噛み合わせ治療の費用はどのくらい?保険適用はできる?目安相場を解説

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噛み合わせ治療の費用はどのくらい?保険適用はできる?目安相場を解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

嚙み合わせを気にしている女性

噛み合わせの治療を検討するにあたって「噛み合わせの治療ってどのようなことをするのだろう?」「費用はどれくらい必要?」とお悩みの方もいるでしょう。

この記事では、噛み合わせ治療の種類と費用について詳しく解説します。治療期間や噛み合わせが悪い状態を放置するリスクについても解説しますので、噛み合わせの治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

噛み合わせ治療とは

嚙み合わせの模型

噛み合わせ治療とは、噛み合わせのずれを改善して正しい位置で噛めるようにする治療のことです。噛み合わせがずれると、口の中だけでなく全身の不調にもつながることがあります。

噛み合わせが悪くなる原因は、遺伝的なものや生活習慣によるもの、歯を失ったり形が変わったりすることによるものがあります。

噛み合わせの治療を受ける際には、まずは噛み合わせが悪くなっている原因を理解することが重要です。生活習慣が原因で噛み合わせが悪くなっている場合、矯正治療をしたとしても、生活習慣が改善されていなければ後戻りを起こす可能性があるでしょう。

まずは歯科医院を受診して、噛み合わせが悪くなった理由を調べましょう。

噛み合わせ治療の種類

噛み合わせ治療を受けている患者

噛み合わせ治療の種類は、以下の3つです。

  • 矯正治療
  • 補綴治療
  • 外科矯正

それぞれ詳しく解説します。

矯正治療

矯正治療とは、歯を動かして歯並びや噛み合わせを整える治療です。矯正治療の主な種類は、以下のとおりです。

表側矯正(マウスピース矯正)

表側矯正とは、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯並びを整える治療方法です。最も一般的な治療方法であり、実績が豊富で、幅広い症例に対応できるのがメリットです。

一方で、歯の表側に装置を装着するため口を開けたときに目立ちやすい点はデメリットといえます。また、食事の際に矯正器具を取り外すことができないため、食べ物が挟まりやすいです。

裏側矯正(マウスピース矯正)

裏側矯正とは、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯並びを整える治療方法です。歯の裏側に矯正器具を装着するため、目立ちにくいのが特徴です。

ただし、舌が矯正器具に当たって違和感をおぼえたり、発音しにくくなったりしやすいでしょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを1日20〜22時間装着し、矯正力をかけて歯並びを整える治療方法です。使用するマウスピースは透明であるため、目立ちにくいのが特徴です。また、取り外しができるため、矯正開始前と同じように食事や歯磨きができます。

ただし、マウスピースの装着を怠ると計画どおりに治療が進まなくなります。マウスピースの装着時間などの管理をしなければならない点はデメリットといえるでしょう。

補綴治療

補綴治療とは、被せ物などの人工歯を装着して、噛み合わせをはじめとした歯の機能を回復させる治療です。ブリッジや部分入れ歯、インプラントなども含まれます。それぞれについて、以下に詳しく解説します。

被せ物

歯を削り、被せ物を装着して噛み合わせを整える治療方法です。矯正治療に比べて治療期間が短い点や歯の形・大きさを調整できる点がメリットです。

一方で歯を削らなければならない点や素材によっては高額になる点はデメリットといえるでしょう。

ブリッジ

ブリッジとは、欠損した両隣の歯を削り、連結した被せ物を装着して欠損部を補う治療方法です。治療後の違和感が少なく、よく噛めるようになるのがメリットです。

一方で健康な歯を削らなければならない点や清掃が難しい点はデメリットといえるでしょう。

部分入れ歯

部分入れ歯とは、欠損部を補うために作製された人工歯です。治療期間が短い点や取り外しができるため清掃しやすい点がメリットです。

一方で装着時に違和感をおぼえやすい点や食べ物を噛んだときに痛みを感じることがある点はデメリットといえるでしょう。

インプラント

インプラントとは、欠損部の顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法です。しっかり噛めるようになる点と自分の歯のような自然な仕上がりになる点がメリットです。

一方で外科的手術が必要になる点や顎の骨の量が少ない場合には適応とならない可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

外科矯正

骨格に問題があって噛み合わせが悪くなっている場合は、通常の矯正治療のみでは治療が難しいといえます。そのため、外科手術と矯正治療を組み合わせた外科矯正が必要になる場合があります。

噛み合わせ治療の費用はどのくらい?

噛み合わせ治療の費用イメージ

噛み合わせ治療の費用は、治療方法によって異なります。ここでは、噛み合わせ治療にかかる費用について詳しく解説します。

矯正治療

矯正治療にかかるおおよその費用相場は、以下の通りです。

  • 表側矯正(ワイヤー矯正):80万〜100万円程度
  • 裏側矯正(ワイヤー矯正):120万〜160万円程度
  • マウスピース矯正:70万〜100万円程度

矯正治療は基本的に保険が適用されません。自由診療となるため、費用は歯科医院によって異なります。詳しい費用については、歯科医院で確認してください。

補綴治療

補綴治療の場合は、治療法や使用する素材によって金額が異なります。それぞれの費用相場は、以下の通りです。

〈補綴治療の費用相場〉

保険が適用される場合(3割負担) 自由診療の場合
被せ物 1本4,000円程度 1本10万〜15万円程度
ブリッジ 2万〜3万円程度 5万〜30万程度

※治療する歯の本数による

部分入れ歯 5,000円〜2万円程度 15万〜30万円程度
インプラント 1本30万〜50万円程度

矯正治療だけで改善が難しい場合には外科矯正を行います。顎変形症と診断され、厚生労働大臣から指定・認定された医療機関で治療を受ける場合、保険が適用されるケースがあります。

保険が適用される場合の費用は、手術と矯正治療で70万〜90万円程度です(3割負担の場合)。

一方で自由診療の場合は200万円以上かかることが多いでしょう。

噛み合わせ治療は保険が適用される?

噛み合わせ治療は保険が適用されるかイメージ

噛み合わせ治療に保険が適用されるかどうかは治療法によって異なります。矯正治療は基本的に保険が適用されず、自由診療となります。

補綴治療のうち、被せ物・ブリッジ・部分入れ歯の場合は保険診療と自由診療の選択が可能です。審美性や機能性に優れた素材を選択する場合は自由診療となります。インプラントは保険が適用されないため費用は高額です。

噛み合わせ治療にかかる期間

噛み合わせ治療にかかる期間イメージ

噛み合わせ治療にかかる期間も治療法や症例によって異なります。矯正治療の場合は1〜3年程度の治療期間が必要です。被せ物・ブリッジ・部分入れ歯の場合は1〜2ヶ月程度かかるでしょう。

ただし、根管治療が必要であったり、治療範囲が広くなったりする場合は治療期間が長引くこともあります。インプラントの場合は半年〜1年程度かかるでしょう。外科矯正の場合はトータルして3〜5年程度かかります。

噛み合わせを治療しないとどうなる?

噛み合わせを治療しないとどうなるかイメージ

噛み合わせが悪い状態を放置すると、さまざまなトラブルの原因となります。主なトラブルは、以下のとおりです。

  • 顎関節症を発症するリスクが高まる
  • 肩こりや頭痛を引き起こす可能性がある
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 顔が歪む可能性がある

噛み合わせが悪い状態は歯だけでなく顎にも負担がかかります。顎関節症を発症するケースも少なくありません。また、一部に負担がかかりやすいことから肩こりや頭痛を誘発するケースもあります。

歯並びが原因で噛み合わせが悪化している場合は、歯磨きが難しく、磨き残しがあると虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。そして、噛み合わせのバランスが崩れた状態が続くと、骨格に負担がかかり顔の歪みにつながることもあります。

まとめ

綺麗な嚙み合わせの歯列模型

噛み合わせの治療には、矯正治療と補綴治療、外科矯正の3つの方法があります。費用は治療法や症例によって異なります。保険が適用される治療と自由診療になる治療があるため、詳しくは治療を受ける歯科医院で確認してください。

噛み合わせが悪い状態を放置していると、顎関節症を発症するリスクが高まったり、肩こり・頭痛を引き起こしたりする可能性があります。また、噛み合わせが悪いことで、虫歯や歯周病になるリスクも高まります

見た目を改善するだけでなく全身の健康のためにも噛み合わせが悪い場合は治療を受けたほうがいいでしょう。

噛み合わせの治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療、インプラント、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな診療に力を入れています。診療案内ページはこちらネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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