子どもが歯科検診を受ける重要性とは?内容や費用と頻度、注意点について

子どもが歯科検診を受ける重要性とは?内容や費用と頻度、注意点について

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯科検診を受けている子ども

「子どもの虫歯が心配だけれど、歯医者につれていくのはまだ早いかな?」と迷っている方はいらっしゃいませんか。なかには、子どもの歯科検診がどうして必要なのかわからない、費用が気になってなかなか歯医者に連れていけないという方もいらっしゃるかもしれません。

子どもの歯科検診は何歳くらいから通い始めるのがよいのでしょうか。歯科検診の内容や費用なども気になるところです。

今回は、子どもが歯科検診を受ける重要性について詳しく解説します。歯科検診の具体的な内容や費用、適切な頻度などについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

子どもが歯科検診を受ける重要性

歯科検診を受けている子ども

どうして子どもも歯科検診を受けたほうがよいのでしょうか。ここでは、子どもの歯科検診が重要な理由について解説します。

子どもは虫歯になりやすい

乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいです。

乳歯のエナメル質と象牙質は永久歯の半分程度しかないので、虫歯菌に対する抵抗力が弱いです。そして、エナメル質が薄いため、虫歯ができると、その下の柔らかい象牙質まで短期間で到達します。象牙質に達した虫歯は急速に進行し、重症化しやすくなるのです。

また、子どもは1回の食事量が少なく、おやつなどの間食の頻度が高くなります。間食の回数が多かったり、甘いお菓子やジュースを頻繁に口にしたりすると、口腔内が酸性の状態に傾きやすくなります。これによって、虫歯になるリスクが高まるのです。

重症化する前に虫歯を発見して適切な処置を受けるためにも、歯科検診を受けることが重要です。

子どもの虫歯は見つけにくい

乳歯の虫歯は、永久歯の虫歯のように黒く変色するのではなく、白っぽく変色することが多いです。艶のある白色から艶のない白色に変化するため、注意深く観察すれば変化に気づくかもしれません。

しかし、実際のところ専門家でなければ判別はかなり困難です。歯の色が黒くならないので虫歯の進行に気付くのが遅れることがあります。治療の開始が遅くなると、大がかりな治療が必要になることもあるでしょう。

子どもの虫歯は専門家でなければ発見しにくいので、歯科検診を受けることが重要なのです。

乳歯の虫歯が永久歯に影響を与える可能性がある

乳歯の虫歯を治療せずに放置すると、将来の永久歯や歯並びに影響を及ぼすことがあります。

例えば、乳歯が虫歯になり、早期に失うと、隣の歯が傾いて永久歯が生えるスペースがなくなり、永久歯の歯並びに問題が生じる可能性があります。また、乳歯が虫歯になり、口の中にある虫歯の原因菌が増えると、永久歯が虫歯になることもあります。

子どもの頃に虫歯になった人は、大人になってからも虫歯の数が多い傾向があることがわかっています。子どもの虫歯は将来の虫歯のリスクを左右するので、歯科検診による早期発見と早期治療が重要になります。

子どもの歯科検診は何歳から?

子どもの歯科検診は、一般的に1歳半〜3歳の時期に始めるのがよいと考えられています。これはちょうど乳歯が生えはじめるタイミングです。

また、子どもの食習慣が形成される時期でもあるので、保護者の方に対して食事や間食の適切な与え方、効果的な歯磨き方法などをアドバイスすることができます。

一方、もっと早い時期から歯科検診を受けることにもメリットがあります。通常、乳歯が生え始めるのは生後6〜7か月頃です。この時期から歯科検診を受け始めることで、より効果的に虫歯の予防が可能です。

さらには、0歳から歯科検診を受ければ、離乳食の進め方についても専門的なアドバイスを受けられます。小さいうちから歯科検診を受けていれば、歯科医院という環境に慣れることができ、歯科治療への不安や恐怖心の軽減にもつながります。

子どもの歯科検診の内容

ブラッシング指導を受けている子ども

子どもの歯科検診ではどのようなことを行うのでしょうか。ここでは、子どもの歯科検診の内容を確認しましょう。

虫歯や噛み合わせのチェック

子どもの歯科検診で行う基本的な項目は虫歯の検査です。歯科医師が目視や触診で虫歯の有無を確認します。

また、歯並びや噛み合わせもチェックします。歯並びが悪いと歯磨きが難しくなり、虫歯になるリスクが高まります。噛み合わせや歯並びの確認は虫歯を予防するうえでも重要です。

磨き残しの確認とブラッシング指導

磨き残しが多い箇所を特定し、効果的なブラッシング方法を指導します。磨き残しが多い部分の正しい歯磨きの仕方を習得し、自宅で実践することで虫歯の予防につながります。

歯のクリーニング

歯科検診では歯のクリーニングも行います。歯科医院では専用の器具を使用して普段のブラッシングでは取りきれないプラークや歯石を除去します。これにより、虫歯の予防につながります。

フッ素塗布

フッ素塗布は虫歯予防に効果的です。フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。フッ素塗布は痛みもなく短時間で終わるため、小さい子どもでも受けられます。

シーラント

シーラントとは、奥歯の溝をプラスチックの樹脂で埋める処置です。乳歯の奥歯の溝は深く、食べ物のカスなどの汚れが溜まって虫歯になるリスクが高まります。この溝を埋めることで、食べ物のカスなどが溜まりにくくなるため、虫歯になるリスクを軽減できるのです。

痛みもなく短時間で終わるため、小さな子どもでも無理なく受けられます。

子どもの歯科検診の費用と頻度

子どもの歯科検診の費用イメージ

子どもの歯科検診の費用と頻度について確認しましょう。

子どもの歯科検診の費用

子どもの歯科検診の費用は、多くの場合、健康保険が適用されない自由診療になります。費用は歯科医院によって異なりますが、一般的には1回あたり1,000円~5,000円程度です。

簡単な口腔内チェックと歯磨き指導のみの場合は安価であることが多いです。クリーニングを含む場合やレントゲン撮影が必要な場合は追加で費用がかかります。

子どもの歯科検診の頻度

子どもの歯科検診は、3〜4か月に1回の頻度で受けることが推奨されています。上述のとおり、乳歯は虫歯になりやすいです。また、子どものお口の中は、乳歯が生え始めたり永久歯に生え変わったりすることで環境が変化していきます。

そのため、3〜4か月に1回の頻度で歯科検診を受けて、虫歯になっていないか、歯並び・噛み合わせに問題はないかなどを確認してもらう必要があるのです。

子どもが歯科検診を受けるときの注意点

子どもが歯科検診を受けるときの注意点イメージ

子どもが歯科検診を受けるときの注意点を確認しましょう。

子どもの恐怖心に配慮する

歯科医院に対して強い恐怖心を持っている子どももいるでしょう。普段目にすることがない機械や慣れない音、自分の口の中を触られることに抵抗感があるためです。また、過去に歯科治療で痛みや不快な経験をした場合、恐怖心はさらに強くなります。

このような恐怖心を理解し、歯科医師と保護者の方が協力して、子どもをサポートすることが大切です。例えば、歯科医院で使われる器具や治療の流れについて、あらかじめ簡単に説明しておくと子どもの安心感につながるでしょう。

子どもの機嫌がいい時間に受診する

小さい子どもは、昼食後や午後になると疲れや眠気から機嫌が悪くなり、治療に集中できないことがあります。

反対に、午前中は子どもが元気なことが多く、診察台に座り続ける忍耐力を発揮しやすいです。午前中に歯科医院を受診すれば、歯科検診がスムーズに進む可能性があります。

嘔吐に注意する

歯科検診や治療に慣れないうちは、口の中に器具を入れられることで、気分が悪くなる子どももいます。特に食事の直後に受診すると、嘔吐しやすくなります。

嘔吐は子どもにとってつらい経験となり、歯科医院に対する恐怖心が強まります。歯科検診の直前はできるだけ食事を控えるか、もしくは軽い食事にとどめましょう。

着替えを準備するとよい

歯科検診や治療では、子どもが予想以上に緊張して暴れたり、汗をかいたりすることがあります。そのため、着替えを用意しておくと安心です。

特に子どもが暑がりの場合は、通気性のよい服装にし、汗をかいたあとにすぐ着替えられるようにしておけば、受診後も快適に過ごせます。キッズスペースがある歯科医院の場合は、キッズスペースでリラックスして過ごせるように、動きやすい服装にしておくのもよいでしょう。

まとめ

歯科検診を受けている子ども

子どものうちから歯科検診を受けることで、将来にわたって健康的な口腔環境を保つのに役立ちます。歯科検診では、虫歯になっていないか、歯並び・噛み合わせに問題はないかなどをチェックします。また、歯のクリーニングやフッ素塗布などの予防処置も行われます。

歯科医院は怖いところというイメージをもつ子どももいます。少しずつ慣れていけるように配慮することで、継続的に歯科検診を受けられるようになるでしょう。

子どもの歯科検診を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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