インプラント治療で歯茎が下がる原因と歯茎のトラブルを予防する方法

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インプラント治療で歯茎が下がる原因と歯茎のトラブルを予防する方法

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの説明

インプラント治療後、どのような理由から歯茎が下がるのでしょうか。歯茎が下がるとどのような悪影響があるのか気になる方もいるでしょう。

今回は、インプラント治療後に歯茎が下がる原因や、歯茎が下がらないようにする方法などを解説します。インプラント治療に関わるほかの歯茎のトラブルもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療によって歯茎が下がる原因

インプラントのイメージ

インプラント治療を受けたことによって、歯茎が下がることがあります。原因は、以下のとおりです。

インプラント周囲炎になったため

歯茎が下がるだけではなく、インプラントを失う原因となるのがインプラント周囲炎です。人工歯根であるインプラント体も被せ物も人工物ですが、インプラント周辺の歯茎は歯周病に感染してインプラント周囲炎になることがあります。

インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病と比較して進行が早いです。また、初期段階では痛みや出血が生じにくく、気づきにくいため悪化しやすいといえます。

通常の歯周病でも同様ですが、インプラント周囲炎も歯茎が下がる原因となるでしょう。

抜歯したあと、歯茎が回復しなかったため

インプラント治療を行う際は、抜歯をすることもあります。抜歯を行うと歯茎が傷つきますが、通常3〜4日で回復してもとの状態に戻ります。

うまく回復できなかった場合、歯茎が下がる原因になるのです。

噛み合わせが悪くなったため

インプラント治療を行ったことによって、噛み合わせが悪くなるケースがあります。歯茎に大きな力がかかり、歯茎が下がることがあるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりのため

インプラント治療を受けていなくても、歯ぎしりや食いしばりが強い場合は大きな負担がかかって歯茎が下がることがあります。歯ぎしりや食いしばりを改善することは難しいため、就寝時にはナイトガードを装着して歯や歯茎を守る必要があるでしょう。

歯磨きで歯茎にダメージを与えているため

歯茎に歯ブラシを当てるなど、歯磨きの仕方によって歯茎にダメージを与えていることがあります。しっかり磨けているかだけではなく、歯茎を傷つけていないかも意識して歯磨きを行いましょう。

インプラント治療で歯茎が下がることによる悪影響

インプラント治療で悩む人

歯茎が下がると、お口全体に大きな悪影響を及ぼします。

歯茎が下がって歯根部分が露出すると、歯が長く見えるなど審美性が低下します。歯茎がダメージを受けているので、残った歯茎も不健康に見えるでしょう。

歯茎が下がって最も困ることは、歯がぐらぐらと不安定になることです。しっかり噛めなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちるリスクも高まります。

十分に歯茎を回復させることができないと、インプラントの再治療は受けられないでしょう。入れ歯やブリッジを使っても、しっかり噛めなくなる可能性が高いです。

歯茎が下がると、見た目だけではなく、口腔機能に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。インプラント治療後に限らず、歯茎の状態は常に注視しましょう。

インプラント治療によるそのほかの歯茎のトラブル

インプラントでトラブルになった人

歯茎が下がること以外にも、インプラント治療によって以下の歯茎のトラブルが生じることがあります。

歯茎が黒くなる

インプラント治療後に歯茎が黒くなることがあります。原因として挙げられるのは、インプラント周囲炎です。

また、素材にもよりますが、インプラント体の金属が透けて黒く見えることもあります。歯茎が薄いことや、歯茎の表面に近い位置にインプラント体が埋入されたことが原因です。

歯茎が腫れる

インプラント治療は外科手術を伴うので、治療直後は歯茎が出血する、腫れるなどの症状が現れます。通常の手術後の反応であり、一定の期間内に改善されることが多いです。

しかし、2週間以上経過しても腫れが落ち着かない場合は、術後の感染などが考えられるでしょう。早急に歯科医師に相談してください。

手術後の傷口が白くなる

インプラント治療後の傷口が膜のような白いものに覆われて、ぶよぶよすることがあります。口内炎や汚れの場合もあるでしょう。

歯茎を押すと痛む

インプラント周辺の歯茎を押した際に、痛みを感じることがあります。理由としては、インプラント周囲炎が挙げられるでしょう。

インプラント周囲炎の場合、出血や腫れなどの症状も現れることが多いです。進行すると歯茎が痩せて、インプラントが抜け落ちるでしょう。

歯茎のトラブルを予防する方法

インプラント治療のために歯磨きする人

インプラント治療は外科手術を伴うため、痛みや腫れなどの症状が現れるのが一般的です。治療後数週間が経過しても続く場合は、放置せずに速やかに歯科医師に相談しましょう。

トラブルを予防するための方法は、以下のとおりです。

毎日のブラッシングと定期メンテナンスを徹底する

歯茎の健康を守るためには、食後は正しい方法でブラッシングをすることと、歯科医師の指示に従って定期メンテナンスを受けることが大切です。口腔内を清潔に保ち、問題が発生する前に歯科医師にチェックしてもらうことで、トラブルを予防できます。

トラブルが起こっていても早期に対応できるでしょう。歯茎が下がる、インプラントが抜け落ちるなど、重症化する前に対応してもらえるので、定期メンテナンスは必ず受けてください。

ナイトガードを使う

歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯茎を守るためにナイトガードを使用しましょう。日中も強く歯ぎしりや食いしばりをする場合は、衝撃を緩和するマウスピースの使用も検討してください。

生活習慣を見直す

喫煙の習慣がある場合は、歯茎の血行が悪くならないようにできる限り禁煙しましょう。細菌への抵抗力を高めるために、栄養のバランスのよい食事や十分に睡眠を取ることも重要です。また、ストレスを溜めないように心がけましょう。

歯周組織再生療法を受ける

歯茎が下がって顎の骨が溶け出している場合でも、歯周組織再生療法を受けることで、歯茎を取り戻せるかもしれません。歯茎が下がって歯が露出している状態が改善し、歯周病の進行も抑えられます。

歯周組織再生療法には複数の治療方法があり、歯科医院によって対応している治療法が異なります。歯周組織を再生させる成分であるエムドゲインを注入する方法や、患者さまご自身の骨を移植する方法、骨の代わりとなる骨補填材を使用する方法などが一般的です。

歯茎の再生療法を受ける

患者さまの上顎の結合組織や上皮組織を採取して、痩せた歯茎に移植する方法もあります。インプラントが安定するだけではなく、ご自身の組織を用いるため見た目が自然に仕上がることも大きなメリットです。

まとめ

口腔ケアのイメージ

インプラント治療後に、歯茎が下がることはあり得ます。インプラント周囲炎や、歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな要因がリスクとして挙げられます。

インプラント周囲炎によって歯茎が下がる症状は、セルフケアを徹底しながら定期メンテナンスに通い、歯茎に悪影響のある生活習慣を見直すことで予防可能です。食いしばりや歯ぎしりなどが原因の場合も、ナイトガードやマウスピースを装着することで予防できます。

歯茎が下がると、見た目が悪いだけではなく、歯が不安定になり噛みにくくなるでしょう。歯やインプラントが抜け落ちる可能性もあります。

インプラントだけではなく、すべての歯を守るために、日頃からご自身の歯の状態を確認してトラブルを予防しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントがぐらつくときはどうしたらいい?対処法と注意点を解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントがぐらつく人

インプラントは、失った歯を補う治療法のひとつです。しっかりと噛める安定感のある歯が手に入ることから、近年、治療を希望する方が増加しています。

しかし、インプラントに不具合を感じている方もいます。具体的には、インプラントがぐらつく、脱落するなどが挙げられるでしょう。

今回は、インプラントがぐらつく原因や対処法などについて解説します。インプラントのぐらつきを放置してはいけない理由や、ぐらつくときの注意点・対処法、予防法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントがぐらつく4つの原因

インプラントがぐらつく4つの原因イメージ

インプラントがぐらつく4つの原因について解説します。

人工歯の接着力が弱まっている

人工歯を接着剤で固定させるインプラントの場合、接着剤が流れ出ることで接着力が弱まり、インプラントがぐらつくケースがあります。インプラント本体に問題がなく、人工歯の接着力にのみ問題がある場合は、再度接着剤をつけて人工歯を装着して対処することが多いです。

短時間で終了し、治療費もあまりかかりません。

アバットメントが緩んでいる

アバットメントとは、歯茎の中に埋め込んだインプラント体の上に取り付けられる部品のことです。アバットメントのネジが緩むと、インプラントがぐらつくのです。

食いしばりなどが原因で、繰り返し強い力が加わるとネジが緩む可能性があります。

骨との結合がうまくできていない

通常、インプラントを骨に埋め込んだあと、ゆっくりと時間をかけて骨と結合します。

しかし、骨と結合している最中にインプラント周囲に炎症が生じると、骨との結合が妨げられる可能性があるでしょう。うまく骨と結合できなかった場合、インプラントがぐらつくことがあります。

歯科医師の技術やインプラントの材質、患者さまの骨の質などが影響し、骨との結合がしっかりと行われないケースがあります。骨との結合が不十分な状態では、インプラントがぐらつく可能性が高いです。

インプラント周囲炎を発症している

インプラントは人工物なので、虫歯になることはありません。そのため、セルフケアを怠る方もいるでしょう。

しかし、セルフケアや歯科医院でのメンテナンスを怠ると、インプラント周囲に炎症が起こる可能性があります。インプラント周囲の炎症の進行度は、大きく2段階にわけられます。

1段階目が、インプラント周囲粘膜炎といわれる状態です。インプラント周囲粘膜炎とは、天然歯における歯肉炎のことです。炎症は歯茎のみに限定されており、骨には及んでいません。

2段階目のインプラント周囲炎は、インプラントのぐらつきにつながります。インプラント周囲炎は、炎症がインプラントを支える骨にまで広がった状態です。

症状の進行を放置するとさらに深刻な状態になるため、早めに対処する必要があります。

インプラントがぐらつく状態で放置してはいけない理由

インプラントがぐらつくまま放置してはいけないイメージ

「インプラントがぐらつくけど、少しなら問題ないのでは?」と感じる方もいるでしょう。

しかし、ぐらつくインプラントを放置してはいけません。症状がさらに悪化する可能性があるからです。

周りの歯や組織に悪影響を及ぼし、口内環境が悪化する可能性もあるため、早めに対処しましょう。

また、インプラントがぐらつく原因がインプラント周囲炎だった場合、放置するとインプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラントを長く使い続けるためには、なるべく早めに治療したほうがよいといえます。

インプラントがぐらつくときの注意点

インプラントがぐらつくときの注意点イメージ

インプラントがぐらつくときの注意点は、以下のとおりです。

ご自身で改善しようとしない

インプラントがぐらつくことが気になって早く改善したいと考え、直接手で触ろうとする方もいるでしょう。

しかし、医療の知識がない一般の方では、インプラントがぐらつく原因を特定することができません。原因がわからない状態でインプラントに触れば、症状が悪化する可能性があります。

そのため、決してご自身では直さないでください。

外れた部品を捨てない

人工歯が外れた場合、ご自身で接着しようとする方もいるでしょう。医療の知識がない状態で人工歯を接着することは、非常に危険です。人工歯を誤って飲み込む可能性もあるため、必ず歯科医院で対処してもらいましょう。

「外れた人工歯は捨ててもいい?」と思う方がいるかもしれませんが、捨てずに保管してください。外れた人工歯を装着するだけで問題が解決するケースも多いです。

インプラントがぐらつくときの対処法

インプラントの器具

インプラントがぐらつくときの対処法をご紹介します。

人工歯を再接着する

人工歯の接着力が弱まってぐらつく場合、人工歯を再接着することで問題は解決します。専用の接着剤を使用して人工歯を接着するだけなので、治療費もさほどかかりません。

ネジを締め直す

インプラントの種類にもよりますが、人工歯をネジで留めている場合は、ネジが緩んでぐらつくケースがあります。ネジを締め直せばぐらつきは改善されるでしょう。

非常に簡単な処置で、治療費の負担も少ないです。

人工歯を外して炎症を抑える

インプラント周囲炎が原因の場合、人工歯を外して炎症が落ち着くのを待つことがあります。特に、インプラント周囲炎の初期段階であれば、人工歯を外してインプラント周囲を清掃・消毒することで炎症が治まるケースが多いです。

インプラント周囲炎を放置すると症状が進行し、インプラントが抜け落ちる可能性もあるため適切に対処しましょう。

インプラントを除去する

インプラント周囲が細菌に感染したことで、顎の骨が溶かされている場合もあります。インプラントを維持することは難しいので、インプラントを除去する必要があるでしょう。

インプラントのぐらつきを予防する方法

歯ブラシセット

インプラントがぐらつく原因は数多くありますが、口腔内の衛生状態が悪くなって細菌に感染したことや、インプラント周囲炎によってインプラントを支えている骨が溶けたことが原因のケースが多いです。

そのため、インプラントのぐらつきを予防するために重要なことは、セルフケアといえます。毎日のブラッシングやフロスによるケアをしっかりと行い、口腔内の衛生状態を良好にしましょう。

特に、夜の歯磨きを怠ると口腔環境が急速に悪化する可能性があります。就寝前のブラッシングはしっかり行ってください。

また、定期的に歯科医院を受診し、歯垢や歯石を徹底的に除去してもらうことも大切です。

インプラント治療を受ける歯科医院を慎重に選択することも重要でしょう。あまり多くはありませんが、歯科医師の診断が適切ではないことが原因でインプラントがぐらつくケースもあります。インプラント治療を受ける際は、技術の確かな歯科医師のいる歯科医院を選ぶことが大切です。

まとめ

インプラント治療

今回は、インプラントがぐらつく原因や、ぐらつくときの注意点・対処法、インプラントのぐらつきを予防する方法について解説しました。

インプラントがぐらつく原因は数多くあるため、医療の知識がない一般の方ではぐらつく原因を特定できません。原因がわからない状態でご自身で直そうとすることは大変危険なので、決して触ろうとせず早期に歯科医院を受診しましょう。

歯科医院を受診すれば、歯科医師が原因を特定して必要な処置をしてくれます。

また、インプラントがぐらつく主な原因は細菌感染であるため、日頃からセルフケアを徹底し、口腔内の衛生状態を悪化させないよう努めましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療のやり直しが必要なケースとは?費用についても解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラント治療に疑問があるイメージ

失った歯を補う治療法として、インプラント治療を選択する方が増えています。インプラントは自由診療で、高額な費用がかかるためやり直しについて心配する方も少なくありません。

「インプラント治療がやり直しになることはある?」「インプラント治療のやり直しが必要になった場合、どれくらいの費用がかかる?」など、不安をおもちの方もいるでしょう。

今回は、インプラント治療がやり直しになるケースや費用について解説します。インプラント治療のやり直しを防ぐための対策についても解説しますので、インプラント治療を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

インプラント治療がやり直しになるケース

インプラントのイメージ

厚生労働省の調査結果によると、インプラント治療を受けた方のうち90%以上の方が10〜15年もインプラントを使用できていることがわかっています。

しかし、なかには治療がやり直しになるケースもあるのです。では、どのような場合に治療がやり直しになるのでしょうか。

インプラント治療がやり直しになるケースは、以下のとおりです。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のためのQ&A」

噛み合わせが悪化した

噛み合わせが悪化すると、インプラント治療がやり直しになることがあります。

インプラント治療後に噛み合わせが悪化すると、うまく噛めなくなることがあります。食べ物をうまく噛めないと、消化器官に負担がかかり、全身の健康にも悪影響を及ぼすのです。

また、噛み合わせが悪化すると、インプラントや顎に強い負担がかかることもあります。顎に負担がかかると、顎関節症を引き起こすこともあるでしょう。

人工歯が脱落・破損した

インプラントの人工歯が脱落・破損した場合も、インプラント治療がやり直しになります。

インプラントの人工歯が脱落・破損する原因は、以下のとおりです。

  • 接着剤が劣化した
  • 噛み合わせが強い
  • 食いしばりや歯ぎしりの癖がある
  • 外部から刺激が加わった

上記のような場合、インプラントの人工歯が脱落・破損することがあります。人工歯が脱落・破損すると、噛み合わせにも悪影響を及ぼすため、放置せずに歯科医院を受診しましょう。

インプラント周囲炎になった

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺組織が炎症を起こす病気のことです。インプラントも天然歯と同様に炎症を起こすことがあります。インプラント周囲に磨き残しがあると細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こすのです。

放置すると、さらに症状が進行し、インプラントを支える骨が溶け、インプラントがグラグラし始めます。最悪の場合には、インプラントが抜け落ちることもあるのです。インプラント周囲炎を予防するために、しっかりと口腔ケアを行いましょう。

金属アレルギーを発症した

インプラントが原因で金属アレルギーを発症した場合、埋め込んだインプラントを除去するケースがあります。インプラント体にはチタンという比較的アレルギー症状が出にくい金属が使用されていますが、なかには金属アレルギーを引き起こす方もいるのです。

インプラント手術当初は問題がなかった方でも、突然金属アレルギーを引き起こすことがあります。インプラントが原因で金属アレルギーを引き起こした場合は、身体の影響を考え、インプラントを除去する必要があるのです。

インプラント体と骨が結合しない

インプラント手術後、インプラント体と骨が結合するまで2〜6か月程度かかります。インプラント体と骨が結合することによって、人工歯を支えることができるのです。

しかし、インプラント体と骨が結合しないと、いつまでもグラグラし、人工歯を支えられません。インプラント体と骨が結合しない場合に考えられる原因は、以下のとおりです。

  • インプラント手術中にドリルの熱が顎の骨にダメージを与えた
  • 必要な骨造成をせずにインプラント手術に踏み切った
  • 細菌感染した

上記のようなトラブルが原因で、インプラント体と骨が結合しない可能性があります。結果として、インプラント治療がやり直しになることがあるのです。

腫れや痛みが続く

インプラント手術では骨にダメージを与えるため、手術後しばらくは痛みが出ることや腫れることがあります。痛みや腫れのピークは手術後2〜3日で、少しずつ治まるでしょう。インプラント手術後は、痛み止めや抗生物質が処方されます。

しかし、痛み止めを服用しても痛みが続く場合は、何らかの問題が起こっている可能性が高いです。例えば、神経や血管が破損していることや、傷口が細菌感染していることが考えられます。また、隣接する歯の神経にインプラント体が接しているケースも否定できません。

異常な痛みを感じたら、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

インプラント治療のやり直しの費用

ンプラント治療のやり直しの費用イメージ

インプラント治療のやり直しにはどれくらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。

インプラント治療は、自由診療です。そのため、インプラント治療のやり直しの費用は、歯科医院によって異なります。また、インプラント治療がやり直しになる理由や、手術から経過している年数によっても費用は異なるでしょう。

インプラント治療のやり直しにかかる費用の目安は、以下のとおりです。

<インプラント治療のやり直しにかかる費用の目安>

インプラント除去手術 ・保険が適用される場合:1,400円程度
・自費診療の場合:歯科医院によって異なる
骨造成 15,000〜300,000円程度
(手術の内容と状態によって異なります)
インプラント再治療 1本あたり350,000〜400,000円程度

インプラント治療がやり直しになる理由によって費用は異なるため、詳しくは歯科医師に確認しましょう。

また、インプラントのメーカーによっては保証がついているものもあります。保証が適用されれば、やり直しの費用を抑えることができるでしょう。

例えば、手術後すぐにやり直しが必要になった場合は、無償でやり直しの治療を受けられる可能性があります。インプラント治療後、数年経った場合でも、条件を満たせば安い費用で治療を受けられることもあるのです。

インプラントの保証を受けるための条件は、以下のとおりです。

  • 保証期間内である
  • 定期的にメンテナンスを受けている
  • 喫煙をしていない
  • 故意または重大な過失による破損ではない

インプラント治療後、定期的にメンテナンスを受けていない場合、保証が適用されません。また喫煙をしている場合も保証が適用されないため、禁煙したほうがよいでしょう。

インプラント治療のやり直しを防ぐ方法

歯医者でインプラントの治療を受ける

インプラントのやり直しはできるだけ避けたいでしょう。インプラント治療のやり直しを防ぐためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

以下に詳しく解説します。

信頼できる歯科医院で治療を受ける

インプラント治療のやり直しを防ぐためには、インプラント治療の経験が豊富で信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることです。経験が豊富な歯科医師であれば、手術時に思いがけないトラブルが起こった場合でも適切な処置を施してくれるでしょう。

また、インプラント治療の費用があまりにも安い歯科医院は、保証が適用されないメーカーのインプラントを取り扱っている場合があります。安さに飛び付かず、治療内容や費用設定、保証システムを確認したうえで歯科医院を選びましょう。

しっかりとセルフケアを行う

インプラント治療後は、セルフケアをしっかりと行いましょう。セルフケアを怠ると、インプラント周囲炎になるリスクが高まるためです。

インプラントは天然歯と同じように口腔ケアができます。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も使用して、歯と歯の間の汚れまでしっかり除去しましょう。

定期的にメンテナンスに通う

インプラント治療後は定期的にメンテナンスに通いましょう。メンテナンスでは、噛み合わせや歯茎、インプラントの状態を確認します。

インプラントや口内に異常が起きていた場合でも、定期的にメンテナンスに通っていれば、早い段階で処置でき、長くよい状態を保てるのです。

また、インプラントの保証を受けるためには、定期的にメンテナンスに通っていることが条件です。インプラント治療がやり直しになった場合に保証が適用されるよう、定期的にメンテナンスに通いましょう。

禁煙する

喫煙をすると、インプラント周囲炎になりやすいです。上述のとおり、インプラント周囲炎になると治療がやり直しになる可能性があります。インプラント周囲炎による治療のやり直しを防ぐためにも、禁煙しましょう。

喫煙によって歯茎に栄養が行き渡らなくなると、歯茎が痩せることもあります。免疫力が落ち、治癒能力も低下するため、インプラント体と骨が結合しにくくなることもあるでしょう。

また、インプラント治療のやり直しが必要になっても、喫煙をしていると保証が適用されません。口腔内の健康だけでなく、身体全体の健康にも悪影響を及ぼすため、禁煙しましょう。

まとめ

インプラント治療イメージ

今回は、インプラント治療がやり直しになるケースや、やり直しを防ぐための対策について解説しました。インプラント治療の成功率は高いです。

しかし、なかにはインプラント治療がやり直しになる場合があり、やり直しが必要になると費用もかかります。インプラント治療のやり直しを防ぐためには、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが重要です。また、しっかりと口腔ケアを行い、定期的にメンテナンスに通うことで治療のやり直しを防げるでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントは虫歯にならない?注意したい口腔トラブルとケア方法

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

虫歯

インプラントは人工物なので、虫歯にはなりません。

しかし、虫歯以外の口腔トラブルが起きる可能性はあります。

今回は、インプラントの概要や、治療後に注意したい口腔トラブルについて解説します。インプラントを長く使うための正しいケア方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

インプラント

インプラントとは、体に入れる人工の材料や部品のことです。歯科においては、人工歯根を顎の骨に埋め込んで歯を補う治療のことを指します。

歯科分野におけるインプラントは、生体親和性の高いチタンやチタン合金でできた人工歯根を顎の骨に埋め込む治療です。顎の骨に埋め込む部分をインプラント体、人工歯とインプラント体を連結させる部分をアバットメントといいます。

インプラントは、歯を失った場合でもご自身の歯のように使用できる画期的な治療法です。

しかし、デメリットがない治療法ではありません。メリットとデメリット、それぞれ確認しましょう。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下のとおりです。

  • ご自身の歯と同じようにしっかりと噛める
  • 入れ歯のような異物感や違和感がない
  • ほかの健康な歯に影響を与えない
  • ご自身の歯に近い自然な見た目が手に入る

歯を失った場合の治療法として、取り外し式の入れ歯や、橋をかけるように歯を補うブリッジが挙げられます。

しかし、入れ歯やブリッジは周囲の歯に負担をかける治療法です。入れ歯はほかの歯に金属のバネをかけて固定し、ブリッジは失った歯に隣接する歯を削って土台としなければなりません。

インプラントは独立して治療できるので、ほかの歯に負担をかけることなく歯を補えます。また、人工歯に使用するのは、天然歯の色調や透明感、艶を再現できる素材です。自然な見た目が手に入ることもメリットでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下のとおりです。

  • 保険適用外なので費用が高額になる
  • 外科手術を行うので身体に負担がかかる
  • 持病などによって治療を受けられないことがある
  • 顎の骨が十分にない場合は骨造成が必要になる
  • 埋入後はメンテナンスを継続する必要がある

費用の目安は1本あたり300,000〜500,000円で、歯科医院によって異なります。骨の量を増やす骨造成を行う場合は、追加で費用がかかるでしょう。

外科手術を行うので、負担が大きいこともデメリットです。全身の健康状態によっては、治療を受けられない場合があるでしょう。

インプラントは虫歯にならない?

インプラントに疑問がある女性

インプラントは人工物であり、金属でできているので虫歯になりません。

しかし、周囲の組織が炎症を起こすことはあります。インプラントの周囲が歯周病菌に感染した状態を、インプラント周囲炎といいます。

インプラント周囲炎については後述するので、参考にしてください。

インプラント治療後に注意したい口腔トラブル

インプラントの説明を受ける女性

インプラントは、入れたらそのまま問題なく使用できるわけではありません。適切に使用していれば問題なく使えますが、稀にトラブルが起きることがあります。

インプラント治療後に注意したい口腔トラブルは、以下のとおりです。

インプラントが固定されない

インプラント手術を行っても、インプラント体と顎の骨がうまく結合せず、固定されないことがあります。インプラントが骨と結合しなければ、噛むことはできません。

インプラントを埋め込む位置や深さが適切でなければ、骨と結合しないことがあります。また、インプラント体を埋め込む際に顎の骨にダメージを与えると、うまく結合できないでしょう。

インプラントがしっかりと固定されるためには、インプラントの実績の多い歯科医院で治療を受けることが重要です。手術のトラブルによって骨と結合しなかった場合の補償などについても、事前に確認しましょう。

インプラント周囲炎に感染する

インプラントは人工物なので感染症にかかることはありませんが、天然歯における歯周病になることはあります。インプラントの歯周病を、インプラント周囲炎といいます。

日頃の歯磨きや歯科医院でのクリーニングなどのメンテナンスが不十分な場合、汚れが溜まって細菌が増殖し、インプラント周囲炎になる可能性が高いです。歯周病がある状態でインプラント治療を受けた場合も、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。

インプラント周囲炎になると、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こします。進行するとインプラント周囲の骨が溶け、最悪の場合はインプラントが脱落します。

インプラント周囲炎にならないためには、自宅でのケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。

腫れや痺れ、痛みなどの症状が続く

インプラントの手術後に、腫れや痺れ、痛みなどの症状が出ることがあります。術後2〜3日でピークを迎えて徐々に落ち着くのが一般的ですが、長期的に続く、または悪化する場合は問題があります。

インプラントが適切に埋入されておらず、神経を損傷している、ほかの歯を圧迫している可能性があるでしょう。患部が細菌に感染している可能性もあるので、早めに歯科医院を受診してください。

人工歯が破損する・外れる

インプラントは、定期的にメンテナンスを受けていれば長く使用できます。

しかし、使用していると人工歯が外れる・破損するなどのトラブルが起きることがあるでしょう。噛み合わせが適切でないことや、人工歯が徐々に緩んできたことなどが原因として考えられます。メンテナンスでは、噛み合わせのチェックなども行うので必ず受診してください。

また、インプラントの破損は、メーカーの補償によって無償もしくは一部有償にて修理できる場合があります。定期的にメンテナンスを受けていることが補償の条件となっている場合が多いです。

インプラントの正しいケア方法

歯の模型

インプラントのケアは、自宅で行うセルフケアと、歯科医院で受けるプロフェッショナルケアの両方が大切です。日々の衛生ケアはご自身で行う必要がありますが、自宅でのケアでは完全に汚れを除去することはできないでしょう。

基本的に、インプラントは天然歯と同様にケアします。毎日歯磨きをして、清潔に保ちましょう。

インプラントは、人工歯根部から少しくびれたような形をしています。くびれた部分に汚れが溜まりやすいので、特に注意して磨いてください。汚れが溜まると、インプラント周囲炎を引き起こすかもしれません。

プロフェッショナルケアでは、ふだんの歯磨きでは落とせない汚れを、専用の機械を使って除去します。どれだけ丁寧に歯磨きをしても、セルフケアだけでは完全に汚れを除去できません。

定期的にメンテナンスを受けて、クリーニングしてもらうことが重要です。

インプラント治療後はメンテナンスを受けよう!

インプラントのケアを受ける女性

インプラント治療後は、定期的にメンテナンスを受けましょう。インプラント周囲炎の予防としても重要ですが、インプラントが破損した場合に補償を受けるためにも、メンテナンスは受ける必要があります。

メンテナンスで確認される項目は、以下のとおりです。

  • インプラント周囲炎の症状の有無
  • インプラントや全体の噛み合わせ
  • インプラントの動揺度
  • インプラントの歯周ポケットの深さ

必要に応じて、レントゲン写真を撮影する場合もあります。インプラントのメンテナンスは3〜6か月に一度を目安にしている歯科医院が多いでしょう。口内の状態によって適切な時期は異なるので、歯科医師の指示に従って受診してください。

定期的に上記の項目を確認することで、問題が起きていた場合に早期に気づくことができます。インプラントが脱落するなど、大きなトラブルにつながる前に対応できるので、インプラントを長く使い続けられるでしょう。

まとめ

鏡を見る女性

インプラントは、虫歯になりません。

しかし、治療後にトラブルが起きることはあります。代表的なのは、インプラント周囲炎です。進行すると、インプラントが脱落する場合や、維持できなくなり抜去しなければならない場合があります。

インプラント周囲炎を防ぐためには、自宅での丁寧なセルフケアと、歯科医院でのプロケアが大切です。歯科医師と相談し、指示された期間を守ってメンテナンスを受けてください。

インプラントを検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントの平均寿命と寿命を延ばすコツを解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントのイメージず

インプラントは、ブリッジや入れ歯よりも寿命が長く、見た目も美しいことから人気の治療法です。

しかし、生活習慣の影響やメンテナンス不足が原因で、平均寿命よりも短くなることもあるでしょう。

今回は、インプラントの平均寿命や、寿命を延ばすコツなどを解説します。寿命が短くなる原因などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントの平均寿命

机に置かれたカレンダーと白い時計

インプラントの寿命とは、人工歯が破損する、インプラント体が抜け落ちるなど、インプラントが使えなくなるまでの期間のことです。厚生労働省の調査によると、インプラントの平均寿命は10~15年といわれています。

部位別に確認すると、上顎のインプラントの使用者の約90%、下顎のインプラントの使用者の約94%の方が、インプラント治療後10~15年経っても問題なく使用できています。上下ともに90%以上の方が、10年以上インプラント問題なく使用しているのです。

しかし、インプラントを長く使い続けるには、歯磨きなどのセルフケアや定期メンテナンスが欠かせません。

歯を補う治療法として、インプラント以外にブリッジや入れ歯が挙げられます。ブリッジの平均寿命は約7年、入れ歯の平均寿命は約4年といわれています。インプラントの寿命は非常に長いことがわかるでしょう。

特に、入れ歯の場合は使い続けるうちにバネが弱まることや、歯茎とのフィット感がなくなることが多いです。平均寿命よりも短い頻度で作り直しが必要になることも珍しくありません。

ブリッジや入れ歯は、隣の歯を削る、隣の歯を支えとするなど、周囲の歯に負担をかけます。保険適用で治療できるため費用は抑えられますが、残っている歯の寿命を短くする可能性があるのです。

インプラントは自費診療のため費用がかかるものの、インプラント体を顎の骨に埋め込むことで独立した1本の歯を作れます。隣の歯に負担をかけずにしっかり噛めるようになることがメリットでしょう。

インプラントの寿命が短くなる原因

机に置かれた虫眼鏡と?のブロック

インプラントの平均寿命は10~15年とお伝えしましたが、生活習慣やセルフケア・メンテナンス不足などが原因で、寿命が短くなることがあります。

インプラントの寿命が短くなる原因は、以下のとおりです。

定期メンテナンスに通っていない

インプラントの寿命が短くなる原因の多くは、インプラント周囲炎とされています。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎が腫れる・出血するなど、歯周病に似た症状が現れる病気です。

インプラントは、天然歯と比べると細菌への抵抗力が低いです。形状的にも、歯茎のすき間に汚れが溜まりやすく、ケアを怠るとインプラント周囲炎を引き起こしやすいといわれています。

インプラント周囲炎の症状が進行すると、歯茎から顎の骨にまで炎症が広がります。インプラントがぐらつき、最悪の場合抜け落ちることもあるでしょう。

インプラントは人工物のため、インプラント周囲炎になっても気付きにくいです。インプラント治療が終わったからと定期メンテナンスを怠ると、気付かない間にインプラント周囲炎が進行し、インプラントの寿命が短くなるかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすには、毎日の歯磨きにくわえ、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

噛み合わせに問題がある

全体的な噛み合わせが悪くインプラントに負担が集中すると、人工歯の破損やインプラントのぐらつき・脱落につながります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意してください。

歯ぎしりや食いしばりは、集中しているときや就寝時など無意識下で行うことが多く、食事の際などの噛む力の3~5倍ほどの負担が歯にかかるといわれています。歯ぎしりや食いしばりで歯に負担がかかり続けると、インプラントだけでなく、残っている歯の寿命も短くなるでしょう。

全体的な噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりや食いしばりを誘発しやすいです。インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受け、噛み合わせを確認してもらいましょう。

喫煙習慣がある

喫煙する方としない方を比べると、喫煙する方のほうが歯周病にもインプラント周囲炎にもなりやすいといわれています。タバコに含まれるニコチンやタールによって血流が悪くなり、免疫力が低下するからです。喫煙していると、インプラントの寿命が短くなりやすいといえるでしょう。

また、タバコは顎の骨とインプラントの結合を阻害します。インプラントの埋入手術後、顎の骨とインプラント体が結合するのを待つ期間がありますが、喫煙しているとインプラントがしっかり顎の骨に定着しないかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすコツ

黄色い背景に浮かぶtipsの吹き出し

インプラントはブリッジや入れ歯よりも平均寿命が長いですが、日頃のケアを怠れば寿命が短くなる可能性があります。日頃からケアを適切に行っていれば、15年、20年と平均寿命を超えて長く使い続けられる場合もあります。

インプラントの寿命の長さは、患者様の日頃の努力次第といっても過言ではないでしょう。インプラントの寿命を延ばすための5つのコツをご紹介します。

定期メンテナンスを欠かさない

インプラントを長く使い続けるには、何も症状がなくても定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。

定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受けることで、歯磨きだけでは除去できない汚れを徹底的に取り除けます。インプラント周囲炎の予防、残っている歯の虫歯・歯周病の予防にも効果があるでしょう。

特に、インプラントは人工物のため、何かトラブルがあっても気付きにくいです。定期的なメンテナンスで歯科医師に確認してもらうことは、トラブルの早期発見・早期治療につながります。

定期メンテナンスでは、全体の噛み合わせのチェックや歯磨き指導なども行います。全体的なトラブルの有無や日頃のケア方法もチェックすることで、インプラントだけでなく、周りの歯の寿命を延ばすことができるでしょう。

セルフケアを徹底する

インプラントのぐらつき・脱落の原因であるインプラント周囲炎を予防するには、定期的なメンテナンスと、毎日のセルフケアが欠かせません。毎日の歯磨きが適切にできておらず汚れが残った状態では、定期的にメンテナンスを受けていても、インプラント周囲炎になることがあるのです。

特に、インプラントは形状的に歯と歯茎の境目に汚れが溜まりやすいです。ワンタフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使用して、しっかりと汚れを除去しましょう。

噛み合わせを調整する

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込んで独立した1本の歯を作る治療です。ブリッジや入れ歯よりも、しっかり噛めることが特徴でしょう。

しかし、全体的な噛み合わせが悪い場合、インプラント部分に負担が集中し、インプラントが破損するかもしれません。最悪の場合、インプラントを除去しなければならないこともあります。噛み合わせが悪い場合は、噛み合わせを調整しましょう。

インプラントの治療直後は噛み合わせに問題がなくても、長く使っていると噛み合わせが変化することがあります。インプラントはすり減りませんが、天然歯がすり減ることでインプラント部分が高くなるのです。

定期的に噛み合わせをチェックし、調整することが重要です。ご自身では噛み合わせの状態を判断できないこともあるので、定期メンテナンスで確認してもらうとよいでしょう。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インプラント部分に過大な負担がかかり、インプラントの寿命が短くなります。就寝時には、ナイトガードを使用するとよいでしょう。

ナイトガードを使用すると上下の歯が直接当たることを防げるので、インプラントにかかる負担を軽減できます。ナイトガードを装着したまま眠ることに違和感があるかもしれませんが、慣れれば問題なく使用できるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりの自覚がなくても、朝起きたときに顎や頬にだるさがある場合や、頬や舌に噛んだ跡がついている場合は、歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれません。定期メンテナンスでは、歯ぎしりや食いしばりの有無も確認できるので、一度歯科医師に相談しましょう。

禁煙する

喫煙している方はインプラント周囲炎を患いやすいため、インプラントの寿命が短くなりやすいです。顎の骨とインプラント体の定着を阻害するため、インプラント治療の失敗につながることもあります。

インプラント治療を受ける方やインプラントの寿命を延ばしたい方は、可能であれば禁煙しましょう。1日の喫煙本数を減らすことから始めるのが一般的です。

ご自身で禁煙するのが難しい場合は、禁煙外来を受診するとよいでしょう。

インプラントの寿命がきたらどうする?

顎に手を当てて考える女性

インプラントはほかの治療法に比べて寿命が長いですが、永久に使えるわけではありません。人工歯が破損する、インプラントが抜け落ちるなど、寿命がくることもあるでしょう。

インプラント体に問題がなく人工歯部分だけが破損した場合は、人工歯部分のみを作り直すことで対処できます。インプラント体が抜け落ちた場合は、インプラントの治療のやり直しが必要です。

インプラント治療は自費診療のため、保証を設けている歯科医院が多いです。保証の内容や期間は歯科医院によって異なりますが、保証期間内であれば無料、もしくは安価に治療をやり直せるでしょう。

ただし、条件を満たしていないと、保証は受けられません。特に、インプラント治療後に自己判断で通院をやめた場合や、歯科医師の指定した頻度でメンテナンスを受けていなかった場合、保証が受けられないことがあります。

インプラントの寿命を延ばすだけでなく、保証を受けるためにも、定期メンテナンスは重要です。インプラント治療が終わったからと自己判断で通院をやめず、定期的にメンテナンスを受けましょう。

まとめ

歯型を持ってインプラントの説明をする人

インプラントの平均寿命は約10~15年といわれています。毎日の歯磨きや定期メンテナンスを怠ると、平均寿命よりも短い年数で寿命を迎えることもあるでしょう。

日頃からケアを欠かさなければ、15年、20年と平均寿命よりも長く使い続けることも可能です。インプラントの寿命には、日々のケアが大きく関わるのです。

インプラントの寿命を延ばすために、毎日の歯磨きで磨き残しをできるだけなくし、定期的にメンテナンスに通いましょう。噛み合わせのチェックや歯ぎしり・食いしばりの対策、禁煙など生活習慣を見直すことも大切です。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療中に痛みが出るタイミングと対処法を解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの模型を指差す歯科医師

インプラント治療中に痛みが出るタイミングは、手術中や麻酔の効果が切れた手術後です。インプラント周囲炎など、感染症にかかった場合も痛みを感じることがあります。

今回は、インプラント治療中に痛みが出るタイミングと対処法について解説します。

インプラント治療中に痛みはある?

顎に手を当てて考える女性

インプラントの手術中は局所麻酔を使用するため、基本的には痛みを感じません。麻酔の効き方には個人差がありますが、麻酔が途中で効かなくなった場合はすぐに追加できるので、過度な心配は不要です。

一部の歯科医院では、不安や緊張を緩和する静脈内鎮静法という方法も採用しています。治療予定の歯科医院が、どのような麻酔法を用いているか事前に確認するとよいでしょう。

インプラント治療中に痛みが出るタイミング

歯の痛みから顎を抑える女性

インプラント治療では、手術中以外にもさまざまなタイミングで痛みを感じることがあります。

インプラント埋入の手術中

上述したように、インプラントの手術中は麻酔が効いているため、痛みはほとんど感じられません。基本的に麻酔が手術中に切れる心配もないでしょう。

麻酔を打つときの注射の痛みはありますが、一時的なものなのですぐに和らぎます。

インプラント埋入の手術直後

インプラント手術後、麻酔の効果がなくなった際に痛みを感じることがあります。手術では歯茎を開いて骨に小さな穴をあけるため、麻酔の効果が切れたときに痛みを実感するのです。

手術後に処方される痛み止めで痛みはコントロールできるので、過度な不安は不要です。

手術後の痛みは、数日から1週間程度で自然と軽減します。1週間以上経っても痛みが続く場合は、何らかの問題が生じている可能性があるので歯科医師に相談しましょう。

手術後の抜糸時

インプラント手術から約7~10日後、歯科医院で抜糸を行います。抜歯の際、軽い痛みや違和感を覚える方もいるでしょう。痛みの感じ方は人それぞれで「ほんの少し違和感がある」と感じる方もいれば、「ちょっとチクチクする」と感じる方もいます。

痛みが強く感じられると予想される場合、前もって麻酔をしてもらうこともできるので、不安な方は担当の歯科医師に事前に相談しましょう。

抜糸後

抜糸後に痛みを感じることは少ないですが、患部に過度な刺激や衝撃が加わると、痛みを感じることがあります。例えば、手術した部位で硬い食べ物を噛む、歯ブラシで強く磨いたときなどです。

患部に大きな、または持続的な刺激が加わると、手術で縫合した部分が開くリスクがあります。そのため、少なくとも4週間は患部を強く刺激しないよう注意しましょう。

手術後しばらく経過してから

インプラントの手術からある程度の時間が経過したあと、痛みが生じる可能性があります。主な原因は、インプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎とは、インプラントに近接する歯茎が炎症を起こしている状態のことです。適切に歯磨きを行わないと、インプラントと歯茎の間に歯垢が蓄積されて炎症が生じます。

インプラントは、天然の歯に比べて歯茎との接合が弱く、細菌が侵入しやすいです。炎症が進行すると、歯茎の腫れや出血だけでなく、インプラントを支える骨が徐々に失われ、最終的にはインプラントの脱落を引き起こす恐れもあります。

インプラント治療中の痛みへの対処法

患者の口の中を診察する男性歯科医師

インプラント治療中に生じる痛みは、予防・軽減することが可能です。インプラント治療中の痛みへの対処法をご紹介します。

局所麻酔法を用いる

インプラント治療で主に採用される麻酔方法は、局所麻酔法です。治療部位だけを麻酔することで、その部分の痛みを遮断します。全身麻酔と比較すると、局所麻酔法は麻酔の持続時間が短く全体的な体への影響も小さいので、治療後すぐに帰宅することが可能です。

局所麻酔にはいくつかの方法があります。浸潤麻酔法の場合、効果は約2~3時間持続します。伝達麻酔法では、約6~8時間の効果が期待できるでしょう。

局所麻酔は注射を用いるため、針を刺したときの痛みが心配な方も多いです。注射の痛みを軽減する方法として、表面麻酔法があります。麻酔薬を歯茎の上から塗布し、注射の痛みを軽減する方法です。

鎮静法を用いる

通常の局所麻酔と合わせて、鎮静法を使用する歯科医院もあります。鎮静法は、全身をリラックスした状態にし、手術中の緊張や不安を緩和します。手術に極度の恐怖を覚える方や、緊張感が強い方に用いられることが多いです。

特に、不安を感じやすい方は局所麻酔だけでは不安や恐怖を拭い去れず、突然の体調不良やパニック状態になることもあります。鎮静法を使用することで、安心して治療に臨むことが可能になるのです。

鎮静法には、複数の方法があります。吸入鎮静法では、ガス状の麻酔薬を吸入し、静脈内鎮静法では麻酔薬を点滴で静脈から注入します。どちらの方法も、完全に意識を喪失することはなく、眠るような安心感のある状態を作り出すのです。

鎮痛剤を使用する

手術後の痛みには、処方された痛み止めの服用が効果的です。手術後に処方される抗生物質を適切に服用すれば、痛みは最短で数日、長くても1~2週間で軽減します。

喫煙を控える

喫煙者は、タバコによる悪影響でインプラントに関する問題が非喫煙者よりも頻繁に発生するとされています。主な理由は、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素の影響が挙げられるでしょう。

ニコチンは免疫システムを弱めるため、感染に対する抵抗力が減少します。一酸化炭素は血液中の酸素運搬能力を妨げ、酸素や栄養が骨や歯に十分に供給されなくなるでしょう。

そのため、インプラントを固定する骨が弱まり、インプラントが安定しなくなる場合もあるのです。リスクを最小限に抑えるには、禁煙を目指しましょう。

飲酒を控える

アルコールは傷の回復を遅らせるため、インプラント治療後は飲酒を避けましょう。

傷は、周囲の血が凝固して止血され、次第に修復されます。アルコールを飲むと血流が活発になり、血液が固まりにくくなります。そのため、手術の傷がなかなか治らないという問題が発生するのです。

さらに、アルコールの摂取は感染のリスクも増加させる恐れがあります。飲酒は体の水分を奪うため、唾液の分泌量が減少します。唾液には細菌を排除する役割があるので、唾液量が減ることでインプラント周囲炎のリスクも高まるのです。

入浴を控える

インプラントの手術後、シャワーなら問題ありませんが、熱いお湯の浴槽に入るのは避けたほうがよいでしょう。熱いお湯で体を温めると血行がよくなり、出血や痛みが増すリスクが上がるからです。

手術後2~3日経てば、ゆっくりとお湯に浸かれるようになります。

しかし、患部に痛みや腫れがある場合は、お湯に浸かるのは避けたほうがよいでしょう。軽めの散歩レベルの運動でも血行が促進されるので、手術後2~3日は避けてください。

患部を安静にする

インプラントの治療後、抜糸までの間は、治療箇所に歯ブラシが当たらないように注意しましょう。歯ブラシが接触すると患部を傷つける恐れがあり、傷の治りが遅れるかもしれません。

歯磨き粉やマウスウォッシュも患部に刺激を与える可能性があるので、抜糸までの期間は使用を避けましょう。強くうがいをすることも出血の原因になるため、口をそっとすすぐ程度にしてください。

柔らかいものを食べる

インプラント治療後、最初の数日はお粥や豆腐、ヨーグルトなどの柔らかいものを食べましょう。硬いものを食べると、完全に治っていない手術部位を傷つけるリスクがあり、縫った部分が開く可能性があります。辛いものなど刺激の強い飲食物やお餅、ガムなどは痛みの原因になるので避けましょう。

食事の際は、手術した部分とは逆側の歯を使って、傷を避けるようにしてください。

手術後2~3時間は、局所麻酔の影響で感覚が鈍くなっています。ご自身の口や唇を噛む、温度がわからず熱い食べ物によって火傷するなどの危険があります。麻酔が切れるまで、食事は控えてください。

まとめ

歯型を持ってインプラントの説明をする人

インプラント治療中に痛みが出るタイミングは、手術中だけでなく手術後も考えられます。手術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じません。痛みを感じるタイミングとして多いのは、麻酔が切れた手術後です。

しかし、帰宅前に痛み止めや抗生物質が渡されるため、適切に服用していれば2~3日で痛みは軽減するでしょう。

痛みを増強させる要因としては、患部への刺激や血行の促進が挙げられます。そのため、傷口が気になっても舌で触るなど、刺激を与えることは避けましょう。歯ブラシで磨くことも厳禁です。

血行を促進させる行動としては、喫煙、飲酒、入浴、運動などが挙げられます。医師の指示に従って、決められた期間中はこれらの行動は控えましょう。

痛み止めを飲んでも治まらない痛みがある場合や、痛みが長引く場合は、何らかの問題が起きているかもしれません。早めに担当の歯科医師に相談しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療後に口臭がきつくなる原因と対策!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って笑う女性

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因は、インプラント周囲炎や磨き残し、ネジが緩んでいることなどが挙げられます。

今回は、インプラント治療後に口臭がきつくなる原因やインプラント治療後の口臭対策などをご紹介します。ぜひ本記事を参考に、インプラント治療後に口臭がきつくならないように対策しましょう。

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因

マスクを外して口臭を気にする女性

インプラント治療後に口臭がきつくなる主な原因は、以下のとおりです。

  • 磨き残しがある
  • 口内が乾燥している
  • インプラント周囲炎になっている
  • 虫歯や歯周病になっている
  • ネジが緩んでいる

それぞれ解説します。

磨き残しがある

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因として、磨き残しが挙げられます。

インプラント治療とは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで人工歯を装着する治療法です。インプラントを埋め込むことでインプラント部分に段差ができるので、食べかすや歯垢が付着しやすくなります。食べかすや歯垢は、口臭の原因となるでしょう。

ふだんから入念にブラッシングすることはもちろん、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、口臭対策につながります。

口内が乾燥している

インプラント治療後、一時的に唾液の分泌量が減少することがあります。唾液には自浄作用があり、口内を清潔に保つ役割を果たしているので、分泌量が減少すると口内環境が悪くなるでしょう。

細菌が増加することで、口臭がきつくなることがあります。

インプラント周囲炎になっている

インプラント周囲炎も、口臭がきつくなる原因です。インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こす疾患です。

症状が悪化すると炎症が骨まで達し、インプラントが抜け落ちるリスクもあります。口臭の原因となるガスを発生するので、インプラント治療後に口臭がきつくなったと感じたらなるべく早く歯科医院を受診しましょう。

虫歯や歯周病になっている

虫歯や歯周病は、口臭がきつくなる原因です。インプラント治療では歯茎を切開するなど、外科治療を行います。傷が痛み、うまく歯磨きができないこともあるでしょう。

インプラント治療直後は問題なくても、メンテナンスを受けていなければ口内やインプラント周囲に汚れが蓄積されます。

口内を清潔に保てなかった場合、虫歯や歯周病のリスクが高まり、口臭が悪化することがあるでしょう。

ネジが緩んでいる

インプラントのネジが緩んでいると、すき間に食べかすや歯垢が入り込み、口臭の原因となります。インプラントは基本的に、人工歯(被せ部分)、アバットメント(人工歯とインプラントの接続部分)、インプラント体(人工歯根)の3つのパーツで構成されます。

人工歯とインプラント体を接続するアバットメントが緩むと、すき間に食べかすなどが入り込むでしょう。口臭の原因となるので、ネジを締めなおす必要があります。インプラント治療時はしっかりと締まっていても、時間が経つと緩むケースもあるので注意してください。

インプラントの噛み合わせによってネジが緩んだ場合は、顎関節症や人工歯の破折などの原因となる可能性があります。噛み合わせに問題がないかは、歯科医院で定期的にチェックしてもらいましょう。

口臭のチェック方法

口臭を気にして口元に手を当てる

口臭のチェック方法は、以下のとおりです。

  • 袋を使用する
  • 口臭測定器を使う
  • 舌の汚れを確認する

それぞれ解説します。

袋を使用する

袋を使用して簡単に口臭をチェックできます。

できるだけ小さい袋を用意して息を吹き込み、袋を鼻に当ててにおいを嗅ぎましょう。くさいと感じる場合は口臭がきつくなっているので、対処する必要があるでしょう。

袋以外にもコップなどでにおいを確認できます。花粉症や鼻炎などで鼻が詰まっている場合はにおいを感じにくいので、ほかの人に口臭をチェックしてもらうとよいでしょう。

口臭測定器を使う

口臭測定器を使用することで、数値で口臭をチェックすることが可能です。自分の感覚だけでなく客観的な数値を知れるので、確実に口臭の確認ができます。

口臭測定器では、口臭の原因となるメチルメルカプタンや、ジメチルサルファイド、硫化水素を測定するのが一般的です。商品によって異なりますが、数千円から市販されているので、口臭が気になる方は購入して定期的に確認しましょう。

舌の汚れを確認する

舌の汚れが口臭の原因となっている可能性もあるので、舌の汚れを確認しましょう。一般的に舌はピンク色ですが、舌に汚れが付着していると白い状態になります。舌が白い状態になっていると、口臭がきつくなっているといえるでしょう。

舌の白い汚れは舌苔とよばれる細菌の集まりです。歯周病菌も潜んでいるので、定期的に舌の汚れを除去しましょう。舌を清潔にすることは、口臭予防はもちろん、インプラント周囲炎や歯周病の予防にも効果的です。

インプラント治療後の口臭対策

口の前に手を当てる女性

インプラント治療後の口臭対策は、以下の3つです。

  • 正しくブラッシングする
  • インプラント周囲炎を治療する
  • 定期的にメンテナンスを受ける

それぞれ解説します。

正しくブラッシングする

インプラント治療後に口臭が気になる場合は、正しくブラッシングできていない可能性が高いです。インプラントは3つのパーツから構成されているため、天然歯よりも磨きにくいのです。

ブラッシングを行う際は、歯の表面はもちろん、歯と歯茎の間や裏側も入念に磨きましょう。歯ブラシだけでは磨きにくい部分がある場合は、タフトブラシを使用してください。

タフトブラシは、細かい部分のブラッシングに向いています。ほかにも、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することで、効率よくケアをすることが可能です。

インプラント周囲炎を治療する

インプラント周囲炎によって口臭がきつくなっている場合は、早急にインプラント周囲炎の治療を行いましょう。インプラント周囲炎を放置すると、口臭がさらにきつくなるのはもちろん、インプラントが抜け落ちるリスクが高まります。

治療後に、インプラントの周囲が出血する場合や赤くなっている場合は、インプラント周囲炎の可能性が高いです。早急に歯科医院で治療を受けましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることは、インプラント治療後の口臭対策になります。どんなに入念にケアをしていても、セルフケアだけでは落とせない汚れがあります。定期的にメンテナンスを受けて、専用の機器を使用して汚れや歯垢を取り除いてもらいましょう。

虫歯や歯周病、インプラント周囲炎などの早期発見にもつながるので、口内のトラブルを予防することにもつながります。最低でも半年に1回はメンテナンスを受けましょう。

まとめ

口臭を手に当てて確認する女性

今回は、インプラント治療後に口臭がきつくなる原因を解説しました。口臭のチェック方法やインプラント治療後の口臭対策をご紹介したので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因は、インプラント周囲炎や虫歯・歯周病になっていること、磨き残しがあること、ネジが緩んでいることなどが挙げられます。ご紹介した口臭のチェック方法を定期的に行うことで、口臭がきつくなる前に対応できるでしょう。

インプラント治療後は正しくブラッシングを行い、定期的にメンテナンスを受けて口内を清潔に保つことが重要です。今回の記事を参考に、インプラント治療後に口臭がきつくならないように対策してください。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントの失敗例とその原因!治療ができない・向かない人も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの模型

インプラントは、自然の歯に近い機能や審美性をもち、歯を失った場合の選択肢のひとつとして検討される治療法です。メリットが多い治療ですが、外科手術を伴う高度な治療のため、不安があるという方も多いのではないでしょうか。納得して治療を受けるためには、インプラント治療のリスクやデメリットを十分理解しておくことが大切です。

今回は、インプラント治療を始める前に知っておきたい、インプラント治療の失敗例と原因、リスクやデメリットについて解説します。インプラント治療ができない人・向いていない人、歯科医院の選び方についても詳しく解説しますので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

インプラントの失敗例とその原因

悲しむ女性と慰める女性

インプラントも、ほかの治療と同じように失敗する可能性があります。失敗にはさまざまな原因があります。ここでは、失敗例とその原因をみていきましょう。

インプラントが固定できていない

インプラント治療では、人工歯根(インプラント体)を顎の骨にしっかりと固定して定着させることが大切です。固定に失敗すると、ぐらつくことや離脱する可能性があり、インプラントのネジが見えるケースもあります。

インプラントの固定に失敗する原因は、主に以下の3つです。 

適切に埋め込まれていないインプラント

インプラント治療では、人工歯根(インプラント体)の定着が治療の要です。

人工歯根は、適切な位置や角度、深さで埋め込むことが非常に重要です。適切に埋め込まれていないとインプラントと骨が結合しないため、固定が不十分になってしまいます。

ドリルによる骨へのダメージ

インプラント治療では、専用のドリルを使用して、あごの骨に人工歯根を埋め込むための穴を開けます。

ドリルの摩擦熱によって骨が損傷すると、人工歯根と骨がうまく結合しません。骨の損傷は手術中のドリル操作や冷却水の注水により防ぐことができるため、治療を行う歯科医師の技術力が重要です。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント治療の合併症のひとつです。歯周病菌を原因とする感染症で、インプラントを支える歯茎や顎の骨に炎症が起こり、組織の破壊をもたらします。

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが自然に抜け落ちる場合やインプラントを摘出する処置が必要になる場合があります。インプラント周囲炎の原因は、以下のとおりです。

  • メンテナンス不足

インプラントでは、毎日のお口のケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。これらのケアを怠ると、インプラントの周辺に汚れが溜まり、歯周病菌による炎症が起こる可能性があります。 

  • 治療環境・器具が不衛生

歯科医院の治療環境が問題で、インプラント周囲炎を起こすことがあります。インプラントはお口の中に人工歯根を埋め込む外科手術であるため、手術室の環境整備や使用する器具の消毒・滅菌などの感染症対策が重要です。

痛みや腫れが改善しない

インプラント治療にともなう痛みや腫れは、手術後2~3日をピークに1週間程度で治まることが多いです。痛みや腫れなどが2~3週間経過しても治まらない場合は、何らかの異常が疑われます。

痛みや腫れがなかなか改善しない主な原因は、次の2つです。 

適切に埋められていないインプラント

インプラントを埋入する位置や角度、深さが適切でないと、神経を損傷することがあります。また、インプラントがほかの歯に接触することで、痛みや腫れ、しびれなどが出るケースがあります。

神経を損傷した場合はインプラントを除去し、ビタミンB12製剤やステロイド薬の投与などの治療が必要です。専門の医療機関での治療が必要になる場合もあります。

細菌感染

治療環境やメンテナンス不足などによるインプラント周囲炎が原因で、痛みや腫れが長引く場合があります。

原因に応じて適切な対応を行うことが重要であるため、痛みや腫れなどの症状が長期間続く場合は、すみやかに歯科医師に相談しましょう。

インプラントが破損している

インプラントの上部構造である人工歯が破損する場合があります。破損の原因は、主に以下の2つです。 

適切でない噛み合わせ

噛み合わせが適切でない場合や、歯ぎしり・食いしばりなどの癖がある、硬いものを噛むことが多いなど、日常的に人工歯に過度の負担がかかるとインプラントが破損してしまうことがあります。

破損の状態によって対処方法は異なりますが、人工歯根に問題がないケースでは人工歯だけを修理することができます。

固定が不十分

インプラントの固定が不十分で破損することがあります。

インプラントは、埋入される人工歯根と歯の代わりとなる人工歯、それらをつなぐアバットメントでできています。 アバットメントは人工歯根と人工歯をネジでつなぐ役割をしていますが、ネジの締め付けが弱いと固定が不十分で破損する可能性があります。

インプラント治療のデメリット・リスクを理解しよう

問題点を説明する人の模型

インプラントはメリットが多い治療ですが、外科手術が必要になるため、さまざまなデメリット・リスクがあります。治療してから後悔しないために、デメリット・リスクをしっかり理解しておきましょう。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療を開始する前に知っておきたいデメリットは、以下の6つです。

長い治療期間

インプラントの人工歯根は、顎の骨に定着させて固定します。定着するには3〜6か月程度の期間が必要になるため、一般的な歯科治療と比べると治療期間が長いといえるでしょう。

下顎の骨の状態によっては、インプラントを埋め込むために骨の厚みを増やす手術を行うケースがありますが、その場合はさらに治療期間が長くなります。

長く見える歯・黒っぽく見える歯茎

歯を失うと骨量が減少し、歯肉も退縮するためにインプラントの歯が長く見えることがあります。また、インプラント部分の歯茎が薄いと、金属の歯根部分が透けて黒っぽく見えることがあります。

外科手術が必要

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込むための外科手術を必要とする治療です。入院や全身麻酔は必要ありませんが、同じく歯を失った場合に選択される入れ歯やブリッジよりも、身体への負担は大きくなります。

メンテナンスが必要

インプラント治療後は、歯科医院でのメンテナンスが必要です。2〜6か月に1回程度は通院し、お口の状態のチェックやクリーニングを行います。

メンテナンスを怠ると、歯周病などのトラブルでインプラントが長持ちしない可能性があります。インプラント以外の歯の健康維持のためにも、定期的な通院は大切です。

負担の大きい費用

インプラント治療は基本的に自費診療であるため、一般的な歯科治療に比べると費用の負担は大きいです。また、インプラント治療後も歯科医院でのメンテナンスが必要になるため、その分の治療費も発生します。

インプラントの寿命

インプラントの寿命は10〜15年程度で、永久には維持できません。特に、上部構造である人工歯は、使用しているうちに劣化します。また、メンテナンスや日々のお手入れを怠ると、寿命より早い段階で使用できなくなる可能性があるため注意が必要です。

入れ歯は4~5年程度、ブリッジは7~8年程度で劣化して使用できなくなることが多いため、失った歯を補うための治療の中ではインプラントの寿命が最も長いといえるでしょう。

しかし、経年劣化で維持できなくなった場合は、改めてインプラント治療を行う必要があります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療は、人工歯根を骨に埋め込む外科手術が必要です。そのため、一般的な歯科治療とは異なるさまざまなリスクを伴います。

インプラント治療のリスクは、以下の5つです。

上顎洞(じょうがくどう)の損傷

インプラントを埋め込む際は専用のドリルを使用して骨に穴を開けますが、ドリルで上顎洞を損傷するリスクがあります。

上顎洞とは副鼻腔のうちの1つで、頬のあたりに位置する空洞で、顔面への衝撃の吸収や鼻水の生成、声を響かせるなどの重要な役割を担っています。この上顎洞を損傷してしまうと、上顎洞内に感染(上顎洞炎)を起こしてしまう可能性があるのです。感染を起こすとインプラントの除去が必要になる場合があり、状態によっては耳鼻咽喉科での治療が必要です。

上顎洞を損傷しないために、歯科医院では事前に歯科用CT撮影を行います。安全な位置にインプラントを埋め込むことで、上顎洞の損傷は予防できます。

神経・血管の損傷

人工歯根(インプラント体)を埋め込む際に、誤って骨の神経や血管を損傷してしまうことがあります。

下顎にある「下歯槽神経」という大きな神経を損傷すると、歯・歯茎・口唇などの感覚が鈍くなることや、麻痺が現れることがあります。また、下顎には「下歯槽動脈」という太い血管が通っており、損傷すると大量出血を起こす可能性があるため、治療には細心の注意が必要です。

インプラントによる神経の損傷がある場合は、インプラントの除去や内服薬での治療を行う場合があります。神経や血管を傷つけないために、歯科医院では手術の前に必ず歯科用CT撮影を行います。神経や血管の立体的な位置を把握し、安全な位置にインプラントを埋め込むことで、神経や血管の損傷の予防が可能です。

金属アレルギー

インプラントの人工歯根は、主にチタンという金属を使用して作られています。チタンは人工関節などでも使用されている金属で、人体との親和性が高い素材です。アレルギー反応はほとんど起こらないといわれていますが、絶対に起こらないとは言い切れません。

金属アレルギーが気になる方は、治療を開始する前にパッチテストを受けておくと安心です。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、歯周病菌を原因とする感染症です。インプラント周囲炎になると、インプラントを支える歯茎や骨に炎症が起こり、進行すると歯茎や骨が破壊され、インプラントが自然に抜け落ちる場合やインプラントの除去が必要になる場合があります。

インプラント周囲炎を予防してインプラントを長持ちさせるためには、歯科医院でのメンテナンスと日々のお手入れが非常に重要です。

インプラントの離脱

歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある人や噛む力が強い人は、インプラントに大きな負担がかかり、離脱する可能性があります。

また、噛み合わせが変化してインプラントに負担がかかり、人工歯根(インプラント体)と人工歯をつなぐネジが緩む場合や人工歯が破損する場合もあります。このような場合は、噛み合わせの調整や就寝時のマウスピース着用などの対策が必要です。

インプラント治療ができない・向かない人とは?

笑う人と泣く人

インプラントは多くのメリットがある治療ですが、誰でも治療が受けられるわけではありません。

ここではインプラント治療ができない人・向かない人について解説します。ご自身がインプラント治療ができるのか、向いているのかを判断する際の参考にしてください。

インプラント治療ができない人

さまざまな理由でインプラント治療を受けたくてもできない人がいます。ここでは、インプラント治療ができない人と、その理由について解説します。

未成年の人(20歳以下)

未成年の人(20歳以下)は、顎の骨が未発達であるためインプラント治療の対象外です。成長過程でインプラント治療を行うことで、歯並びなどに悪影響を及ぼすケースがあるためです。

顎の骨が成長するまで、入れ歯などほかの治療を行って歯がない部分を補い、骨が発達してからインプラント治療を開始するとよいでしょう。

健康状態が悪い人

インプラント治療は外科治療が必要になるため、健康状態によってはインプラント治療を受けられないことがあります。以下の疾患を抱えている人は、術中や術後にトラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。

  • 高血圧
  • 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病
  • 貧血
  • 喘息
  • 肝炎(ウイルス性を含む)
  • 腎炎
  • 脳梗塞
  • 関節リウマチ
  • 金属アレルギー
  • うつ病
  • 悪性腫瘍など

これらの疾患を抱えていても、休薬や内服のコントロールを行うことで治療が可能なケースもあります。インプラント治療を希望する際は、かかりつけ医にインプラント治療が可能かどうかを相談してみましょう。

顎の骨に厚みがない人

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定するため、骨にはある程度の厚みが必要です。加齢や歯周病の影響で顎の骨に厚みがない人は、インプラントが歯茎から露出する可能性や骨を突き抜ける可能性があります。

顎の骨に厚みがない人は「骨造成」を行うことで、インプラント治療をうけられる場合があります。骨造成は骨の量や厚みを増やし、人工歯根を埋め込んだときに予測されるトラブルを防ぐ手術です。

インプラントが向かない人

健康状態に問題がない場合でも、インプラント治療に向かない人がいます。インプラントが向かない人の特徴と、その理由について解説します。

セルフケアができない人

インプラントの治療後は、インプラント周囲炎などのトラブルを予防するためにも、毎日のお口のケアが非常に重要です。

セルフケアを怠ると感染を起こし、骨が溶けるリスクやインプラント脱落するリスクがあるため、セルフケアができない人にはインプラント治療は向かないでしょう。

喫煙がやめられない人

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、酸素が十分に行き届かないため、傷の治りが悪くなります。また、免疫機能も低下し、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。

インプラント治療を希望する場合は、禁煙が必要です。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

扉がいくつもあるイメージ

インプラントはメリットが多い治療ですが、デメリットもあります。さまざまなリスクも伴うため、インプラント治療を受ける際は歯科医院選びが非常に重要です。インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際のポイントを5つご紹介します。

インプラント治療の実績がある

インプラント治療の症例数や実績が多い歯科医院を選ぶことをおすすめします。

インプラント治療の経験が豊富にあれば、知識や技術の高さが期待できます。骨造成などの難しい症例に対応しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。

カウンセリングが丁寧である

インプラント治療を行う歯科医院を選ぶ際は、カウンセリングを丁寧に行ってくれる歯科医院を選びましょう。

治療法や治療期間、費用に関する丁寧な説明があるかどうかは重要なポイントです。また、インプラント治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについてもしっかりと説明してもらえると、治療への不安が軽減されます。インプラント以外の治療の選択肢についての説明もあれば、治療法を選択する際の参考になるでしょう。

施設が清潔に保たれている

インプラントは外科治療が必要です。清潔な環境、滅菌された器具で手術を行わなければ、インプラント周囲炎が起こる可能性があります。

手術室が整備されているか、歯科医院全体が清潔かなどをカウンセリングの際に確認するとよいでしょう。

術前検査をしっかりと行っている

術前検査は、治療前にお口や顎の骨の状態を正確に把握するために行います。治療の成功を左右する大切な検査といえるでしょう。術前検査では、以下の検査を行います。

  • 問診
  • 血液検査
  • 口腔内検査
  • レントゲン検査
  • CT検査

これらの術前検査をしっかり行わないと、失敗やトラブルが発生する可能性があります。

インプラントを正しい位置に埋め込むためには、口腔内の状態を詳しく把握できる歯科用CTが特に重要です。安全に治療を受けるために、術前検査を行う設備が整っているかについても確認しておきましょう。

保証制度がしっかりしている

インプラント治療は自由診療であるため、保証制度の内容は歯科医院によって異なります。

多くの歯科医院が保証期間を5~10年に設定していますが、安心して治療を受けるために、カウンセリングの際に保証制度について確認しておきましょう。

まとめ

白い歯を見て笑顔の女性

インプラントは、自然な歯に近い機能・審美性を取り戻すことができるメリットの多い治療法です。

しかし、デメリットもあり、リスクも伴います。インプラント治療で後悔しないためには、デメリット・リスクをしっかりと理解したうえで、治療を行うべきか判断しましょう。

また、インプラント治療におけるリスクを回避するためには、歯科医院選びが非常に重要です。歯科医師の経験やカウンセリングの丁寧さ、設備、保証制度などを確認して、安心して手術を受けられるかどうかを判断しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント治療後に起こり得る後遺症!リスクの高い方とは?

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って見せる男性歯科医師

インプラントは、自分の歯のようにしっかり噛むことができ、美しい見た目が手に入ることが最大のメリットです。

しかし、麻酔を伴う外科手術が必要になるため、後遺症が残るリスクがあることも事実です。

今回は、インプラント治療後に起こり得る後遺症やリスクが高い方について解説します。信頼できる歯科医院の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に後遺症が残ることはある?

顎に手を当てて考えるメガネの男性

インプラント治療とは、歯を失った部分にインプラントを埋め込むことで、歯を補う治療法です。インプラントには人体に害の出にくいチタンを使用するため、金属アレルギーや炎症のリスクが低いなど、インプラント治療は安全性が高いといわれています。

しかし、細菌感染を引き起こすリスクやインプラントを埋め込む位置のミスによる神経・血管を傷つけるリスク、鼻の横にある上顎洞(じょうがくどう)へのインプラントの迷入のリスクなどがあります。

安全性が高いとされていても、絶対に成功すると断言できる治療や手術はありません。インプラント治療は麻酔を伴う外科手術が必要になることから、稀ではありますが後遺症が残ることがあるのです。

治療前に、レントゲンやCT撮影などの精密検査をしっかり行い、インプラントの埋入位置をきちんと把握していれば、後遺症が残るリスクは避けられます。細菌感染のリスクは、歯科医院の衛生管理が徹底されていれば低減されるでしょう。

インプラント治療を安全に進め、後遺症のリスクを避けるには、インプラント治療を受ける歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。

インプラント治療のリスクが高い方とは?

倒れるジェンガを支える男性

インプラント治療は麻酔を伴う外科手術が必要になるため、治療を受けられないことがあります。インプラント治療のリスクが高い方は、以下のとおりです。

糖尿病の方

健康な方に比べると、糖尿病の方は免疫力が低いです。そのため、インプラント治療後に細菌に感染するリスクが高いといわれています。インプラント治療後の治りが遅い場合や、細菌感染によってインプラントが結合しない場合があるでしょう。

糖尿病を患っていても、服薬によって血糖値のコントロールができていればインプラントの治療は可能です。糖尿病の方でインプラント治療を検討している場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

骨粗しょう症の方

骨粗しょう症とは、加齢やホルモンバランスなどによって骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。インプラント治療では、歯の代わりになるインプラントを顎の骨に埋め込みます。支えとなる顎の骨がもろいと、インプラント治療のリスクが高まります。

内服している薬の種類によっては、細菌感染のリスクが高まる、骨が壊死しやすくなるなど、治療を受けられないこともあるでしょう。

高血圧の方

インプラント治療は外科手術が必要になるため、高血圧の場合、手術のストレスによって血圧が高くなり、出血が止まらなくなるリスクがあります。血圧が上昇することで。心筋梗塞や脳梗塞などの後遺症のリスクも高まるでしょう。

糖尿病と同じく、服薬によって血圧がコントロールできていればインプラントの治療が可能です。高血圧の方でインプラント治療を検討している場合、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

心疾患のある方

心筋梗塞などの心疾患がある場合、血液をサラサラにして血流をよくする薬を服用していることがあるでしょう。血流をよくする薬を服用している方がインプラント治療を受けると、出血がなかなか止まらない可能性があります。

妊娠中の方

インプラント治療では、レントゲンやCT撮影などの精密検査を受け、麻酔を行って手術をします。術後には痛み止めや抗生物質などの服薬が必要です。

レントゲンや麻酔、服薬による胎児への影響が考えられるため、妊娠中の方はインプラント治療は避けたほうがよいでしょう。

喫煙習慣のある方

喫煙習慣のある方は、インプラントが長持ちしにくい傾向にあります。タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるためです。血の巡りが悪くなることで、傷の治りが遅れる、インプラントと顎の骨が結合しにくくなるといわれています。

喫煙習慣のある方は、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になる「インプラント周囲炎」にかかりやすいため、禁煙するとよいでしょう。

インプラント治療後に起こり得る後遺症

歯科医院で歯を抑える女性患者

インプラント治療後に起こり得る4つの後遺症を解説します。

神経麻痺や大量出血

下顎には、顔の神経や血管がある下歯槽管(かしそうかん)が通っています。インプラント治療では顎の骨に穴をあけてインプラントを埋入するため、インプラントを埋入する角度や深さを誤ると、下歯槽管を傷つけてしまいます。

下歯槽管を傷つけることで、大量出血や、唇や舌・顔が麻痺するなどの後遺症が残ることがあります。顔や口周りに麻痺出た場合、治るには長い期間が必要になる場合もあるでしょう。麻痺が残ったまま、治癒しない可能性も否定できません。

副鼻腔炎

上の奥歯にインプラントを埋め込む場合、インプラントを埋入する角度や深さを誤ると、鼻の横にある上顎洞(じょうがくどう)を突き破ることがあります。副鼻腔炎になると、鼻詰まりや頭痛、鼻や歯茎の痛みなどの後遺症が出ることがあります。。

上顎洞の周りは骨が薄いため、インプラントを迷入する可能性がないとは言い切れません。インプラント治療前の精密検査によって避けられるリスクなので、しっかりと検査を行ってくれる歯科医院を選択しましょう。

インプラントのぐらつき・抜け落ち

インプラントの手術の際、細菌に感染すると、治療部位に腫れや痛みの症状が出ることがあります。インプラントと顎の骨が結合しないこともあるでしょう。

インプラントと顎の骨がうまく結合しても、治療後のケアが不十分な場合や喫煙によってインプラント周囲炎になり、インプラントが抜け落ちることもあります。インプラント治療後は、定期的なケアが欠かせません。

顎関節症、肩こり、頭痛

インプラントの治療後、お口の中だけでなく、全身の健康状態が悪くなることがあります。インプラントの上に作った上部構造(被せ物)の高さが不適切なことで、全体の噛み合わせが悪くなったことが原因です。

噛み合わせが悪くなると、歯だけでなく顎関節に負担がかかり、顎関節を引き起こすおそれがあります。顎関節は頭や首、肩にもつながっているため、肩こりや頭痛、めまいなどの症状が出ることもあるでしょう。

噛み合わせを調整することで改善できることが多いですが、インプラントの埋入に問題がある場合は、治療をやり直す必要があります。

インプラント治療後に後遺症が残ったらどうしたらいい?

顎に手を当てて考える女性

インプラント治療後に神経の麻痺や副鼻腔炎などの後遺症が残った場合、まずはインプラント治療を受けた歯科医院に相談しましょう。インプラント治療は自費診療なので、インプラント治療のトラブルや再治療、被せ物などに対して保証がついていることが多いです。

インプラント治療後に何か不具合がある場合、なるべく早く歯科医院を受診してください。保証期間や保証内容は歯科医院によって異なるため、事前に確認しましょう。

インプラント治療を受けた歯科医院だけでなく、ほかの歯科医師の意見を聞きたい場合は、セカンドオピニオンを利用してもよいでしょう。第三者の目線からインプラント治療を判断してもらうことで、患者様の疑問点を解消できるかもしれません。

セカンドオピニオンを受けたい場合は、治療を受けた歯科医院で紹介状を用意してもらってほかの歯科医院を訪れましょう。

信頼できる歯科医院の選び方

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

インプラント治療のリスクや後遺症を避けるには、安全にインプラント治療を受けられる歯科医院を見極めることが大切です。信頼できる歯科医院を選ぶ5つのポイントを解説します。

インプラントの治療実績が豊富か

インプラントは、高度な技術と豊富な経験が必要な治療です。

インプラント治療を安全に受けるには、インプラント治療の実績が豊富な歯科医院を選びましょう。ホームページなどで、実際の症例や歯科医師の経歴などを確認してください。

歯科医院の設備は整っているか

インプラント治療後の後遺症を避けるには、精密検査と衛生管理が非常に重要です。

歯科医院の設備が整っているか確認しましょう。特に、顎の骨の厚みやインプラントの埋入位置を把握するためのCTスキャンは欠かせません。レントゲンやCTスキャンなど精密検査の設備は整っているか、手術は個室で行われるか、器具は滅菌されているかなど、ホームページ上でも確認できることが多いため、チェックしてください。

十分な説明があったか

どのような治療でも、メリットだけなくデメリットやリスクが存在します。治療前のカウンセリングで、リスクやデメリットについての説明が行われる歯科医院を選びましょう。

費用が安すぎないか

インプラントのメーカーは国内外に数多くありますが、インプラント1本の費用は300,000~400,000円が相場です。

しかし、インプラント治療は自費診療で歯科医院が自由に設定できるため、1本100,000円など相場を大きく下回る歯科医院もあります。マイナーなインプラントメーカーで耐久性に問題がある場合や、アフターケアが不十分な場合、歯科医院の設備が整っていない場合など、インプラントの費用が安すぎるには理由があります。

インプラント治療を安全に受けるには、費用の相場を理解し、安いインプラントを謳っている歯科医院を避けるとよいでしょう。

アフターケアが充実しているか

インプラント治療後は、定期的なケアは欠かせません。

インプラント治療後のケアが不十分な場合、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になる、インプラント周囲炎になるリスクが高いといわれています。インプラント治療だけでなく、インプラントの治療後のアフターケアにも力を入れている歯科医院を選ぶとよいでしょう。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

インプラントは安全性が高いといわれている治療ですが、外科手術を伴います。神経や血管を傷つける、上顎洞の炎症を引き起こすなど、後遺症が残ることがあります。

インプラント治療前にレントゲンやCT撮影などの精密検査をしっかり行い、インプラントの埋入位置をきちんと把握することで、後遺症のリスクは避けられるでしょう。インプラント治療を安全に受けるには、歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラント周囲炎の初期症状とは?放置するリスクと治療法も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の痛みに耐える女性

インプラント治療後には、インプラント周囲炎が起きる可能性があります。最悪の場合、入れたインプラントを取り除かなければいけなくなることもあります。治療した歯が原因で、口内の環境が悪くなることは避けたいと思う方が多いでしょう。

今回は、インプラント周囲炎になった場合にあらわれる初期症状、インプラント周囲炎を放置するリスク、予防方法などを解説します。

インプラント周囲炎とは

顎に手を当てて考える女性

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯茎が炎症を起こす感染症のことです。歯周病に似ているため、インプラントの歯周病ともいわれます。インプラント周囲炎が起きる主な原因は、汚れによる細菌感染です。

インプラント治療をした歯は病気にならないと思う方がいるでしょう。たしかに、インプラントは人工歯なので、虫歯になることはありません。

しかし、インプラントを埋めた骨や周りの歯茎は、人工物ではありません。天然歯に起きる歯周病と同様のリスクがあります。

インプラント周囲炎は、歯周病に比べて痛みなどの自覚症状が少ないため、進行が早いといわれています。

インプラント周囲炎の初期症状

唇をめくって歯茎を見せる女性

インプラント周囲炎になると、どのような症状があらわれるのでしょうか。インプラントの初期症状は、以下のとおりです。

  • 歯茎が腫れる・赤みが出る
  • 歯茎から出血する
  • 噛んだときに違和感がある
  • 歯茎が下がったように感じる

インプラントをしている歯は、神経がないため痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になっても、自覚症状がほとんどありません。

上記の症状があっても、気づかないままインプラント周囲炎が進行するケースも少なくありません。上記の症状があらわれた場合は、すぐに歯科医院を受診してください。炎症が進行すると、膿が出る、インプラントがグラグラするなどの症状があらわれます。

インプラント周囲炎になる原因

机に置かれたきのブロック

インプラント周囲炎になる原因は、以下のとおりです。

  • プラークが溜まっている
  • 歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた
  • 歯科医院でのメンテナンスを怠った
  • 強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

それぞれ解説します。

プラークが溜まっている

プラークに含まれる細菌が原因で、インプラント周囲炎になることがあります。

プラークとは、食べ物のカスが歯の表面につき、繁殖したものです。白くてネバネバしていることが特徴です。食後の歯磨きを怠る、歯磨きをしていても磨き残しが多いと、プラークが分厚くなります。蓄積したプラークの中で細菌が繁殖するのです。

インプラントは、天然歯に比べて抵抗力が弱く、細菌に感染しやすいという特徴があります。

通常、天然歯と骨の間には歯根膜が存在し、歯根膜が血液を供給しています。インプラントと骨の間には歯根膜がないため、プラークの中に存在する細菌に感染しやすく、インプラント周囲炎の進行も早まるのです。

歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた

インプラント周囲炎と歯周病の原因である細菌は、似ているといわれています。そのため、歯周病の治療が完了する前にインプラント治療を受けると、インプラント周囲炎になる可能性が高まります。

歯周病の症状がある患者様は、歯周病の治療を終えてからインプラント治療を行うのが一般的です。

歯科医院でのメンテナンスを怠った

インプラント周囲炎の一番の原因は、プラークが溜まった状態を放置することです。毎日のブラッシングでは完全に汚れをとることは難しいため、歯科医院での磨き残しのチェックや専用の機械を使ったクリーニングなどのメンテナンスが欠かせません。

インプラントは、人工歯のため神経がなく、痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になったことを初期段階で気づける人はほとんどいません。

強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

インプラントの歯には歯根膜とよばれる膜が存在しません。

歯根膜は、噛む際の衝撃を吸収するなどの役割を果たしています。歯根膜がない歯は、噛んだときにかかる力が顎の骨にダイレクトに伝わります。そのため、インプラント周囲炎になる可能性が高いとされているのです。

インプラント周囲炎を放置するリスク

RISKとかかれた気のブロック

インプラント周囲炎は、進行すると骨を溶かします。インプラントを支える骨がなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちるでしょう。

処置が遅れると感染が広がり、インプラントの歯だけでなく、周辺の歯が歯周病になるおそれがあります。

インプラント周囲炎の治療法

歯科院で治療をする男性歯科医師

インプラント周囲炎になった場合の治療方法は、大きく分けて2つです。症状の進行度によって治療方法が異なり、外科手術をしない治療方法と外科手術が必要な治療方法に分けられます。

初期段階での治療方法

インプラント周囲炎の初期段階では、以下のような処置を行って炎症を抑えます。

  • インプラント表面のクリーニング
  • 歯周ポケットの掃除
  • 抗生物質の使用
  • ブラッシング指導

比較的症状が軽い場合、クリーニングでプラークを取り除き、新たなプラークが蓄積しないように、正しいブラッシングの方法などを指導します。外科手術を行うことはありません。

症状がやや進んでいる場合は、抗生物質などを使用することもあります。プラークをしっかり取り除き、清潔に保つことで、歯茎の腫れや出血などの症状が改善されるでしょう。

症状が進んでいる場合の治療方法

インプラント周囲炎が進行している場合、歯茎を切って汚れを取り除く外科手術が必要な場合があります。さらに症状が進行して骨が溶けている場合は、骨移植などをして骨の再生を試みます。

改善されなければ、インプラントを取り除かなければいけません。

インプラント周囲炎の予防法

歯の模型を使ってブラッシング指導をする

インプラント周囲炎になると気づかないうちに症状が進行し、最悪の場合、外科手術でインプラントを取り除かなければなりません。外科手術は、患者様の心身に負担をかけます。インプラント周囲炎にならないよう、しっかり予防しましょう。

インプラント周囲炎の予防法は、以下のとおりです。

  • セルフケアをしっかり行う
  • 歯科医院でのメンテナンスを欠かさない
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

それぞれ詳しく解説します。

セルフケアをしっかり行う

インプラント周囲炎は、プラークに含まれる細菌に感染することによって起きる病気です。汚れを溜めない、徹底した毎日のセルフケアが非常に重要といえます。

食後に歯磨きをする習慣をつけ、汚れが残らないようにフロスや歯間ブラシを使用してください。セルフケアをしっかりと行い、口腔内を清潔に保ちましょう。

歯科医院でのメンテナンスを欠かさない

インプラント周囲炎を予防するには毎日のセルフケアが重要ですが、歯ブラシですべての汚れを落とすことは難しいです。インプラント治療後も、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう。歯科医院でのメンテナンスを受けることで、インプラント周囲炎の予防につながります。

歯科医院に定期的に通うことで得られるメリットは、非常に多いです。歯ブラシでは除去できない細かい汚れを落とす以外にも、インプラント治療後に起きる可能性のあるさまざまなトラブルを未然に防げるでしょう。

歯科医院でのメンテナンスで行う内容は、以下のとおりです。

  • 口の中のチェック
  • 噛み合わせのチェック
  • 専用の機械を使ったクリーニング
  • ブラッシング指導

インプラント周囲炎は自覚症状が少ないため、症状が進行しやすい病気です。定期的に異常がないかチェックしてもらうことで、重症化する前に対応できるでしょう。

症状が進めば進むほど、治療にかかる期間や費用が増大します。歯科医院でのメンテナンスを受け、早期に対応することで、心身的な負担も最小限に抑えられるのです。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、ナイトガードとよばれるマウスピースを装着することで、インプラントにかかる力を緩和することができます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多いので、自分で癖を治すことは難しいです。ナイトガードなどのアイテムを使って、インプラントや天然歯を守るとよいでしょう。

まとめ

デンタルインプラントの模型

インプラントは、天然歯とは構造が異なります。虫歯になることはありませんが、周辺の歯茎が炎症を起こす、インプラント周囲炎になる可能性があるので注意しましょう。

インプラント周囲炎は、口内のプラークに含まれる細菌に感染することで引き起こされます。自覚症状が少なく、インプラントは痛みを感じにくいため、病気の発覚が遅れる傾向にあります。症状の進行が早いため、最悪の場合、インプラントを取り除く外科手術が必要になることもあるでしょう。

インプラント周囲炎は、セルフケアをしっかりと行うことや、歯科医院でのメンテナンスを受けること、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することで予防できます。インプラント周囲炎を予防して、少しでも長くインプラントを使用しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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