虫歯で歯の神経を抜く必要があるケースとは?メリット・デメリットを紹介

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虫歯で歯の神経を抜く必要があるケースとは?メリット・デメリットを紹介

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

虫歯で歯が痛い女性

虫歯が悪化して神経にまで達すると、神経を抜く処置が必要になることがあります。放置すると、強い痛みや炎症が生じるケースも少なくありません。

「歯の神経を抜くメリットは?」「どのような流れで歯の神経を抜くの?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。

本記事では、歯の神経を抜く必要があるケースや治療の流れ、メリット・デメリットについて解説します。歯がズキズキと痛んでお悩みの方や根管治療が必要だと診断された方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯で歯の神経を抜く必要があるケースとは?

虫歯になった歯

虫歯になると必ずしも神経を抜かなければならないわけではありません。軽度の虫歯の場合は、虫歯を取り除いたあとに詰め物をすることが可能です。

しかし、虫歯が進行し、神経にまで達した場合や神経に炎症が起こった場合には神経を抜くことがあります。神経を抜く治療のことを抜髄と呼びます。ここでは、抜髄が必要な具体的なケースをまとめました。

歯がズキズキと痛む

歯がズキズキと痛む場合、抜髄が必要になることがあります。歯の内部には血管や神経が通っています。虫歯が神経に達すると刺激が加わるため、炎症を起こし、ズキズキと激しく痛むことも少なくありません。

虫歯が進行して激しい痛みが出ている場合は、歯の神経を抜いたほうがよいと診断されるケースが多いでしょう。

虫歯以外でも、歯を強く打ったり破損して神経が露出したりしたときに強い痛みを感じることがあります。さらに、ストレスが原因で歯が痛むことも珍しくありません。痛みの種類によっては、しばらく様子を見ることで治るケースも多いです。

しかし、ズキズキとした痛みが続く場合や悪化する場合は、歯の神経を抜くことがあるのです。

虫歯が神経にまで達している

虫歯が進行して神経にまで達している場合は、歯の神経を抜く必要があります。ズキズキとした痛みや腫れ、発熱などによって眠れないことも少なくありません。

痛みがなくても、すでに虫歯菌が神経に入り込み、炎症や感染を引き起こしている場合、自然に治癒するのは不可能です。虫歯が進行して細菌が根管内に入り込むと、細菌が根管内で増殖します。

そのため、細菌に感染した神経を取り除き、根管内を洗浄・消毒する必要があるのです。

神経が壊死している

知らないうちに歯の神経が壊死していることがあります。例えば、進行した虫歯を放置していたり、歯に強い刺激が加わったりしたときなどに起こります。

神経が死ぬと痛みを感じなくなりますが、歯根の先にまで炎症が広がり、顎の骨が溶けたり腫れたりする可能性があります。そのため、壊死した神経を取り除き、洗浄・消毒する必要があるのです。

虫歯で歯の神経を抜くメリット

虫歯で歯の神経を抜くメリットイメージ

歯の神経を抜くことに対して、抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、必要に応じて歯の神経を抜くことで、いくつかのメリットがあります。本項目では、歯の神経を抜くメリットについて解説します。

痛みがなくなる

歯の神経を抜くことで痛みから解放されるというメリットがあります。虫歯が進行して神経にまで達すると、ズキズキとした痛みを感じることがあります。

冷たいものや熱いもの、甘いものを口にしたときや噛んだ拍子に痛みを感じることが多いです。食事をはじめとする日常生活に影響を及ぼす可能性があります。痛みの根本原因を取り除くことで、痛みがなくなり、日常生活を快適に送れるでしょう。

歯を残せる

歯の神経を取り除くことで、歯を残せるというメリットもあります。神経にまで達した虫歯を放置すると、歯の内部が細菌に感染して歯全体が大きなダメージを受けるリスクが高くなるでしょう。

しかし、歯の神経を抜くことで、抜歯を回避でき、自分の歯を残せる可能性があるのです。

周囲に影響が出るのを防げる

虫歯が進行した歯の神経を抜くことで、周囲の歯への感染を防ぐこともできます。

虫歯が神経に達した状態を放置すると、歯の内部で細菌が繁殖し、歯茎や骨などの周囲の組織に膿が溜まり、痛みや腫れが生じることがあるのです。特に骨が炎症を起こすと激痛を伴い、歯を失う可能性も高くなるでしょう。

隣接している歯が虫歯になる可能性もあります。周囲の歯周組織や隣接する歯に悪影響が出る前に神経を抜くことによって虫歯の進行を防げます。神経を抜く処置は、感染拡大を防ぎ、口腔内の健康を保つための大切な処置といえるでしょう。

虫歯で歯の神経を抜くデメリット

虫歯で歯の神経を抜くデメリットイメージ

歯の神経を取り除くことにはメリットがありますが、デメリットもあります。本項目では、歯の神経を抜くデメリットについて解説します。

歯に栄養が行き渡らなくなる

歯の神経を抜くと、歯に栄養が行き渡らなくなります。歯の内部の根管という管には神経や血管が存在し、歯に必要な栄養や酸素を供給するという大切な役割があります。

しかし、歯の神経を取り除くと、歯に栄養が届かなくなり、もろくなるのです。何らかの力が加わることによって、破損したり欠けたりするリスクが高くなります。

歯が変色するリスクがある

神経を取り除くと、徐々に歯が変色する可能性があります。歯の神経を抜くと、血液が循環しなくなります。すると、残留した血液の成分やコラーゲンが代謝されずに変色することがあるのです。神経を抜いた歯だけが変色するため、見た目を気にする方も少なくありません。

虫歯などのトラブルに気づきにくくなる

歯の神経を抜くことで痛みがなくなることはメリットであると同時に、デメリットにもなり得ます。痛みなどの感覚がなくなると、再び虫歯になっても気づきにくくなるのです。痛みは体の異常を知らせるサインであり、痛みを感じることで問題を早期に発見できます。

虫歯などのトラブルの発見が遅れると、大掛かりな治療が必要になったり抜歯が必要になったりするリスクがあるでしょう。

歯の寿命が短くなる可能性がある

歯の神経を抜いたあとにしっかりとメンテナンスをしなければ寿命が短くなる可能性があります。上記で解説したように、歯に栄養が行き渡らずもろくなったり、痛みなどの感覚がなくなるため虫歯に気づかなかったりするためです。

とはいえ、必ずしも寿命が短くなるというわけではありません。歯の神経を抜いたあとの歯の寿命は、5年〜30年と幅があります。しっかりと口腔ケアをしたり、定期検診を受けたりすることで、寿命を延ばせることも少なくありません。

虫歯で歯の神経を抜く治療の流れ

虫歯治療を受けている患者

虫歯で神経を抜く治療は、次の流れで行います。

  1. 麻酔
  2. 虫歯部分を削る
  3. 神経を抜く
  4. 根管内を洗浄・消毒する
  5. 専用の薬剤を詰めて密封する
  6. 被せ物を装着する

上記のように、神経を抜く治療はいくつかのステップを経て進めます。

麻酔をするため、神経を抜くときに痛みはありません。虫歯部分を削って神経を露出させたら、専用の器具を使って神経を取り除きます。その後、根管内が無菌状態になるまで洗浄と消毒を繰り返します。

根管内が無菌状態になったら、薬剤を詰めて細菌が中に入り込まないように防ぎます。その後、歯の機能を回復させるために被せ物を装着したら治療は完了です。歯の神経を抜く治療にかかる期間は、1か月〜2か月程度です。

虫歯で歯の神経を抜かずに済む方法はある?

虫歯治療を受けている患者

歯の神経を抜くデメリットを考えると、できるだけ神経を抜かずに残したいと希望する方も少なくありません。

歯の神経を残す治療のことを、歯髄温存療法と呼びます。歯髄温存療法では一般的に、覆髄法(ふくずいほう)という処置を施します。

覆髄法には、虫歯によって露出した歯髄に直接薬剤を塗布する直接覆髄法と、虫歯が神経の近くまで進行している場合に薬剤を使用して保護する間接覆髄法の2つの方法があります。

全ての症例で覆髄法が適応となるわけではありませんが、これによって歯の神経を残せるケースも少なくありません。できるだけ神経を残したいと希望する方は、歯科医師に相談してみましょう。

まとめ

虫歯が治り笑顔の女性

今回は、虫歯が進行し神経を抜く必要があるケースや、歯の神経を抜くメリット・デメリットについて解説しました。

虫歯が進行すると、神経がズキズキと痛むことがあります。放置すると周辺の歯や歯周組織にも影響を及ぼす可能性があるため、神経を抜いて感染拡大を防ぐ必要があります。神経を抜くことで痛みがなくなり、ご自身の歯を残せる可能性が高まります。

とはいえ、神経を抜いた歯は、栄養が行き渡らなくなるためもろくなります。また、痛みなどの感覚がなくなるため、虫歯の再発にも気づきにくくなるでしょう。歯の神経を抜いたあとは、今まで以上に口腔ケアを徹底する必要があります。

根管治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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虫歯は口呼吸の人のほうがなりやすい?チェック方法、理由や改善方法

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

虫歯になった歯

口呼吸が習慣化している人は、虫歯になりやすいということをご存じでしょうか。口呼吸は口腔内の環境に悪影響を与え、虫歯や歯周病のリスクを高める要因となります。口腔内が乾燥することで、唾液の減少や細菌の増殖が促進されて歯の健康が脅かされるのです。

この記事では、口呼吸が虫歯に及ぼす影響について詳しく解説します。自分でできる口呼吸のチェック方法、口呼吸が虫歯の原因となる理由、口呼吸を改善するための具体的な方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

虫歯は口呼吸の人がなりやすい?

口呼吸の男性

口呼吸が習慣化している人は、鼻呼吸の人に比べて虫歯になりやすいとされています。口腔内の乾燥や唾液の減少が起こりやすくなり、結果として虫歯のリスクが高まるのです。

虫歯を予防するためには、鼻呼吸を習慣化し口腔内の健康を保つことが重要です。

自分でできる虫歯のチェック方法

鏡で虫歯を確認している男性

虫歯は早期発見が重要であり、定期的な歯科検診が推奨されています。

しかし、毎日ご自身の口腔内に注意を払うことも重要です。自分で簡単に虫歯をチェックする方法を紹介します。

鏡を使って歯を観察する

まず、明るい場所で鏡を使い、歯の表面や歯と歯の隙間を注意深く観察します。黒ずんでいたり、茶色っぽい斑点が見えたりする場合、虫歯の初期症状かもしれません。

また、歯と歯の間に黒い線が見えることもあります。奥歯は見えにくいですが、虫歯ができやすい場所なので念入りにチェックしましょう。

痛みやしみる感じがないか確認する

冷たいものや甘いものを食べたときに歯がしみる場合、虫歯が進行している可能性があります。しみる感覚がある場合、その部分の歯のエナメル質がすでに侵食されているかもしれません。

また、食事中や歯磨き中に歯が痛む場合も、虫歯が原因であることが考えられます。

歯茎の状態をチェックする

虫歯が進行すると、歯茎にも影響を及ぼすことがあります。歯茎が赤く腫れていたり、歯磨き中に出血したりする場合は、虫歯や歯周病の可能性があります。

歯茎が健康であるかどうかも、虫歯チェックの一環として確認しましょう。

噛んだときの違和感や痛みを確認する

食事の際に噛んだとき、特定の歯に違和感や痛みがある場合、その歯に虫歯があるかもしれません。特に、噛むときに痛みがある場合は、虫歯が神経に達している可能性があるでしょう。早めに歯科医師に相談することが重要です。

口臭の有無を確認する

虫歯が進行すると、口腔内に細菌が繁殖し口臭の原因になることがあります。特に、いつもと違う口臭が気になる場合は、虫歯かもしれません。

口臭は、朝起きたときや食後にチェックしてみてください。

自分でできる口呼吸のチェック方法

口呼吸で寝ている男性

自分が無意識に口呼吸をしているかどうかを確認するためには、以下の方法でチェックできます。

起床時や就寝中の口の状態を観察する

朝起きたときに、枕やシーツが濡れていたり口が乾燥している場合、寝ている間に口が開いている可能性があります。鼻呼吸をしている場合、口腔内は唾液で潤うので乾燥することはあまりありません。朝の口の状態を確認することで、口呼吸の兆候を把握できます。

また、家族にお願いして、就寝中に口呼吸をしているかどうかを確認してもらうのも効果的です。口が開いている状態で寝ている場合、無意識に口呼吸をしている可能性が高いです。

舌の位置を確認する

口を閉じた状態で、舌の位置を確認します。舌が上顎に軽く触れている状態が正常ですが、口呼吸の人は舌が下に落ちていることが多いです。

この舌の位置が習慣化している場合、口呼吸をしている可能性があります。日中に自分の舌の位置を意識してみましょう。

唇の状態をチェックする

口呼吸をしている人は、唇が乾燥しやすくひび割れや皮むけが生じることがあります。特に、季節に関係なく唇が乾燥している場合は、口呼吸が原因の一つかもしれません。

唇の保湿を行っても乾燥が改善しない場合は、口呼吸の可能性を疑ってみてください。

風船を使う

風船を使って、自分が鼻呼吸をしているか口呼吸をしているかを確認する方法もあります。風船を膨らませる際に、鼻でしっかりと息を吸い込んで膨らませられるかどうかをチェックします。

鼻で息を吸うのが難しい場合、普段から口呼吸が習慣化している可能性があります。

口呼吸の人が虫歯になりやすい理由

口呼吸の人が虫歯になりやすい理由イメージ

口呼吸が習慣化している人は、鼻呼吸の人に比べて虫歯になりやすいです。その理由は、口呼吸が口腔内の環境にさまざまな悪影響を与えるからです。

口腔内が乾燥する

口呼吸をしていると、口が常に開いている状態になるため口腔内が乾燥しやすいです。通常、唾液は口腔内を潤し、食べかすや細菌を洗い流す重要な役割を果たします。

しかし、口呼吸によって口腔内が乾燥すると、唾液の防御機能が十分に発揮されません。細菌が増殖しやすくなり、虫歯のリスクが高まるのです。

唾液の中和作用の低下する

唾液には、口腔内の酸性度を中和する働きもあります。口呼吸によって唾液が減少すると、口腔内は酸性に傾きやすくなります。

酸性に傾いた環境が続くと、歯のエナメル質が溶けやすくなり、虫歯が進行します。

細菌の増殖が促進される

口腔内が乾燥すると、唾液の抗菌作用が低下し細菌が増殖しやすくなります。虫歯の原因となるミュータンス菌などが繁殖し、歯の表面にプラーク(歯垢)が形成されやすくなるのです。

プラークは細菌の塊で、放置すると酸を産生してエナメル質を溶かします。

口呼吸の改善方法

口呼吸防止のテープを張っている男性

口呼吸は、虫歯や歯並びの悪化の原因になります。さらには全身の健康にも影響を与えるため、早めに改善することが重要です。

以下に、口呼吸を改善するための具体的な方法を紹介します。

日常的に鼻呼吸を意識する

まず、意識的に鼻呼吸を心がけることが重要です。普段から自分が口を閉じているか、鼻で呼吸しているかを確認しましょう。口が開いている場合は、意識的に口を閉じてください。

特に、日中の活動中やリラックスしているときに、鼻呼吸を意識することが大切です。

口周りの筋肉を鍛える

口周りの筋肉(口輪筋)を鍛えれば、口を閉じる力を強化し鼻呼吸を促進することができます。例えば、ストローを使って息を吸ったり吐いたりするトレーニングや、頬を膨らませたり引っ込めたりするエクササイズが効果的です。

自然に口を閉じた状態を保てるようになれば、口呼吸の改善につながります。

正しい舌の位置を習慣化する

舌の位置も、口呼吸の改善において重要です。安静時に上顎に軽く触れているのが舌の理想的な位置ですが、口呼吸の習慣があると舌が下がって口が開きやすくなります。

日常的に舌を上顎につける練習をして、正しい舌の位置を習慣化しましょう。

寝るときの環境を整える

夜間の口呼吸を改善するためには、寝るときの環境を整えることも大切です。枕の高さを調整して気道を確保し、鼻呼吸しやすい姿勢で寝ましょう。口呼吸防止用のテープを使って、口を閉じたまま眠れるようにすることも効果的です。

鼻づまりを解消する

鼻呼吸が難しい場合、鼻づまりが原因かもしれません。アレルギーや副鼻腔炎が原因の場合は、専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。

鼻の通りが良くなることで、自然と鼻呼吸がしやすくなります。

口呼吸は歯医者で改善できる?

口呼吸と虫歯について説明している医師

歯科医院では、口呼吸の改善に向けたさまざまな方法が提供されています。専門的なサポートを受ければ、口呼吸を改善できるでしょう。

主に行われる治療は、以下のとおりです。

口呼吸の原因を特定する

まず口腔内の状態を詳細に診断し、口呼吸の原因を特定します。歯並びや噛み合わせ、舌の位置など、口呼吸を引き起こす要因がある場合、個々に合った改善プランを提案します。

矯正治療による改善

口呼吸が歯並びの乱れや噛み合わせの問題からきている場合、歯列矯正による改善が可能です。矯正治療で歯並びや噛み合わせが正しく整うと、口を閉じた状態を維持しやすくなり、自然と鼻呼吸が促進されます。

口腔筋機能療法(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)と呼ばれる、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングが行われることもあります。舌や唇、頬の筋肉を強化し、口を閉じた状態を維持する力を高めます。

MFTは、特に小児において効果的です。正しい口腔習慣を身につけることで、口呼吸を改善できます。

口呼吸防止用の装置の使用

口呼吸を防ぐための専用装置の使用を勧められることもあるでしょう。例えば、口呼吸防止テープやマウスピースなどの装置を使うことで、口を閉じたまま眠る習慣を身につけます。

まとめ

口呼吸と虫歯が改善した女性

虫歯と口呼吸には密接な関係があり、口呼吸が習慣化している人は虫歯になりやすいとされています。口呼吸によって口腔内が乾燥すると、唾液が持つ抗菌作用や酸の中和機能が低下するためです。

また、口呼吸は歯並びや噛み合わせにも悪影響を与えます。歯並びが悪化すれば磨き残しが発生しやすくなるので、さらに虫歯や歯周病のリスクを高めるでしょう。

これを防ぐためには、鼻呼吸を習慣化することが重要です。自宅での対策に加え、歯医者での専門的な診断や治療が効果的です。

口呼吸の改善に向けては、矯正治療や筋機能療法、専用装置の使用など、さまざまなアプローチが可能です。歯科医師のサポートを受けながら、改善できるように努めましょう。

口呼吸の改善を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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セラミック歯の寿命は何年?寿命を縮める原因と長持ちさせるコツ!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の治療

セラミック歯は、天然歯に近い透明感と白さを再現できる治療です。希望する場合は、自費診療で治療を受けられます。セラミック治療を検討する場合、歯の寿命が気になる方は多いのではないでしょうか。

今回は、セラミック歯の寿命を縮める原因や長持ちさせるコツをご紹介します。セラミック歯を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の寿命は何年?

カレンダーと時計

セラミック歯の寿命とは、何らかの原因でセラミック歯の使用を継続できなくなるまでの期間のことです。セラミック歯の寿命は、約10〜15年といわれています。

あくまで目安なので、10年未満で交換が必要になる場合もあれば、20年以上使える場合もあるでしょう。

セラミック歯の寿命は、日頃のケアに大きく左右されます。できるだけ長く使えるように、セラミック歯を中心に口内全体をしっかりとケアすることが大切でしょう。

セラミック歯の寿命がくる原因は、以下のとおりです。

セラミックが割れた

セラミックは、強い衝撃が加わると割れることがあります。セラミックが割れた場合、そのまま使用を続けることはできません。

セラミックと歯の間にすき間が生じた

セラミックを入れるときは、歯にピッタリと適合させます。

しかし、歯周病が悪化するなど、適合が悪くなることがあります。そのまま使用すると、すき間に細菌が溜まって虫歯になるなどの問題を引き起こすでしょう。セラミックと歯の間にすき間が生じた場合は、作り替える必要があります。

セラミックを被せた歯が虫歯になった

セラミックを被せた歯も、虫歯になります。セラミックは人工物なので虫歯になりませんが、土台となっている歯は虫歯になるのです。

セラミックの下が虫歯になった場合、被せたセラミックを外して治療しなくてはなりません。虫歯治療で歯を削ると、使っていたセラミック歯を再装着することはできないでしょう。

噛み合わせが変化した

年齢とともに、噛み合わせが変化することがあります。セラミック治療を受けたあと、別の歯の治療を受けた場合も、噛み合わせが変化するでしょう。

噛み合わせが変化して過度な力がかかるようになると、セラミック歯が破損するかもしれません。

セラミック歯の寿命を縮める原因とは?

歯が痛い女性

セラミック歯は、日々のケアが不十分な場合や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合、寿命が縮まるといわれています。適切に使用すれば20年以上長持ちすることもありますが、10年使用できないこともあるでしょう。

セラミック歯の寿命を縮める原因は、以下のとおりです。

日々のケアが不足している

セラミック歯は人工物なので、虫歯になることはありません。

しかし、土台の部分は自分の歯なので、虫歯になります。歯磨きなどのケアが十分にできていないと土台の天然歯が虫歯になり、セラミック歯の寿命を縮めるでしょう。

セラミックと歯の境目から虫歯になることが多いので、汚れが溜まらないようにしっかりとケアしてください。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかります。セラミック歯が破損する可能性が高いでしょう。

歯ぎしりや食いしばりは、就寝時などの無意識下に行われることが多いです。起きたときに顎が疲れている場合、歯ぎしり・食いしばりをしているかもしれません。

噛み合わせが合っていない

噛み合わせが合っておらず、セラミック歯に過剰な力がかかると破損の原因になります。

噛み合わせが正常かどうかをご自身で判断するのは難しいです。定期検診を受け、噛み合わせを確認してもらいましょう。

強い衝撃が加わった

スポーツの際に人と接触して口元をぶつけた、ボールが顔に強く当たったなど、セラミック歯に強い衝撃が加わると破損することがあります。スポーツをする際はマウスピースを装着するなど、衝撃を和らげる工夫が必要です。

定期検診を怠った

セラミック歯を入れたあとは、定期的に口内を確認してもらわなければなりません。セラミック歯周辺の健康状態が悪化すれば、セラミック歯の寿命にも影響を与えます。

定期検診ではセラミック歯の状態だけでなく、噛み合わせに問題がないか、口内を清潔に保てているかなども確認してもらえます。必ず定期検診を受けて、口内に問題がないか確認しましょう。

セラミック歯を長持ちさせるコツ

セラミックを長持ちさせるコツ:マウスピース

セラミック歯を長持ちさせるコツは、歯科医院や自宅でしっかりケアすること、食いしばり・歯ぎしりの癖による負荷から歯を守ることです。

長持ちさせるコツを詳しく確認しましょう。

定期検診を受ける

定期検診では、口内を詳しくチェックします。セラミック歯に問題が起きていないか、噛み合わせは合っているかなどを確認されるでしょう。

噛み合わせが合っていない場合は調整します。セラミック歯に強い力がかかると破損する原因になるので、定期的にチェックを受けることが大切です。

また、歯磨きだけでは十分に汚れを落とせない部分が必ずあります。歯科医院のクリーニングも定期的に受けるとよいでしょう。

毎日丁寧にケアを行う

セラミック歯が虫歯にならないように、毎日のケアを丁寧に行うことが大切です。歯ブラシでのケアだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。

セラミックを被せた場合は、セラミックと歯の境目に汚れが溜まりやすいです。汚れが溜まると虫歯になるので、特にしっかりと磨きましょう。

歯科医院でブラッシング指導を受け、適切な磨き方を身につけると毎日の歯磨きの質が向上します。

マウスピースを装着する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な負荷がかかってセラミック歯が破損します。就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりの負荷を軽減できるでしょう。

食いしばりや歯ぎしりを予防する目的の場合、マウスピースを保険適用で作れます。歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、一度歯科医院で相談するとよいでしょう。

セラミック歯の寿命がきたらどうしたらいい?

はてなの紙を持つ男性

セラミック歯の寿命がきたら、被せ物を作り替えます。セラミックの被せ物を外し、虫歯があれば治療してから、新しい被せ物を被せるのです。

セラミック歯の被せ物を作り直す場合も、自費診療になるでしょう。歯科医院によって費用が異なりますが、80,000〜180,000円程度が相場です。保険適用の被せ物をすることも可能ですが、自費のセラミックと比較すると審美性・適合性に劣ります。

セラミックの作り替えには高額な費用がかかるので、再治療せずに過ごしたいと思う方がいるかもしれません。破損した状態でセラミックの使用を続けることや、セラミックが外れた状態で使用を続けることは、非常に危険です。

土台になっている歯を傷める、噛み合わせが乱れるなど、周囲の歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、虫歯が見つかった場合は、早期に治療しなければなりません。虫歯は自然に治らないので、放置すると進行して大きくなります。放置すると、歯の根まで虫歯が広がって歯を残せなくなることがあるでしょう。

まとめ

セラミック治療をして笑顔の女性

セラミック歯の寿命は、約10〜15年といわれています。セラミック歯の寿命は日々のケアや使用状態に大きく左右されるため、適切に使用すれば20年以上使えることもあるでしょう。

定期検診や日々のケアを怠ると、10年未満で寿命がくることもあります。寿命がきた場合は、作り替える必要があります。

セラミックは決して安い治療ではないので、定期的な歯科検診と自宅での丁寧なケアで長持ちさせましょう。

セラミック治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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