インプラントは金属アレルギーの人でも大丈夫?注意点を解説!

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インプラントは金属アレルギーの人でも大丈夫?注意点を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

水色の背景の前に置かれたインプラントの模型

インプラント治療を検討しているけれど、金属アレルギーの人でも受けられるのか気になっている方がいるのではないでしょうか。

インプラント治療で使用する部品は、金属で構成されています。そのため「金属アレルギーがある場合は、治療を受けることができるのか?」「インプラント治療後にアレルギー症状が出たらどうしたらいいのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、インプラントと金属アレルギーについて解説します。金属アレルギーの人がインプラント治療を受けたい場合にはどうしたらよいのか、またインプラント治療後に金属アレルギーの症状が出たらどうしたらよいのかについて詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

インプラントは金属アレルギーの人でも大丈夫?

顎に手を当てて悩んでいる女性

結論から申し上げると金属アレルギーの人でもインプラント治療を受けることはできます。

歯科治療で使用される代表的な金属は、ニッケル・クロム・パラジウム・コバルト・金です。これらの金属は、金属アレルギーを引き起こす可能性が比較的高いといわれています。

一方で、インプラント治療ではチタンと呼ばれる金属を使用します。チタンは体が異物として認識しにくい生体親和性が高い金属です。一般的に金属が金属イオンとして溶け出すことにより金属アレルギーを引き起こします。

しかし、チタンには空気に触れるとすぐに酸化し膜を形成するという性質があるため、金属アレルギーを引き起こしにくいのです。

金属アレルギーとは?

鼻をかむ女性

人間の体には、細菌やウイルスなどから身を守るために病原体を除去する免疫反応という仕組みがあります。アレルギーとは、免疫反応が過剰に反応した場合や本来病原体ではないものに対して反応した場合に、くしゃみや発疹などの症状が出ることです。

アレルギーは、Ⅰ〜Ⅳ型まで存在し、金属アレルギーはⅣ型に分類されます。金属アレルギーは、金属から溶け出た金属イオンが体内のタンパク質と結合し、それを体が異物とみなすことによって引き起こされます。金属アレルギーの特徴は、アレルギー症状が出るまでに少し時間がかかるという点です。

金属アレルギーには、金属接触アレルギーと全身型アレルギーの2種類あります。金属接触アレルギーは、金属のネックレスやアクセサリーなどが長時間触れることで皮膚が赤くただれる、痒くなるといった症状を引き起こします。

一方で全身型アレルギーは、歯科治療で使用された金属や食品などに含まれる金属などが体に入ることで症状を引き起こすのです。

お口の中に起こるアレルギー症状には、以下のものが挙げられます。

口唇炎・口角炎・水疱

金属アレルギーでは、口唇炎・口角炎が起こります。口唇炎・口角炎とは、唇や口角が赤く腫れ、皮が剥ける・亀裂が入る疾患です。また、頬の粘膜に赤いブツブツや水疱が出ることもあるでしょう。

口内炎・舌炎

金属アレルギーでは、口内炎もできやすいです。また、舌の表面がピリピリと痛む舌炎も起きます。舌に存在する味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を認識する部位に炎症が起きると味覚障害を引き起こすこともあるでしょう。

口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)

口腔扁平苔癬とは、アレルギー反応によってお口の中の粘膜に白いレース状の模様や粘膜に赤みを帯びる疾患です。基本的には触ると痛みが出ますが、無症状のこともあります。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症とは、手のひら・足の裏などに水膨れや膿の袋が繰り返しできる疾患です。爪の変形や関節や骨にも炎症が起こることもあるでしょう。

インプラントの構造と使用される素材

黄色の背景の前に置かれたインプラントの部品

インプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されます。

それぞれについて、以下に詳しく解説します。

インプラント体

インプラント体とは、インプラント治療で顎の骨の中に埋め込む構造物のことで、歯の根っこに相当する部位です。

インプラント体に使用される素材は、チタンのみで構成される純チタン、チタンとニッケルから構成されるチタン合金、強化セラミックであるジルコニアなどがあります。

アバットメント

アバットメントとは、インプラント体と人工歯を接続する構造物のことです。

アバットメントの素材は、純チタン・チタン合金・セラミック・ジルコニアなどがあります。セラミックやジルコニアは、金属ではないので金属アレルギーの人も安心して使用することが可能です。

人工歯

人工歯とは、アバットメントに装着する歯の部分のことです。

代表的な人工歯の種類は、オールセラミック・ジルコニアセラミック・ハイブリッドセラミック・ゴールドクラウン・メタルボンドなどがあります。ゴールドクラウン・メタルボンドには金属が使用されているため、金属アレルギーの人は避けたほうがよいでしょう。

金属アレルギーの人がインプラント治療を受けたい場合は

歯科医師に相談をする患者

ここまでインプラントの構造について説明しました。

次に金属アレルギーの人がインプラント治療を受けたい場合はどうしたらよいか解説します。

金属アレルギーの検査を受ける

はじめに金属アレルギーの検査を受けましょう。金属アレルギーの検査にはパッチテストがあります。

パッチテストは、金属アレルギーの原因と考えられる物質の成分が付いたテープを2日間貼り、アレルギー反応が出るかを調べる検査です。パッチテストの結果をもとに、アレルギー反応が出ない金属を選択できます。

金属アレルギー反応が出にくい素材を選択する

先述したようにインプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されます。金属アレルギーがある場合は、これらの部品に金属成分を含まないセラミックやジルコニアなどの素材を選択しましょう。

歯科医師に相談する

インプラントに使用されるチタンは金属アレルギー反応が出にくいといわれています。

しかし、インプラント治療後に金属アレルギーを引き起こさない可能性はゼロではありません。そのため、金属アレルギーがある場合は必ず治療前に歯科医師に相談しましょう。

歯科医師に相談することで、金属アレルギーに配慮した治療を受けることができます。また、皮膚科の医師と連携することで、より安全に治療を受けることが可能です。

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が出たときは

歯の治療器具を持っている

インプラント治療後に金属アレルギーの症状が出た場合は、金属アレルギーの検査を受けましょう。インプラントが原因でアレルギー症状が出ているのかを確認するためです。

金属アレルギーの検査結果からインプラントが原因であると判明した場合は、インプラントを除去します。インプラントを除去したあとは、入れ歯やブリッジなどの別の治療法にて失った歯を補います。

まとめ

女性歯科助手が片手を挙げている

今回は、インプラントと金属アレルギーの関係について説明しました。

金属アレルギーは、金属から溶け出した金属イオンとタンパク質が結合し、それを体が異物とみなすことで引き起こされます。お口の中に起こる金属アレルギーの症状は、粘膜のただれや赤みなどです。場合によっては、手のひらや足の裏に痒みや水疱が出ることもあるでしょう。

インプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されます。インプラントの部品は基本的にチタンが使用されており、チタンは生体親和性が高く、酸化膜を形成するため、一般的には金属アレルギーが出にくいといわれています。

しかし、チタンによって金属アレルギーを引き起こさない可能性はゼロではありません。そのため、金属アレルギーがある場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。事前に歯科医師に相談することで皮膚科医との連携や金属アレルギーに配慮した治療を受けることができます。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントは虫歯にならない?注意したい口腔トラブルとケア方法

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

虫歯

インプラントは人工物なので、虫歯にはなりません。

しかし、虫歯以外の口腔トラブルが起きる可能性はあります。

今回は、インプラントの概要や、治療後に注意したい口腔トラブルについて解説します。インプラントを長く使うための正しいケア方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

インプラント

インプラントとは、体に入れる人工の材料や部品のことです。歯科においては、人工歯根を顎の骨に埋め込んで歯を補う治療のことを指します。

歯科分野におけるインプラントは、生体親和性の高いチタンやチタン合金でできた人工歯根を顎の骨に埋め込む治療です。顎の骨に埋め込む部分をインプラント体、人工歯とインプラント体を連結させる部分をアバットメントといいます。

インプラントは、歯を失った場合でもご自身の歯のように使用できる画期的な治療法です。

しかし、デメリットがない治療法ではありません。メリットとデメリット、それぞれ確認しましょう。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

  • ご自身の歯と同じようにしっかりと噛める
  • 入れ歯のような異物感や違和感がない
  • ほかの健康な歯に影響を与えない
  • ご自身の歯に近い自然な見た目が手に入る

歯を失った場合の治療法として、取り外し式の入れ歯や、橋をかけるように歯を補うブリッジが挙げられます。

しかし、入れ歯やブリッジは周囲の歯に負担をかける治療法です。入れ歯はほかの歯に金属のバネをかけて固定し、ブリッジは失った歯に隣接する歯を削って土台としなければなりません。

インプラントは独立して治療できるので、ほかの歯に負担をかけることなく歯を補えます。また、人工歯に使用するのは、天然歯の色調や透明感、艶を再現できる素材です。自然な見た目が手に入ることもメリットでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下のとおりです。

  • 保険適用外なので費用が高額になる
  • 外科手術を行うので身体に負担がかかる
  • 持病などによって治療を受けられないことがある
  • 顎の骨が十分にない場合は骨造成が必要になる
  • 埋入後はメンテナンスを継続する必要がある

費用の目安は1本あたり300,000〜500,000円で、歯科医院によって異なります。骨の量を増やす骨造成を行う場合は、追加で費用がかかるでしょう。

外科手術を行うので、負担が大きいこともデメリットです。全身の健康状態によっては、治療を受けられない場合があるでしょう。

インプラントは虫歯にならない?

インプラントに疑問がある女性

インプラントは人工物であり、金属でできているので虫歯になりません。

しかし、周囲の組織が炎症を起こすことはあります。インプラントの周囲が歯周病菌に感染した状態を、インプラント周囲炎といいます。

インプラント周囲炎については後述するので、参考にしてください。

インプラント治療後に注意したい口腔トラブル

インプラントの説明を受ける女性

インプラントは、入れたらそのまま問題なく使用できるわけではありません。適切に使用していれば問題なく使えますが、稀にトラブルが起きることがあります。

インプラント治療後に注意したい口腔トラブルは、以下のとおりです。

インプラントが固定されない

インプラント手術を行っても、インプラント体と顎の骨がうまく結合せず、固定されないことがあります。インプラントが骨と結合しなければ、噛むことはできません。

インプラントを埋め込む位置や深さが適切でなければ、骨と結合しないことがあります。また、インプラント体を埋め込む際に顎の骨にダメージを与えると、うまく結合できないでしょう。

インプラントがしっかりと固定されるためには、インプラントの実績の多い歯科医院で治療を受けることが重要です。手術のトラブルによって骨と結合しなかった場合の補償などについても、事前に確認しましょう。

インプラント周囲炎に感染する

インプラントは人工物なので感染症にかかることはありませんが、天然歯における歯周病になることはあります。インプラントの歯周病を、インプラント周囲炎といいます。

日頃の歯磨きや歯科医院でのクリーニングなどのメンテナンスが不十分な場合、汚れが溜まって細菌が増殖し、インプラント周囲炎になる可能性が高いです。歯周病がある状態でインプラント治療を受けた場合も、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。

インプラント周囲炎になると、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こします。進行するとインプラント周囲の骨が溶け、最悪の場合はインプラントが脱落します。

インプラント周囲炎にならないためには、自宅でのケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。

腫れや痺れ、痛みなどの症状が続く

インプラントの手術後に、腫れや痺れ、痛みなどの症状が出ることがあります。術後2〜3日でピークを迎えて徐々に落ち着くのが一般的ですが、長期的に続く、または悪化する場合は問題があります。

インプラントが適切に埋入されておらず、神経を損傷している、ほかの歯を圧迫している可能性があるでしょう。患部が細菌に感染している可能性もあるので、早めに歯科医院を受診してください。

人工歯が破損する・外れる

インプラントは、定期的にメンテナンスを受けていれば長く使用できます。

しかし、使用していると人工歯が外れる・破損するなどのトラブルが起きることがあるでしょう。噛み合わせが適切でないことや、人工歯が徐々に緩んできたことなどが原因として考えられます。メンテナンスでは、噛み合わせのチェックなども行うので必ず受診してください。

また、インプラントの破損は、メーカーの補償によって無償もしくは一部有償にて修理できる場合があります。定期的にメンテナンスを受けていることが補償の条件となっている場合が多いです。

インプラントの正しいケア方法

歯の模型

インプラントのケアは、自宅で行うセルフケアと、歯科医院で受けるプロフェッショナルケアの両方が大切です。日々の衛生ケアはご自身で行う必要がありますが、自宅でのケアでは完全に汚れを除去することはできないでしょう。

基本的に、インプラントは天然歯と同様にケアします。毎日歯磨きをして、清潔に保ちましょう。

インプラントは、人工歯根部から少しくびれたような形をしています。くびれた部分に汚れが溜まりやすいので、特に注意して磨いてください。汚れが溜まると、インプラント周囲炎を引き起こすかもしれません。

プロフェッショナルケアでは、ふだんの歯磨きでは落とせない汚れを、専用の機械を使って除去します。どれだけ丁寧に歯磨きをしても、セルフケアだけでは完全に汚れを除去できません。

定期的にメンテナンスを受けて、クリーニングしてもらうことが重要です。

インプラント治療後はメンテナンスを受けよう!

インプラントのケアを受ける女性

インプラント治療後は、定期的にメンテナンスを受けましょう。インプラント周囲炎の予防としても重要ですが、インプラントが破損した場合に補償を受けるためにも、メンテナンスは受ける必要があります。

メンテナンスで確認される項目は、以下のとおりです。

  • インプラント周囲炎の症状の有無
  • インプラントや全体の噛み合わせ
  • インプラントの動揺度
  • インプラントの歯周ポケットの深さ

必要に応じて、レントゲン写真を撮影する場合もあります。インプラントのメンテナンスは3〜6か月に一度を目安にしている歯科医院が多いでしょう。口内の状態によって適切な時期は異なるので、歯科医師の指示に従って受診してください。

定期的に上記の項目を確認することで、問題が起きていた場合に早期に気づくことができます。インプラントが脱落するなど、大きなトラブルにつながる前に対応できるので、インプラントを長く使い続けられるでしょう。

まとめ

鏡を見る女性

インプラントは、虫歯になりません。

しかし、治療後にトラブルが起きることはあります。代表的なのは、インプラント周囲炎です。進行すると、インプラントが脱落する場合や、維持できなくなり抜去しなければならない場合があります。

インプラント周囲炎を防ぐためには、自宅での丁寧なセルフケアと、歯科医院でのプロケアが大切です。歯科医師と相談し、指示された期間を守ってメンテナンスを受けてください。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントの平均寿命と寿命を延ばすコツを解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントのイメージず

インプラントは、ブリッジや入れ歯よりも寿命が長く、見た目も美しいことから人気の治療法です。

しかし、生活習慣の影響やメンテナンス不足が原因で、平均寿命よりも短くなることもあるでしょう。

今回は、インプラントの平均寿命や、寿命を延ばすコツなどを解説します。寿命が短くなる原因などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントの平均寿命

机に置かれたカレンダーと白い時計

インプラントの寿命とは、人工歯が破損する、インプラント体が抜け落ちるなど、インプラントが使えなくなるまでの期間のことです。厚生労働省の調査によると、インプラントの平均寿命は10~15年といわれています。

部位別に確認すると、上顎のインプラントの使用者の約90%、下顎のインプラントの使用者の約94%の方が、インプラント治療後10~15年経っても問題なく使用できています。上下ともに90%以上の方が、10年以上インプラント問題なく使用しているのです。

しかし、インプラントを長く使い続けるには、歯磨きなどのセルフケアや定期メンテナンスが欠かせません。

歯を補う治療法として、インプラント以外にブリッジや入れ歯が挙げられます。ブリッジの平均寿命は約7年、入れ歯の平均寿命は約4年といわれています。インプラントの寿命は非常に長いことがわかるでしょう。

特に、入れ歯の場合は使い続けるうちにバネが弱まることや、歯茎とのフィット感がなくなることが多いです。平均寿命よりも短い頻度で作り直しが必要になることも珍しくありません。

ブリッジや入れ歯は、隣の歯を削る、隣の歯を支えとするなど、周囲の歯に負担をかけます。保険適用で治療できるため費用は抑えられますが、残っている歯の寿命を短くする可能性があるのです。

インプラントは自費診療のため費用がかかるものの、インプラント体を顎の骨に埋め込むことで独立した1本の歯を作れます。隣の歯に負担をかけずにしっかり噛めるようになることがメリットでしょう。

インプラントの寿命が短くなる原因

机に置かれた虫眼鏡と?のブロック

インプラントの平均寿命は10~15年とお伝えしましたが、生活習慣やセルフケア・メンテナンス不足などが原因で、寿命が短くなることがあります。

インプラントの寿命が短くなる原因は、以下のとおりです。

定期メンテナンスに通っていない

インプラントの寿命が短くなる原因の多くは、インプラント周囲炎とされています。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎が腫れる・出血するなど、歯周病に似た症状が現れる病気です。

インプラントは、天然歯と比べると細菌への抵抗力が低いです。形状的にも、歯茎のすき間に汚れが溜まりやすく、ケアを怠るとインプラント周囲炎を引き起こしやすいといわれています。

インプラント周囲炎の症状が進行すると、歯茎から顎の骨にまで炎症が広がります。インプラントがぐらつき、最悪の場合抜け落ちることもあるでしょう。

インプラントは人工物のため、インプラント周囲炎になっても気付きにくいです。インプラント治療が終わったからと定期メンテナンスを怠ると、気付かない間にインプラント周囲炎が進行し、インプラントの寿命が短くなるかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすには、毎日の歯磨きにくわえ、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

噛み合わせに問題がある

全体的な噛み合わせが悪くインプラントに負担が集中すると、人工歯の破損やインプラントのぐらつき・脱落につながります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意してください。

歯ぎしりや食いしばりは、集中しているときや就寝時など無意識下で行うことが多く、食事の際などの噛む力の3~5倍ほどの負担が歯にかかるといわれています。歯ぎしりや食いしばりで歯に負担がかかり続けると、インプラントだけでなく、残っている歯の寿命も短くなるでしょう。

全体的な噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりや食いしばりを誘発しやすいです。インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受け、噛み合わせを確認してもらいましょう。

喫煙習慣がある

喫煙する方としない方を比べると、喫煙する方のほうが歯周病にもインプラント周囲炎にもなりやすいといわれています。タバコに含まれるニコチンやタールによって血流が悪くなり、免疫力が低下するからです。喫煙していると、インプラントの寿命が短くなりやすいといえるでしょう。

また、タバコは顎の骨とインプラントの結合を阻害します。インプラントの埋入手術後、顎の骨とインプラント体が結合するのを待つ期間がありますが、喫煙しているとインプラントがしっかり顎の骨に定着しないかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすコツ

黄色い背景に浮かぶtipsの吹き出し

インプラントはブリッジや入れ歯よりも平均寿命が長いですが、日頃のケアを怠れば寿命が短くなる可能性があります。日頃からケアを適切に行っていれば、15年、20年と平均寿命を超えて長く使い続けられる場合もあります。

インプラントの寿命の長さは、患者様の日頃の努力次第といっても過言ではないでしょう。インプラントの寿命を延ばすための5つのコツをご紹介します。

定期メンテナンスを欠かさない

インプラントを長く使い続けるには、何も症状がなくても定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。

定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受けることで、歯磨きだけでは除去できない汚れを徹底的に取り除けます。インプラント周囲炎の予防、残っている歯の虫歯・歯周病の予防にも効果があるでしょう。

特に、インプラントは人工物のため、何かトラブルがあっても気付きにくいです。定期的なメンテナンスで歯科医師に確認してもらうことは、トラブルの早期発見・早期治療につながります。

定期メンテナンスでは、全体の噛み合わせのチェックや歯磨き指導なども行います。全体的なトラブルの有無や日頃のケア方法もチェックすることで、インプラントだけでなく、周りの歯の寿命を延ばすことができるでしょう。

セルフケアを徹底する

インプラントのぐらつき・脱落の原因であるインプラント周囲炎を予防するには、定期的なメンテナンスと、毎日のセルフケアが欠かせません。毎日の歯磨きが適切にできておらず汚れが残った状態では、定期的にメンテナンスを受けていても、インプラント周囲炎になることがあるのです。

特に、インプラントは形状的に歯と歯茎の境目に汚れが溜まりやすいです。ワンタフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使用して、しっかりと汚れを除去しましょう。

噛み合わせを調整する

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込んで独立した1本の歯を作る治療です。ブリッジや入れ歯よりも、しっかり噛めることが特徴でしょう。

しかし、全体的な噛み合わせが悪い場合、インプラント部分に負担が集中し、インプラントが破損するかもしれません。最悪の場合、インプラントを除去しなければならないこともあります。噛み合わせが悪い場合は、噛み合わせを調整しましょう。

インプラントの治療直後は噛み合わせに問題がなくても、長く使っていると噛み合わせが変化することがあります。インプラントはすり減りませんが、天然歯がすり減ることでインプラント部分が高くなるのです。

定期的に噛み合わせをチェックし、調整することが重要です。ご自身では噛み合わせの状態を判断できないこともあるので、定期メンテナンスで確認してもらうとよいでしょう。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インプラント部分に過大な負担がかかり、インプラントの寿命が短くなります。就寝時には、ナイトガードを使用するとよいでしょう。

ナイトガードを使用すると上下の歯が直接当たることを防げるので、インプラントにかかる負担を軽減できます。ナイトガードを装着したまま眠ることに違和感があるかもしれませんが、慣れれば問題なく使用できるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりの自覚がなくても、朝起きたときに顎や頬にだるさがある場合や、頬や舌に噛んだ跡がついている場合は、歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれません。定期メンテナンスでは、歯ぎしりや食いしばりの有無も確認できるので、一度歯科医師に相談しましょう。

禁煙する

喫煙している方はインプラント周囲炎を患いやすいため、インプラントの寿命が短くなりやすいです。顎の骨とインプラント体の定着を阻害するため、インプラント治療の失敗につながることもあります。

インプラント治療を受ける方やインプラントの寿命を延ばしたい方は、可能であれば禁煙しましょう。1日の喫煙本数を減らすことから始めるのが一般的です。

ご自身で禁煙するのが難しい場合は、禁煙外来を受診するとよいでしょう。

インプラントの寿命がきたらどうする?

顎に手を当てて考える女性

インプラントはほかの治療法に比べて寿命が長いですが、永久に使えるわけではありません。人工歯が破損する、インプラントが抜け落ちるなど、寿命がくることもあるでしょう。

インプラント体に問題がなく人工歯部分だけが破損した場合は、人工歯部分のみを作り直すことで対処できます。インプラント体が抜け落ちた場合は、インプラントの治療のやり直しが必要です。

インプラント治療は自費診療のため、保証を設けている歯科医院が多いです。保証の内容や期間は歯科医院によって異なりますが、保証期間内であれば無料、もしくは安価に治療をやり直せるでしょう。

ただし、条件を満たしていないと、保証は受けられません。特に、インプラント治療後に自己判断で通院をやめた場合や、歯科医師の指定した頻度でメンテナンスを受けていなかった場合、保証が受けられないことがあります。

インプラントの寿命を延ばすだけでなく、保証を受けるためにも、定期メンテナンスは重要です。インプラント治療が終わったからと自己判断で通院をやめず、定期的にメンテナンスを受けましょう。

まとめ

歯型を持ってインプラントの説明をする人

インプラントの平均寿命は約10~15年といわれています。毎日の歯磨きや定期メンテナンスを怠ると、平均寿命よりも短い年数で寿命を迎えることもあるでしょう。

日頃からケアを欠かさなければ、15年、20年と平均寿命よりも長く使い続けることも可能です。インプラントの寿命には、日々のケアが大きく関わるのです。

インプラントの寿命を延ばすために、毎日の歯磨きで磨き残しをできるだけなくし、定期的にメンテナンスに通いましょう。噛み合わせのチェックや歯ぎしり・食いしばりの対策、禁煙など生活習慣を見直すことも大切です。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療の流れと手術後の注意点について解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の模型を使って説明する女性

インプラント治療の流れは、入れ歯やブリッジと比較して複雑で処置回数も多いです。手術の成功率を高めるには、食事などの日常生活にも気を付けなければなりません。

今回は、インプラント治療の流れと手術後の注意点について解説します。

インプラントとは

インプラントを入れた歯を見せて笑う

インプラントとは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、新たな歯を作り出す治療法です。昔は、失われた歯の治療といえばブリッジや入れ歯が一般的でしたが、現在ではインプラント治療を選ぶ人が増えています。

歯は、目に見える歯冠という部分と、歯冠を支える歯根から成り立っています。歯を失うということは、歯根も失うということです。

「インプラントと差し歯は何が違うの?」と思う方もいるでしょう。差し歯は歯根が残っている状態で行う治療で、インプラントは歯根が存在しない状態で行う治療です。

インプラント治療は自分の歯と同じように噛むことができ、見た目も自然であるため、より天然歯に近づけたい方に適しています。

ただし、治療には高度な技術を要し、費用も高額になるため、事前によく調べてメリットやデメリットを理解することが大切です。

インプラントの治療期間

机に置かれたカレンダーと植物

インプラントの治療期間は、平均で3か月〜1年程度とされています。ほかの治療方法と比べて治療期間が長い理由は、手術や処置が複数回必要になるからです。

詳しくは後述しますが、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行い、そのあと人工歯根が周囲の骨と結合するのを待つ期間が必要です。人工歯根と骨が結合したら、人工歯と人工歯根を結合するための装置を取り付け、最後に被せ物を装着して完了です。

治療期間は、個々の口腔内の状態によって大きく変動します。顎の骨がしっかりしていて歯茎の状態が良好な方はすぐに埋入手術を行うことができ、骨と人工歯根の結合も比較的早く進むでしょう。

しかし、歯周病になっている方や顎の骨が薄い方は、治療の前段階で歯茎の治療や骨造成を行う必要があります。骨と人工歯根の結合期間も長くかかる傾向にあります。

インプラント治療の流れ

STEPと書かれた階段を登る木の人形

実際のインプラント治療の流れを確認しましょう。

カウンセリング(30分~1時間)

インプラント治療に対する疑問や不安がある方に向けて、カウンセリングを無料で提供している歯科医院が多いです。カウンセリングは、どのような質問や悩みでも気軽に相談できる場です。

口腔内のトラブルや、インプラント治療の基本的な内容、メリット・デメリット、インプラント以外の治療法と効果についてなど、幅広い範囲の相談を受け付けています。専門的な知識を持つスタッフが、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に説明します。

診察・検査(30分~1時間)

患者さまの口腔内を詳しく診察します。歯周病の有無、残っている歯や噛み合わせの状態を細かく検査し、歯型を取ります。CTスキャンを用いて、顎の骨の量や密度も調べるでしょう。

検査結果や患者さまの健康状態、被せ物の材質や形・色などの希望をふまえて、治療計画と費用を算出します。

治療計画が確定したら、患者さまに説明を行います。治療計画に問題がなければ契約書に記入し、治療の日程を予約するのが一般的です。

インプラント埋入手術(約1時間)

まず、歯茎を開いて顎の骨にインプラント体を埋め込むための穴をあけます。あけた穴に人工歯根となるインプラント体を埋め込みます。インプラント体は失った歯の根にあたり、インプラント体の役割は人工歯をしっかりと支えることです。インプラント体を埋め込んだら、切開した歯茎を縫合します。

1本のインプラントを埋め込む処置時間は、15分程度です。処置時間は、埋め込むインプラントの本数、抜歯や再生治療が必要かなどによって変わります。

患者さまの状況に合わせて、適切な時間を設定して丁寧に処置が行われるでしょう。

抜糸・仮歯調整(約15分)

インプラント埋入後、約2週間で縫合糸を抜きます。抜糸作業は一般的に痛みを伴わず、安全に行われます。治療の過程で、仮歯の調整を行う場合もあるでしょう。

仮歯の調整は、インプラントを装着するまでの期間中に患者さまが快適に過ごすために行います。言い換えれば、食事や会話など日常生活での不自由さを減らすことを目指すのです。

待機期間(2~3か月)

インプラント体が骨としっかりと結合して、一体化するのを待つ期間が必要です。一体化のプロセスは治療部分や骨の状態によって変化しますが、平均的には約2~3か月かかります。

一体化を待つ期間は待機期間とよばれ、治療後の回復期間ともいえるでしょう。待機期間中は通院する必要はありません。

しかし、何か問題が起きた場合や不安を感じる場合には、すぐに医師に相談することが大切です。

アバットメントの取り付け(約30分)

待機期間後に歯茎を再度開き、磁気を利用した解析装置で骨とインプラントがきちんと一体化していることを確認します。定着が確認できた場合、インプラントの上部にアバットメントとよばれる結合部を装着します。

そのあと、1〜2週間ほどの期間を設けて、歯茎の形状が整うのを待ちます。この間、患者さまの快適な生活を保つために仮歯の調整を行うこともあります。

型取り(30分~1時間)

被せ物を製作するために、インプラントの型取りを行います。人工歯が患者さまの口腔内に適切にフィットし、噛み合わせや見た目を自然にするための重要な手順です。

型取りは精密な調整を必要とするため、患者さまの歯や顎の形状にぴったりと合うように、特別に作られた器具を用いて行われます。

人工歯の装着(約30分)

被せ物が完成したら、土台をインプラントに取り付けます。そのあと、被せ物を土台に固定して、治療は完了です。

治療が終わっても、すぐに天然歯のように使えるわけではありません。特に、噛み合わせや見た目に納得できるかは、患者さまの感じ方に左右されます。完成直後でも、違和感がある場合や形態や噛み合わせに満足できない場合は修正が可能です。歯科医師と密にコミュニケーションを取りながら、最適な状態に調整します。

定期検診・メンテナンス(約30分)

天然の歯と同様に、インプラントも適切なケアが必要です。治療後は口腔内の環境を健康に保つために、ブラッシング方法についての指導が行われます。

治療が完了したあとも、3〜6か月ごとに定期的なメンテナンスと検診を受けましょう。インプラントが長期間にわたって正常に機能し続けるために必要なことであり、口腔内全体の健康状態をチェックするためにも重要です。

定期検診やメンテナンスに費用がかかるかどうかは、歯科医院によって異なります。インプラント部分の定期的なメンテナンスや検診を無料で行う歯科医院もあれば、別途費用がかかる歯科医院もあります。

インプラント手術後の注意点

黄色い背景に浮かぶ!マークの吹き出し

インプラント手術の直後は、適切なケアを行うことが重要です。インプラントが問題なく定着するために、注意するべきこともあります。麻酔が切れると痛みを感じる可能性がありますが、無理せずに痛み止めを服用して痛みを緩和しましょう。

以下、手術後に特に注意すべき点をご紹介します。

  • 喫煙:手術前後2週間は禁煙してください。喫煙は血行を悪くし、治癒を遅らせる可能性があります。
  • 食事:傷口を刺激するような食べ物や熱いものは避け、柔らかい食事を心がけましょう。
  • 飲酒・運動:歯茎の腫れを感じる場合は、手術後3日は飲酒や激しい運動を控えてください。腫れは1週間程度で引くのが一般的です。
  • 入浴:手術当日はシャワーのみにし、浴槽につかることは避けましょう。
  • 抗生物質:術後には抗生物質を必ず服用しましょう。細菌感染を防ぐため、指示された量を確実に飲み切ることが重要です。

骨造成の手術を受けた場合は頬に一時的にアザが出ることがありますが、時間とともに自然に消えるため心配することはありません。上記の注意事項を守り、適切なアフターケアを行うことで、インプラントの成功率を高めることができます。

まとめ

浮かぶインプラントの模型

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと異なり、多くの処置が必要です。そのため、通院回数が多くなり、治療期間も長くなる傾向にあります。

インプラントの寿命は、ブリッジや入れ歯に比べて10~15年以上と非常に長いです。一生涯機能し続けることもあるでしょう。インプラントの生存率を高めるために、手術後の注意点は必ず守りましょう。治療終了後の定期的なメンテナンスも欠かせません。

インプラント治療を受ける前にカウンセリングを利用して、不安や疑問を解消しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?注意点も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の色サンプルを見ながら笑う男性

インプラントは、失った歯を補う方法として人気のある治療です。見た目がよく、物を噛んだときの感覚が天然の歯と似ていることが特徴です。

しかし、治療期間が長く、人工歯を入れるために時間がかかります。

今回は、インプラント治療で歯がない期間と注意点について解説します。

インプラントの流れと治療期間

机に置かれたカレンダーとペン

インプラント治療の流れと治療期間は、以下のとおりです。

カウンセリング

インプラント治療を開始する前に、カウンセリングを行います。

カウンセリングでは、インプラント治療のメリットやデメリットを説明し、治療の希望を確認することが多いです。インプラント治療が安全に行えるように糖尿病や高血圧症などの基礎疾患の有無や、現在服用している薬の確認も行うでしょう。

精密検査

虫歯や歯周病の有無を確認し、型取りを行います。

CT撮影を行って、神経や血管の位置も調べます。事前に神経などの位置を把握することで、インプラント治療中に神経や血管を傷つけるなどのトラブルを防ぐことができるでしょう。

治療計画の説明

精密検査の結果をもとに、インプラントの本数や費用、今後の治療の流れを決定します。

歯科医師から詳しい説明をしてもらえます。

術前処置

歯周病の状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎になるリスクが高いです。インプラント周囲炎は、インプラント周りの組織が炎症を起こす病気で、重症化するとインプラントが脱落することもあるのです。

精密検査で歯周病と診断された場合は、まず歯周病の治療を優先します。インプラント治療を行う部位に既存の歯がある場合は、抜歯を行います。

1回目のインプラント手術

インプラント手術は、2回に分けて行われるのが一般的です。1回目の手術では、歯の根の代わりになるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。

1回目の手術の流れは、局所麻酔を行って、インプラント体を埋入する部位の歯茎の切開を行います。そのあと、専用の機械で顎の骨に穴をあけ、インプラント体を埋め込むのです。インプラント体を埋め込んだあとは、歯茎を縫合して終了です。

インプラント体と骨が結合するには時間がかかります。1回目の手術後、2〜6か月の期間をあけて2回目の手術を行うのが一般的です。

2回目のインプラント手術

インプラント体と顎の骨が結合したら、2回目のインプラント手術を行います。

2回目の手術では、アバットメントとよばれる人工歯の土台となる部分をインプラント体に取り付けます。局所麻酔を行って、歯茎を切開してインプラント体が見える状態にしたあと、アバットメントを装着し終了です。

型取り・人工歯の装着

歯茎の傷が治癒したら、人工歯を作成するための型取りを行います。

型取りの際に担当の歯科医師と相談して、人工歯の素材や色を決定します。人工歯の完成後、噛み合わせの調節を行い、問題なければ人工歯を装着することになるでしょう。

定期検診とメンテナンス

インプラントは、天然の歯と違ってブラッシングが難しく、汚れが溜まりやすいです。インプラントに汚れが付着した状態を放置すると、インプラント周囲炎になる可能性があります。

インプラント治療が終了しても定期的に歯科医院を受診し、メンテナンスを受けましょう。

インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?

パソコンと資料を見ながらスケジュールチェックする

顎の骨の状態にもよりますが、歯がない期間は2〜6か月ほどといわれています。インプラント治療では、インプラント体が骨と結合するのに時間がかかるため、歯がない期間が長いです。

歯がない期間はどうする?

顎に手を当てて考える男性

歯がない期間は、仮歯もしくは入れ歯を使用し、歯のない部分を補います。仮歯と入れ歯、それぞれの歯がない期間の対応は、以下のとおりです。

仮歯

仮歯は、前歯を補うために使用することが多いです。インプラントを行う部位の両隣の歯に被せ物が装着されている場合は、被せ物を外してブリッジ型の仮歯を装着することもあるでしょう。ブリッジ型の仮歯は安定するため、外れにくいことが特徴です。

隣の歯が健康な場合は、両隣の歯と仮歯を接着剤で固定します。接着剤で仮歯を固定する場合、仮歯の安定性が低いため外れる可能性が高いです。

また、一般的ではありませんが、1回目の手術が終了した日にインプラント体に仮歯を取り付ける「即時荷重インプラント」という方法があります。即時荷重インプラントを行うには、患者様の顎の骨量と骨密度が十分にあることなど、条件があります。即時荷重インプラントを希望する場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

入れ歯

入れ歯は、主に奥歯を補うために使用することが多いです。奥歯は、前歯と違って審美的な問題が生じにくく、1本分のインプラントであれば咀嚼への影響も少ないため、入れ歯を装着しない場合もあります。

歯がない期間の注意点

黄色い背景に浮かぶ!マークの吹き出し

仮歯と入れ歯、どちらの場合も、歯がない期間はさまざまなことに注意して過ごさなければいけません。それぞれの注意点を解説します。

仮歯の場合

仮歯を装着した場合の注意点は、以下のとおりです。

粘着性のあるものを避ける

仮歯は専用の接着剤を使用して固定します。

ガムやキャラメルなどの粘着性のある食べ物を食べると仮歯が外れることがあるため、仮歯を装着している間は粘着性のある食べ物は控えましょう。

硬いものを噛まない

仮歯で硬いものを食べるなど、強い力をかけると破折の原因になります。

人工歯が完成するまでは、なるべく仮歯で硬いものを噛まないようにしましょう。

外れた場合はすぐに受診する

仮歯が外れた場合は、紛失しないようにケースなどに入れて保管してください。

仮歯が外れた状態を放置すると、歯が動く可能性があります。早期に対応してもらうために、歯科医院にすぐに連絡しましょう。

入れ歯の場合

入れ歯を選択した場合の注意点は、以下のとおりです。

毎食後に洗浄する

入れ歯はプラスチックでできており、食べ物が付着しやすいです。

食べ物が付着した状態が続くとカビや口臭の原因になります。必ず毎食後に、入れ歯を洗浄しましょう。

洗浄方法は、流水で汚れを落とし、入れ歯用のブラシを用いて磨きます。入れ歯の裏側や金属の金具に汚れが付着しやすいので、重点的に磨きましょう。定期的に入れ歯用の洗浄剤を使用し、見えない汚れや細菌を除去することが大切です。

痛みが出る

入れ歯を使用すると痛みが出る場合があります。

入れ歯を装着すると痛む場合は、入れ歯を調節する必要があるでしょう。無理に使用せず担当の歯科医師に相談してください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性

今回は、­インプラント治療における歯のない期間についてご説明しました。

インプラント治療では、歯の根の代わりになるインプラント体と骨が結合するまでに時間がかかります。そのため、1回目のインプラント手術から2〜6か月間は歯のない期間があります。

歯のない期間は、仮歯もしくは入れ歯を装着するのが一般的です。歯がない期間に仮歯を装着した場合の注意点は、粘着性のある食べ物を避ける、硬いものを噛まないなどが挙げられます。入れ歯を選択した場合の注意点は、毎食後に入れ歯を洗浄することを心がけましょう。

歯がない期間といっても、仮歯や入れ歯を装着するのが一般的なので、大きく見た目に影響を与えることはありません。疑問や不安がある場合は歯科医師に相談し、前向きな気持ちでインプラント治療を受けてください。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療の費用相場と高額な理由を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って笑う女性

自然の歯に色や素材が近いことから、失った歯の代わりとなるインプラントの人気が高まっています。

しかし、治療の費用相場や治療費が高い理由などの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラントの費用相場と治療費用が高額になる理由を解説します。インプラントが医療費控除の対象になるのかなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療の費用相場はどれくらい?

緑の机に置かれた電卓と木のブロック

インプラント治療の費用相場の内訳を表にまとめました。

<インプラント1本あたりの費用相場>

内訳 費用
検査・診断 15,000~50,000円
インプラント手術 150,000~350,000円
上部構造(人工歯) 50,000~180,000円
合計 300,000~400,000円

インプラント1本あたりの費用相場は、300,000〜400,000円です。患者さまの状態や人工歯に選択する素材によって費用が変わるでしょう。

また、インプラントは保険が適用されない治療のため、歯科医院によっても費用が異なります。全ての歯をインプラントにする場合にかかる費用の相場は、以下のとおりです。

<全ての歯をインプラントにする場合の費用相場>

内訳 費用相場
検査・診断 15,000~50,000円
インプラント手術 1,200,000~1,800,000円
上部構造(人工歯) 600,000~1,800,000円
術後の検診 10,000円
合計 1,800,000円~2,500,000円

全ての歯をインプラントにする場合、1,800,000円~2,500,000円が費用の相場です。全ての歯をインプラントにする場合も、患者さまの状態や人工歯の素材によって費用が異なります。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の費用相場と比較

頭の横にチェックボックスを浮かべて考える女性

失った歯を補う方法として、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つが挙げられます。それぞれの費用相場を表にまとめました。

<治療方法と費用相場>

治療方法 費用相場
インプラント 300,000~400,000円
ブリッジ 20,000~30,000円
入れ歯 5,000円~20,000円

比較するとわかるように、インプラントは、ほかの治療法よりも費用相場が高いです。高額になる理由は次項でご説明しますが、費用を重視する方には向いていません。

しかし、インプラントには、天然の歯と同程度の噛む力があり審美性に優れていること、長期間の使用が可能であることなどのメリットがあります。費用やメリット・デメリットを考慮して、ご自身に合った治療法を選択しましょう。

インプラント治療の費用が高額な理由

積まれたお金を虫眼鏡で見る人の手元

インプラント治療が高額な理由は、以下のとおりです。

自費診療である

インプラントは、自費診療です。

「入れ歯治療は保険が適用されるのにインプラントはされないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。国が定めている保険が適用される治療の条件として「必要最低限の健康を維持するための治療」とあります。インプラントは、より長持ちさせたい、よりきれいに見せたいなど、機能性や審美性を高めるためのものであり、必要最低限の治療とは判断されないのです。

しかし、インプラント治療でも保険が適用される場合もあります。後述しますので、ぜひ参考にしてください。

手術が必要である

インプラント治療は、入れ歯とは違い手術が必要です。

手術では、歯肉を切開し骨を露出させます。骨を露出させるということは、感染リスクに十分に配慮する必要があるということです。

手術室の管理や清潔操作のための診療材料など、さまざまな費用が追加されるため、インプラント治療は高額になります。また、高度な手術は全ての歯科医師が行えるわけではありません。人材確保のため、料金が加算されている場合もあるでしょう。

材料費が高額である

歯科医院がメーカーからインプラントを取り寄せる際、安全面や品質に配慮して、なるべく高性能なインプラントを選択します。

直接骨や皮膚に触れるものなので、高品質なインプラントを選択するため、安いというだけで歯科医院を選択することはやめましょう。治療費用の相場をしっかりと把握して、安心して治療できる歯科医院を選ぶことが重要です。

治療工程が多く治療期間が長い

インプラント治療は、手術でインプラントを埋め込めば治療が終了するわけではありません。

1次手術でインプラントを埋め込み、骨とインプラントが結合するのを2~3か月程待ちます。骨とインプラントが結合したら、2次手術で再度インプラントを露出させ、人工歯を取り付けるアバットメントを装着します。そして、歯茎の回復を確認し人工歯の作製・装着を行うのです。

インプラント治療は工程が多く、治療期間が長くなるため、費用が高額になるのです。

インプラント治療は保険の対象になる?

頭の周りに?を浮かべる白い服の女性

インプラント治療であっても、保険の対象になる場合があります。疾病や第三者の事故に巻き込まれて顎の骨を広範囲に失った場合、生まれつき3分の1以上の顎の骨の欠損や形成不全がある場合が挙げられます。

顎の骨の欠損などでは、入れ歯やブリッジでの治療が難しいと判断され、インプラント治療でも保険が適用されるのです。虫歯や歯周病などによるインプラント治療は、保険適用外です。

インプラント治療は医療費控除の対象になる?

目線を上に向けて考える白い服の女性

医療費控除は、1年間(1/1〜12/31)に支払った医療費の合計が100,000円を超える場合に、税金の控除を受けられる制度です。

インプラント治療は自費診療ですが、医療費控除の対象となります。インプラント治療は1本行うだけで対象になるので、忘れずに申請しましょう。インプラント治療の費用自体が安くなるわけではありませんが、還付金を受けられます。

デンタルローンとは?

LOANの木のブロックと歯の模型

「インプラント治療を受けたいけれどこんなに払えない……」という方は、デンタルローンの利用を検討してください。デンタルローンは、歯科治療費専用のローン制度です。金融機関が患者さまの代わりに歯科医院へ治療費用を支払ってくれます。

歯科医院が融資を行ってくれる場合もあるでしょう。立て替えてもらった治療費を、患者さまが金融機関や歯科医院に対してローン払いをします。

以下、デンタルローンのメリットとデメリットをご説明します。

デンタルローンのメリット

デンタルローンを利用するメリットは、以下のとおりです。

1回あたりの金額を少なくできる

デンタルローンを組むことで、治療費を一括で支払う必要がなくなります。「すぐにはまとまったお金が用意できない」「高額な治療費を一括で支払うのは怖い」などの不安が解消されるでしょう。

治療費を貯める時間が必要なく、すぐに治療を開始できることがメリットです。

自分に合った返済方法を選択できる

デンタルローンは、カード会社にもよりますが6~120回の回数払いに対応しています。

自分の生活に合わせて返済額を選択することができるため、生活を圧迫せず、貯金を崩す必要がありません。

金利が低い

デンタルローンの金利相場は4~8%で、クレジットカードのローン払いなどよりも比較的低いことがメリットです。

分割手数料をなるべく少なくしたい方にも適しているでしょう。

ネットで手続きができる

デンタルローンはネットで手続きが可能です。借り入れのために金融機関に足を運ぶ必要がありません。

仕事などで忙しい方も利用できることがメリットでしょう。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンを利用するデメリットは、以下のとおりです。

借入には審査が必要になる

デンタルローンの借入には審査が必要です。

金利が低く設定されている分、審査が厳しい金融機関もあるでしょう。借入が可能か確認してから治療計画を立てる必要があります。

金利がかかる

比較的、低金利で分割払いが選択できますが、金利があるため、総支払い額が高くなります。

まとまった金額があり、できるだけ支払う金額を少なくしたい方は一括払いを選択したほうがよいでしょう。

まとめ

インプラントの歯を見せて笑う女性の口元

今回は、インプラントの費用相場と高額な理由などを解説しました。

インプラントは高額ですが、審美性に優れているだけではなく、メンテナンスによって半永久的に使用することも可能です。歯科医院によってインプラントそのものの品質も異なるので、歯科医院を選択する際は情報収集をしっかり行いましょう。医療費控除やデンタルローンによって費用負担を最小限にすることも可能なので、ぜひ検討してください。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントとブリッジの違いとは?特徴・費用・期間などを徹底比較

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

男性患者のカウンセリングをする女性歯科衛生士

虫歯や事故、怪我などで失った歯を補う治療法として、インプラントやブリッジがあります。それぞれ治療にかかる費用や期間などが異なり、治療方法にも大きな違いがあります。「自分に向いている治療法はどっち?」などの疑問を持っている方もいるでしょう。

今回は、インプラントとブリッジの概要やメリット・デメリット、それぞれの治療法がおすすめの人をご紹介します。どの治療法を選べばよいかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは

机の上に置かれたインプラントのサンプル

インプラントとは、歯を失った場所に金属でできたインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療方法です。

歯は、歯茎の中に埋まった歯の根っこで支えられています。歯の根っこがあることで食べ物を咀嚼でき、歯に強い力をかけても簡単にはグラグラしないようになっています。

インプラントは、歯の根っこの代わりとなるインプラント体を顎の歯に埋めるので、天然の歯と大差ない、強度のある歯を手にいれることができるのです。

インプラントの治療方法

インプラントは以下の3つのパーツに分かれています。

  • インプラント体
  • アバットメント
  • 人工歯

インプラント体とは、顎の骨に埋め込むための金属でできたネジのようなものです。歯の根の役割を果たすので、人工歯根ともよばれます。アバットメントは、インプラント体と人工歯を取り付けるための連結部分です。人工歯は口を開けた時に見える部分で、いわゆる歯の部分です。

治療は、歯茎を切ってインプラント体を顎の骨に埋入することから始まります。そのあと2〜3か月程度はインプラント体と顎の骨が一体化するのを待ち、アバットメントを取り付けます。数週間かけて歯茎の形が整うのを待ち、人工歯を被せたらインプラント治療は終了です。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

  • 噛んだ時の違和感が少ない
  • 見た目が天然の歯とほとんど変わらない
  • 周りの歯を削る必要がない

ブリッジや入れ歯にする場合、食べ物が歯と歯茎の間に挟まる、しっかり噛むことができないなどの問題に悩まされる方も珍しくありません。

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入するので、自分の歯に近い感覚を得ることができます。食べ物をしっかり咀嚼でき、発音にも違和感をおぼえにくいことがメリットです。また、人工歯にはセラミックやジルコニアなど、天然の歯のような自然な透明感のある素材を使用できるため、見た目の違和感も最小限に抑えることができます。

インプラントは、ブリッジや入れ歯とは違い、失った歯の両隣の歯を削る必要がなく、歯を失った部分のみの治療で完了します。健康な歯を傷づける必要がないこともメリットといえるでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用が高額になる
  • 治療期間が長い
  • 健康状態がよくないと受けられない

インプラントは基本的に保険が適用されないため、費用が高額です。インプラントの費用相場は1本300,000〜400,000円です。

治療期間も長く、実際に人工歯を装着するまでに4〜6か月程度かかる場合が多いです。1年程度かかる症例もあるでしょう。治療期間が長い理由は、インプラント体と骨が結合するのを待つ期間が必要なためです。

また、インプラントは外科手術であるため、高血圧、糖尿病などの持病をお持ちの方は受けられない場合があります。必ずかかりつけの医師に相談し、許可を得てから治療に移ってください。

ブリッジとは

人工歯の調整をする歯科技工士

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、橋をかけるように人工歯を被せる治療です。

入れ歯とは違い、取り外しはできません。両隣の歯を土台として利用するので、がたつきが少ないことが特徴です。

ブリッジの治療方法

失った歯の両隣の歯を削って土台を作ります。神経がある歯を削る場合は、麻酔をします。削り終わったらブリッジを作るための型取りを行い、最後にブリッジを装着して治療完了です。

ブリッジの素材は、保険適用のものはレジン、保険適用外ではメタルボンド、セラミック、ジルコニアなどを選択することができます。レジンは費用を抑えることができますが、着色しやすいという特徴があります。保険適用外の素材を選択すれば、劣化しにくく強度も高いブリッジが完成するでしょう。

ブリッジのメリット

ブリッジで失った歯を補うメリットは、以下のとおりです。

  • 治療期間が短い
  • 費用を抑えられる

ブリッジで失った歯を補う場合の治療期間は1週間〜1か月程度と、比較的早く治療が完了します。早い人では、2回の通院でブリッジを装着することができる場合もあるでしょう。

ブリッジは、装着する人工歯の素材によって、保険適用されるものと自費診療のものに分かれます。保険適用の素材を選べば、費用を抑えることが可能です。歯科医院で「保険適用のもので治療をしたい」と相談すれば、保険適用となる素材を提示してもらえるでしょう。

ブリッジのデメリット

ブリッジのデメリットは、以下のとおりです。

  • セルフケアが難しい
  • 周囲の歯を削る必要がある

ブリッジを装着すると、失った歯と両隣の歯は連結するため、歯と歯の間にフロスを通すことができません。すき間に食べかすが詰まりやすく、土台となっている両隣の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

両隣の歯が虫歯になると、ブリッジを取り外して治療を行い、再度ブリッジを作り替える必要があります。虫歯にならないようにセルフケアをしっかり行い、歯科医院で定期的にクリーニングを受けましょう。

また、ブリッジは単独では装着できないため、両隣の健康な歯を削る必要があります。一度削った歯は二度ともとに戻らないため、慎重に検討してください。

両隣の歯が、土台としてしっかりとブリッジを支えられる状態かどうかも重要です。歯周病などのトラブルがある場合、ブリッジが適応できないこともあります。

インプラントとブリッジを比較

赤と緑のチェックを横に悩む男性

インプラントとブリッジは、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあります。費用相場や治療期間などを表にまとめました。

<インプラントとブリッジの比較>

治療方法 インプラント ブリッジ
費用相場 1本300,000〜400,000円程度 20,000〜30,000円程度(保険適用)
治療期間 4〜6か月程度 1週間〜1か月程度
噛む力 天然の歯とほぼ同じ 天然の歯に近い
周囲の歯への影響 なし あり(両隣の歯を削る)
見た目 天然の歯に近く審美性が高い 保険適用外の素材であれば審美性が高い
外科手術 あり なし
保険適用 されない される
耐久年数 10〜30年程度 5〜8年程度

インプラントは保険適用外なので、費用は1本300,000〜400,000円と高額です。ブリッジは、保険適用のものを選べば、2〜3万円程度に費用を抑えることができます。

インプラントは外科手術を必要とするため、持病をお持ちの方は治療が行えないこともあります。事前にかかりつけ医と相談し、治療の許可を得てください。

インプラントとブリッジで大きく異なるのは、治療期間の長さです。インプラントの治療期間は一般的に4〜6か月程度、1年ほどかかる場合もあります。インプラントを装着するまでの時間が長いため、治療期間に通院を続けられるかなど、慎重に検討する必要があるでしょう。

インプラントがおすすめの人

顎に手を当てて微笑むビジネスウーマン

インプラントがおすすめの人は、以下のとおりです。

  • 歯を極力削りたくない人
  • 見た目を重視する人
  • しっかり噛んで食事をしたい人

インプラントの特徴は、機能性と審美性が高いことです。噛むときの違和感を極力減らしたい、見た目のよさを重視したいという方に向いている治療方法です。

インプラントは、周囲の歯に影響を与えることなく治療できるため、天然の歯を健康なまま残すことができます。歯を削りたくない人にも適した方法であるといえるでしょう。

ブリッジがおすすめの人

青い背景の右上を指さして笑う女性

ブリッジがおすすめの人は、以下のとおりです。

  • 早く治療を完了させたい人
  • 費用を抑えたい人
  • 外科手術ができない人

ブリッジの魅力は、治療期間が比較的短いことです。最低2回の通院で完了し、早ければ1週間、長い人でも1〜2か月以内に治療を終えることができます。なるべく早く失った歯を補いたいという人に向いています。

ブリッジは、使用する素材は限られますが、保険適用でできる治療なので費用を抑えることが可能です。さらに、外科手術が不要なため、高血圧や糖尿病などが理由で外科手術ができないと判断された人でも受けることができます。

まとめ

患者の口の中を診察する男性歯科医師

今回は、インプラントとブリッジの違いを解説しました。

それぞれの治療法のメリット・デメリット、治療期間や費用などの比較表も載せていますので、ぜひ参考にしてください。ご自身のライフスタイルや歯の治療にかけられる費用などを考慮し、向いている治療法を見つけましょう。

インプラントやブリッジを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

女性患者に模型を使ってインプラント治療の説明をする男性医師

奥歯は目立たないからと、失った奥歯をそのまま放置している方はいませんか。奥歯を1本でも失うと、噛み合わせのバランスが崩れてしっかり噛めなくなるため注意が必要です。

今回は、奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを解説します。奥歯をインプラントにする際の注意点もご紹介しますので、奥歯のインプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

歯の模型を使って説明する女性医師

奥歯とは、前から数えて4番目と5番目にある小臼歯、6番目と7番目にある大臼歯のことです。7番目の大臼歯の奥に、もう1本歯が生えている人もいます。

7番目の奥に生えている3本目の大臼歯が、いわゆる親知らずです。まっすぐに生えていることもあれば、歯茎の中に埋まって外に出てこないケースや、そもそも生えていないケースもあります。

大きく口を開けないと見えづらいので、奥歯を失っても治療せずに放置する方もいるでしょう。

しかし、奥歯には食べ物を咀嚼するという大事な役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れ、しっかり噛めなくなります。特に、前から6番目にある第一大臼歯は一番噛む力が強く、噛み合わせの高さを決める重要な役割を担った歯です。

重要な役割を担っている奥歯ですが、負担がかかるためすり減りやすく、歯磨きがしづらいため虫歯になりやすいことから、前歯よりも寿命が短い傾向にあります。奥歯がなくても前歯で噛めると思うかもしれませんが、本来奥歯にかかる負担が前歯にかかると、出っ歯になる、差し歯が取れる、歯が欠けるなどのトラブルが起きることもあるため注意が必要です。

また、奥歯がない状態を放置することで、歯並びが乱れる場合や顎の骨が痩せる場合があり、顔の輪郭が変わることもあるでしょう。奥歯を1本でも失ったら、放置せずに治療することが大切です。

奥歯をインプラントにするメリット

植物につけられたMERITと書かれたメモ

奥歯をインプラントにする5つのメリットを解説します。

自分の歯のように噛める

インプラントは、顎の骨に直接人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。顎の骨と人工歯が繋がっているため、自分の歯のようにしっかり噛めることが最大のメリットです。

ブリッジや入れ歯は、周りの歯を削ったり支えにして引っ掛けたりするる必要があるため、残っている歯に少なからず負担がかかります。

独立した歯が作れるインプラントは、周りの歯に負担をかけません。強く噛んでもずれたり痛みが出たりすることがなく、しっかり噛めるでしょう。

違和感が少ない

入れ歯は歯茎の形にフィットしにくいため、ずれたり外れたりすることがあります。違和感や痛みが出やすいといえるでしょう。長期間使用すると、金具がゆるんだり歯の部分がすり減ったりするなど経年劣化しやすいため、定期的に調整や修理を行い、必要であれば新製しなくてはいけません。

インプラントは、入れ歯のように取り外すものではありません。自分の歯のようにしっかり噛めるため、違和感や痛みをおぼえることなく、快適に過ごせるでしょう。

噛み合わせのバランスが整う

全体の噛み合わせのバランスは、奥歯によって決まります。奥歯がなくなることで左右のバランスが崩れ、肩こりや頭痛、顔のゆがみなどを引き起こすかもしれません。ブリッジや入れ歯でも奥歯を補えますが、自分の歯の噛む力に比べると劣るため、治療しても噛みづらさ感じることがあります。

インプラントの噛む力は自分の歯と同じくらいといわれているため、奥歯をインプラントで補うことで、噛み合わせのバランスが整えられるでしょう。

発音が明瞭になる

奥歯を失うと、空気が漏れて発音が不明瞭になります。特に「ち」「き」などのイ段が発音しにくくなるといわれています。入れ歯で奥歯を補うことはできますが、ずれることも多くすき間から空気が漏れるため、発音しにくいです。

インプラントは入れ歯のように取り外し式ではないので、空気が漏れず、きちんと発音できます。会話にストレスを感じることは少ないでしょう。

顎の骨が痩せることを防ぐ

奥歯を失うと顎の骨に刺激が伝わらず、徐々に顎の骨が瘦せていきます。ブリッジや入れ歯でも奥歯は補えるものの、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が痩せることを防ぐのは難しいです。

顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントでは、咀嚼の刺激がダイレクトに伝わるため顎の骨が痩せることを防げます。顎の骨が痩せることを防ぐことで、顔の輪郭がかわらずいつまでも若々しくいられるでしょう。

奥歯をインプラントにするデメリット

黒板に書かれたDEMERITの文字と黒板けし

奥歯をインプラントにする3つのデメリットを解説します。

費用が高額になる

インプラント治療は保険適用ではありません。自費診療なため、歯科医院によって費用が異なります。保険診療で治療が受けられるブリッジや入れ歯よりも、費用が高額になるので注意が必要です。

治療期間が長い

ブリッジや入れ歯の治療期間は1〜2か月程度が一般的ですが、インプラントの治療期間は6か月~1年程度です。顎の骨とインプラントが結合するのを待つ時間が必要なので、一般的な歯科治療よりも長いです。

顎の骨とインプラントが結合する目安は、上顎で3〜6か月、下顎で2〜3か月といわれています。下顎の期間が短いのは、上顎に比べて骨がしっかりしているためです。

ただし、インプラント治療にかかる期間は、患者様のお口の状態によって異なります。インプラントの治療期間について詳しく知りたい場合は、歯科医師に相談しましょう。

外科手術が必要になる

インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。そのため、持病があるなど、患者様の健康状態によっては治療が受けられないケースがあります。糖尿病や心臓病、骨粗鬆症、高血圧などの持病がある場合、内服しているお薬の影響などで、傷の治りが遅くなったり骨が壊死したりするリスクが高まる場合があるため注意が必要です。

しかし、持病がある方が全員インプラント治療を受けられないわけではありません。かかりつけ医と連携すれば治療を受けられる場合もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。

奥歯をインプラントにする際の注意点

!マークが書かれた吹き出しを持つ男性の手

奥歯をインプラントにする際の注意点を3つ解説します。

骨造成が必要になることがある

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯根を固定する治療法です。

奥歯に負荷がかかりやすいため、人工歯根を支えられるほどの骨量がない場合、事前に骨を増やす骨造成という処置が必要です。特に、上顎は下顎に比べて骨が薄く、鼻の横に上顎洞という空洞があるため注意が必要です。

骨量が足りないままインプラント治療を進めると、顎の骨を突き破って上顎洞にインプラントが迷入するトラブルを引き起こすかもしれません。骨量を増やす処置には、サイナスリフトや骨移植、GBR法などの方法がありますが、麻酔を伴う外科手術が必要です。侵襲性が高い処置ですが、安全にインプラント治療を受けるには必要な処置といえるでしょう。

顔面麻痺のリスクがある

下の奥歯をインプラントにする場合、下顎に通っている下歯槽管(かしそうかん)を傷つける可能性があります。下歯槽管とは顔の神経や血管が通っている管のことで、傷つけると出血や舌や唇の麻痺が生じることがあります。

治療前にCT撮影を行い、下歯槽管の位置・インプラントを埋入する位置や角度を把握することで避けられるトラブルです。インプラント治療は、設備の整った歯科医院で受けることが大切だといえるでしょう。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント治療は「人工歯根を埋め込み、人工歯を固定すれば終了」というわけではありません。インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎になるリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント周囲炎とは、歯茎の腫れや出血などの症状があらわれる、インプラントの歯周病ともよばれる病気のことです。

インプラント周囲炎は、日頃の歯ブラシによるケアや定期メンテナンスを怠ることで進行し、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になります。特に、奥歯のインプラントの周りは歯磨きがしづらいため、しっかりケアしなければいけません。日頃のセルフケアに加えて3〜4か月に一度、定期的にメンテナンスを受けましょう。

定期的にメンテナンスを受けることで、歯磨きだけではとれない汚れを除去し、インプラント周囲炎を予防できます。残っている歯の虫歯や歯周病の予防もできるため、お口の健康を守るためにも定期的なメンテナンスは欠かさないでください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

奥歯には、食べ物を咀嚼するという役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れしっかり噛めなくなります。奥歯を失ったときは、自分の歯のようにしっかり噛めるインプラント治療が向いています。インプラントは、ブリッジや入れ歯とは異なり、周りの歯に負担をかけず、違和感や話しにくさが少なく、噛み合わせのバランスも整えられるでしょう。

奥歯が1本なくても支障はないと放置すると、歯並びが悪くなるだけでなく、発音がしづらくなる、顎の骨が痩せて顔の輪郭が変わるなど、さまざまな影響が出ることがあります。奥歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯の選択肢もありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して治療法を選びましょう。

当院では、インプラント治療を含めて患者様のお口の状態に合った治療法をご提案させていただきます。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療ができない理由と対応法を徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

模型を使ってインプラント治療の説明をする女性医師と説明を聞く患者

インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に、直接人工歯根を埋め込む治療方法です。自分の歯のように使用できることから、近年希望者が増えています。

ただし、すべての人にインプラント治療が適応できるわけではありません。

今回は、インプラント治療ができないケースと対処法について詳しく解説します。

インプラント治療ができない主な理由と対応法

両手でバツを作ってダメだと伝える女性

インプラント治療は、年齢や身体状況、口腔内の状況によってできない場合があります。

18歳以下の年齢の人

18歳以下の人は骨が成長途中なため、インプラント治療を受けることができません。

成長途中に治療すると、将来の噛み合わせなどに悪影響を及ぼす可能性があります。未成年はインプラント治療をしてはいけないという決まりがあるわけではありませんが、18歳以下または20歳以下の方にはインプラント治療をしない歯科医院が多いです。

対応法としては、顎の骨の成長が止まってから治療を行うことが挙げられます。成長には個人差があるので、顎の成長が止まった時期にインプラント治療をするとよいでしょう。適切な時期になるまでは、取り外し式の義歯などで失った歯を補いましょう。

妊娠している人

妊娠している人は必ずインプラント治療ができないわけではありませんが、母子の身体に負担がかかるため、あえて妊娠中に治療をする必要はありません。

妊娠中は服用できる薬も限られているため、負担のかかる外科治療は避けるべきです。また、お口の中の変化などに敏感になるデリケートな時期でもあるので、緊急性のない治療は行わないほうがよいでしょう。

インプラント治療を受けたい場合は、産後に体調が落ち着いてから検討しましょう。早期に歯を失って将来的にインプラント治療を考えている場合には、妊娠時期と重ならないように早い段階で治療を行うのも選択の一つです。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病があると、インプラント埋入手術の際に口腔内で感染を起こす可能性があります。感染が起きると、顎の骨とインプラント体がうまく結合できないことがあるのです。また、歯周病がある状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲が細菌に感染しやすくなります。インプラント周囲炎になると、インプラントが脱落する可能性もあるでしょう。

対応法としては、歯周病や虫歯の治療を先に行うことが挙げられます。虫歯の治療に比べて、歯周病の治療は時間がかかることが多いです。毎日の歯磨きの習慣を見直し、歯周病が進行しないようにしましょう。口腔内の状態が改善されれば、インプラント治療を行うことが可能です。

持病がある人

インプラントは外科手術のため、病気の状況によっては危険を伴うことがあります。インプラント治療ができない可能性がある主な病気は、以下のとおりです。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 骨粗鬆症
  • 心疾患
  • 腎疾患

病気の程度が軽い場合や症状をコントロールできている場合は、治療が可能なこともあります。インプラント治療を受けたい方は担当の医師に相談しましょう。

例えば糖尿病では、血糖値のコントロールができており、担当の医師が治療を受けても問題ないと判断すれば、インプラント治療を受けることができます。腎疾患においては、人工透析を受けておらず症状が軽ければ、インプラント治療を受けることができる場合もあります。

インプラント治療が禁忌の人

以下の疾患がある方は、全身に重篤な影響を及ぼす可能性があるため、インプラント治療をすることはできません。

  • 免疫不全
  • 放射線治療が必要な疾患
  • 白血病などの血液疾患
  • チタンアレルギー

上記の方はインプラント治療ができないため、インプラント治療以外の治療法を行います。

インプラント治療ができない場合の代替治療

患者の治療を行う男性歯科医師

インプラント治療ができない場合は、ほかの方法で失った歯を補わなくてはなりません。選択できる治療は、義歯とブリッジの2種類です。それぞれの特徴を解説します。

義歯治療の特徴

取り外し式の入れ歯を入れる治療です。歯を全部失った場合には総入れ歯、一部の歯を失った場合には部分入れ歯を選択します。いずれも保険適用で治療可能ですが、目立たないものや見た目がよいものを選びたい場合には、自費治療で行います。

部分入れ歯は、1本分から作ることが可能です。残っている自分の歯に「クラスプ」という金属のバネを引っ掛けて固定します。粘膜の上に入れ歯がのるので、違和感や異物感が生じる場合が多いです。また、自分の歯より噛む力が弱くなります。

周囲の歯にあまり影響を与えず装着できるので、将来的にインプラント治療を予定している場合、一時的に装着することもあるでしょう。

保険適用の入れ歯と自費治療の入れ歯の違い

保険適用の入れ歯は、プラスチックと金属のバネで構成されます。

自費治療であれば、金属のバネの替わりに、歯茎の色に似せた弾力性のある材料で全体を覆うように固定する「ノンクラスプデンチャー」などを選択することで、目立たず違和感の少ない義歯にすることができるでしょう。

ブリッジ治療の特徴

失った歯の両隣の歯を支えにして、橋渡しするように作る被せ物です。自分の歯のように使えますが、土台となる歯を削らなくてはならないのがデメリットです。

土台となる歯には通常よりも強い負荷がかかるため、ブリッジの治療が困難なケースもあります。

保険適用のブリッジと自費治療のブリッジの違い

保険適用のブリッジは、銀色の金属でできています。前歯部分は、表面にプラスチックのような素材を付けて、歯の色に似せることが多いです。

自費治療であれば、セラミックなどを選択でき、天然の歯に近い見た目にすることが可能です。

歯が抜けたまま放置するリスク

机の上にRISKの文字を並べる手元

歯が抜けたまま放置すると、残っている歯に悪影響がでることがあります。顔全体が歪む、噛む力が弱くなるなど、全身に悪影響がでることもあるでしょう。歯を失った場合は、インプラント・義歯・ブリッジ、いずれかの方法で治療しましょう。

歯が抜けた状態を放置することが引き起こすリスクは、以下のとおりです。

  • 歯がすき間に傾く
  • 噛み合うべき反対の歯が伸びる
  • 残っている歯への負担が大きくなる

残っている歯が動くなど、噛み合わせが乱れる可能性があります。失った歯が1本の場合でも乱れることは十分にあり得ます。

また、噛む力が弱くなると、認知症のリスクが上がる場合や周囲の筋肉のバランスが乱れて顔貌が崩れる場合もあるので、放置せずに早急に治療を行いましょう。

まとめ

机の上に置かれたインプラント治療をイメージした歯の模型

インプラント治療ができないケースには、身体に影響を及ぼすことから治療を行えないケースと、適切に対応すれば治療が可能なケースがあります。インプラント治療を希望する場合は、ご自身の年齢や全身状態が治療可能な状態か確認しましょう。主治医がいる場合は必ず相談してください。

インプラント治療が難しい場合でも、歯がない状態を放置するのはよくありません。残っているほかの歯にも悪影響がでます。必ず失った歯を補う治療を受けましょう。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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