こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。
「歯が黄色くて形がガタガタしている」「歯に自信がないせいで、人前で笑顔になることに抵抗がある」などのお悩みを抱える方はいませんか。
今回は、前歯のセラミック治療について、メリット・デメリット、治療の流れを解説します。セラミック治療を行えば、自然に前歯を整えられます。出っ歯の方やすきっ歯の方、歯の傾きなどが気になる方は、前歯のセラミック治療を検討してみてはいかがでしょうか。
前歯のセラミック治療のメリット・デメリット
前歯セラミック治療のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
前歯のセラミック治療のメリット
前歯のセラミック治療の主なメリットは、以下のとおりです。
自然な前歯が手に入る
セラミック治療は、天然歯に近い自然な前歯を手に入れられることが最大のメリットです。セラミックは、自然な透明感があり色調も豊富なので、もともとの歯のような色、質感、透明感を再現できます。
前歯にコンプレックスがあると、人前で笑うことなど、歯が見える行為を避ける方が多いです。セラミック治療を受けることできれいな前歯が手に入るため、食事や会話などを心から楽しめるようになるでしょう。
汚れや変色に強い
セラミックで作った歯は汚れや変色に強く、数年単位の長期間、きれいな歯を保てます。セラミックの表面はツルツルしているため、虫歯の原因となるプラークが付着しにくいです。
また、セラミックは耐水性に優れているため、治療後の前歯は変色しにくくなります。ふだんからコーヒーや紅茶などを飲む方は歯が変色しやすいですが、セラミックにすることで美しい前歯を保てるでしょう。
短期間で治療できる
矯正治療と比べると、セラミック治療のほうが短期間かつ少ない負担で治療できることもメリットです。
矯正治療の場合、矯正器具を装着したまま痛みや違和感がある生活を数か月続けなければいけませんが、セラミック治療は3週間前後で治療が終わります。短い期間で治療できる歯科医院もあり、1週間程度で終わることもあるでしょう。
実際の治療期間は患者様の希望や口腔内の状態によって異なるので、歯科医院に相談してください。
前歯のセラミック治療のデメリット
前歯のセラミック治療の主なデメリットは、以下のとおりです。
高額な費用が必要になる
前歯のセラミック治療は、保険適用外のため費用が高いです。
金銭的に余裕がない場合、治療を受けるのは難しいかもしれません。さまざまな歯科医院を比較して、高品質なセラミック治療を安く提供している歯科医院を探すとよいでしょう。
前歯を削らなければいけない
セラミック治療では、歯を削らなくてはなりません。被せ物を装着するために安定した土台を作る必要があるからです。歯を削ることに抵抗がある方もいるでしょう。
しかし、歯を削らずに被せ物を装着すると、セラミック歯が破損する恐れがあります。セラミック歯の強度を保つには、ある程度の厚みが必要だからです。
破損する場合がある
前歯のセラミック治療にはいくつか種類がありますが、特にオールセラミックの場合、ほかの素材と比べて破損しやすいです。
セラミックはもともと強度が高くないため、セラミックのみで作られるオールセラミックは、破損するリスクが上がります。
前歯のセラミック治療の種類
前歯のセラミック治療にはいくつか種類があります。理想の歯の仕上がりや歯のお悩みに合わせて、自分に合った治療法を選択しましょう。
前歯の主なセラミック治療の種類は、以下のとおりです。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面に薄い被せ物を装着する治療法です。歯の黄ばみが気になる方やすきっ歯でお悩みの方に適しています。ラミネートベニアのメリット・デメリットを表にまとめました。
<ラミネートベニアのメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・歯を削る量が少ない ・治療期間が短い ・ほかの治療法と比べて費用が安い |
・強く噛むと割れることがある |
歯の表面に薄く被せ物を装着するため、歯を削る量が少ないです。歯を削る量が少ないため、歯へのダメージが少なく短い治療期間で完了することがメリットでしょう。使用するセラミックの量が少ないため、費用がほかの治療法と比べて安いです。
ホワイトニングの白さに限界を感じている方にも適した治療法といえます。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミックだけを使用して被せ物を作る治療法です。オールセラミックのメリット・デメリットを表にまとめました。
<オールセラミックのメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・自然な仕上がりになる ・汚れに強い ・金属アレルギーのある方も使用できる |
・耐久性が低い ・歯を多く削らなければいけない |
オールセラミックの最大の特徴は、もともと生えていた歯のような自然な見た目を再現できることです。特に、前歯は最も人目につく部位であるため、オールセラミックできれいに整えれば、自信を持って日常を過ごせるようになります。
セラミックは汚れに強いため、何度も歯のクリーニングに通う必要もありません。金属を一切使用せず、すべてセラミックで作られているため、金属アレルギーがある方でも受けられる治療法です。
しかし、耐久性が低いことがデメリットといえるしょう。ほかの治療法で作られた被せ物と比べると破損しやすいです。寝ている間に歯ぎしりをする癖がある方は、避けた方がよいかもしれません。
また、安定した前歯を作るために被せ物を厚く作る必要があります。そのため、天然歯を削る量が多いです。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、ジルコニアとセラミックの2種類を使用して被せ物を作る治療法です。内側にジルコニア、外側にセラミックを使用します。見た目の美しさはセラミックより劣りますが、強度に優れていることが特徴です。
ジルコニアセラミックのメリット・デメリットを表にまとめました。
<ジルコニアセラミックのメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・セラミックのなかでは耐久性がある ・オールセラミックより費用が安い ・金属アレルギーのある方でも使用できる |
・やや美しさに欠ける ・大きさなどの調整が難しい |
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとして宝石店でも販売されている素材です。ジルコニアは歯よりも硬い素材で、オールセラミックよりも耐久性に優れています。
見た目はオールセラミックよりも劣るかもしれませんが、十分な美しさがあります。費用はオールセラミックの3分の2ほどしかかからないことが多いため、費用を抑えたい方に適しているでしょう。
ジルコニアは硬さがあるため、被せ物を作る際の微調整が難しいといわれています。患者様のお口に合う被せ物ができるかどうかは、作成する歯科医師の腕が問われるのです。ジルコニアセラミックを希望する場合は、熟練した歯科医師がいる歯科医院で治療を受けましょう。
メタルボンド
メタルボンドは、内側に金属、外側にセラミックを使用して被せ物を作る方法です。これまでご紹介した方法のなかで、最も強度に優れた被せ物になります。メタルボンドのメリット・デメリットを表にまとめました。
<メタルボンドのメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・耐久性に優れている ・治療実績が多い |
・金属アレルギーの方は使用できない ・内部の金属が見えることがある |
メタルボンドの最大のメリットは、強度があり耐久性に優れていることです。ほかのセラミックに比べて、衝撃に強いです。日常的にスポーツをする方など、顔に衝撃が加わる可能性がある方は、メタルボンドを選択するとよいでしょう。
メタルボンドは古くから行われてきた治療法です。過去の症例が数多くあるため、治療後のトラブルにも対応してもらえるでしょう。
ただし、メタルボンドは金属を使用するため、金属アレルギーの方には実施できません。アレルギー反応によって、全身的な不調が生じる危険があります。
また、見た目はオールセラミックやジルコニアセラミックより劣ります。内側の金属部分が見えることもあるでしょう。歯の表面はセラミックで作るため、ある程度の歯の白さや透明感は保たれます。
前歯のセラミック治療の流れ
前歯のセラミック治療の流れは、以下のとおりです。
- カウンセリングを行う
- 歯の土台を作る
- 仮歯を作る
- 型を取る
- 被せ物を装着して調整する
クリニックによって違いはありますが、まずはカウンセリングから行われます。歯の状態をチェックし、どのような歯に仕上げたいかの希望をヒアリングしてもらえるでしょう。
実際の治療では、歯の土台を作ることから始まります。歯を削って土台を整えるのです。
土台が整ったら仮歯を作成し、数日〜数週間ほど装着して過ごします。仮歯での生活の感想をもとに、歯の型取り・被せ物の作成をして完成です。
前歯のセラミック治療の費用
セラミック治療の種類ごとに、治療にかかる費用を表にまとめました。
<セラミック治療の費用>
治療法 | 費用 |
---|---|
ラミネートベニア | 50,000〜150,000円 |
オールセラミック | 100,000〜200,000円 |
ジルコニアセラミック | 80,000〜180,000円 |
メタルボンド | 80,000〜150,000円 |
上記は費用の目安です。歯科医院によって費用が異なるため、事前に料金を確認しましょう。また、被せ物を作成する費用とは別に、土台や仮歯を作るための料金が発生する場合もあるため注意してください。
前歯のセラミックの寿命はどれくらい?
セラミック自体には寿命がないため、ほぼ永久的に装着したときの状態を保てます。
しかし、口の中でさまざまな影響を受けることで、セラミックも消耗します。セラミック治療を行った前歯の平均的な寿命は8〜10年といわれていますが、口の中の環境をよい状態に保たれていれば、20年ほどもつ場合もあるでしょう。
前歯のセラミックを長持ちさせるための方法
セラミック治療を行った前歯を長持ちさせるには、日頃のお手入れが重要です。具体的には、以下のことに気をつけましょう。
- 定期検診に通う
- 歯磨きを徹底する
- マウスピースを活用する
定期検診に通うことで、セラミックのトラブルや虫歯などの口腔内の異常を早期に発見できます。歯磨きは、食後に歯を磨くだけでなく、歯間ブラシなどを使って細かな汚れまでしっかり除去することが大切です。
睡眠中に歯ぎしりをする癖がある方や噛み締める癖がある方は、マウスピースを活用しましょう。効果的に前歯の破損を防いでくれます。
まとめ
今回は、前歯のセラミック治療について解説しました。
セラミック治療にはいくつか種類があり、それぞれメリットとデメリットが異なります。それぞれの治療法の特徴を理解したうえで、自分に合った治療法を選択することが大切です。
セラミック治療は保険が適用されないため、治療費用が高額になります。治療を受ければ数年〜数十年間美しい歯を手に入れられると考えると、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
前歯のセラミック治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。
日付: 2023年8月19日 カテゴリ:歯のコラム and tagged すきっ歯, オールセラミック, カウンセリング, ジルコニアセラミック, セラミック, デメリット, ホワイトニング, メタルボンド, メリット, ラミネートベニア, リスク, 人工ダイヤモンド, 仮歯, 出っ歯, 前歯, 変色, 寿命, 汚れ, 治療期間, 耐水性, 被せ物, 費用, 金属アレルギー