つ期間が必要です。人工歯根と骨が結合したら、人工歯と人工歯根を結合するための装置を取り付け、最後に被せ物を装着して完了です。

治療期間は、個々の口腔内の状態によって大きく変動します。顎の骨がしっかりしていて歯茎の状態が良好な方はすぐに埋入手術を行うことができ、骨と人工歯根の結合も比較的早く進むでしょう。

しかし、歯周病になっている方や顎の骨が薄い方は、治療の前段階で歯茎の治療や骨造成を行う必要があります。骨と人工歯根の結合期間も長くかかる傾向にあります。

インプラント治療の流れ

STEPと書かれた階段を登る木の人形

実際のインプラント治療の流れを確認しましょう。

カウンセリング(30分~1時間)

インプラント治療に対する疑問や不安がある方に向けて、カウンセリングを無料で提供している歯科医院が多いです。カウンセリングは、どのような質問や悩みでも気軽に相談できる場です。

口腔内のトラブルや、インプラント治療の基本的な内容、メリット・デメリット、インプラント以外の治療法と効果についてなど、幅広い範囲の相談を受け付けています。専門的な知識を持つスタッフが、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に説明します。

診察・検査(30分~1時間)

患者さまの口腔内を詳しく診察します。歯周病の有無、残っている歯や噛み合わせの状態を細かく検査し、歯型を取ります。CTスキャンを用いて、顎の骨の量や密度も調べるでしょう。

検査結果や患者さまの健康状態、被せ物の材質や形・色などの希望をふまえて、治療計画と費用を算出します。

治療計画が確定したら、患者さまに説明を行います。治療計画に問題がなければ契約書に記入し、治療の日程を予約するのが一般的です。

インプラント埋入手術(約1時間)

まず、歯茎を開いて顎の骨にインプラント体を埋め込むための穴をあけます。あけた穴に人工歯根となるインプラント体を埋め込みます。インプラント体は失った歯の根にあたり、インプラント体の役割は人工歯をしっかりと支えることです。インプラント体を埋め込んだら、切開した歯茎を縫合します。

1本のインプラントを埋め込む処置時間は、15分程度です。処置時間は、埋め込むインプラントの本数、抜歯や再生治療が必要かなどによって変わります。

患者さまの状況に合わせて、適切な時間を設定して丁寧に処置が行われるでしょう。

抜糸・仮歯調整(約15分)

インプラント埋入後、約2週間で縫合糸を抜きます。抜糸作業は一般的に痛みを伴わず、安全に行われます。治療の過程で、仮歯の調整を行う場合もあるでしょう。

仮歯の調整は、インプラントを装着するまでの期間中に患者さまが快適に過ごすために行います。言い換えれば、食事や会話など日常生活での不自由さを減らすことを目指すのです。

待機期間(2~3か月)

インプラント体が骨としっかりと結合して、一体化するのを待つ期間が必要です。一体化のプロセスは治療部分や骨の状態によって変化しますが、平均的には約2~3か月かかります。

一体化を待つ期間は待機期間とよばれ、治療後の回復期間ともいえるでしょう。待機期間中は通院する必要はありません。

しかし、何か問題が起きた場合や不安を感じる場合には、すぐに医師に相談することが大切です。

アバットメントの取り付け(約30分)

待機期間後に歯茎を再度開き、磁気を利用した解析装置で骨とインプラントがきちんと一体化していることを確認します。定着が確認できた場合、インプラントの上部にアバットメントとよばれる結合部を装着します。

そのあと、1〜2週間ほどの期間を設けて、歯茎の形状が整うのを待ちます。この間、患者さまの快適な生活を保つために仮歯の調整を行うこともあります。

型取り(30分~1時間)

被せ物を製作するために、インプラントの型取りを行います。人工歯が患者さまの口腔内に適切にフィットし、噛み合わせや見た目を自然にするための重要な手順です。

型取りは精密な調整を必要とするため、患者さまの歯や顎の形状にぴったりと合うように、特別に作られた器具を用いて行われます。

人工歯の装着(約30分)

被せ物が完成したら、土台をインプラントに取り付けます。そのあと、被せ物を土台に固定して、治療は完了です。

治療が終わっても、すぐに天然歯のように使えるわけではありません。特に、噛み合わせや見た目に納得できるかは、患者さまの感じ方に左右されます。完成直後でも、違和感がある場合や形態や噛み合わせに満足できない場合は修正が可能です。歯科医師と密にコミュニケーションを取りながら、最適な状態に調整します。

定期検診・メンテナンス(約30分)

天然の歯と同様に、インプラントも適切なケアが必要です。治療後は口腔内の環境を健康に保つために、ブラッシング方法についての指導が行われます。

治療が完了したあとも、3〜6か月ごとに定期的なメンテナンスと検診を受けましょう。インプラントが長期間にわたって正常に機能し続けるために必要なことであり、口腔内全体の健康状態をチェックするためにも重要です。

定期検診やメンテナンスに費用がかかるかどうかは、歯科医院によって異なります。インプラント部分の定期的なメンテナンスや検診を無料で行う歯科医院もあれば、別途費用がかかる歯科医院もあります。

インプラント手術後の注意点

黄色い背景に浮かぶ!マークの吹き出し

インプラント手術の直後は、適切なケアを行うことが重要です。インプラントが問題なく定着するために、注意するべきこともあります。麻酔が切れると痛みを感じる可能性がありますが、無理せずに痛み止めを服用して痛みを緩和しましょう。

以下、手術後に特に注意すべき点をご紹介します。

  • 喫煙:手術前後2週間は禁煙してください。喫煙は血行を悪くし、治癒を遅らせる可能性があります。
  • 食事:傷口を刺激するような食べ物や熱いものは避け、柔らかい食事を心がけましょう。
  • 飲酒・運動:歯茎の腫れを感じる場合は、手術後3日は飲酒や激しい運動を控えてください。腫れは1週間程度で引くのが一般的です。
  • 入浴:手術当日はシャワーのみにし、浴槽につかることは避けましょう。
  • 抗生物質:術後には抗生物質を必ず服用しましょう。細菌感染を防ぐため、指示された量を確実に飲み切ることが重要です。

骨造成の手術を受けた場合は頬に一時的にアザが出ることがありますが、時間とともに自然に消えるため心配することはありません。上記の注意事項を守り、適切なアフターケアを行うことで、インプラントの成功率を高めることができます。

まとめ

浮かぶインプラントの模型

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと異なり、多くの処置が必要です。そのため、通院回数が多くなり、治療期間も長くなる傾向にあります。

インプラントの寿命は、ブリッジや入れ歯に比べて10~15年以上と非常に長いです。一生涯機能し続けることもあるでしょう。インプラントの生存率を高めるために、手術後の注意点は必ず守りましょう。治療終了後の定期的なメンテナンスも欠かせません。

インプラント治療を受ける前にカウンセリングを利用して、不安や疑問を解消しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?注意点も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の色サンプルを見ながら笑う男性

インプラントは、失った歯を補う方法として人気のある治療です。見た目がよく、物を噛んだときの感覚が天然の歯と似ていることが特徴です。

しかし、治療期間が長く、人工歯を入れるために時間がかかります。

今回は、インプラント治療で歯がない期間と注意点について解説します。

インプラントの流れと治療期間

机に置かれたカレンダーとペン

インプラント治療の流れと治療期間は、以下のとおりです。

カウンセリング

インプラント治療を開始する前に、カウンセリングを行います。

カウンセリングでは、インプラント治療のメリットやデメリットを説明し、治療の希望を確認することが多いです。インプラント治療が安全に行えるように糖尿病や高血圧症などの基礎疾患の有無や、現在服用している薬の確認も行うでしょう。

精密検査

虫歯や歯周病の有無を確認し、型取りを行います。

CT撮影を行って、神経や血管の位置も調べます。事前に神経などの位置を把握することで、インプラント治療中に神経や血管を傷つけるなどのトラブルを防ぐことができるでしょう。

治療計画の説明

精密検査の結果をもとに、インプラントの本数や費用、今後の治療の流れを決定します。

歯科医師から詳しい説明をしてもらえます。

術前処置

歯周病の状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎になるリスクが高いです。インプラント周囲炎は、インプラント周りの組織が炎症を起こす病気で、重症化するとインプラントが脱落することもあるのです。

精密検査で歯周病と診断された場合は、まず歯周病の治療を優先します。インプラント治療を行う部位に既存の歯がある場合は、抜歯を行います。

1回目のインプラント手術

インプラント手術は、2回に分けて行われるのが一般的です。1回目の手術では、歯の根の代わりになるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。

1回目の手術の流れは、局所麻酔を行って、インプラント体を埋入する部位の歯茎の切開を行います。そのあと、専用の機械で顎の骨に穴をあけ、インプラント体を埋め込むのです。インプラント体を埋め込んだあとは、歯茎を縫合して終了です。

インプラント体と骨が結合するには時間がかかります。1回目の手術後、2〜6か月の期間をあけて2回目の手術を行うのが一般的です。

2回目のインプラント手術

インプラント体と顎の骨が結合したら、2回目のインプラント手術を行います。

2回目の手術では、アバットメントとよばれる人工歯の土台となる部分をインプラント体に取り付けます。局所麻酔を行って、歯茎を切開してインプラント体が見える状態にしたあと、アバットメントを装着し終了です。

型取り・人工歯の装着

歯茎の傷が治癒したら、人工歯を作成するための型取りを行います。

型取りの際に担当の歯科医師と相談して、人工歯の素材や色を決定します。人工歯の完成後、噛み合わせの調節を行い、問題なければ人工歯を装着することになるでしょう。

定期検診とメンテナンス

インプラントは、天然の歯と違ってブラッシングが難しく、汚れが溜まりやすいです。インプラントに汚れが付着した状態を放置すると、インプラント周囲炎になる可能性があります。

インプラント治療が終了しても定期的に歯科医院を受診し、メンテナンスを受けましょう。

インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?

パソコンと資料を見ながらスケジュールチェックする

顎の骨の状態にもよりますが、歯がない期間は2〜6か月ほどといわれています。インプラント治療では、インプラント体が骨と結合するのに時間がかかるため、歯がない期間が長いです。

歯がない期間はどうする?

顎に手を当てて考える男性

歯がない期間は、仮歯もしくは入れ歯を使用し、歯のない部分を補います。仮歯と入れ歯、それぞれの歯がない期間の対応は、以下のとおりです。

仮歯

仮歯は、前歯を補うために使用することが多いです。インプラントを行う部位の両隣の歯に被せ物が装着されている場合は、被せ物を外してブリッジ型の仮歯を装着することもあるでしょう。ブリッジ型の仮歯は安定するため、外れにくいことが特徴です。

隣の歯が健康な場合は、両隣の歯と仮歯を接着剤で固定します。接着剤で仮歯を固定する場合、仮歯の安定性が低いため外れる可能性が高いです。

また、一般的ではありませんが、1回目の手術が終了した日にインプラント体に仮歯を取り付ける「即時荷重インプラント」という方法があります。即時荷重インプラントを行うには、患者様の顎の骨量と骨密度が十分にあることなど、条件があります。即時荷重インプラントを希望する場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

入れ歯

入れ歯は、主に奥歯を補うために使用することが多いです。奥歯は、前歯と違って審美的な問題が生じにくく、1本分のインプラントであれば咀嚼への影響も少ないため、入れ歯を装着しない場合もあります。

歯がない期間の注意点

黄色い背景に浮かぶ!マークの吹き出し

仮歯と入れ歯、どちらの場合も、歯がない期間はさまざまなことに注意して過ごさなければいけません。それぞれの注意点を解説します。

仮歯の場合

仮歯を装着した場合の注意点は、以下のとおりです。

粘着性のあるものを避ける

仮歯は専用の接着剤を使用して固定します。

ガムやキャラメルなどの粘着性のある食べ物を食べると仮歯が外れることがあるため、仮歯を装着している間は粘着性のある食べ物は控えましょう。

硬いものを噛まない

仮歯で硬いものを食べるなど、強い力をかけると破折の原因になります。

人工歯が完成するまでは、なるべく仮歯で硬いものを噛まないようにしましょう。

外れた場合はすぐに受診する

仮歯が外れた場合は、紛失しないようにケースなどに入れて保管してください。

仮歯が外れた状態を放置すると、歯が動く可能性があります。早期に対応してもらうために、歯科医院にすぐに連絡しましょう。

入れ歯の場合

入れ歯を選択した場合の注意点は、以下のとおりです。

毎食後に洗浄する

入れ歯はプラスチックでできており、食べ物が付着しやすいです。

食べ物が付着した状態が続くとカビや口臭の原因になります。必ず毎食後に、入れ歯を洗浄しましょう。

洗浄方法は、流水で汚れを落とし、入れ歯用のブラシを用いて磨きます。入れ歯の裏側や金属の金具に汚れが付着しやすいので、重点的に磨きましょう。定期的に入れ歯用の洗浄剤を使用し、見えない汚れや細菌を除去することが大切です。

痛みが出る

入れ歯を使用すると痛みが出る場合があります。

入れ歯を装着すると痛む場合は、入れ歯を調節する必要があるでしょう。無理に使用せず担当の歯科医師に相談してください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性

今回は、­インプラント治療における歯のない期間についてご説明しました。

インプラント治療では、歯の根の代わりになるインプラント体と骨が結合するまでに時間がかかります。そのため、1回目のインプラント手術から2〜6か月間は歯のない期間があります。

歯のない期間は、仮歯もしくは入れ歯を装着するのが一般的です。歯がない期間に仮歯を装着した場合の注意点は、粘着性のある食べ物を避ける、硬いものを噛まないなどが挙げられます。入れ歯を選択した場合の注意点は、毎食後に入れ歯を洗浄することを心がけましょう。

歯がない期間といっても、仮歯や入れ歯を装着するのが一般的なので、大きく見た目に影響を与えることはありません。疑問や不安がある場合は歯科医師に相談し、前向きな気持ちでインプラント治療を受けてください。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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セラミック歯の値段はいくら?保険適用の対象になるのか?

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯科用器具とセラミックで作った歯

「セラミック治療を受けたいけれど値段が高いことが不安」「セラミック治療は、保険が適用されないの?」などのお悩みをもつ方もいるのではないでしょうか。

今回は、セラミック歯の値段と保険適用について解説します。ぜひ本記事を参考に、セラミック治療を検討してください。

セラミック歯のメリット

MERITと書かれた積み木

セラミック歯のメリットは、以下の4つです。

  • 見た目が美しい
  • 経年劣化しづらい
  • 虫歯や歯周病のリスクが低い
  • 金属アレルギーでも使用できる

それぞれ解説します。

見た目が美しい

セラミック歯の色合いは、透明感のある白色です。天然の歯に近いため、人工物だと気づかれにくい傾向があります。

銀歯のように歯茎が黒ずむ心配もないため、セラミック治療後も美しい状態を保てるでしょう。

経年劣化しづらい

セラミック歯は、丈夫で擦り減りにくいため経年劣化しづらいです。

セラミック(陶磁器)という名称のとおり、表面が陶器のようになめらかなため、茶渋やヤニなどの色素が付きにくく、美しい色合いが長持ちします。

虫歯や歯周病のリスクが低い

セラミック歯は、虫歯や歯周病のリスクが低いです。歯の表面が陶器のようになめらかで、歯垢が付着しづらいためです。

また、セラミック歯は隣の歯と密着するためすき間ができにくく、食べかすなどがたまりづらい特徴があります。セラミック歯を選択することで、虫歯や歯周病のリスクを低減できるのです。

金属アレルギーでも使用できる

セラミック歯は、金属アレルギーの心配がありません。

一部のセラミック歯を除き、セラミック歯では金属を使用していないため、金属アレルギーの人も使用できます。金属が溶け出すことで歯茎が黒く変色する、メタルタトゥーの心配もありません。美しい見た目を維持できることは、メリットといえるでしょう。

セラミック歯のデメリット

DEMERITと書かれたコルク

セラミック歯のデメリットは、以下の3つです。

  • 値段が高い
  • 割れるリスクがある
  • 歯を多く削る場合がある

それぞれ解説します。

値段が高い

セラミック歯は、健康保険が適用されないため治療費が高額になる傾向があります。

しかし、経年劣化しづらく長期間使用できるため、銀歯のように数年での交換は必要ありません。長期的に考えれば、コストパフォーマンスがよいといえます。

割れるリスクがある

セラミック歯は、強い衝撃が加わると割れるリスクがあります。

就寝時の歯ぎしりや食いしばりなどによって割れる可能性があるため、改善するように心がけましょう。歯ぎしりや食いしばりの改善が難しい場合は、ナイトガードなどを使用してセラミック歯を保護してください。

歯を多く削る場合がある

セラミック歯を装着する際に、天然の歯を多く削る場合があります。

セラミック歯は衝撃が加わったときに割れるリスクがあるため、厚みを持たせる必要があるのです。健康な歯を削ると、歯の寿命を縮めることになります。冷たいものなどを食べたときに、歯がズキッと痛む場合があるでしょう。

【種類別】セラミック歯の値段

PRICEと書かれた書類

セラミック歯の値段は、セラミックの種類や大きさなどによって変動します。相場は、詰め物は40,000〜80,000円、被せ物は80,000〜200,000円程度です。

以下、代表的な3種類のセラミック歯の値段を解説します。解説するセラミック歯以外にも、強度の高さが特徴のジルコニアや、ガラスの透明感と強度の高さが特徴のe-maxなどがあります。

オールセラミック

オールセラミックの値段は1本あたり80,000〜200,000円です。高額ですが、見た目が美しく機能性が高い特徴があります。

<オールセラミックの特徴>

審美性 天然の歯に見劣りしないほど高い
耐久性 奥歯に使用しても割れにくいほど高い
歯垢 付着しにくく、歯周病や虫歯のリスクが低い
デメリット 値段が高い

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックの値段は、1本あたり40,000〜80,000円です。ハイブリッドセラミックとは、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜ合わせたもので、セラミック歯に比べて安価なことが特徴です。

<ハイブリッドセラミックの特徴>

審美性 高いが、食品の色素がつきやすい
耐久性 プラスチックが含まれるため、ほかのセラミックに劣る
歯垢 付着しやすい
デメリット 劣化が早く、虫歯再発のリスクも高い

メタルボンド

メタルボンドの値段は、1本あたり80,000〜150,000円です。見た目はセラミック歯ですが、中身が金属でできているため、金属と同程度の耐久性があります。

<メタルボンドの特徴>

審美性 角度によって金属が見える場合がある
耐久性 非常に高く奥歯に適している
歯垢 付着しにくい
デメリット 金属アレルギーのリスクがある
金属が溶けだして歯茎が黒く変色する可能性がある

歯科医院によって取り扱うセラミックや値段は異なります。治療開始前に歯科医院に確認しましょう。

セラミック歯は保険適用の対象になる?

顎に手を当てて悩む女性

セラミック歯は、保険適用の対象にはなりません。

セラミック歯を用いた治療は審美目的とされるため、自由診療です。自由診療の価格は、歯科医院が自由に決められます。そのため、セラミック歯の治療費は歯科医院によって変動しますので、検討している方は歯科医院に確認しましょう。

なお、2016年4月からは、ハイブリッドセラミックでの治療の一部が保険適用の対象になりました。

ハイブリッドセラミックとは、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜ合わせた被せ物です。ハイブリッドセラミックの保険適用範囲は徐々に広がっていますが、すべての症例で保険が適用されるわけではありません。治療部位や噛み合わせなどによって、保険適用の可否が変わります。また、保険適用の施設基準を満たす歯科医院で治療を受けた場合のみ、保険が適用されます。

ご自身の治療が保険適用の対象になるかどうか、歯科医師に確認するとよいでしょう。

まとめ

セラミックの歯のサンプルを見せる歯科医師

今回は、セラミック歯の値段と保険適用について解説しました。

セラミック歯のメリットは、審美性が高く経年劣化しづらいこと、虫歯や歯周病のリスクが低いこと、金属アレルギーでも使用できることなどが挙げられます。デメリットは、治療費の高さ、割れるリスク、歯を多く削る場合があることなどが挙げられるでしょう。

セラミック歯の相場は、詰め物は40,000〜80,000円、被せ物は80,000〜200,000円程度です。選択するセラミック歯の種類や歯科医院によって値段が変動するため、治療を受ける前に確認するとよいでしょう。

セラミック歯は保険適用の対象になりませんが、ハイブリッドセラミックであれば保険が適用される場合があります。ご自身の治療が保険適用の対象になるかどうかは、治療を受ける歯科医院で確認しましょう。

セラミック歯の値段は高額ですが、長期的な使用が可能で審美性が高く、虫歯のリスクが低いことから、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。虫歯や歯周病などのリスクを低減し、健康な口内環境を維持するために、セラミック治療を検討してください。

セラミック歯を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療の費用相場と高額な理由を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って笑う女性

自然の歯に色や素材が近いことから、失った歯の代わりとなるインプラントの人気が高まっています。

しかし、治療の費用相場や治療費が高い理由などの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラントの費用相場と治療費用が高額になる理由を解説します。インプラントが医療費控除の対象になるのかなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療の費用相場はどれくらい?

緑の机に置かれた電卓と木のブロック

インプラント治療の費用相場の内訳を表にまとめました。

<インプラント1本あたりの費用相場>

内訳 費用
検査・診断 15,000~50,000円
インプラント手術 150,000~350,000円
上部構造(人工歯) 50,000~180,000円
合計 300,000~400,000円

インプラント1本あたりの費用相場は、300,000〜400,000円です。患者さまの状態や人工歯に選択する素材によって費用が変わるでしょう。

また、インプラントは保険が適用されない治療のため、歯科医院によっても費用が異なります。全ての歯をインプラントにする場合にかかる費用の相場は、以下のとおりです。

<全ての歯をインプラントにする場合の費用相場>

内訳 費用相場
検査・診断 15,000~50,000円
インプラント手術 1,200,000~1,800,000円
上部構造(人工歯) 600,000~1,800,000円
術後の検診 10,000円
合計 1,800,000円~2,500,000円

全ての歯をインプラントにする場合、1,800,000円~2,500,000円が費用の相場です。全ての歯をインプラントにする場合も、患者さまの状態や人工歯の素材によって費用が異なります。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の費用相場と比較

頭の横にチェックボックスを浮かべて考える女性

失った歯を補う方法として、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つが挙げられます。それぞれの費用相場を表にまとめました。

<治療方法と費用相場>

治療方法 費用相場
インプラント 300,000~400,000円
ブリッジ 20,000~30,000円
入れ歯 5,000円~20,000円

比較するとわかるように、インプラントは、ほかの治療法よりも費用相場が高いです。高額になる理由は次項でご説明しますが、費用を重視する方には向いていません。

しかし、インプラントには、天然の歯と同程度の噛む力があり審美性に優れていること、長期間の使用が可能であることなどのメリットがあります。費用やメリット・デメリットを考慮して、ご自身に合った治療法を選択しましょう。

インプラント治療の費用が高額な理由

積まれたお金を虫眼鏡で見る人の手元

インプラント治療が高額な理由は、以下のとおりです。

自費診療である

インプラントは、自費診療です。

「入れ歯治療は保険が適用されるのにインプラントはされないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。国が定めている保険が適用される治療の条件として「必要最低限の健康を維持するための治療」とあります。インプラントは、より長持ちさせたい、よりきれいに見せたいなど、機能性や審美性を高めるためのものであり、必要最低限の治療とは判断されないのです。

しかし、インプラント治療でも保険が適用される場合もあります。後述しますので、ぜひ参考にしてください。

手術が必要である

インプラント治療は、入れ歯とは違い手術が必要です。

手術では、歯肉を切開し骨を露出させます。骨を露出させるということは、感染リスクに十分に配慮する必要があるということです。

手術室の管理や清潔操作のための診療材料など、さまざまな費用が追加されるため、インプラント治療は高額になります。また、高度な手術は全ての歯科医師が行えるわけではありません。人材確保のため、料金が加算されている場合もあるでしょう。

材料費が高額である

歯科医院がメーカーからインプラントを取り寄せる際、安全面や品質に配慮して、なるべく高性能なインプラントを選択します。

直接骨や皮膚に触れるものなので、高品質なインプラントを選択するため、安いというだけで歯科医院を選択することはやめましょう。治療費用の相場をしっかりと把握して、安心して治療できる歯科医院を選ぶことが重要です。

治療工程が多く治療期間が長い

インプラント治療は、手術でインプラントを埋め込めば治療が終了するわけではありません。

1次手術でインプラントを埋め込み、骨とインプラントが結合するのを2~3か月程待ちます。骨とインプラントが結合したら、2次手術で再度インプラントを露出させ、人工歯を取り付けるアバットメントを装着します。そして、歯茎の回復を確認し人工歯の作製・装着を行うのです。

インプラント治療は工程が多く、治療期間が長くなるため、費用が高額になるのです。

インプラント治療は保険の対象になる?

頭の周りに?を浮かべる白い服の女性

インプラント治療であっても、保険の対象になる場合があります。疾病や第三者の事故に巻き込まれて顎の骨を広範囲に失った場合、生まれつき3分の1以上の顎の骨の欠損や形成不全がある場合が挙げられます。

顎の骨の欠損などでは、入れ歯やブリッジでの治療が難しいと判断され、インプラント治療でも保険が適用されるのです。虫歯や歯周病などによるインプラント治療は、保険適用外です。

インプラント治療は医療費控除の対象になる?

目線を上に向けて考える白い服の女性

医療費控除は、1年間(1/1〜12/31)に支払った医療費の合計が100,000円を超える場合に、税金の控除を受けられる制度です。

インプラント治療は自費診療ですが、医療費控除の対象となります。インプラント治療は1本行うだけで対象になるので、忘れずに申請しましょう。インプラント治療の費用自体が安くなるわけではありませんが、還付金を受けられます。

デンタルローンとは?

LOANの木のブロックと歯の模型

「インプラント治療を受けたいけれどこんなに払えない……」という方は、デンタルローンの利用を検討してください。デンタルローンは、歯科治療費専用のローン制度です。金融機関が患者さまの代わりに歯科医院へ治療費用を支払ってくれます。

歯科医院が融資を行ってくれる場合もあるでしょう。立て替えてもらった治療費を、患者さまが金融機関や歯科医院に対してローン払いをします。

以下、デンタルローンのメリットとデメリットをご説明します。

デンタルローンのメリット

デンタルローンを利用するメリットは、以下のとおりです。

1回あたりの金額を少なくできる

デンタルローンを組むことで、治療費を一括で支払う必要がなくなります。「すぐにはまとまったお金が用意できない」「高額な治療費を一括で支払うのは怖い」などの不安が解消されるでしょう。

治療費を貯める時間が必要なく、すぐに治療を開始できることがメリットです。

自分に合った返済方法を選択できる

デンタルローンは、カード会社にもよりますが6~120回の回数払いに対応しています。

自分の生活に合わせて返済額を選択することができるため、生活を圧迫せず、貯金を崩す必要がありません。

金利が低い

デンタルローンの金利相場は4~8%で、クレジットカードのローン払いなどよりも比較的低いことがメリットです。

分割手数料をなるべく少なくしたい方にも適しているでしょう。

ネットで手続きができる

デンタルローンはネットで手続きが可能です。借り入れのために金融機関に足を運ぶ必要がありません。

仕事などで忙しい方も利用できることがメリットでしょう。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンを利用するデメリットは、以下のとおりです。

借入には審査が必要になる

デンタルローンの借入には審査が必要です。

金利が低く設定されている分、審査が厳しい金融機関もあるでしょう。借入が可能か確認してから治療計画を立てる必要があります。

金利がかかる

比較的、低金利で分割払いが選択できますが、金利があるため、総支払い額が高くなります。

まとまった金額があり、できるだけ支払う金額を少なくしたい方は一括払いを選択したほうがよいでしょう。

まとめ

インプラントの歯を見せて笑う女性の口元

今回は、インプラントの費用相場と高額な理由などを解説しました。

インプラントは高額ですが、審美性に優れているだけではなく、メンテナンスによって半永久的に使用することも可能です。歯科医院によってインプラントそのものの品質も異なるので、歯科医院を選択する際は情報収集をしっかり行いましょう。医療費控除やデンタルローンによって費用負担を最小限にすることも可能なので、ぜひ検討してください。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントとブリッジの違いとは?特徴・費用・期間などを徹底比較

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

男性患者のカウンセリングをする女性歯科衛生士

虫歯や事故、怪我などで失った歯を補う治療法として、インプラントやブリッジがあります。それぞれ治療にかかる費用や期間などが異なり、治療方法にも大きな違いがあります。「自分に向いている治療法はどっち?」などの疑問を持っている方もいるでしょう。

今回は、インプラントとブリッジの概要やメリット・デメリット、それぞれの治療法がおすすめの人をご紹介します。どの治療法を選べばよいかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは

机の上に置かれたインプラントのサンプル

インプラントとは、歯を失った場所に金属でできたインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療方法です。

歯は、歯茎の中に埋まった歯の根っこで支えられています。歯の根っこがあることで食べ物を咀嚼でき、歯に強い力をかけても簡単にはグラグラしないようになっています。

インプラントは、歯の根っこの代わりとなるインプラント体を顎の歯に埋めるので、天然の歯と大差ない、強度のある歯を手にいれることができるのです。

インプラントの治療方法

インプラントは以下の3つのパーツに分かれています。

  • インプラント体
  • アバットメント
  • 人工歯

インプラント体とは、顎の骨に埋め込むための金属でできたネジのようなものです。歯の根の役割を果たすので、人工歯根ともよばれます。アバットメントは、インプラント体と人工歯を取り付けるための連結部分です。人工歯は口を開けた時に見える部分で、いわゆる歯の部分です。

治療は、歯茎を切ってインプラント体を顎の骨に埋入することから始まります。そのあと2〜3か月程度はインプラント体と顎の骨が一体化するのを待ち、アバットメントを取り付けます。数週間かけて歯茎の形が整うのを待ち、人工歯を被せたらインプラント治療は終了です。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

  • 噛んだ時の違和感が少ない
  • 見た目が天然の歯とほとんど変わらない
  • 周りの歯を削る必要がない

ブリッジや入れ歯にする場合、食べ物が歯と歯茎の間に挟まる、しっかり噛むことができないなどの問題に悩まされる方も珍しくありません。

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入するので、自分の歯に近い感覚を得ることができます。食べ物をしっかり咀嚼でき、発音にも違和感をおぼえにくいことがメリットです。また、人工歯にはセラミックやジルコニアなど、天然の歯のような自然な透明感のある素材を使用できるため、見た目の違和感も最小限に抑えることができます。

インプラントは、ブリッジや入れ歯とは違い、失った歯の両隣の歯を削る必要がなく、歯を失った部分のみの治療で完了します。健康な歯を傷づける必要がないこともメリットといえるでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用が高額になる
  • 治療期間が長い
  • 健康状態がよくないと受けられない

インプラントは基本的に保険が適用されないため、費用が高額です。インプラントの費用相場は1本300,000〜400,000円です。

治療期間も長く、実際に人工歯を装着するまでに4〜6か月程度かかる場合が多いです。1年程度かかる症例もあるでしょう。治療期間が長い理由は、インプラント体と骨が結合するのを待つ期間が必要なためです。

また、インプラントは外科手術であるため、高血圧、糖尿病などの持病をお持ちの方は受けられない場合があります。必ずかかりつけの医師に相談し、許可を得てから治療に移ってください。

ブリッジとは

人工歯の調整をする歯科技工士

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、橋をかけるように人工歯を被せる治療です。

入れ歯とは違い、取り外しはできません。両隣の歯を土台として利用するので、がたつきが少ないことが特徴です。

ブリッジの治療方法

失った歯の両隣の歯を削って土台を作ります。神経がある歯を削る場合は、麻酔をします。削り終わったらブリッジを作るための型取りを行い、最後にブリッジを装着して治療完了です。

ブリッジの素材は、保険適用のものはレジン、保険適用外ではメタルボンド、セラミック、ジルコニアなどを選択することができます。レジンは費用を抑えることができますが、着色しやすいという特徴があります。保険適用外の素材を選択すれば、劣化しにくく強度も高いブリッジが完成するでしょう。

ブリッジのメリット

ブリッジで失った歯を補うメリットは、以下のとおりです。

  • 治療期間が短い
  • 費用を抑えられる

ブリッジで失った歯を補う場合の治療期間は1週間〜1か月程度と、比較的早く治療が完了します。早い人では、2回の通院でブリッジを装着することができる場合もあるでしょう。

ブリッジは、装着する人工歯の素材によって、保険適用されるものと自費診療のものに分かれます。保険適用の素材を選べば、費用を抑えることが可能です。歯科医院で「保険適用のもので治療をしたい」と相談すれば、保険適用となる素材を提示してもらえるでしょう。

ブリッジのデメリット

ブリッジのデメリットは、以下のとおりです。

  • セルフケアが難しい
  • 周囲の歯を削る必要がある

ブリッジを装着すると、失った歯と両隣の歯は連結するため、歯と歯の間にフロスを通すことができません。すき間に食べかすが詰まりやすく、土台となっている両隣の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

両隣の歯が虫歯になると、ブリッジを取り外して治療を行い、再度ブリッジを作り替える必要があります。虫歯にならないようにセルフケアをしっかり行い、歯科医院で定期的にクリーニングを受けましょう。

また、ブリッジは単独では装着できないため、両隣の健康な歯を削る必要があります。一度削った歯は二度ともとに戻らないため、慎重に検討してください。

両隣の歯が、土台としてしっかりとブリッジを支えられる状態かどうかも重要です。歯周病などのトラブルがある場合、ブリッジが適応できないこともあります。

インプラントとブリッジを比較

赤と緑のチェックを横に悩む男性

インプラントとブリッジは、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあります。費用相場や治療期間などを表にまとめました。

<インプラントとブリッジの比較>

治療方法 インプラント ブリッジ
費用相場 1本300,000〜400,000円程度 20,000〜30,000円程度(保険適用)
治療期間 4〜6か月程度 1週間〜1か月程度
噛む力 天然の歯とほぼ同じ 天然の歯に近い
周囲の歯への影響 なし あり(両隣の歯を削る)
見た目 天然の歯に近く審美性が高い 保険適用外の素材であれば審美性が高い
外科手術 あり なし
保険適用 されない される
耐久年数 10〜30年程度 5〜8年程度

インプラントは保険適用外なので、費用は1本300,000〜400,000円と高額です。ブリッジは、保険適用のものを選べば、2〜3万円程度に費用を抑えることができます。

インプラントは外科手術を必要とするため、持病をお持ちの方は治療が行えないこともあります。事前にかかりつけ医と相談し、治療の許可を得てください。

インプラントとブリッジで大きく異なるのは、治療期間の長さです。インプラントの治療期間は一般的に4〜6か月程度、1年ほどかかる場合もあります。インプラントを装着するまでの時間が長いため、治療期間に通院を続けられるかなど、慎重に検討する必要があるでしょう。

インプラントがおすすめの人

顎に手を当てて微笑むビジネスウーマン

インプラントがおすすめの人は、以下のとおりです。

  • 歯を極力削りたくない人
  • 見た目を重視する人
  • しっかり噛んで食事をしたい人

インプラントの特徴は、機能性と審美性が高いことです。噛むときの違和感を極力減らしたい、見た目のよさを重視したいという方に向いている治療方法です。

インプラントは、周囲の歯に影響を与えることなく治療できるため、天然の歯を健康なまま残すことができます。歯を削りたくない人にも適した方法であるといえるでしょう。

ブリッジがおすすめの人

青い背景の右上を指さして笑う女性

ブリッジがおすすめの人は、以下のとおりです。

  • 早く治療を完了させたい人
  • 費用を抑えたい人
  • 外科手術ができない人

ブリッジの魅力は、治療期間が比較的短いことです。最低2回の通院で完了し、早ければ1週間、長い人でも1〜2か月以内に治療を終えることができます。なるべく早く失った歯を補いたいという人に向いています。

ブリッジは、使用する素材は限られますが、保険適用でできる治療なので費用を抑えることが可能です。さらに、外科手術が不要なため、高血圧や糖尿病などが理由で外科手術ができないと判断された人でも受けることができます。

まとめ

患者の口の中を診察する男性歯科医師

今回は、インプラントとブリッジの違いを解説しました。

それぞれの治療法のメリット・デメリット、治療期間や費用などの比較表も載せていますので、ぜひ参考にしてください。ご自身のライフスタイルや歯の治療にかけられる費用などを考慮し、向いている治療法を見つけましょう。

インプラントやブリッジを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

女性患者に模型を使ってインプラント治療の説明をする男性医師

奥歯は目立たないからと、失った奥歯をそのまま放置している方はいませんか。奥歯を1本でも失うと、噛み合わせのバランスが崩れてしっかり噛めなくなるため注意が必要です。

今回は、奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを解説します。奥歯をインプラントにする際の注意点もご紹介しますので、奥歯のインプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

歯の模型を使って説明する女性医師

奥歯とは、前から数えて4番目と5番目にある小臼歯、6番目と7番目にある大臼歯のことです。7番目の大臼歯の奥に、もう1本歯が生えている人もいます。

7番目の奥に生えている3本目の大臼歯が、いわゆる親知らずです。まっすぐに生えていることもあれば、歯茎の中に埋まって外に出てこないケースや、そもそも生えていないケースもあります。

大きく口を開けないと見えづらいので、奥歯を失っても治療せずに放置する方もいるでしょう。

しかし、奥歯には食べ物を咀嚼するという大事な役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れ、しっかり噛めなくなります。特に、前から6番目にある第一大臼歯は一番噛む力が強く、噛み合わせの高さを決める重要な役割を担った歯です。

重要な役割を担っている奥歯ですが、負担がかかるためすり減りやすく、歯磨きがしづらいため虫歯になりやすいことから、前歯よりも寿命が短い傾向にあります。奥歯がなくても前歯で噛めると思うかもしれませんが、本来奥歯にかかる負担が前歯にかかると、出っ歯になる、差し歯が取れる、歯が欠けるなどのトラブルが起きることもあるため注意が必要です。

また、奥歯がない状態を放置することで、歯並びが乱れる場合や顎の骨が痩せる場合があり、顔の輪郭が変わることもあるでしょう。奥歯を1本でも失ったら、放置せずに治療することが大切です。

奥歯をインプラントにするメリット

植物につけられたMERITと書かれたメモ

奥歯をインプラントにする5つのメリットを解説します。

自分の歯のように噛める

インプラントは、顎の骨に直接人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。顎の骨と人工歯が繋がっているため、自分の歯のようにしっかり噛めることが最大のメリットです。

ブリッジや入れ歯は、周りの歯を削ったり支えにして引っ掛けたりするる必要があるため、残っている歯に少なからず負担がかかります。

独立した歯が作れるインプラントは、周りの歯に負担をかけません。強く噛んでもずれたり痛みが出たりすることがなく、しっかり噛めるでしょう。

違和感が少ない

入れ歯は歯茎の形にフィットしにくいため、ずれたり外れたりすることがあります。違和感や痛みが出やすいといえるでしょう。長期間使用すると、金具がゆるんだり歯の部分がすり減ったりするなど経年劣化しやすいため、定期的に調整や修理を行い、必要であれば新製しなくてはいけません。

インプラントは、入れ歯のように取り外すものではありません。自分の歯のようにしっかり噛めるため、違和感や痛みをおぼえることなく、快適に過ごせるでしょう。

噛み合わせのバランスが整う

全体の噛み合わせのバランスは、奥歯によって決まります。奥歯がなくなることで左右のバランスが崩れ、肩こりや頭痛、顔のゆがみなどを引き起こすかもしれません。ブリッジや入れ歯でも奥歯を補えますが、自分の歯の噛む力に比べると劣るため、治療しても噛みづらさ感じることがあります。

インプラントの噛む力は自分の歯と同じくらいといわれているため、奥歯をインプラントで補うことで、噛み合わせのバランスが整えられるでしょう。

発音が明瞭になる

奥歯を失うと、空気が漏れて発音が不明瞭になります。特に「ち」「き」などのイ段が発音しにくくなるといわれています。入れ歯で奥歯を補うことはできますが、ずれることも多くすき間から空気が漏れるため、発音しにくいです。

インプラントは入れ歯のように取り外し式ではないので、空気が漏れず、きちんと発音できます。会話にストレスを感じることは少ないでしょう。

顎の骨が痩せることを防ぐ

奥歯を失うと顎の骨に刺激が伝わらず、徐々に顎の骨が瘦せていきます。ブリッジや入れ歯でも奥歯は補えるものの、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が痩せることを防ぐのは難しいです。

顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントでは、咀嚼の刺激がダイレクトに伝わるため顎の骨が痩せることを防げます。顎の骨が痩せることを防ぐことで、顔の輪郭がかわらずいつまでも若々しくいられるでしょう。

奥歯をインプラントにするデメリット

黒板に書かれたDEMERITの文字と黒板けし

奥歯をインプラントにする3つのデメリットを解説します。

費用が高額になる

インプラント治療は保険適用ではありません。自費診療なため、歯科医院によって費用が異なります。保険診療で治療が受けられるブリッジや入れ歯よりも、費用が高額になるので注意が必要です。

治療期間が長い

ブリッジや入れ歯の治療期間は1〜2か月程度が一般的ですが、インプラントの治療期間は6か月~1年程度です。顎の骨とインプラントが結合するのを待つ時間が必要なので、一般的な歯科治療よりも長いです。

顎の骨とインプラントが結合する目安は、上顎で3〜6か月、下顎で2〜3か月といわれています。下顎の期間が短いのは、上顎に比べて骨がしっかりしているためです。

ただし、インプラント治療にかかる期間は、患者様のお口の状態によって異なります。インプラントの治療期間について詳しく知りたい場合は、歯科医師に相談しましょう。

外科手術が必要になる

インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。そのため、持病があるなど、患者様の健康状態によっては治療が受けられないケースがあります。糖尿病や心臓病、骨粗鬆症、高血圧などの持病がある場合、内服しているお薬の影響などで、傷の治りが遅くなったり骨が壊死したりするリスクが高まる場合があるため注意が必要です。

しかし、持病がある方が全員インプラント治療を受けられないわけではありません。かかりつけ医と連携すれば治療を受けられる場合もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。

奥歯をインプラントにする際の注意点

!マークが書かれた吹き出しを持つ男性の手

奥歯をインプラントにする際の注意点を3つ解説します。

骨造成が必要になることがある

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯根を固定する治療法です。

奥歯に負荷がかかりやすいため、人工歯根を支えられるほどの骨量がない場合、事前に骨を増やす骨造成という処置が必要です。特に、上顎は下顎に比べて骨が薄く、鼻の横に上顎洞という空洞があるため注意が必要です。

骨量が足りないままインプラント治療を進めると、顎の骨を突き破って上顎洞にインプラントが迷入するトラブルを引き起こすかもしれません。骨量を増やす処置には、サイナスリフトや骨移植、GBR法などの方法がありますが、麻酔を伴う外科手術が必要です。侵襲性が高い処置ですが、安全にインプラント治療を受けるには必要な処置といえるでしょう。

顔面麻痺のリスクがある

下の奥歯をインプラントにする場合、下顎に通っている下歯槽管(かしそうかん)を傷つける可能性があります。下歯槽管とは顔の神経や血管が通っている管のことで、傷つけると出血や舌や唇の麻痺が生じることがあります。

治療前にCT撮影を行い、下歯槽管の位置・インプラントを埋入する位置や角度を把握することで避けられるトラブルです。インプラント治療は、設備の整った歯科医院で受けることが大切だといえるでしょう。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント治療は「人工歯根を埋め込み、人工歯を固定すれば終了」というわけではありません。インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎になるリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント周囲炎とは、歯茎の腫れや出血などの症状があらわれる、インプラントの歯周病ともよばれる病気のことです。

インプラント周囲炎は、日頃の歯ブラシによるケアや定期メンテナンスを怠ることで進行し、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になります。特に、奥歯のインプラントの周りは歯磨きがしづらいため、しっかりケアしなければいけません。日頃のセルフケアに加えて3〜4か月に一度、定期的にメンテナンスを受けましょう。

定期的にメンテナンスを受けることで、歯磨きだけではとれない汚れを除去し、インプラント周囲炎を予防できます。残っている歯の虫歯や歯周病の予防もできるため、お口の健康を守るためにも定期的なメンテナンスは欠かさないでください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

奥歯には、食べ物を咀嚼するという役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れしっかり噛めなくなります。奥歯を失ったときは、自分の歯のようにしっかり噛めるインプラント治療が向いています。インプラントは、ブリッジや入れ歯とは異なり、周りの歯に負担をかけず、違和感や話しにくさが少なく、噛み合わせのバランスも整えられるでしょう。

奥歯が1本なくても支障はないと放置すると、歯並びが悪くなるだけでなく、発音がしづらくなる、顎の骨が痩せて顔の輪郭が変わるなど、さまざまな影響が出ることがあります。奥歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯の選択肢もありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して治療法を選びましょう。

当院では、インプラント治療を含めて患者様のお口の状態に合った治療法をご提案させていただきます。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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歯のセラミック治療とは?治療のメリットや種類を徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

セラミックを手にもった笑顔の女性

虫歯治療のあとに被せ物や詰め物をする際に、歯科医院からセラミック治療をすすめられたことはありませんか。セラミック治療は陶器の素材でできた被せ物や詰め物をする治療のことです。保険適用されない治療のため費用は高額となる傾向にありますが、さまざまなメリットもあります。

今回は、セラミック治療のメリットや種類について詳しく解説します。虫歯治療を受ける予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック治療とは

セラミックを加工している

セラミック治療とは、セラミック(陶器)とよばれる素材を用いて、虫歯を削ったあとの穴を塞ぎ、噛めるようにする治療のことです。一般的に虫歯を削ったあとは、プラスチックの材料や銀歯などを用いた保険適用の治療が行われます。

しかし、近年では、審美性や耐久性の面から、保険適用されないセラミック治療を選ぶ患者さまも多くなっています。

セラミックと銀歯の違い

首をかしげ疑問の様子の男女

銀歯は長年、保険適用される治療として安価で強度が高い素材として使用されてきました。

一方、治療跡が目立つことや虫歯の再発が高いこと、金属アレルギーのリスクなどさまざまなデメリットがあります。セラミックは、銀歯のようなデメリットを感じさせない治療法として、近年注目されています。

セラミックと銀歯の比較は、以下のとおりです。

<セラミックと銀歯の比較>

セラミック 銀歯
医療保険 保険適用不可 保険適用可能
審美性 高い 低い
虫歯の再発リスク 低い 高い
強度 高い 高い
経年劣化 少ない 多い

セラミック治療を受けるメリット・デメリット

OKとNGのイメージ

セラミック治療は、審美性と耐久性を兼ねそろえた利点の多い治療方法です。

しかし、どんな治療でもメリットがあればデメリットも存在します。セラミック治療のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットは、自然な歯の色合いを目指せる審美性と高い耐久性です。また、劣化による素材の変色が少なく、銀歯のように歯茎が黒く変色する恐れもありません。

セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。

  • 審美性に優れている
  • 傷や汚れがつきにくく、虫歯になりにくい
  • 劣化による変色がほとんどない
  • 歯茎の変色がない
  • 歯と被せ物の間にすき間ができにくい
  • 金属アレルギーでも使用できる

セラミック治療のデメリット

セラミック治療のデメリットは、精度の高い自由診療のため、費用が高額となることです。また、衝撃に弱いことから、強い力が加わると割れる恐れや欠ける恐れがあります。こうしたデメリットを補うため、強度が高い被せ物や金属を内側に使用する被せ物があり、ご自身の歯の状態に合ったセラミック素材を選ぶ必要があるでしょう。

セラミック治療のデメリットは、以下のとおりです。

  • 自由診療のため、費用が高額となる
  • 衝撃に弱い

セラミック治療の種類

さまざまな種類のセラミック

セラミックには種類があり、それぞれ特徴が異なります。

以下、主なセラミック治療の種類について解説します。

オールセラミック

全てがセラミック素材でできた被せ物や詰め物です。天然歯に近い透明感のある審美性を持ち、耐久性が高い特徴があります。セラミック治療の中でも特に審美性に優れているため、目立ちやすい前歯の治療に適しています。

<オールセラミックの費用相場とメリット・デメリット>

費用の相場(クラウン) 8~15万円
メリット ・陶器ならではの透明感がある
・天然歯に近い色合にできる
・変色が少ない
・汚れが付きにくい
デメリット ・セラミックの中でも治療費が高額となる
・衝撃に弱く、奥歯には向かない

フルジルコニア

人工ダイヤモンドの一種であるジルコニアのみで作られた被せ物や詰め物です。セラミックと比較すると透明感で劣るものの、スペースシャトルにも使用されるほどの強度を持ちます。そのため、負荷のかかる奥歯でも対応が可能です。

ただし、歯ぎしりや食いしばりがある方の場合、強度が強いことで噛み合う歯が割れる恐れや欠ける恐れがあります。必要に応じて、セラミック治療の前に歯ぎしりや食いしばりの治療を行うこともあるので歯科医師に相談しましょう。

<フルジルコニアの費用相場とメリット・デメリット>

費用の相場(クラウン) 5~8万円
メリット ・強度が強く、奥歯の治療も可能である
・変色が少ない
・汚れがつきにくい
・透明感はオールセラミックより劣るが、審美性は高い
デメリット ・強度が強い一方で、噛み合う歯を傷つけるリスクがある

ジルコニアセラミック

強度の高いジルコニアの外側を審美性の高いセラミックで覆った被せ物です。ジルコニアとセラミックのメリットを組み合わせた素材といえます。審美性に加えて強度も兼ねそろえているため、前歯だけでなく奥歯も治療可能です。

<ジルコニアセラミックの費用相場とメリット・デメリット>

費用の相場(クラウン) 8~15万円
メリット ・審美性が高い
・強度が高い
・前歯でも奥歯でも治療可能である
・耐久性が高い
デメリット ・強度が高いため、複雑な加工が必要な治療には向かない
・オールセラミックやフルジルコニアより高額になる場合がある

e-max(イーマックス)

ニケイ酸リチウムガラスセラミックでできた「e-max(イーマックス)」とよばれる被せ物や詰め物です。従来のオールセラミック素材に比べて、審美性と耐久性がともに高く、噛み合う歯への負担が少ない特徴を持ちます。歯の状態によって使用できる部位が異なるため、詳しくは歯科医院で相談しましょう。

<e-max(イーマックス)の費用相場とメリット・デメリット>

費用の相場(クラウン) 6~9万円
メリット ・透明感があり、審美性が高い
・汚れが付きにくい
・金属が使用されていない
・歯と同程度の強度を持ち、周りの歯を傷つけない
デメリット ・衝撃に弱い

メタルボンド

金属の外側にセラミックを焼き付けた詰め物や被せ物です。内側に金属が使用されているため、どこの部位でも使用できます。ほかの素材に比べると安価な一方で、透明感がほかのセラミック素材に劣り、金属の色が歯茎にうつる可能性があります。

<メタルボンドの費用相場とメリット・デメリット>

費用の相場(クラウン) 7~12万円
メリット ・どこの部位でも治療可能である
・ほかのセラミック素材に比べると安価
デメリット ・透明感が劣る
・裏打ちした金属によって歯茎が黒く変色する恐れがある
・金属アレルギーのリスクがある

セラミック治療に向いている方

歯科医師と患者が会話している

セラミック治療にはさまざまなメリットがありますが、費用が高額であることから治療すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

以下、セラミック治療に向いている方についてご紹介します。

虫歯の再発を防ぎたい方

同じ歯を再び虫歯にしたくないという方には、セラミック治療が向いているでしょう。

保険適用の治療で使用される詰め物や被せ物をした場合、時間とともに天然歯と被せ物の間にすき間ができて虫歯になるケースが多いです。歯と被せ物をくっつけるために使用される材料の劣化と被せ物自体に汚れが付きやすいことが原因です。

一方、セラミック治療では、使用する材料の精度が高く、すき間ができにくいため、虫歯のリスクが軽減できます。さらに、被せ物の素材自体もつるつるして傷や汚れが付きにくいので、長く健康な歯を保ちたい方に向いています。

自然な歯の色に見せたい方

天然歯のように自然な歯の色に見せたい方は、審美性の高いセラミック治療が向いています。特に前歯の治療では、治療した歯を目立たせたくないという方も多いでしょう。保険適用の治療で使用される銀歯やプラスチック素材の歯は審美性が劣り、ほかの天然歯との違いが見た目にも分かりやすいです。

セラミック素材の歯は、透明感があるだけでなく、汚れがつきにくく変色のリスクも低い特徴があります。セラミックの種類によって色の選択肢や透明感が異なるので、よく歯科医師と相談してご自身の歯に合ったものを選びましょう。

金属アレルギーの方

金属が使用されないセラミック治療では、金属アレルギーの方でも安心して被せ物をすることが可能です。

ただし、メタルボンドなど、一部金属が使用されているセラミック治療もあるので、よく確認しましょう。金属アレルギーがある方が銀歯をいれると、口内炎や歯肉炎など口の中の症状だけでなく、顔や手足に湿疹が出るなどの全身にアレルギー症状を発症する恐れがあります。

また、金属アレルギーがない方でも金属製の素材が口の中にあることと何らかの要因が重なって、金属アレルギーを発症するリスクがあります。セラミック治療は金属アレルギーから体を守るためのひとつの手段となるでしょう。

まとめ

OKサインを出している女性

セラミック治療は、ご自身の本来の歯に近い見た目を目指すことができ、虫歯になりにくく耐久性に優れた治療です。

虫歯で削った歯質は残念ながら戻ることはありません。さらに、一度虫歯になった歯が再び虫歯になると、場合によっては歯を失う恐れもあります。汚れがつきにくく、虫歯になりにくいセラミック治療は、ご自身の歯で長く噛めるようにするためのひとつの方法です。

セラミック治療にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。ご自身の歯に合った治療について歯科医師と相談し、自分らしく健康に噛める歯を目指しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療ができない理由と対応法を徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

模型を使ってインプラント治療の説明をする女性医師と説明を聞く患者

インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に、直接人工歯根を埋め込む治療方法です。自分の歯のように使用できることから、近年希望者が増えています。

ただし、すべての人にインプラント治療が適応できるわけではありません。

今回は、インプラント治療ができないケースと対処法について詳しく解説します。

インプラント治療ができない主な理由と対応法

両手でバツを作ってダメだと伝える女性

インプラント治療は、年齢や身体状況、口腔内の状況によってできない場合があります。

18歳以下の年齢の人

18歳以下の人は骨が成長途中なため、インプラント治療を受けることができません。

成長途中に治療すると、将来の噛み合わせなどに悪影響を及ぼす可能性があります。未成年はインプラント治療をしてはいけないという決まりがあるわけではありませんが、18歳以下または20歳以下の方にはインプラント治療をしない歯科医院が多いです。

対応法としては、顎の骨の成長が止まってから治療を行うことが挙げられます。成長には個人差があるので、顎の成長が止まった時期にインプラント治療をするとよいでしょう。適切な時期になるまでは、取り外し式の義歯などで失った歯を補いましょう。

妊娠している人

妊娠している人は必ずインプラント治療ができないわけではありませんが、母子の身体に負担がかかるため、あえて妊娠中に治療をする必要はありません。

妊娠中は服用できる薬も限られているため、負担のかかる外科治療は避けるべきです。また、お口の中の変化などに敏感になるデリケートな時期でもあるので、緊急性のない治療は行わないほうがよいでしょう。

インプラント治療を受けたい場合は、産後に体調が落ち着いてから検討しましょう。早期に歯を失って将来的にインプラント治療を考えている場合には、妊娠時期と重ならないように早い段階で治療を行うのも選択の一つです。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病があると、インプラント埋入手術の際に口腔内で感染を起こす可能性があります。感染が起きると、顎の骨とインプラント体がうまく結合できないことがあるのです。また、歯周病がある状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲が細菌に感染しやすくなります。インプラント周囲炎になると、インプラントが脱落する可能性もあるでしょう。

対応法としては、歯周病や虫歯の治療を先に行うことが挙げられます。虫歯の治療に比べて、歯周病の治療は時間がかかることが多いです。毎日の歯磨きの習慣を見直し、歯周病が進行しないようにしましょう。口腔内の状態が改善されれば、インプラント治療を行うことが可能です。

持病がある人

インプラントは外科手術のため、病気の状況によっては危険を伴うことがあります。インプラント治療ができない可能性がある主な病気は、以下のとおりです。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 骨粗鬆症
  • 心疾患
  • 腎疾患

病気の程度が軽い場合や症状をコントロールできている場合は、治療が可能なこともあります。インプラント治療を受けたい方は担当の医師に相談しましょう。

例えば糖尿病では、血糖値のコントロールができており、担当の医師が治療を受けても問題ないと判断すれば、インプラント治療を受けることができます。腎疾患においては、人工透析を受けておらず症状が軽ければ、インプラント治療を受けることができる場合もあります。

インプラント治療が禁忌の人

以下の疾患がある方は、全身に重篤な影響を及ぼす可能性があるため、インプラント治療をすることはできません。

  • 免疫不全
  • 放射線治療が必要な疾患
  • 白血病などの血液疾患
  • チタンアレルギー

上記の方はインプラント治療ができないため、インプラント治療以外の治療法を行います。

インプラント治療ができない場合の代替治療

患者の治療を行う男性歯科医師

インプラント治療ができない場合は、ほかの方法で失った歯を補わなくてはなりません。選択できる治療は、義歯とブリッジの2種類です。それぞれの特徴を解説します。

義歯治療の特徴

取り外し式の入れ歯を入れる治療です。歯を全部失った場合には総入れ歯、一部の歯を失った場合には部分入れ歯を選択します。いずれも保険適用で治療可能ですが、目立たないものや見た目がよいものを選びたい場合には、自費治療で行います。

部分入れ歯は、1本分から作ることが可能です。残っている自分の歯に「クラスプ」という金属のバネを引っ掛けて固定します。粘膜の上に入れ歯がのるので、違和感や異物感が生じる場合が多いです。また、自分の歯より噛む力が弱くなります。

周囲の歯にあまり影響を与えず装着できるので、将来的にインプラント治療を予定している場合、一時的に装着することもあるでしょう。

保険適用の入れ歯と自費治療の入れ歯の違い

保険適用の入れ歯は、プラスチックと金属のバネで構成されます。

自費治療であれば、金属のバネの替わりに、歯茎の色に似せた弾力性のある材料で全体を覆うように固定する「ノンクラスプデンチャー」などを選択することで、目立たず違和感の少ない義歯にすることができるでしょう。

ブリッジ治療の特徴

失った歯の両隣の歯を支えにして、橋渡しするように作る被せ物です。自分の歯のように使えますが、土台となる歯を削らなくてはならないのがデメリットです。

土台となる歯には通常よりも強い負荷がかかるため、ブリッジの治療が困難なケースもあります。

保険適用のブリッジと自費治療のブリッジの違い

保険適用のブリッジは、銀色の金属でできています。前歯部分は、表面にプラスチックのような素材を付けて、歯の色に似せることが多いです。

自費治療であれば、セラミックなどを選択でき、天然の歯に近い見た目にすることが可能です。

歯が抜けたまま放置するリスク

机の上にRISKの文字を並べる手元

歯が抜けたまま放置すると、残っている歯に悪影響がでることがあります。顔全体が歪む、噛む力が弱くなるなど、全身に悪影響がでることもあるでしょう。歯を失った場合は、インプラント・義歯・ブリッジ、いずれかの方法で治療しましょう。

歯が抜けた状態を放置することが引き起こすリスクは、以下のとおりです。

  • 歯がすき間に傾く
  • 噛み合うべき反対の歯が伸びる
  • 残っている歯への負担が大きくなる

残っている歯が動くなど、噛み合わせが乱れる可能性があります。失った歯が1本の場合でも乱れることは十分にあり得ます。

また、噛む力が弱くなると、認知症のリスクが上がる場合や周囲の筋肉のバランスが乱れて顔貌が崩れる場合もあるので、放置せずに早急に治療を行いましょう。

まとめ

机の上に置かれたインプラント治療をイメージした歯の模型

インプラント治療ができないケースには、身体に影響を及ぼすことから治療を行えないケースと、適切に対応すれば治療が可能なケースがあります。インプラント治療を希望する場合は、ご自身の年齢や全身状態が治療可能な状態か確認しましょう。主治医がいる場合は必ず相談してください。

インプラント治療が難しい場合でも、歯がない状態を放置するのはよくありません。残っているほかの歯にも悪影響がでます。必ず失った歯を補う治療を受けましょう。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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