親知らずを抜く費用について | 高額となるケースや放置リスクを徹底解説

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親知らずを抜く費用について | 高額となるケースや放置リスクを徹底解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

抜歯した親知らず

親知らずを抜く費用は生えている方向などによって異なり、高額になるケースもあります「親知らずは抜いたほうがいいの?」「親知らずを抜く費用を抑えたい」という方は多いのではないでしょうか。

本記事では、親知らずを抜く費用について解説します。親知らずを放置すると引き起こされるリスクや、費用が高額となるケースもご紹介します。親知らずを抜歯しようか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

親知らずを抜く費用

親知らずの抜歯を行う様子

親知らずを抜く費用は、歯がどのように生えているのかで変わります。真っ直ぐに生えている親知らずの場合、保険適用3割負担の方で1本あたり2,000円〜3,000円程度で抜歯ができます。

斜めや横向きに生えている親知らずの場合は、4,000円から5,000円程度かかるでしょう。歯茎を切り開いたり、顎の骨を削ったりする必要があるため、真っ直ぐ生えているケースよりも費用が高くなります。

顎の骨の中に親知らずが埋まっているケースでは、より複雑な処置が必要となり費用が高くなる可能性があります。一般的に1本約6,000円前後です。状況によって異なりますが、レントゲン撮影やCT検査を行うことが多く、4,000円ほど追加費用がかかるケースが多いです。

また、ご紹介した抜歯費用だけでなく、以下のような費用が発生することもあります。

  • 初診料
  •  診察費(親知らずの確認・抜歯方法の決定)
  • レントゲン撮影
  • CT検査費
  • 紹介状の提供費用(紹介状をもらう場合)

正確な費用は患者様の状況によって異なるため、歯科医師による診断を受けることが大切です。

自費診療となるケース

親知らずの抜歯には基本的には保険が適用されますが、日本の健康保険に加入していない場合や、以下のようなケースは自費診療となることがあります。

  • 予防的に抜歯する
  • 見た目の改善のみを目的とする
  • 高度な鎮静法や麻酔を希望する

親知らずの状況によって異なりますが、自費診療の場合は1本あたり2~3万円ほどかかることもあります。歯科医院によって判断基準が異なることもあるため、治療前に相談しましょう。

親知らずは抜いたほうがいいのか

親知らずは抜いたほうがいいのか考える女性

親知らずが他の歯の健康に影響を与えていなければ、抜歯の必要はありません。以下のようなケースであれば、必ずしも親知らずを抜歯する必要はないでしょう。

  • 親知らずが上下共にまっすぐ生えている
  • 上下の歯がしっかり噛み合っている
  • むし歯や歯周病の症状がない
  • ブラッシングが十分にできる
  • 歯並びに影響を与えていない

親知らずは、将来的に他の奥歯を失った場合に代わりとして使える可能性があります。歯の移植治療に使用できる可能性があるため、親知らずを残しておくと良いケースもあります。

ただし、親知らずの状態はそれぞれ異なります。歯科医師の診断を受け、残しておいても問題ないか判断を仰ぐことが重要です。

抜いたほうが良い親知らず

以下のような症状がある場合は、親知らずの抜歯を検討しましょう。

  • 痛みや腫れがある
  • 横向きや斜めに生えている
  • 虫歯や歯周病になっている
  • 周囲の歯に影響を及ぼしている

それぞれ解説します。

痛みや腫れがある

親知らずに痛みや腫れがある場合は、抜歯するべきと判断されることが多いです。親知らずは歯ブラシが届きにくいため汚れが溜まりやすく、炎症が起こって痛みや腫れが発生している可能性が高いためです。

抜歯することで、炎症の原因を取り除けます。痛みや腫れなどの症状がある親知らずは、そのままにしておくと将来的にも問題を引き起こしやすいでしょう。

横向きや斜めに生えている

横向きや斜めに生えている親知らずは、さまざまな口腔内トラブルの可能性を高めるため、抜歯を検討することが非常に多いです。横向きの親知らずと隣り合う歯の間には食べカスが挟まりやすく、歯磨きで取り除くことが難しいからです。

歯みがきがうまくできない状態が続くと、親知らずだけでなく隣の歯も虫歯になりやすく、ひどい痛みや歯ぐきの腫れなどの症状が出やすくなります。

虫歯や歯周病になっている

すでに親知らずが虫歯や歯周病になっているなら、抜歯を検討しましょう。親知らずは歯磨きしにくいため、虫歯の治療をしたとしても再発しやすいからです。

また、親知らずは歯列の最奥に生えており、位置的に治療が難しいケースが少なくありません。虫歯や歯周病になった場合、通常の治療では対応が困難なことがあるのです。

虫歯や歯周病になった親知らずは、隣接する歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に斜めに生えている場合、隣の歯を圧迫してダメージを与える可能性が高まります。

親知らずは噛み合わせや咀嚼にほとんど影響を与えないため、抜歯しても日常生活に支障をきたすことはありません。虫歯や歯周病になっている親知らずは、抜歯することが多いです。

周囲の歯に影響を及ぼしている

横向きや斜めに生えている親知らずは、歯並びにも影響を与えます。隣接する歯を押し、さらにその前の歯も押し出して、歯並びを乱すことがあるのです。

上述してきたトラブルを発生させるケースも多く、親知らずのトラブルが周囲の歯や口内の健康に悪影響を及ぼすこともあります。この場合、抜歯を検討すべきでしょう。

親知らずを放置するリスク

親知らずを放置して痛みが強くなった男性

親知らずを放置すると、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、さまざまな影響があります。先ほども解説したように、親知らずは一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくく十分にケアできないことが非常に多いです。そのため、むし歯や歯周病になるリスクが高いです。

また、親知らずが生えてくると前の歯を押してしまうため、歯並びが悪化する可能性があります。親知らずの位置や噛み合わせによっては、顎が痛む、口が開きにくいなどの顎関節症を引き起こすこともあるでしょう。

親知らずを放置し、痛みや腫れなどが悪化してから抜歯すると、炎症によって麻酔が効きにくくなったり、治療後の回復が遅れたりすることがあります。早期に親知らずの治療を受けると、患者様の負担が少ないことが多いのです。

親知らずを抜く費用が高額となるケース

親知らずを抜く費用が高額となるイメージ

横向きや斜め、骨の中に埋まっている親知らずは、抜歯が難しくなるため費用が高くなります。複雑な角度から抜歯することが多く、高度な技術と処置時間が長くなるからです。多くの場合、歯茎を切開したり、骨を削ったりする処置が必要です。

また、親知らずが神経に近くにあり、抜歯が難しいケースなどは入院が必要になることがあります。抜歯費用に加え入院費用がかかるので、費用が高額となります。場合によっては、全身麻酔が必要なこともあるでしょう。

親知らずの状態によって、抜歯の難易度や必要な処置が異なります。正確な費用は事前に歯科医師に相談しましょう。

親知らずを抜く費用を抑えるには

親知らずを抜く費用を抑えるために医療費控除を活用する様子

親知らず周辺に痛みや腫れなどの症状がある場合は、基本的に保険適用で抜歯を受けられます。虫歯や歯周病が周囲の歯にも及んだ状態で抜歯を受けると、それらの治療費用もかかるため費用の負担が増加するでしょう。

そのため、何か違和感がある場合は早期に受診することが、費用を抑えるためには重要です。また、医療費控除や高額医療費制度を利用すると、費用を抑えられます。

医療費控除とは、1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告を行うことで所得税の一部が還付される制度です。自費診療になった場合でも、医療費控除の対象となります。

高額療養費制度とは、医療費の自己負担額が一定の限度を超えた場合に、超過分が払い戻される公的な医療保障制度です。同じ月(1日から末日まで)の医療費が対象で、所得や年齢によって自己負担上限額は異なります。

まとめ

親知らずを抜歯したことで痛みから解放され食事を楽しむ女性

親知らずの抜歯は、どのような状態で生えているのかによってかかる費用が異なります。

真っ直ぐに生えている親知らずは、保険適用の場合、1本あたり2,000円〜3,000円程度で抜歯ができます。親知らずが斜めや横向きに生える、骨の中に埋まっているケースでは、より複雑な処置が必要となり、費用が高くなる可能性があります。

親知らずを放置すると、虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、歯並びに影響を与える可能性があります。

親知らずの抜歯を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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親知らずは抜くべき?抜く必要があるケースとないケースを徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

親知らずは抜くべき?抜く必要があるケースとないケースを徹底解説をする歯科医師

親知らずが生えていて、痛みや違和感などが気になり「抜いたほうがいいの?」と悩む方も多いでしょう。生え方によっては抜歯したほうがよいケースがあるため、どのような場合に抜くべきかをきちんと把握しておく必要があります。

この記事では、親知らずの特徴や親知らずを抜いたほうが良いケース、抜かなくても良いケースに分けて紹介します。また、親知らずを抜くメリットやデメリットも併せて解説しますので、親知らずにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは

親知らずとはイメージ

親知らずとは、前歯から数えて8番目にある永久歯の歯を指し、智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれています。

永久歯は一般的に12歳頃に生え揃いますが、親知らずは永久歯が生えそろったあとの20歳前後で生えてくることが多いです。そのため、生えるスペースがなく、横向きで生えたり歯茎に半分隠れた状態で出てきたりすることがあります。

親知らずは必ず生えてくるわけではありません。歯茎の中に埋まっていて生えてこない方や、もともと親知らずが存在しない方もいます。親知らずの生え方にはそれぞれで違いがあるため、患者様一人ひとりに合った方法で処置を行う必要があります。

親知らずは抜くべき?

親知らずを抜くイメージ

親知らずは必ず抜かなければいけないというわけではありません。上下の歯がまっすぐ生えてしっかり噛み合っている場合は、抜歯する必要はないでしょう。

ただし、親知らずが斜めや横向きに生えていると、歯磨きが上手にできずに汚れが溜まりやすくなります。しっかりとブラッシングができないと、虫歯や歯周病などのトラブルにつながる可能性があるため、生え方によっては親知らずを抜いたほうが良い場合があるのです。

また、親知らずが歯茎の中に埋まっている状態でも、隣接する歯に悪影響を及ぼす可能性があるため、違和感や腫れなどがある場合は、一度歯科医院で相談したほうがよいでしょう。

親知らずを抜く必要があるケース

親知らずを抜く必要があるケースとして親知らずが痛い女性

親知らずを抜いたほうがよいケースは、主に以下の3つです。

  •  痛みや腫れの症状がある場合
  •  歯並びに影響を及ぼしている場合
  •  嚢胞の原因になっている場合

それぞれ詳しく解説します。

痛みや腫れの症状がある場合

親知らずの周辺に痛みや腫れがある場合は、抜歯をする必要があるでしょう。親知らずは口の中の最も奥にあるため、歯磨きが難しく、虫歯や歯周病の原因になります。そのため、虫歯や歯周病によって痛みや腫れが生じている場合は、原因となっている親知らずを抜く必要があるのです。

また、智歯周囲炎が原因で痛みや腫れが生じる可能性もあります。智歯周囲炎とは、親知らずの周辺組織の衛生状態が保たれず、細菌が増殖することによって生じる疾患です。智歯周囲炎によって痛みや腫れが生じた場合にも、抜歯が推奨されます。

ほかにも、親知らずが斜めに生えることで頬の内側の粘膜や歯肉を傷つけているケースもあるため、痛みや腫れなどの症状がある場合は、抜くことが推奨されるのです。

歯並びに影響を及ぼしている場合

親知らずが歯並びに悪影響を及ぼしている場合も、抜歯を検討する必要があります。親知らずが横向きに生えていると、手前の歯を押して歯並びに悪影響を与える可能性があるのです。そのため、抜歯が推奨されます。

嚢胞の原因になっている場合

親知らずは、含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)などの病変の原因になる場合があります。含歯性嚢胞とは、顎の骨の中に埋まっている歯の一部を取り囲むように生じる嚢胞のことを指します。

多くの場合は無症状ですが、レントゲンで撮影した際に発見されることが多く、放置すると大きくなって顎の骨を溶かしていくため注意が必要です。このような場合は親知らずを抜歯して、嚢胞を摘出する必要があります。

親知らずを抜く必要がないケース

親知らずを抜く必要がないケースを示す歯科医師

親知らずを抜く必要がないケースは、以下の4つです。

  •  痛みや腫れがない場合
  •  正常に生えていて機能している場合
  •  骨の中に埋まっていて異常がない場合
  •  ほかの歯に影響を及ぼす可能性がない場合

親知らずがまっすぐに生えていて痛みや腫れがなく、ほかの歯に悪影響を及ぼす可能性がない場合は、あえて抜歯する必要はありません。また、親知らずが顎の骨の中に埋まっていて異常がなければ抜歯をせずに残すケースもあります。

ただし、親知らずが埋まっていても、含歯性嚢胞などの原因になる場合があるため、レントゲンなどで確認してもらう必要があるでしょう。そのため、親知らずを目視で確認できなくても違和感などを覚える場合には、一度歯科医院で相談してください。

親知らずを抜くメリット・デメリット

親知らずを抜くメリット・デメリットイメージ

親知らずを抜くことにはメリットとデメリットがあります。両方の特徴を把握しておくことで、抜歯後に後悔するのを防げるでしょう。ここでは、親知らずを抜くメリットとデメリットについて詳しく解説します。

親知らずを抜くメリット

親知らずを抜くメリットは、主に以下の5つです。

  •  歯磨きがしやすくなる
  •  虫歯や歯周病の予防につながる
  •  口臭の予防につながる
  •  肩こりが改善される場合がある
  •  頭痛や鼻詰まりを解消できる場合がある

それぞれ詳しく解説します。

歯磨きがしやすくなる

親知らずが斜めに生えていたり半分しか出ていなかったりすると、歯磨きがしづらくなるため、磨き残しが生じやすいです。

しかし、親知らずを抜くことで、口腔ケアがしやすくなるでしょう。

虫歯や歯周病の予防につながる

親知らずを抜くことで、虫歯や歯周病の予防につながります。親知らずは最も奥に生えるため歯磨きがしにくく、汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。上述のとおり、抜歯することで歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できるでしょう。

口臭の予防につながる

抜歯をすることで、口臭の予防にもつながります。上述したように、親知らずはブラッシングが難しい部分に位置しているため、汚れが溜まると口臭の原因になることがあります。そのため、歯磨きがしにくい親知らずを抜歯することで、口臭の予防につながる場合があるのです。

肩こりが改善される場合がある

親知らずを抜歯することで、肩こりが改善される場合があります。親知らずが正しく生えていないことで噛み合わせや歯並びのバランスが悪くなると、身体のバランスを保とうとして、首や肩が過度の緊張状態を引き起こすことがあります。これによって、肩こりにつながることがあるのです。

親知らずを抜歯することで身体のバランスを保てるようになれば、肩こりの悩みが解消されるでしょう。

頭痛や鼻詰まりを解消できる場合がある

上の親知らずを抜歯することで、頭痛や鼻詰まりの解消も期待できます。親知らずの歯根は副鼻腔に隣接した位置にあるため、親知らずの虫歯が歯根まで到達していると副鼻腔まで感染し、頭痛や鼻詰まりを引き起こす原因になります。

そのため、親知らずを抜歯して、感染部分を治療することで鼻詰まりなどが改善される場合があるのです。

親知らずを抜くデメリット

親知らずを抜くデメリットは、以下の3つです。

  •  腫れや痛みが出る場合がある
  •  外科的治療が必要になる
  •  将来の治療の選択肢がなくなる

それぞれ詳しく解説します。

腫れや痛みが出る場合がある

親知らずを抜歯することで、痛みや腫れなどの症状を引き起こす可能性があります。腫れや痛みは一時的ですが、見た目が気になったり食事がしにくくなったりするため、デメリットに感じることがあるでしょう。

外科的治療が必要になる

親知らずを抜く場合は、外科的治療が必要になります。そのため、親知らずを抜く際に神経や血管などを傷つける可能性もゼロではありません。神経損傷による麻痺や多量の出血が起こる可能性があることも理解しておく必要があるでしょう。

将来の治療の選択肢がなくなる

健康な親知らずが残っている場合、歯牙移植やブリッジ、入れ歯の支えとして活用することが可能です。

しかし、親知らずを抜歯すると、将来歯を失った際の治療法が限定される可能性が高くなるでしょう。

まとめ

親知らずを抜いて美味しく食事をする夫婦

この記事では、親知らずを抜く必要があるケースや抜かなくて良いケースなどについて解説しました。親知らずは、必ずしも抜かなければならないわけではありません。

しかし、痛みや腫れがあったり、ほかの歯に影響を与えたりしている場合には抜歯が必要になるケースが多いです。親知らずは人によって生え方が異なり、対処法もそれぞれで異なるため、一度歯科医院を受診し、親知らずを抜くべきか相談すると良いでしょう。

親知らずを抜くべきかお悩みの方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

女性患者に模型を使ってインプラント治療の説明をする男性医師

奥歯は目立たないからと、失った奥歯をそのまま放置している方はいませんか。奥歯を1本でも失うと、噛み合わせのバランスが崩れてしっかり噛めなくなるため注意が必要です。

今回は、奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを解説します。奥歯をインプラントにする際の注意点もご紹介しますので、奥歯のインプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

歯の模型を使って説明する女性医師

奥歯とは、前から数えて4番目と5番目にある小臼歯、6番目と7番目にある大臼歯のことです。7番目の大臼歯の奥に、もう1本歯が生えている人もいます。

7番目の奥に生えている3本目の大臼歯が、いわゆる親知らずです。まっすぐに生えていることもあれば、歯茎の中に埋まって外に出てこないケースや、そもそも生えていないケースもあります。

大きく口を開けないと見えづらいので、奥歯を失っても治療せずに放置する方もいるでしょう。

しかし、奥歯には食べ物を咀嚼するという大事な役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れ、しっかり噛めなくなります。特に、前から6番目にある第一大臼歯は一番噛む力が強く、噛み合わせの高さを決める重要な役割を担った歯です。

重要な役割を担っている奥歯ですが、負担がかかるためすり減りやすく、歯磨きがしづらいため虫歯になりやすいことから、前歯よりも寿命が短い傾向にあります。奥歯がなくても前歯で噛めると思うかもしれませんが、本来奥歯にかかる負担が前歯にかかると、出っ歯になる、差し歯が取れる、歯が欠けるなどのトラブルが起きることもあるため注意が必要です。

また、奥歯がない状態を放置することで、歯並びが乱れる場合や顎の骨が痩せる場合があり、顔の輪郭が変わることもあるでしょう。奥歯を1本でも失ったら、放置せずに治療することが大切です。

奥歯をインプラントにするメリット

植物につけられたMERITと書かれたメモ

奥歯をインプラントにする5つのメリットを解説します。

自分の歯のように噛める

インプラントは、顎の骨に直接人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。顎の骨と人工歯が繋がっているため、自分の歯のようにしっかり噛めることが最大のメリットです。

ブリッジや入れ歯は、周りの歯を削ったり支えにして引っ掛けたりするる必要があるため、残っている歯に少なからず負担がかかります。

独立した歯が作れるインプラントは、周りの歯に負担をかけません。強く噛んでもずれたり痛みが出たりすることがなく、しっかり噛めるでしょう。

違和感が少ない

入れ歯は歯茎の形にフィットしにくいため、ずれたり外れたりすることがあります。違和感や痛みが出やすいといえるでしょう。長期間使用すると、金具がゆるんだり歯の部分がすり減ったりするなど経年劣化しやすいため、定期的に調整や修理を行い、必要であれば新製しなくてはいけません。

インプラントは、入れ歯のように取り外すものではありません。自分の歯のようにしっかり噛めるため、違和感や痛みをおぼえることなく、快適に過ごせるでしょう。

噛み合わせのバランスが整う

全体の噛み合わせのバランスは、奥歯によって決まります。奥歯がなくなることで左右のバランスが崩れ、肩こりや頭痛、顔のゆがみなどを引き起こすかもしれません。ブリッジや入れ歯でも奥歯を補えますが、自分の歯の噛む力に比べると劣るため、治療しても噛みづらさ感じることがあります。

インプラントの噛む力は自分の歯と同じくらいといわれているため、奥歯をインプラントで補うことで、噛み合わせのバランスが整えられるでしょう。

発音が明瞭になる

奥歯を失うと、空気が漏れて発音が不明瞭になります。特に「ち」「き」などのイ段が発音しにくくなるといわれています。入れ歯で奥歯を補うことはできますが、ずれることも多くすき間から空気が漏れるため、発音しにくいです。

インプラントは入れ歯のように取り外し式ではないので、空気が漏れず、きちんと発音できます。会話にストレスを感じることは少ないでしょう。

顎の骨が痩せることを防ぐ

奥歯を失うと顎の骨に刺激が伝わらず、徐々に顎の骨が瘦せていきます。ブリッジや入れ歯でも奥歯は補えるものの、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が痩せることを防ぐのは難しいです。

顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントでは、咀嚼の刺激がダイレクトに伝わるため顎の骨が痩せることを防げます。顎の骨が痩せることを防ぐことで、顔の輪郭がかわらずいつまでも若々しくいられるでしょう。

奥歯をインプラントにするデメリット

黒板に書かれたDEMERITの文字と黒板けし

奥歯をインプラントにする3つのデメリットを解説します。

費用が高額になる

インプラント治療は保険適用ではありません。自費診療なため、歯科医院によって費用が異なります。保険診療で治療が受けられるブリッジや入れ歯よりも、費用が高額になるので注意が必要です。

治療期間が長い

ブリッジや入れ歯の治療期間は1〜2か月程度が一般的ですが、インプラントの治療期間は6か月~1年程度です。顎の骨とインプラントが結合するのを待つ時間が必要なので、一般的な歯科治療よりも長いです。

顎の骨とインプラントが結合する目安は、上顎で3〜6か月、下顎で2〜3か月といわれています。下顎の期間が短いのは、上顎に比べて骨がしっかりしているためです。

ただし、インプラント治療にかかる期間は、患者様のお口の状態によって異なります。インプラントの治療期間について詳しく知りたい場合は、歯科医師に相談しましょう。

外科手術が必要になる

インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。そのため、持病があるなど、患者様の健康状態によっては治療が受けられないケースがあります。糖尿病や心臓病、骨粗鬆症、高血圧などの持病がある場合、内服しているお薬の影響などで、傷の治りが遅くなったり骨が壊死したりするリスクが高まる場合があるため注意が必要です。

しかし、持病がある方が全員インプラント治療を受けられないわけではありません。かかりつけ医と連携すれば治療を受けられる場合もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。

奥歯をインプラントにする際の注意点

!マークが書かれた吹き出しを持つ男性の手

奥歯をインプラントにする際の注意点を3つ解説します。

骨造成が必要になることがある

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯根を固定する治療法です。

奥歯に負荷がかかりやすいため、人工歯根を支えられるほどの骨量がない場合、事前に骨を増やす骨造成という処置が必要です。特に、上顎は下顎に比べて骨が薄く、鼻の横に上顎洞という空洞があるため注意が必要です。

骨量が足りないままインプラント治療を進めると、顎の骨を突き破って上顎洞にインプラントが迷入するトラブルを引き起こすかもしれません。骨量を増やす処置には、サイナスリフトや骨移植、GBR法などの方法がありますが、麻酔を伴う外科手術が必要です。侵襲性が高い処置ですが、安全にインプラント治療を受けるには必要な処置といえるでしょう。

顔面麻痺のリスクがある

下の奥歯をインプラントにする場合、下顎に通っている下歯槽管(かしそうかん)を傷つける可能性があります。下歯槽管とは顔の神経や血管が通っている管のことで、傷つけると出血や舌や唇の麻痺が生じることがあります。

治療前にCT撮影を行い、下歯槽管の位置・インプラントを埋入する位置や角度を把握することで避けられるトラブルです。インプラント治療は、設備の整った歯科医院で受けることが大切だといえるでしょう。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント治療は「人工歯根を埋め込み、人工歯を固定すれば終了」というわけではありません。インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎になるリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント周囲炎とは、歯茎の腫れや出血などの症状があらわれる、インプラントの歯周病ともよばれる病気のことです。

インプラント周囲炎は、日頃の歯ブラシによるケアや定期メンテナンスを怠ることで進行し、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になります。特に、奥歯のインプラントの周りは歯磨きがしづらいため、しっかりケアしなければいけません。日頃のセルフケアに加えて3〜4か月に一度、定期的にメンテナンスを受けましょう。

定期的にメンテナンスを受けることで、歯磨きだけではとれない汚れを除去し、インプラント周囲炎を予防できます。残っている歯の虫歯や歯周病の予防もできるため、お口の健康を守るためにも定期的なメンテナンスは欠かさないでください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

奥歯には、食べ物を咀嚼するという役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れしっかり噛めなくなります。奥歯を失ったときは、自分の歯のようにしっかり噛めるインプラント治療が向いています。インプラントは、ブリッジや入れ歯とは異なり、周りの歯に負担をかけず、違和感や話しにくさが少なく、噛み合わせのバランスも整えられるでしょう。

奥歯が1本なくても支障はないと放置すると、歯並びが悪くなるだけでなく、発音がしづらくなる、顎の骨が痩せて顔の輪郭が変わるなど、さまざまな影響が出ることがあります。奥歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯の選択肢もありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して治療法を選びましょう。

当院では、インプラント治療を含めて患者様のお口の状態に合った治療法をご提案させていただきます。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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