インプラント治療後に口臭がきつくなる原因と対策!

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インプラント治療後に口臭がきつくなる原因と対策!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って笑う女性

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因は、インプラント周囲炎や磨き残し、ネジが緩んでいることなどが挙げられます。

今回は、インプラント治療後に口臭がきつくなる原因やインプラント治療後の口臭対策などをご紹介します。ぜひ本記事を参考に、インプラント治療後に口臭がきつくならないように対策しましょう。

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因

マスクを外して口臭を気にする女性

インプラント治療後に口臭がきつくなる主な原因は、以下のとおりです。

  • 磨き残しがある
  • 口内が乾燥している
  • インプラント周囲炎になっている
  • 虫歯や歯周病になっている
  • ネジが緩んでいる

それぞれ解説します。

磨き残しがある

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因として、磨き残しが挙げられます。

インプラント治療とは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで人工歯を装着する治療法です。インプラントを埋め込むことでインプラント部分に段差ができるので、食べかすや歯垢が付着しやすくなります。食べかすや歯垢は、口臭の原因となるでしょう。

ふだんから入念にブラッシングすることはもちろん、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、口臭対策につながります。

口内が乾燥している

インプラント治療後、一時的に唾液の分泌量が減少することがあります。唾液には自浄作用があり、口内を清潔に保つ役割を果たしているので、分泌量が減少すると口内環境が悪くなるでしょう。

細菌が増加することで、口臭がきつくなることがあります。

インプラント周囲炎になっている

インプラント周囲炎も、口臭がきつくなる原因です。インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こす疾患です。

症状が悪化すると炎症が骨まで達し、インプラントが抜け落ちるリスクもあります。口臭の原因となるガスを発生するので、インプラント治療後に口臭がきつくなったと感じたらなるべく早く歯科医院を受診しましょう。

虫歯や歯周病になっている

虫歯や歯周病は、口臭がきつくなる原因です。インプラント治療では歯茎を切開するなど、外科治療を行います。傷が痛み、うまく歯磨きができないこともあるでしょう。

インプラント治療直後は問題なくても、メンテナンスを受けていなければ口内やインプラント周囲に汚れが蓄積されます。

口内を清潔に保てなかった場合、虫歯や歯周病のリスクが高まり、口臭が悪化することがあるでしょう。

ネジが緩んでいる

インプラントのネジが緩んでいると、すき間に食べかすや歯垢が入り込み、口臭の原因となります。インプラントは基本的に、人工歯(被せ部分)、アバットメント(人工歯とインプラントの接続部分)、インプラント体(人工歯根)の3つのパーツで構成されます。

人工歯とインプラント体を接続するアバットメントが緩むと、すき間に食べかすなどが入り込むでしょう。口臭の原因となるので、ネジを締めなおす必要があります。インプラント治療時はしっかりと締まっていても、時間が経つと緩むケースもあるので注意してください。

インプラントの噛み合わせによってネジが緩んだ場合は、顎関節症や人工歯の破折などの原因となる可能性があります。噛み合わせに問題がないかは、歯科医院で定期的にチェックしてもらいましょう。

口臭のチェック方法

口臭を気にして口元に手を当てる

口臭のチェック方法は、以下のとおりです。

  • 袋を使用する
  • 口臭測定器を使う
  • 舌の汚れを確認する

それぞれ解説します。

袋を使用する

袋を使用して簡単に口臭をチェックできます。

できるだけ小さい袋を用意して息を吹き込み、袋を鼻に当ててにおいを嗅ぎましょう。くさいと感じる場合は口臭がきつくなっているので、対処する必要があるでしょう。

袋以外にもコップなどでにおいを確認できます。花粉症や鼻炎などで鼻が詰まっている場合はにおいを感じにくいので、ほかの人に口臭をチェックしてもらうとよいでしょう。

口臭測定器を使う

口臭測定器を使用することで、数値で口臭をチェックすることが可能です。自分の感覚だけでなく客観的な数値を知れるので、確実に口臭の確認ができます。

口臭測定器では、口臭の原因となるメチルメルカプタンや、ジメチルサルファイド、硫化水素を測定するのが一般的です。商品によって異なりますが、数千円から市販されているので、口臭が気になる方は購入して定期的に確認しましょう。

舌の汚れを確認する

舌の汚れが口臭の原因となっている可能性もあるので、舌の汚れを確認しましょう。一般的に舌はピンク色ですが、舌に汚れが付着していると白い状態になります。舌が白い状態になっていると、口臭がきつくなっているといえるでしょう。

舌の白い汚れは舌苔とよばれる細菌の集まりです。歯周病菌も潜んでいるので、定期的に舌の汚れを除去しましょう。舌を清潔にすることは、口臭予防はもちろん、インプラント周囲炎や歯周病の予防にも効果的です。

インプラント治療後の口臭対策

口の前に手を当てる女性

インプラント治療後の口臭対策は、以下の3つです。

  • 正しくブラッシングする
  • インプラント周囲炎を治療する
  • 定期的にメンテナンスを受ける

それぞれ解説します。

正しくブラッシングする

インプラント治療後に口臭が気になる場合は、正しくブラッシングできていない可能性が高いです。インプラントは3つのパーツから構成されているため、天然歯よりも磨きにくいのです。

ブラッシングを行う際は、歯の表面はもちろん、歯と歯茎の間や裏側も入念に磨きましょう。歯ブラシだけでは磨きにくい部分がある場合は、タフトブラシを使用してください。

タフトブラシは、細かい部分のブラッシングに向いています。ほかにも、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することで、効率よくケアをすることが可能です。

インプラント周囲炎を治療する

インプラント周囲炎によって口臭がきつくなっている場合は、早急にインプラント周囲炎の治療を行いましょう。インプラント周囲炎を放置すると、口臭がさらにきつくなるのはもちろん、インプラントが抜け落ちるリスクが高まります。

治療後に、インプラントの周囲が出血する場合や赤くなっている場合は、インプラント周囲炎の可能性が高いです。早急に歯科医院で治療を受けましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることは、インプラント治療後の口臭対策になります。どんなに入念にケアをしていても、セルフケアだけでは落とせない汚れがあります。定期的にメンテナンスを受けて、専用の機器を使用して汚れや歯垢を取り除いてもらいましょう。

虫歯や歯周病、インプラント周囲炎などの早期発見にもつながるので、口内のトラブルを予防することにもつながります。最低でも半年に1回はメンテナンスを受けましょう。

まとめ

口臭を手に当てて確認する女性

今回は、インプラント治療後に口臭がきつくなる原因を解説しました。口臭のチェック方法やインプラント治療後の口臭対策をご紹介したので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に口臭がきつくなる原因は、インプラント周囲炎や虫歯・歯周病になっていること、磨き残しがあること、ネジが緩んでいることなどが挙げられます。ご紹介した口臭のチェック方法を定期的に行うことで、口臭がきつくなる前に対応できるでしょう。

インプラント治療後は正しくブラッシングを行い、定期的にメンテナンスを受けて口内を清潔に保つことが重要です。今回の記事を参考に、インプラント治療後に口臭がきつくならないように対策してください。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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インプラントの失敗例とその原因!治療ができない・向かない人も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの模型

インプラントは、自然の歯に近い機能や審美性をもち、歯を失った場合の選択肢のひとつとして検討される治療法です。メリットが多い治療ですが、外科手術を伴う高度な治療のため、不安があるという方も多いのではないでしょうか。納得して治療を受けるためには、インプラント治療のリスクやデメリットを十分理解しておくことが大切です。

今回は、インプラント治療を始める前に知っておきたい、インプラント治療の失敗例と原因、リスクやデメリットについて解説します。インプラント治療ができない人・向いていない人、歯科医院の選び方についても詳しく解説しますので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

インプラントの失敗例とその原因

悲しむ女性と慰める女性

インプラントも、ほかの治療と同じように失敗する可能性があります。失敗にはさまざまな原因があります。ここでは、失敗例とその原因をみていきましょう。

インプラントが固定できていない

インプラント治療では、人工歯根(インプラント体)を顎の骨にしっかりと固定して定着させることが大切です。固定に失敗すると、ぐらつくことや離脱する可能性があり、インプラントのネジが見えるケースもあります。

インプラントの固定に失敗する原因は、主に以下の3つです。 

適切に埋め込まれていないインプラント

インプラント治療では、人工歯根(インプラント体)の定着が治療の要です。

人工歯根は、適切な位置や角度、深さで埋め込むことが非常に重要です。適切に埋め込まれていないとインプラントと骨が結合しないため、固定が不十分になってしまいます。

ドリルによる骨へのダメージ

インプラント治療では、専用のドリルを使用して、あごの骨に人工歯根を埋め込むための穴を開けます。

ドリルの摩擦熱によって骨が損傷すると、人工歯根と骨がうまく結合しません。骨の損傷は手術中のドリル操作や冷却水の注水により防ぐことができるため、治療を行う歯科医師の技術力が重要です。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント治療の合併症のひとつです。歯周病菌を原因とする感染症で、インプラントを支える歯茎や顎の骨に炎症が起こり、組織の破壊をもたらします。

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが自然に抜け落ちる場合やインプラントを摘出する処置が必要になる場合があります。インプラント周囲炎の原因は、以下のとおりです。

  • メンテナンス不足

インプラントでは、毎日のお口のケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。これらのケアを怠ると、インプラントの周辺に汚れが溜まり、歯周病菌による炎症が起こる可能性があります。 

  • 治療環境・器具が不衛生

歯科医院の治療環境が問題で、インプラント周囲炎を起こすことがあります。インプラントはお口の中に人工歯根を埋め込む外科手術であるため、手術室の環境整備や使用する器具の消毒・滅菌などの感染症対策が重要です。

痛みや腫れが改善しない

インプラント治療にともなう痛みや腫れは、手術後2~3日をピークに1週間程度で治まることが多いです。痛みや腫れなどが2~3週間経過しても治まらない場合は、何らかの異常が疑われます。

痛みや腫れがなかなか改善しない主な原因は、次の2つです。 

適切に埋められていないインプラント

インプラントを埋入する位置や角度、深さが適切でないと、神経を損傷することがあります。また、インプラントがほかの歯に接触することで、痛みや腫れ、しびれなどが出るケースがあります。

神経を損傷した場合はインプラントを除去し、ビタミンB12製剤やステロイド薬の投与などの治療が必要です。専門の医療機関での治療が必要になる場合もあります。

細菌感染

治療環境やメンテナンス不足などによるインプラント周囲炎が原因で、痛みや腫れが長引く場合があります。

原因に応じて適切な対応を行うことが重要であるため、痛みや腫れなどの症状が長期間続く場合は、すみやかに歯科医師に相談しましょう。

インプラントが破損している

インプラントの上部構造である人工歯が破損する場合があります。破損の原因は、主に以下の2つです。 

適切でない噛み合わせ

噛み合わせが適切でない場合や、歯ぎしり・食いしばりなどの癖がある、硬いものを噛むことが多いなど、日常的に人工歯に過度の負担がかかるとインプラントが破損してしまうことがあります。

破損の状態によって対処方法は異なりますが、人工歯根に問題がないケースでは人工歯だけを修理することができます。

固定が不十分

インプラントの固定が不十分で破損することがあります。

インプラントは、埋入される人工歯根と歯の代わりとなる人工歯、それらをつなぐアバットメントでできています。 アバットメントは人工歯根と人工歯をネジでつなぐ役割をしていますが、ネジの締め付けが弱いと固定が不十分で破損する可能性があります。

インプラント治療のデメリット・リスクを理解しよう

問題点を説明する人の模型

インプラントはメリットが多い治療ですが、外科手術が必要になるため、さまざまなデメリット・リスクがあります。治療してから後悔しないために、デメリット・リスクをしっかり理解しておきましょう。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療を開始する前に知っておきたいデメリットは、以下の6つです。

長い治療期間

インプラントの人工歯根は、顎の骨に定着させて固定します。定着するには3〜6か月程度の期間が必要になるため、一般的な歯科治療と比べると治療期間が長いといえるでしょう。

下顎の骨の状態によっては、インプラントを埋め込むために骨の厚みを増やす手術を行うケースがありますが、その場合はさらに治療期間が長くなります。

長く見える歯・黒っぽく見える歯茎

歯を失うと骨量が減少し、歯肉も退縮するためにインプラントの歯が長く見えることがあります。また、インプラント部分の歯茎が薄いと、金属の歯根部分が透けて黒っぽく見えることがあります。

外科手術が必要

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込むための外科手術を必要とする治療です。入院や全身麻酔は必要ありませんが、同じく歯を失った場合に選択される入れ歯やブリッジよりも、身体への負担は大きくなります。

メンテナンスが必要

インプラント治療後は、歯科医院でのメンテナンスが必要です。2〜6か月に1回程度は通院し、お口の状態のチェックやクリーニングを行います。

メンテナンスを怠ると、歯周病などのトラブルでインプラントが長持ちしない可能性があります。インプラント以外の歯の健康維持のためにも、定期的な通院は大切です。

負担の大きい費用

インプラント治療は基本的に自費診療であるため、一般的な歯科治療に比べると費用の負担は大きいです。また、インプラント治療後も歯科医院でのメンテナンスが必要になるため、その分の治療費も発生します。

インプラントの寿命

インプラントの寿命は10〜15年程度で、永久には維持できません。特に、上部構造である人工歯は、使用しているうちに劣化します。また、メンテナンスや日々のお手入れを怠ると、寿命より早い段階で使用できなくなる可能性があるため注意が必要です。

入れ歯は4~5年程度、ブリッジは7~8年程度で劣化して使用できなくなることが多いため、失った歯を補うための治療の中ではインプラントの寿命が最も長いといえるでしょう。

しかし、経年劣化で維持できなくなった場合は、改めてインプラント治療を行う必要があります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療は、人工歯根を骨に埋め込む外科手術が必要です。そのため、一般的な歯科治療とは異なるさまざまなリスクを伴います。

インプラント治療のリスクは、以下の5つです。

上顎洞(じょうがくどう)の損傷

インプラントを埋め込む際は専用のドリルを使用して骨に穴を開けますが、ドリルで上顎洞を損傷するリスクがあります。

上顎洞とは副鼻腔のうちの1つで、頬のあたりに位置する空洞で、顔面への衝撃の吸収や鼻水の生成、声を響かせるなどの重要な役割を担っています。この上顎洞を損傷してしまうと、上顎洞内に感染(上顎洞炎)を起こしてしまう可能性があるのです。感染を起こすとインプラントの除去が必要になる場合があり、状態によっては耳鼻咽喉科での治療が必要です。

上顎洞を損傷しないために、歯科医院では事前に歯科用CT撮影を行います。安全な位置にインプラントを埋め込むことで、上顎洞の損傷は予防できます。

神経・血管の損傷

人工歯根(インプラント体)を埋め込む際に、誤って骨の神経や血管を損傷してしまうことがあります。

下顎にある「下歯槽神経」という大きな神経を損傷すると、歯・歯茎・口唇などの感覚が鈍くなることや、麻痺が現れることがあります。また、下顎には「下歯槽動脈」という太い血管が通っており、損傷すると大量出血を起こす可能性があるため、治療には細心の注意が必要です。

インプラントによる神経の損傷がある場合は、インプラントの除去や内服薬での治療を行う場合があります。神経や血管を傷つけないために、歯科医院では手術の前に必ず歯科用CT撮影を行います。神経や血管の立体的な位置を把握し、安全な位置にインプラントを埋め込むことで、神経や血管の損傷の予防が可能です。

金属アレルギー

インプラントの人工歯根は、主にチタンという金属を使用して作られています。チタンは人工関節などでも使用されている金属で、人体との親和性が高い素材です。アレルギー反応はほとんど起こらないといわれていますが、絶対に起こらないとは言い切れません。

金属アレルギーが気になる方は、治療を開始する前にパッチテストを受けておくと安心です。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、歯周病菌を原因とする感染症です。インプラント周囲炎になると、インプラントを支える歯茎や骨に炎症が起こり、進行すると歯茎や骨が破壊され、インプラントが自然に抜け落ちる場合やインプラントの除去が必要になる場合があります。

インプラント周囲炎を予防してインプラントを長持ちさせるためには、歯科医院でのメンテナンスと日々のお手入れが非常に重要です。

インプラントの離脱

歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある人や噛む力が強い人は、インプラントに大きな負担がかかり、離脱する可能性があります。

また、噛み合わせが変化してインプラントに負担がかかり、人工歯根(インプラント体)と人工歯をつなぐネジが緩む場合や人工歯が破損する場合もあります。このような場合は、噛み合わせの調整や就寝時のマウスピース着用などの対策が必要です。

インプラント治療ができない・向かない人とは?

笑う人と泣く人

インプラントは多くのメリットがある治療ですが、誰でも治療が受けられるわけではありません。

ここではインプラント治療ができない人・向かない人について解説します。ご自身がインプラント治療ができるのか、向いているのかを判断する際の参考にしてください。

インプラント治療ができない人

さまざまな理由でインプラント治療を受けたくてもできない人がいます。ここでは、インプラント治療ができない人と、その理由について解説します。

未成年の人(20歳以下)

未成年の人(20歳以下)は、顎の骨が未発達であるためインプラント治療の対象外です。成長過程でインプラント治療を行うことで、歯並びなどに悪影響を及ぼすケースがあるためです。

顎の骨が成長するまで、入れ歯などほかの治療を行って歯がない部分を補い、骨が発達してからインプラント治療を開始するとよいでしょう。

健康状態が悪い人

インプラント治療は外科治療が必要になるため、健康状態によってはインプラント治療を受けられないことがあります。以下の疾患を抱えている人は、術中や術後にトラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。

  • 高血圧
  • 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病
  • 貧血
  • 喘息
  • 肝炎(ウイルス性を含む)
  • 腎炎
  • 脳梗塞
  • 関節リウマチ
  • 金属アレルギー
  • うつ病
  • 悪性腫瘍など

これらの疾患を抱えていても、休薬や内服のコントロールを行うことで治療が可能なケースもあります。インプラント治療を希望する際は、かかりつけ医にインプラント治療が可能かどうかを相談してみましょう。

顎の骨に厚みがない人

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定するため、骨にはある程度の厚みが必要です。加齢や歯周病の影響で顎の骨に厚みがない人は、インプラントが歯茎から露出する可能性や骨を突き抜ける可能性があります。

顎の骨に厚みがない人は「骨造成」を行うことで、インプラント治療をうけられる場合があります。骨造成は骨の量や厚みを増やし、人工歯根を埋め込んだときに予測されるトラブルを防ぐ手術です。

インプラントが向かない人

健康状態に問題がない場合でも、インプラント治療に向かない人がいます。インプラントが向かない人の特徴と、その理由について解説します。

セルフケアができない人

インプラントの治療後は、インプラント周囲炎などのトラブルを予防するためにも、毎日のお口のケアが非常に重要です。

セルフケアを怠ると感染を起こし、骨が溶けるリスクやインプラント脱落するリスクがあるため、セルフケアができない人にはインプラント治療は向かないでしょう。

喫煙がやめられない人

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、酸素が十分に行き届かないため、傷の治りが悪くなります。また、免疫機能も低下し、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。

インプラント治療を希望する場合は、禁煙が必要です。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

扉がいくつもあるイメージ

インプラントはメリットが多い治療ですが、デメリットもあります。さまざまなリスクも伴うため、インプラント治療を受ける際は歯科医院選びが非常に重要です。インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際のポイントを5つご紹介します。

インプラント治療の実績がある

インプラント治療の症例数や実績が多い歯科医院を選ぶことをおすすめします。

インプラント治療の経験が豊富にあれば、知識や技術の高さが期待できます。骨造成などの難しい症例に対応しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。

カウンセリングが丁寧である

インプラント治療を行う歯科医院を選ぶ際は、カウンセリングを丁寧に行ってくれる歯科医院を選びましょう。

治療法や治療期間、費用に関する丁寧な説明があるかどうかは重要なポイントです。また、インプラント治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについてもしっかりと説明してもらえると、治療への不安が軽減されます。インプラント以外の治療の選択肢についての説明もあれば、治療法を選択する際の参考になるでしょう。

施設が清潔に保たれている

インプラントは外科治療が必要です。清潔な環境、滅菌された器具で手術を行わなければ、インプラント周囲炎が起こる可能性があります。

手術室が整備されているか、歯科医院全体が清潔かなどをカウンセリングの際に確認するとよいでしょう。

術前検査をしっかりと行っている

術前検査は、治療前にお口や顎の骨の状態を正確に把握するために行います。治療の成功を左右する大切な検査といえるでしょう。術前検査では、以下の検査を行います。

  • 問診
  • 血液検査
  • 口腔内検査
  • レントゲン検査
  • CT検査

これらの術前検査をしっかり行わないと、失敗やトラブルが発生する可能性があります。

インプラントを正しい位置に埋め込むためには、口腔内の状態を詳しく把握できる歯科用CTが特に重要です。安全に治療を受けるために、術前検査を行う設備が整っているかについても確認しておきましょう。

保証制度がしっかりしている

インプラント治療は自由診療であるため、保証制度の内容は歯科医院によって異なります。

多くの歯科医院が保証期間を5~10年に設定していますが、安心して治療を受けるために、カウンセリングの際に保証制度について確認しておきましょう。

まとめ

白い歯を見て笑顔の女性

インプラントは、自然な歯に近い機能・審美性を取り戻すことができるメリットの多い治療法です。

しかし、デメリットもあり、リスクも伴います。インプラント治療で後悔しないためには、デメリット・リスクをしっかりと理解したうえで、治療を行うべきか判断しましょう。

また、インプラント治療におけるリスクを回避するためには、歯科医院選びが非常に重要です。歯科医師の経験やカウンセリングの丁寧さ、設備、保証制度などを確認して、安心して手術を受けられるかどうかを判断しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント治療後に起こり得る後遺症!リスクの高い方とは?

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

インプラントの歯の模型を持って見せる男性歯科医師

インプラントは、自分の歯のようにしっかり噛むことができ、美しい見た目が手に入ることが最大のメリットです。

しかし、麻酔を伴う外科手術が必要になるため、後遺症が残るリスクがあることも事実です。

今回は、インプラント治療後に起こり得る後遺症やリスクが高い方について解説します。信頼できる歯科医院の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に後遺症が残ることはある?

顎に手を当てて考えるメガネの男性

インプラント治療とは、歯を失った部分にインプラントを埋め込むことで、歯を補う治療法です。インプラントには人体に害の出にくいチタンを使用するため、金属アレルギーや炎症のリスクが低いなど、インプラント治療は安全性が高いといわれています。

しかし、細菌感染を引き起こすリスクやインプラントを埋め込む位置のミスによる神経・血管を傷つけるリスク、鼻の横にある上顎洞(じょうがくどう)へのインプラントの迷入のリスクなどがあります。

安全性が高いとされていても、絶対に成功すると断言できる治療や手術はありません。インプラント治療は麻酔を伴う外科手術が必要になることから、稀ではありますが後遺症が残ることがあるのです。

治療前に、レントゲンやCT撮影などの精密検査をしっかり行い、インプラントの埋入位置をきちんと把握していれば、後遺症が残るリスクは避けられます。細菌感染のリスクは、歯科医院の衛生管理が徹底されていれば低減されるでしょう。

インプラント治療を安全に進め、後遺症のリスクを避けるには、インプラント治療を受ける歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。

インプラント治療のリスクが高い方とは?

倒れるジェンガを支える男性

インプラント治療は麻酔を伴う外科手術が必要になるため、治療を受けられないことがあります。インプラント治療のリスクが高い方は、以下のとおりです。

糖尿病の方

健康な方に比べると、糖尿病の方は免疫力が低いです。そのため、インプラント治療後に細菌に感染するリスクが高いといわれています。インプラント治療後の治りが遅い場合や、細菌感染によってインプラントが結合しない場合があるでしょう。

糖尿病を患っていても、服薬によって血糖値のコントロールができていればインプラントの治療は可能です。糖尿病の方でインプラント治療を検討している場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

骨粗しょう症の方

骨粗しょう症とは、加齢やホルモンバランスなどによって骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。インプラント治療では、歯の代わりになるインプラントを顎の骨に埋め込みます。支えとなる顎の骨がもろいと、インプラント治療のリスクが高まります。

内服している薬の種類によっては、細菌感染のリスクが高まる、骨が壊死しやすくなるなど、治療を受けられないこともあるでしょう。

高血圧の方

インプラント治療は外科手術が必要になるため、高血圧の場合、手術のストレスによって血圧が高くなり、出血が止まらなくなるリスクがあります。血圧が上昇することで。心筋梗塞や脳梗塞などの後遺症のリスクも高まるでしょう。

糖尿病と同じく、服薬によって血圧がコントロールできていればインプラントの治療が可能です。高血圧の方でインプラント治療を検討している場合、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

心疾患のある方

心筋梗塞などの心疾患がある場合、血液をサラサラにして血流をよくする薬を服用していることがあるでしょう。血流をよくする薬を服用している方がインプラント治療を受けると、出血がなかなか止まらない可能性があります。

妊娠中の方

インプラント治療では、レントゲンやCT撮影などの精密検査を受け、麻酔を行って手術をします。術後には痛み止めや抗生物質などの服薬が必要です。

レントゲンや麻酔、服薬による胎児への影響が考えられるため、妊娠中の方はインプラント治療は避けたほうがよいでしょう。

喫煙習慣のある方

喫煙習慣のある方は、インプラントが長持ちしにくい傾向にあります。タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるためです。血の巡りが悪くなることで、傷の治りが遅れる、インプラントと顎の骨が結合しにくくなるといわれています。

喫煙習慣のある方は、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になる「インプラント周囲炎」にかかりやすいため、禁煙するとよいでしょう。

インプラント治療後に起こり得る後遺症

歯科医院で歯を抑える女性患者

インプラント治療後に起こり得る4つの後遺症を解説します。

神経麻痺や大量出血

下顎には、顔の神経や血管がある下歯槽管(かしそうかん)が通っています。インプラント治療では顎の骨に穴をあけてインプラントを埋入するため、インプラントを埋入する角度や深さを誤ると、下歯槽管を傷つけてしまいます。

下歯槽管を傷つけることで、大量出血や、唇や舌・顔が麻痺するなどの後遺症が残ることがあります。顔や口周りに麻痺出た場合、治るには長い期間が必要になる場合もあるでしょう。麻痺が残ったまま、治癒しない可能性も否定できません。

副鼻腔炎

上の奥歯にインプラントを埋め込む場合、インプラントを埋入する角度や深さを誤ると、鼻の横にある上顎洞(じょうがくどう)を突き破ることがあります。副鼻腔炎になると、鼻詰まりや頭痛、鼻や歯茎の痛みなどの後遺症が出ることがあります。。

上顎洞の周りは骨が薄いため、インプラントを迷入する可能性がないとは言い切れません。インプラント治療前の精密検査によって避けられるリスクなので、しっかりと検査を行ってくれる歯科医院を選択しましょう。

インプラントのぐらつき・抜け落ち

インプラントの手術の際、細菌に感染すると、治療部位に腫れや痛みの症状が出ることがあります。インプラントと顎の骨が結合しないこともあるでしょう。

インプラントと顎の骨がうまく結合しても、治療後のケアが不十分な場合や喫煙によってインプラント周囲炎になり、インプラントが抜け落ちることもあります。インプラント治療後は、定期的なケアが欠かせません。

顎関節症、肩こり、頭痛

インプラントの治療後、お口の中だけでなく、全身の健康状態が悪くなることがあります。インプラントの上に作った上部構造(被せ物)の高さが不適切なことで、全体の噛み合わせが悪くなったことが原因です。

噛み合わせが悪くなると、歯だけでなく顎関節に負担がかかり、顎関節を引き起こすおそれがあります。顎関節は頭や首、肩にもつながっているため、肩こりや頭痛、めまいなどの症状が出ることもあるでしょう。

噛み合わせを調整することで改善できることが多いですが、インプラントの埋入に問題がある場合は、治療をやり直す必要があります。

インプラント治療後に後遺症が残ったらどうしたらいい?

顎に手を当てて考える女性

インプラント治療後に神経の麻痺や副鼻腔炎などの後遺症が残った場合、まずはインプラント治療を受けた歯科医院に相談しましょう。インプラント治療は自費診療なので、インプラント治療のトラブルや再治療、被せ物などに対して保証がついていることが多いです。

インプラント治療後に何か不具合がある場合、なるべく早く歯科医院を受診してください。保証期間や保証内容は歯科医院によって異なるため、事前に確認しましょう。

インプラント治療を受けた歯科医院だけでなく、ほかの歯科医師の意見を聞きたい場合は、セカンドオピニオンを利用してもよいでしょう。第三者の目線からインプラント治療を判断してもらうことで、患者様の疑問点を解消できるかもしれません。

セカンドオピニオンを受けたい場合は、治療を受けた歯科医院で紹介状を用意してもらってほかの歯科医院を訪れましょう。

信頼できる歯科医院の選び方

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

インプラント治療のリスクや後遺症を避けるには、安全にインプラント治療を受けられる歯科医院を見極めることが大切です。信頼できる歯科医院を選ぶ5つのポイントを解説します。

インプラントの治療実績が豊富か

インプラントは、高度な技術と豊富な経験が必要な治療です。

インプラント治療を安全に受けるには、インプラント治療の実績が豊富な歯科医院を選びましょう。ホームページなどで、実際の症例や歯科医師の経歴などを確認してください。

歯科医院の設備は整っているか

インプラント治療後の後遺症を避けるには、精密検査と衛生管理が非常に重要です。

歯科医院の設備が整っているか確認しましょう。特に、顎の骨の厚みやインプラントの埋入位置を把握するためのCTスキャンは欠かせません。レントゲンやCTスキャンなど精密検査の設備は整っているか、手術は個室で行われるか、器具は滅菌されているかなど、ホームページ上でも確認できることが多いため、チェックしてください。

十分な説明があったか

どのような治療でも、メリットだけなくデメリットやリスクが存在します。治療前のカウンセリングで、リスクやデメリットについての説明が行われる歯科医院を選びましょう。

費用が安すぎないか

インプラントのメーカーは国内外に数多くありますが、インプラント1本の費用は300,000~400,000円が相場です。

しかし、インプラント治療は自費診療で歯科医院が自由に設定できるため、1本100,000円など相場を大きく下回る歯科医院もあります。マイナーなインプラントメーカーで耐久性に問題がある場合や、アフターケアが不十分な場合、歯科医院の設備が整っていない場合など、インプラントの費用が安すぎるには理由があります。

インプラント治療を安全に受けるには、費用の相場を理解し、安いインプラントを謳っている歯科医院を避けるとよいでしょう。

アフターケアが充実しているか

インプラント治療後は、定期的なケアは欠かせません。

インプラント治療後のケアが不十分な場合、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になる、インプラント周囲炎になるリスクが高いといわれています。インプラント治療だけでなく、インプラントの治療後のアフターケアにも力を入れている歯科医院を選ぶとよいでしょう。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

インプラントは安全性が高いといわれている治療ですが、外科手術を伴います。神経や血管を傷つける、上顎洞の炎症を引き起こすなど、後遺症が残ることがあります。

インプラント治療前にレントゲンやCT撮影などの精密検査をしっかり行い、インプラントの埋入位置をきちんと把握することで、後遺症のリスクは避けられるでしょう。インプラント治療を安全に受けるには、歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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インプラント周囲炎の初期症状とは?放置するリスクと治療法も解説

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

歯の痛みに耐える女性

インプラント治療後には、インプラント周囲炎が起きる可能性があります。最悪の場合、入れたインプラントを取り除かなければいけなくなることもあります。治療した歯が原因で、口内の環境が悪くなることは避けたいと思う方が多いでしょう。

今回は、インプラント周囲炎になった場合にあらわれる初期症状、インプラント周囲炎を放置するリスク、予防方法などを解説します。

インプラント周囲炎とは

顎に手を当てて考える女性

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯茎が炎症を起こす感染症のことです。歯周病に似ているため、インプラントの歯周病ともいわれます。インプラント周囲炎が起きる主な原因は、汚れによる細菌感染です。

インプラント治療をした歯は病気にならないと思う方がいるでしょう。たしかに、インプラントは人工歯なので、虫歯になることはありません。

しかし、インプラントを埋めた骨や周りの歯茎は、人工物ではありません。天然歯に起きる歯周病と同様のリスクがあります。

インプラント周囲炎は、歯周病に比べて痛みなどの自覚症状が少ないため、進行が早いといわれています。

インプラント周囲炎の初期症状

唇をめくって歯茎を見せる女性

インプラント周囲炎になると、どのような症状があらわれるのでしょうか。インプラントの初期症状は、以下のとおりです。

  • 歯茎が腫れる・赤みが出る
  • 歯茎から出血する
  • 噛んだときに違和感がある
  • 歯茎が下がったように感じる

インプラントをしている歯は、神経がないため痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になっても、自覚症状がほとんどありません。

上記の症状があっても、気づかないままインプラント周囲炎が進行するケースも少なくありません。上記の症状があらわれた場合は、すぐに歯科医院を受診してください。炎症が進行すると、膿が出る、インプラントがグラグラするなどの症状があらわれます。

インプラント周囲炎になる原因

机に置かれたきのブロック

インプラント周囲炎になる原因は、以下のとおりです。

  • プラークが溜まっている
  • 歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた
  • 歯科医院でのメンテナンスを怠った
  • 強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

それぞれ解説します。

プラークが溜まっている

プラークに含まれる細菌が原因で、インプラント周囲炎になることがあります。

プラークとは、食べ物のカスが歯の表面につき、繁殖したものです。白くてネバネバしていることが特徴です。食後の歯磨きを怠る、歯磨きをしていても磨き残しが多いと、プラークが分厚くなります。蓄積したプラークの中で細菌が繁殖するのです。

インプラントは、天然歯に比べて抵抗力が弱く、細菌に感染しやすいという特徴があります。

通常、天然歯と骨の間には歯根膜が存在し、歯根膜が血液を供給しています。インプラントと骨の間には歯根膜がないため、プラークの中に存在する細菌に感染しやすく、インプラント周囲炎の進行も早まるのです。

歯周病の治療を完了せずにインプラント治療を始めた

インプラント周囲炎と歯周病の原因である細菌は、似ているといわれています。そのため、歯周病の治療が完了する前にインプラント治療を受けると、インプラント周囲炎になる可能性が高まります。

歯周病の症状がある患者様は、歯周病の治療を終えてからインプラント治療を行うのが一般的です。

歯科医院でのメンテナンスを怠った

インプラント周囲炎の一番の原因は、プラークが溜まった状態を放置することです。毎日のブラッシングでは完全に汚れをとることは難しいため、歯科医院での磨き残しのチェックや専用の機械を使ったクリーニングなどのメンテナンスが欠かせません。

インプラントは、人工歯のため神経がなく、痛みを感じにくいです。インプラント周囲炎になったことを初期段階で気づける人はほとんどいません。

強く歯ぎしりや食いしばりをする癖がある

インプラントの歯には歯根膜とよばれる膜が存在しません。

歯根膜は、噛む際の衝撃を吸収するなどの役割を果たしています。歯根膜がない歯は、噛んだときにかかる力が顎の骨にダイレクトに伝わります。そのため、インプラント周囲炎になる可能性が高いとされているのです。

インプラント周囲炎を放置するリスク

RISKとかかれた気のブロック

インプラント周囲炎は、進行すると骨を溶かします。インプラントを支える骨がなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちるでしょう。

処置が遅れると感染が広がり、インプラントの歯だけでなく、周辺の歯が歯周病になるおそれがあります。

インプラント周囲炎の治療法

歯科院で治療をする男性歯科医師

インプラント周囲炎になった場合の治療方法は、大きく分けて2つです。症状の進行度によって治療方法が異なり、外科手術をしない治療方法と外科手術が必要な治療方法に分けられます。

初期段階での治療方法

インプラント周囲炎の初期段階では、以下のような処置を行って炎症を抑えます。

  • インプラント表面のクリーニング
  • 歯周ポケットの掃除
  • 抗生物質の使用
  • ブラッシング指導

比較的症状が軽い場合、クリーニングでプラークを取り除き、新たなプラークが蓄積しないように、正しいブラッシングの方法などを指導します。外科手術を行うことはありません。

症状がやや進んでいる場合は、抗生物質などを使用することもあります。プラークをしっかり取り除き、清潔に保つことで、歯茎の腫れや出血などの症状が改善されるでしょう。

症状が進んでいる場合の治療方法

インプラント周囲炎が進行している場合、歯茎を切って汚れを取り除く外科手術が必要な場合があります。さらに症状が進行して骨が溶けている場合は、骨移植などをして骨の再生を試みます。

改善されなければ、インプラントを取り除かなければいけません。

インプラント周囲炎の予防法

歯の模型を使ってブラッシング指導をする

インプラント周囲炎になると気づかないうちに症状が進行し、最悪の場合、外科手術でインプラントを取り除かなければなりません。外科手術は、患者様の心身に負担をかけます。インプラント周囲炎にならないよう、しっかり予防しましょう。

インプラント周囲炎の予防法は、以下のとおりです。

  • セルフケアをしっかり行う
  • 歯科医院でのメンテナンスを欠かさない
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

それぞれ詳しく解説します。

セルフケアをしっかり行う

インプラント周囲炎は、プラークに含まれる細菌に感染することによって起きる病気です。汚れを溜めない、徹底した毎日のセルフケアが非常に重要といえます。

食後に歯磨きをする習慣をつけ、汚れが残らないようにフロスや歯間ブラシを使用してください。セルフケアをしっかりと行い、口腔内を清潔に保ちましょう。

歯科医院でのメンテナンスを欠かさない

インプラント周囲炎を予防するには毎日のセルフケアが重要ですが、歯ブラシですべての汚れを落とすことは難しいです。インプラント治療後も、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう。歯科医院でのメンテナンスを受けることで、インプラント周囲炎の予防につながります。

歯科医院に定期的に通うことで得られるメリットは、非常に多いです。歯ブラシでは除去できない細かい汚れを落とす以外にも、インプラント治療後に起きる可能性のあるさまざまなトラブルを未然に防げるでしょう。

歯科医院でのメンテナンスで行う内容は、以下のとおりです。

  • 口の中のチェック
  • 噛み合わせのチェック
  • 専用の機械を使ったクリーニング
  • ブラッシング指導

インプラント周囲炎は自覚症状が少ないため、症状が進行しやすい病気です。定期的に異常がないかチェックしてもらうことで、重症化する前に対応できるでしょう。

症状が進めば進むほど、治療にかかる期間や費用が増大します。歯科医院でのメンテナンスを受け、早期に対応することで、心身的な負担も最小限に抑えられるのです。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、ナイトガードとよばれるマウスピースを装着することで、インプラントにかかる力を緩和することができます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多いので、自分で癖を治すことは難しいです。ナイトガードなどのアイテムを使って、インプラントや天然歯を守るとよいでしょう。

まとめ

デンタルインプラントの模型

インプラントは、天然歯とは構造が異なります。虫歯になることはありませんが、周辺の歯茎が炎症を起こす、インプラント周囲炎になる可能性があるので注意しましょう。

インプラント周囲炎は、口内のプラークに含まれる細菌に感染することで引き起こされます。自覚症状が少なく、インプラントは痛みを感じにくいため、病気の発覚が遅れる傾向にあります。症状の進行が早いため、最悪の場合、インプラントを取り除く外科手術が必要になることもあるでしょう。

インプラント周囲炎は、セルフケアをしっかりと行うことや、歯科医院でのメンテナンスを受けること、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することで予防できます。インプラント周囲炎を予防して、少しでも長くインプラントを使用しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを徹底解説!

こんにちは。横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」です。

女性患者に模型を使ってインプラント治療の説明をする男性医師

奥歯は目立たないからと、失った奥歯をそのまま放置している方はいませんか。奥歯を1本でも失うと、噛み合わせのバランスが崩れてしっかり噛めなくなるため注意が必要です。

今回は、奥歯をインプラントにするメリット・デメリットを解説します。奥歯をインプラントにする際の注意点もご紹介しますので、奥歯のインプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

歯の模型を使って説明する女性医師

奥歯とは、前から数えて4番目と5番目にある小臼歯、6番目と7番目にある大臼歯のことです。7番目の大臼歯の奥に、もう1本歯が生えている人もいます。

7番目の奥に生えている3本目の大臼歯が、いわゆる親知らずです。まっすぐに生えていることもあれば、歯茎の中に埋まって外に出てこないケースや、そもそも生えていないケースもあります。

大きく口を開けないと見えづらいので、奥歯を失っても治療せずに放置する方もいるでしょう。

しかし、奥歯には食べ物を咀嚼するという大事な役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れ、しっかり噛めなくなります。特に、前から6番目にある第一大臼歯は一番噛む力が強く、噛み合わせの高さを決める重要な役割を担った歯です。

重要な役割を担っている奥歯ですが、負担がかかるためすり減りやすく、歯磨きがしづらいため虫歯になりやすいことから、前歯よりも寿命が短い傾向にあります。奥歯がなくても前歯で噛めると思うかもしれませんが、本来奥歯にかかる負担が前歯にかかると、出っ歯になる、差し歯が取れる、歯が欠けるなどのトラブルが起きることもあるため注意が必要です。

また、奥歯がない状態を放置することで、歯並びが乱れる場合や顎の骨が痩せる場合があり、顔の輪郭が変わることもあるでしょう。奥歯を1本でも失ったら、放置せずに治療することが大切です。

奥歯をインプラントにするメリット

植物につけられたMERITと書かれたメモ

奥歯をインプラントにする5つのメリットを解説します。

自分の歯のように噛める

インプラントは、顎の骨に直接人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。顎の骨と人工歯が繋がっているため、自分の歯のようにしっかり噛めることが最大のメリットです。

ブリッジや入れ歯は、周りの歯を削ったり支えにして引っ掛けたりするる必要があるため、残っている歯に少なからず負担がかかります。

独立した歯が作れるインプラントは、周りの歯に負担をかけません。強く噛んでもずれたり痛みが出たりすることがなく、しっかり噛めるでしょう。

違和感が少ない

入れ歯は歯茎の形にフィットしにくいため、ずれたり外れたりすることがあります。違和感や痛みが出やすいといえるでしょう。長期間使用すると、金具がゆるんだり歯の部分がすり減ったりするなど経年劣化しやすいため、定期的に調整や修理を行い、必要であれば新製しなくてはいけません。

インプラントは、入れ歯のように取り外すものではありません。自分の歯のようにしっかり噛めるため、違和感や痛みをおぼえることなく、快適に過ごせるでしょう。

噛み合わせのバランスが整う

全体の噛み合わせのバランスは、奥歯によって決まります。奥歯がなくなることで左右のバランスが崩れ、肩こりや頭痛、顔のゆがみなどを引き起こすかもしれません。ブリッジや入れ歯でも奥歯を補えますが、自分の歯の噛む力に比べると劣るため、治療しても噛みづらさ感じることがあります。

インプラントの噛む力は自分の歯と同じくらいといわれているため、奥歯をインプラントで補うことで、噛み合わせのバランスが整えられるでしょう。

発音が明瞭になる

奥歯を失うと、空気が漏れて発音が不明瞭になります。特に「ち」「き」などのイ段が発音しにくくなるといわれています。入れ歯で奥歯を補うことはできますが、ずれることも多くすき間から空気が漏れるため、発音しにくいです。

インプラントは入れ歯のように取り外し式ではないので、空気が漏れず、きちんと発音できます。会話にストレスを感じることは少ないでしょう。

顎の骨が痩せることを防ぐ

奥歯を失うと顎の骨に刺激が伝わらず、徐々に顎の骨が瘦せていきます。ブリッジや入れ歯でも奥歯は補えるものの、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が痩せることを防ぐのは難しいです。

顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントでは、咀嚼の刺激がダイレクトに伝わるため顎の骨が痩せることを防げます。顎の骨が痩せることを防ぐことで、顔の輪郭がかわらずいつまでも若々しくいられるでしょう。

奥歯をインプラントにするデメリット

黒板に書かれたDEMERITの文字と黒板けし

奥歯をインプラントにする3つのデメリットを解説します。

費用が高額になる

インプラント治療は保険適用ではありません。自費診療なため、歯科医院によって費用が異なります。保険診療で治療が受けられるブリッジや入れ歯よりも、費用が高額になるので注意が必要です。

治療期間が長い

ブリッジや入れ歯の治療期間は1〜2か月程度が一般的ですが、インプラントの治療期間は6か月~1年程度です。顎の骨とインプラントが結合するのを待つ時間が必要なので、一般的な歯科治療よりも長いです。

顎の骨とインプラントが結合する目安は、上顎で3〜6か月、下顎で2〜3か月といわれています。下顎の期間が短いのは、上顎に比べて骨がしっかりしているためです。

ただし、インプラント治療にかかる期間は、患者様のお口の状態によって異なります。インプラントの治療期間について詳しく知りたい場合は、歯科医師に相談しましょう。

外科手術が必要になる

インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。そのため、持病があるなど、患者様の健康状態によっては治療が受けられないケースがあります。糖尿病や心臓病、骨粗鬆症、高血圧などの持病がある場合、内服しているお薬の影響などで、傷の治りが遅くなったり骨が壊死したりするリスクが高まる場合があるため注意が必要です。

しかし、持病がある方が全員インプラント治療を受けられないわけではありません。かかりつけ医と連携すれば治療を受けられる場合もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。

奥歯をインプラントにする際の注意点

!マークが書かれた吹き出しを持つ男性の手

奥歯をインプラントにする際の注意点を3つ解説します。

骨造成が必要になることがある

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯根を固定する治療法です。

奥歯に負荷がかかりやすいため、人工歯根を支えられるほどの骨量がない場合、事前に骨を増やす骨造成という処置が必要です。特に、上顎は下顎に比べて骨が薄く、鼻の横に上顎洞という空洞があるため注意が必要です。

骨量が足りないままインプラント治療を進めると、顎の骨を突き破って上顎洞にインプラントが迷入するトラブルを引き起こすかもしれません。骨量を増やす処置には、サイナスリフトや骨移植、GBR法などの方法がありますが、麻酔を伴う外科手術が必要です。侵襲性が高い処置ですが、安全にインプラント治療を受けるには必要な処置といえるでしょう。

顔面麻痺のリスクがある

下の奥歯をインプラントにする場合、下顎に通っている下歯槽管(かしそうかん)を傷つける可能性があります。下歯槽管とは顔の神経や血管が通っている管のことで、傷つけると出血や舌や唇の麻痺が生じることがあります。

治療前にCT撮影を行い、下歯槽管の位置・インプラントを埋入する位置や角度を把握することで避けられるトラブルです。インプラント治療は、設備の整った歯科医院で受けることが大切だといえるでしょう。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント治療は「人工歯根を埋め込み、人工歯を固定すれば終了」というわけではありません。インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎になるリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント周囲炎とは、歯茎の腫れや出血などの症状があらわれる、インプラントの歯周病ともよばれる病気のことです。

インプラント周囲炎は、日頃の歯ブラシによるケアや定期メンテナンスを怠ることで進行し、インプラントのぐらつきや抜け落ちの原因になります。特に、奥歯のインプラントの周りは歯磨きがしづらいため、しっかりケアしなければいけません。日頃のセルフケアに加えて3〜4か月に一度、定期的にメンテナンスを受けましょう。

定期的にメンテナンスを受けることで、歯磨きだけではとれない汚れを除去し、インプラント周囲炎を予防できます。残っている歯の虫歯や歯周病の予防もできるため、お口の健康を守るためにも定期的なメンテナンスは欠かさないでください。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性医師

奥歯には、食べ物を咀嚼するという役割があるため、1本でも失うと噛み合わせのバランスが崩れしっかり噛めなくなります。奥歯を失ったときは、自分の歯のようにしっかり噛めるインプラント治療が向いています。インプラントは、ブリッジや入れ歯とは異なり、周りの歯に負担をかけず、違和感や話しにくさが少なく、噛み合わせのバランスも整えられるでしょう。

奥歯が1本なくても支障はないと放置すると、歯並びが悪くなるだけでなく、発音がしづらくなる、顎の骨が痩せて顔の輪郭が変わるなど、さまざまな影響が出ることがあります。奥歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯の選択肢もありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して治療法を選びましょう。

当院では、インプラント治療を含めて患者様のお口の状態に合った治療法をご提案させていただきます。

インプラント治療を検討されている方は、横浜市緑区にある歯医者「礒部歯科医院」にお気軽にご相談ください。

十日市場の歯医者|礒部歯科医院

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